人物を紹介するジャパノファイルズ。今回は日本の民謡界で活躍する、カナダ人のモード・アルシャンボーさんを紹介する。彼女が民謡に魅力を感じる理由とは？

上品な光沢と滑らかな触り心地の絹。蚕の繭から生まれる絹は、丈夫で発色が良く、日本の着物や三味線や琴など和楽器の弦にも用いられてきた。最近では、人工血管など、医療の分野まで絹が使われている。番組では、農学博士の長島孝行氏を迎え、長野県岡谷市を訪ねて、絹の魅力に迫る。ミニコーナーでは、金色や緑色の繭など、今注目のワイルドシルクを紹介。

過密都市・東京。この街では地下空間を有効的に利用してきた。１３の路線が網の目のように張り巡らされた地下鉄。全長１８キロにも及ぶ東京駅周辺の地下通路。そしてガス、電気、水道といったライフラインなど、地下空間が人々の生活を支えている。また、最近では災害時の防災拠点としても地下空間が注目されている。都市地下空間研究家の粕谷太郎さんをゲストに迎え、過去の歴史や日本の高度な地下開発の技術力を紹介する。

大地震に何度も見舞われてきた日本では、過去の教訓を生かして、さまざまな地震対策を講じてきた。会社で、地域で、学校で、地震に遭遇した場所により、対策も変わってくる。いつ起こるかもわからない地震にどう備えるべきか。防災・危機管理ジャーナリストの渡辺実さんと共に、地震に対する日本人の防災意識を解き明かしていく。ミニコーナーでは非常用持ち出し袋の作り方を伝授。

国際競争が激しい航空業界。日本の航空会社もサービス向上など積極的に取り組んでいる。今回の主人公は、日本の航空会社に勤めて１３年、スペイン出身のホルへ・カベサ・フェルナンデスさん。客室乗務員としてキャリアを積んだ功績が認められ、今は指導者として訓練生に日本式のホスピタリティーを教えている。彼が教える、日本のサービスの極意とは？普段は見られない訓練センター内部や、社内コンテストの様子にも密着取材する。

今回のゲストは、世界各地を旅するエッセイストで小説家のピコ・アイヤーさん。旅先での異文化体験を題材にした彼のエッセイや小説は、その類いまれなる観察眼と豊富な語彙で世界中の読者を魅了している。タイム誌の記者として世界情勢の最前線を取材していた約３０年前に日本と運命的な出会いを果たし、以降、奈良を拠点に活動を続ける人物が、日本の魅力について語る。

古来、アジア各国と交易を重ね、国際色豊かな文化が育まれて来た地―沖縄。その沖縄の人々が、愛してやまないのが「踊り」。かつて沖縄の王国の歴史を伝える芸能文化である。きらびやかな衣装をまとい、静かに舞う所作は、当時の華やかな時代の風景を思いしのばせる。さらに現代でも、新しいスタイルで生まれ変わる沖縄の踊りの世界。今回は、琉球王国として独自の文化を守って来た沖縄の踊りの魅力に迫る。

近年、ウイスキーの国際コンクールで最高賞を受賞し続けているジャパニーズ・ウイスキー。本場スコットランドから遠く離れた日本でウイスキーづくりが始まったのはおよそ１００年前。日本の風土や味覚にあったウイスキーを目指し、本場に負けない日本独特の風味のウイスキーを完成させた。今回はウイスキー評論家の土屋守さんと北海道にある蒸留所を訪ね、急速な発展を遂げた日本のウイスキーの歴史をたどる。

世界でも一、二を争うと言われる程、スキンケアに熱心な日本の女性。江戸の女性たちが熱中したスキンケア法から、現在トレンドの赤ちゃん肌に変身するメークまで、さまざまな美肌術を紹介しながら、そこに込められた日本人の感性や美意識を、化粧文化研究家の石田かおりさんと解き明かす！ミニコーナーでは、５６歳でも若々しい肌を保つ、飯塚かこさんが登場。“奇跡の美肌”の秘密に迫る。

日本刀作りの技を用いて作られる日本の刃物。１．５ｍのマグロ包丁や刺身専用の包丁、盆栽ハサミや和菓子用ハサミなど、日本には１００種類以上の包丁と１０００種類以上のハサミがあり、懐石料理や生け花など、数多くの文化を育んできた。最近では、最先端医療の分野でも日本のハサミは欠かせない。番組では、鍛冶職人の池田美和さんを迎え、日本の刃物の魅力に迫る。ミニコーナーでは、今注目の人と地球に優しい刃物を紹介する。

植物や昆虫、動物、自然と、さまざまなモチーフで表現される「家紋」。一族を象徴する日本独自のエンブレムとして、世界でも珍しい文化をつくりあげてきた。今回は、全国各地の家紋を研究する高澤等さんをゲストに迎え、家紋とゆかりのある職業や場所を訪ねる。着物に家紋を描く職人の技や、老舗呉服店で使われる紋帳を見ながら、現代日本人と家紋の関わりを探っていく。

１日の活力源、朝ごはん。日本人は朝からどんなものを食べているのだろうか。調べてみると、食べるものも食べる場所も実にさまざま。現在では米より、パンを食べる方が多数派なのだという。フードジャーナリストの向笠千恵子さんの案内で、ピーター・バラカンが、駅の朝食スポットや家庭を訪ね、日本の朝ごはん事情を取材！ミニコーナーでは、生卵を温かいごはんにのせて食べる「卵かけごはん」の食べ方の極意を紹介する。

健康サンダルにスリッパ、革靴、長靴、そしてげたに草履。日本には伝統的なものから機能的なものまで実に多種多様な履物がある。日本の履物のルーツは、およそ２０００年前に使われていた農作業用のげたである。その後、日本人は労働の内容に合わせて履物にさまざまな工夫を加えてきた。また近年、世界のアスリートたちの足元を日本製の機能的な靴が支えている。履物研究家の市田京子さんと共に履物に対する日本人の思いをひもとく。

年間に約２０００もの市民マラソンが開催され、“ランブーム”に沸く日本。競技観戦の人気も高く、多くの大会がテレビ中継され、高い視聴率を記録。また、海外では珍しい実業団のシステムにより、仕事と練習を両立して大会に出場する競技ランナーの数は１０００人以上もいる。今回は元マラソン選手の増田明美さんをゲストに、ピーター・バラカンが“皇居ラン”を体験。走る事も観る事も好きな日本人のメンタリティーを探る。

メッセージのやり取りにおいて、いま世界中で使われている絵文字。さまざまな表情をした顔やハートなど、その種類は１２００以上あり日本が発祥だ。２００９年に世界共通の文字規格に採用されたのをきっかけに認知度が一気に広まっていった。この絵文字が生まれた背景には、何でもキャラクター化する日本人ならではの考えがある。日本・世界両方の視点から絵文字を研究するマット氏をゲストに迎え、絵文字と日本人の結びつきに迫る。

鉄道旅行に欠かせない「駅弁」。北海道のイカめしや岩手県のウニ弁など、駅弁は全国でおよそ３千種類といわれ、駅ごとに趣向を凝らした中身や容器が魅力である。最近では、駅弁が町おこしのツールとしても注目を集める。番組では、駅弁研究家の小林しのぶさんをゲストに、駅弁の至高の味わい方から駅弁作りの現場まで、日本独特の食文化を徹底解剖する。ミニコーナーでは、伝統的な折箱作りに挑戦する！

近で便利、健康的で環境にも優しく経済的な乗り物、自転車。日本の自転車の８割を占めているのがママチャリと呼ばれるシティサイクルだ。高度経済成長期、団地に暮らし始めた主婦をターゲットに開発された自転車で、その乗りやすさから国民的自転車として親しまれている。また、日本では自転車が歩道を走っても良いというユニークなルールもある。自転車博物館学芸員である長谷部雅幸さんと共に日本独自の自転車文化を紹介する。

外国人旅行者に土産物として人気の着物。今回は、外国人をも惹（ひ）き付ける日本の伝統服「着物」の魅力を紹介。一着百万円を超える着物を作り出す職人の技術とは？今も独特のファッションセンスを持つ日本人の間で流行した着物とは？究極のエコを実現するための着物ならではの構造とは？日本文化が詰まった着物を通して日本人の美学をひも解く。ミニコーナーでは浴衣の粋な着こなし方を指南。

東北地方で誕生した伝統的な人形「こけし」。今も多くの日本の家庭に何気なく飾られている素朴な人形だ。幾度ものブームによって、日本中に多くの愛好家がいる。新しい視点でこけしの本を出版した、デザイナーの軸原ヨウスケさんをゲストに迎え、ピーター・バラカンがこけしの歴史を紹介するとともに、その魅力に迫る。ミニコーナーでは、新旧のこけし収集家のコレクションとその楽しみ方を伝授。

日本は、１００年以上続く老舗が２万６０００以上も存在する老舗大国。千年以上にわたり伝統技を継承する老舗もあれば、東日本大震災で廃業の危機に立たされ、再建をはかる老舗もある。番組では、ＭＢＡスクールで教える傍ら老舗研究を続ける田久保善彦氏をゲストに、ピーター・バラカンが京都で３８０年続く日本酒メーカーを訪ね、世紀を超えて続く企業が持つ独特の経営スタイルに迫る。ミニコーナーでは老舗の街、日本橋を歩く。

日本で活躍する外国人を紹介するシリーズ。ゲストはバングラデシュ人のそば屋店主、レザウル・カリム・チョウドリさん。２０歳の時に初めて日本そばに出会い、そのうまさとヘルシーさに一目ぼれ。そば屋になることを決意した。その日に使う分だけ石臼でそば粉をひき、つゆは天然素材だけで作るというこだわりが詰まったそばは絶品！店は連日常連客で大盛況！そば一筋で日本に根を張ろうと奮闘するチョウドリさんを紹介する。

温水洗浄便座など、高機能で清潔な日本のトイレは、外国人観光客が最も感心する日本文化の１つである。最近では、学校や大型商業施設のトイレがリビングルームのような空間としてプロデュースされ、トイレは用を足す場だけでなく、交流の場、癒やしの場へと変化しつつある。番組では、トイレ研究家の高橋志保彦氏をゲストに迎え、日本人とトイレの関係を浮き彫りにする。ミニコーナーでは、進化する日本の公共トイレを紹介する。

木橋、石橋、そして最先端技術が注ぎ込まれた世界最長のつり橋。素朴なものから大規模なものまで日本には多種多様な橋がある。古来、大水に苦しめられてきた日本人は、あえて激流に逆らわず、橋桁が流される橋や増水時に川に沈む橋など、独自の橋を生み出してきた。洪水と格闘しながら新しい橋造りに挑み続け、今や世界トップレベルの橋りょう技術を持つまでになった日本人と橋の歴史を、橋の景観設計家の平野暉雄氏と共にひもとく。

きっと誰もが一度は経験したことがある「合唱」。実は、学校以外でも、地域のサークルや職場での活動など、日本には、なんと数万以上もの合唱団が存在するという。共に歌うことで、一体感やコミュニティーへの帰属意識を楽しむ日本人。その合唱好きの背景には、歌を「教育」や「アイデンティティーづくり」の一部と位置づけてきた日本ならではの考え方があるという。音楽学者の渡辺裕氏と共に合唱と日本人の結びつきに迫る。

侍の時代を今に伝える「城」。美しく勇壮な姿を、歴史的な価値を損なわず保つため不可欠な「修復」が今回のテーマ。重さ４百トンの天守をそのままの姿で動かした弘前城や、のべ１万５千人の職人が伝統の技術をふるった姫路城のお色直しなど、数十億円が投入されたビッグプロジェクトの貴重な映像を紹介。また、４月の地震で被害を受けた熊本城の復興について、ピーター・バラカンが、ゲストの千田嘉博さん（城郭考古学者）と語る。

学校生活と深い関わりをもつ「部活」。課外活動といえば地域クラブへの依存が多い海外と比べ、日本ではほぼ全ての学校で活発に部活動を行なっている。そこには部活と教育を結びつける日本独特の部活への考え方があった。また、部活を監督する教員への負担も深刻な問題としてクローズアップされてきている。日本・世界両方の視点から「部活」を研究してきたゲストを迎え、部活と日本人の結びつきに迫る。

口臭や体臭など、においに敏感な日本人。消臭グッズは大人気で、ホームセンターには３００種類以上の商品が並ぶ。また、販売促進用に人工のにおいを利用したり、においで火災を知らせるワサビ警報器が開発されるなど、においはさまざまなところで活用されている。番組では、日本の香り文化を研究する渡辺昌宏氏をゲストに迎え、においと日本人の関係をひも解く。ミニコーナーでは、においの問題を解決する臭気判定士の仕事を紹介。

日本人は、紙を単なる伝達・記録の手段としてだけではなく、障子やふすまといった建具から傘、扇子などの日用品に至るまで多彩な用途で使いこなしてきた。その多彩さを可能にしたのは日本独自の和紙の誕生だった。７世紀に中国から紙作りの技法が伝わって以来、日本人はより美しく、より丈夫な紙を追い求めてきた。そして現代でも紙の新しい可能性を生み出す試みは続いている。紙の博物館の本直彦氏と共に日本の紙文化をひも解く。

沖縄を代表する酒、泡盛。３年以上熟成させると香りが甘く、舌触りもまろやかな「古酒（くーすー）」ができる。この古酒を寝かせるための「酒がめ」を作るニュージーランド人がいる。沖縄在住３６年のポール・ロリマー氏。原料となる土の採掘から、陶芸用のねん土作り、窯焼きまで、沖縄の昔ながらの技法にこだわって行う。最高の「酒がめ」を生み出すため、日夜研究を重ね、沖縄を駆け巡るストイックな陶芸家を紹介する。

伝統食材、かつお節。和食のだしとして、料理のトッピングとして、長く日本人に愛されてきた。かつお節が現在の形になったのは江戸時代。今でも職人が毎日手間暇かけて、最低でも一か月、長いと６か月ほどかけて造っている。番組では昔と変わらないかつお節製法を紹介するとともに、時代の変化に柔軟に対応し、その形を変えてきたかつお節の魅力に迫る。ミニコーナーでは、かつお節の消費量全国一位、沖縄県のかつお節料理を紹介。

夫婦共働きが珍しくない現在、子育て世帯にとって無くてはならないのが「保育施設」。働く親にとって子育ての強い味方であり、子どもたちにとっては他者との関係性を学び、社会のルールやマナーなどを身につける初めての場所となる。しかし、今都市部では保育施設不足が叫ばれ、地方では逆に休園に追い込まれる事態に…。国内外の保育施設を研究してきた専門家をゲストに迎え、日本独特の“集団保育”、そして未来の保育の姿に迫る。

子供たちが大好きなスナック菓子から各地に伝わる郷土菓子まで、舌だけでなく目でも楽しませてくれる日本のお菓子。動物や植物など、自然をモチーフにしたものが多く、日本人の美意識が生かされている。最近では、お菓子を使って授業を行う学校が登場。また、認知症の進行抑制にもお菓子を利用している。菓子研究家をゲストに迎え、日本人と菓子の関わりをひも解く。ミニコーナーでは、マット・アルトが伝統のあめ細工に挑戦する。

確かな技術と、きめ細やかなサービスを誇る日本の理美容。顧客の心をつかむため、店ごとにサービスを工夫し、ライバル店との差別化をはかっている。その人気は、アジアを中心に海外にも広がりをみせている。理美容師を育成する専門学校で教鞭（べん）をとる大澤克喜さんの案内で、ピーター・バラカンが日本の理美容サービスの魅力と、そこに息づく日本的な心遣いに迫る。ミニコーナーでは一席しかないこだわりの理容室を紹介。