シーズン1 (1974)
← シーズン一覧に戻る
エピソード 26
幻のママがよんでいる
ママを探して森の中をさまようハッチとアーヤは、スズメバチの少年・アバッチと出会う。アバッチは「ママと会わせてやる」と言い、ハッチはアーヤをおいて一人で彼について行く。しかしそこでハッチが見たのは、ママのお墓だった。アバッチは父親をハッチに殺されたと思い込んでおり、ハッチに自分と同じ悲しみを味わわせてやろうとしたのだった…しかし決闘の途中、ハッチに命を救われたアバッチはママの遺言をハッチに伝える。それは、彼女の羽根を持って、ママの故郷である「美しの丘」へ行け、というものだった。
もっと読む飛びたて!美しの丘へ
ハッチはアーヤを悲しませたくないため、ママの死を言えずにいた。何も知らず「ママを探す」と言い張るアーヤに、困り果てるハッチ…そんな中、鳥に襲われたアーヤはバッタのお爺さんに助けられる。アーヤはハッチと別れ、お爺さんの力を借りてママを探そうとするが、ついにママのお墓を見つけてしまう…ハッチの口から真相を聞き、泣きじゃくるアーヤ。ハッチはアーヤに、一緒に美しの丘を探そうと諭すが、それを知ったお爺さんは反対する。彼はかつて美しの丘を目指したことがあり、その過酷な道中で家族を失った経験があったのだ。
もっと読むカマキリ一座の踊り子アーヤ
美しの丘へ向かう決意を固めたハッチとアーヤ。しかしそれもつかの間、アーヤは鳥に襲われ、ハッチとはぐれてしまう。ひとりぼっちになったアーヤはアカアブのブン太と出会う。彼は「ハッチを探してやる」と言い、アーヤをカマキリのカマ蔵のもとに連れていく。しかしカマ蔵は、みなしごを捕まえては踊り子にし、薬売りの手伝いをさせていたのだ。縛りつけられ、無理矢理芸を仕込まれるアーヤ…一方ブン太は、ハッチがアーヤを探して北の方角へ飛んで行ったことを知る。ブン太は健気なアーヤの姿に、本当のことを教えてやろうとするが…。
もっと読む泣くなテンテンぼうず
アーヤを探す途中、ハッチはテントウ虫の少年・テンテンと出会う。テンテンの暮らすアブラ虫牧場は、ならず者のシオヤアブたちの暴力に悩まされていたが、ハッチは悪人たちからテンテンを守り、仲良くなるのだった。テンテンの父親からアーヤらしきみつばちの少女の情報を聞いたハッチは再び旅立つが、そのスキにシオヤアブたちは、クワガタの用心棒とともに再びテンテンの家を襲う。ハッチのもとに逃げてきたテンテンは、人質になった父親を助けるようハッチに頼むが、アーヤの行方も気になるハッチは、どちらをとるべきか迷う。
もっと読むきもっ玉シデムシおばさん
ハッチはアーヤを探して「悪魔の森」と呼ばれる森を訪れた。そこには「悪魔」が住んでおり、迷いこんだ子供を食べてしまうという。ハッチはそこで檻に捕えられた虫達を見つけ、逃がしてやるが、悪魔のような形相のシデムシの女に襲われる。ところが、そのシデムシは迷子を保護していただけで、実は自分の息子を悪魔=野ネズミに食べられた可哀想なおばさんだった。子供が欲しいと寂しがるシデムシおばさんに「自分の子にならないか」と誘われるハッチ。アーヤの行方が気になるも、おばさんを見捨てることが出来ず、ハッチは承諾してしまう。
もっと読む飛べ!みなしご三びき
ハッチを父の仇と思い込み、後を追うスズメバチのアバッチは忍者虫の亀三を使いアーヤの行方を探らせる。アーヤを捕まえればハッチは必ずやってくると考えたのだ。一方、孤独に旅を続けるアーヤはハッチを知っているテントウ虫のテンテンと出会うが、偽名を名乗ってしまう。アーヤはアバッチが自分を狙っていると知り、誰も信じられなくなっていたのだ。だがそれが誤解を産み、テンテンは亀三がアーヤを捕える手助けをしてしまう。その後ハッチと再会したテンテンは自分の失敗に気づき、アーヤを助けるため一人でアバッチのアジトに乗り込む。
もっと読むああ!セミ吉くんの168時間
ハッチ、アーヤ、テンテンは、アブラゼミのセミ吉の羽化を目撃する。7年間の地中での生活を終え、ついに地上に出てこられたセミ吉。そして、その命は残り一週間だ。だが彼には死んだママの抜け殻に会いに行くという目的があった。セミ吉はハッチ達に抜け殻があるはずの「夢の森」までの道案内を頼む。ハッチ達は時間の限られたセミ吉のため、嵐の空や炎天下を六日間飛び続ける。しかし夢の森まで残りわずかとなった時、ついにセミ吉は倒れてしまう…果たして、ハッチ達はセミ吉をママの抜け殻と会わせることができるのだろうか?
もっと読むアバッチ番長をぶっとばせ!
川を渡っていた途中、テッポウ魚に襲われたハッチ達。ハッチはテンテンを救ったものの、アーヤが行方不明になってしまう。自分だけが助かったテンテンは責任を感じ、ひとりでアーヤを探しに出かける。その頃アーヤは、なんとハッチを父の仇とつけ狙う、スズメバチのアバッチに助けられていた。アバッチは、アーヤにハッチの居所を聞き出そうと「兄貴のくせに妹じゃなく他のやつを助けるなんて、お前はハッチに見捨てられたんだ」とアーヤの心を動揺させる…そして、アーヤの身を案じながら待つハッチの前に、アバッチが現れた。
もっと読むみの虫の消える悪魔の森
煙を吐く怪獣の森にやって来たハッチ達は、汚いみの虫の家に住む、みの吉と出会う。虫の死骸が散らばる森で、煙にまかれ倒れたテンテンの姿が消えた。テンテンを探す努力も虚しくアーヤとみの吉は怪獣にさらわれてしまう。一方トゲ蟻の大将に助け出されていたテンテンは、ハッチ、蟻達と共にアーヤを探す。怪獣の正体は、虫達を煙でいぶし、森を荒らす人間だった。泣き叫ぶアーヤにナイフが迫る。ハエ叩きに落とされそうになるハッチ達。大将と蟻達の加勢でついに人間を追い払い、小さくとも勇敢な虫達は森を守った。
もっと読むがんばれ!ブーブー大将
ここは虫の遊園地。ヘッピリ虫のブー太郎と遊ぶアーヤを虫の子供達がからかう。ブー太郎は、臭いおならを皆にあざ笑われるひとりぼっちのブーブー大将なのだった。妹のプー子をカニグモのクモェ門に殺されたブー太郎は、アーヤにプー子の面影を重ねる。ブー太郎の気持ちを知ったハッチはアーヤとブー太郎を近づけようとするがことごとく失敗する。やがてアーヤはクモェ門にさらわれ、助けようとするハッチとテンテンも万事休すに!その時ぶっ放された強烈なおなら。恐ろしいカニグモを追い払ったブー太郎は、もうひとりぼっちではなくなっていた。
もっと読むラブラブテンテン・港町
港町の浜辺で波と戯れるハッチ達。丸太に乗ったテンテンはひとりぼっちのナナフシの娘ナナと出会う。ナナは暑い南の国から流れつき、寒いこの国では長生きできないと物知りなフナ虫の爺さんに聞かされる。月の中に現われた幻のママにも南のふる里へナナを帰すよう諭されるハッチ。だが、テンテンは一緒に連れていくと言い張るばかり。寒さに震えるナナを必死に介抱するテンテンは、とうとうハッチ達と別れ、南の島にナナと共に行く事を決意するのだが…。
もっと読むアリの巣城のチョウチョ
ヤスデに襲われ逃げ惑うハッチ達は、クロオオアリのお爺さん・クロジイに助けられ、アリの巣にかくまわれる。そこには、クロシジミ蝶の子・ジミイがいた。クロジイは、親とはぐれたジミイをわが子のように可愛がっていた。アリの巣で歓待されるハッチ達。だが、日照りが花や葉を枯らし、食料不足が深刻になる。食料が底をついた時、アリ達の怒りが爆発した。ジミイを選ぶか仲間のアリを選ぶかと迫られ、苦悩するクロジイ。お世話になったクロジイのためにと、ハッチ達は遠い花園へ蜜を取りに決死の覚悟で出かける。
もっと読む飛べ!飛べ!虫の運動会
雨上がりの一日、虫達が運動会をしている。賞品の風船がどうしても欲しいアーヤは、運動会に参加させてと頼む。長距離飛行の賞品を賭けて、飛んだ事のない黄金虫のキン子とアーヤ、ヤンマのトビ助、ミンミンゼミのミンタロー達が飛び出す。飛ぶのが恐いキン子の手を握り必死で飛ぶアーヤだが、トビ助達に差をつけられる。見かねた黒アゲハのヒラ夫人がキン子を引き受け、アーヤはトップ争いに加わる。自分の重みがヒラ夫人の負担である事を知ったキン子は自力で飛ぶ決意をする。
もっと読むコロコロ・リンリンのどじまん
トンボのおじさんに乗って「音楽の森」に来た。ウマオイの娘・ウマ子の唄に拍手をして嫌味を言われたテンテン。「何が音楽の森だ」と、がっかりするハッチ達。だが、そこに聞こえてくるスズ虫の娘・スズ子の唄。惹かれあうハッチとスズ子。だが、音楽会の賞品を狙うウマ子とクツワ虫のクツ夫、ハサミ虫のムッシュの策略で、スズ子の羽根が切られてしまう。ぼろぼろな羽根で健気に唄うスズ子。だが、チャンピオンはウマ子の手に渡る。唄えなくなったスズ子に、ハッチは「唄の上手さより心の優しい子が一番なんだ」と告げるのだった。
もっと読むせまる!コウモリ軍団
いつしか季節は秋。旅を急ぐハッチ達だが、うっかり、ママの羽根を飛ばしてしまう。川に落ちた羽根を追い鍾乳洞に迷いこむハッチとアーヤ。そこには、コウモリが…!コウモリに追われるゴミムシの子供・ゴロを助けたハッチ達はゴミムシの村へ行くが、歓迎されないどころか、コウモリを引き付ける囮にされてしまう。ロープで吊り下げられるハッチ達に迫るコウモリ。助けに戻るゴロ。なんとか逃げ出すのだが、ゴロムシの子供達がコウモリにさらわれてしまう。子供達を助け出す決意したハッチ達とゴロは再び洞窟へ向かうのだった。
もっと読むああ!ハッチ最後の日
日照りに襲われた森。累々と散らばる虫の死骸。バッタの大群が最後の草を喰い荒らす。バッタのリーダー・バッタバに挑みかかるハッチだったが、バッタ達も生き残るために必死で生きている事を知る。もう「美しの丘」に行くしか生き残る道は残されていない。滝を越え渓谷を渡り、嵐や竜巻に耐えるハッチとバッタ達。最後の難関の雪山を越えれば「美しの丘」だ。
もっと読む