シーズン1 (2019)
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エピソード 8
恋のキューピッドは世話好き記者
私は最後の質問を投げかけた。「あなたは誰かを愛したことはある?」と。彼は「そんな質問をされたのは初めてだ」と言いつつも、最後に「ある」と答えた。そして「手遅れになるまで、それが愛だと気づけなかった」と言い、レコーダーを切るように言った。私は停止ボタンを押した。
もっと読むありのままの私を受け入れて
私の私生活は一筋縄ではいかないものだった。恋愛関係で隠し事は禁物。相手に自分をさらけ出さなければならない。だけど私は、その時の自分が何者であるか、自分でも分かっていなかったのだ。
もっと読む夫婦という名のラリーゲーム
私たちはラリーを続けた。アドレナリンを噴出させながら何としても勝とうと思ってボールを追いかけていたわけではない。ただラリーが終わらないように、忍耐強く、力を制御して続けていただけだ。この夏も、息子の幼少期も、この試合も終わってほしくなかった。
もっと読むデートの幕あいは病院で
ソファからマティーニのグラス目がけて落ちて大量に出血するなんていつ起きてもイヤだけど、いいムードのデートの最中にそんなことするなんて特に最悪。
もっと読むパパみたいな人とデート?
彼はかなりのイケメンだった。グレイのタートルネックを着て、ミントのアフターシェーブローションや古い本のニオイを漂わせていた。彼は55歳で2度目の離婚をしたばかり。彼は私の父親。だけど血はつながっていない。
もっと読む僕らが見つけた家族のカタチ
オープンアダプションを選択しても、早く赤ん坊を迎えられるとは限らない…。それに斡旋機関からは、ゲイのカップルだから、より長く待つ必要があるかもしれないとも言われていた。
もっと読む人生の最終ラップは より甘く
老人の愛は独特だ。70代や80代にもなると、人生の酸いも甘いも経験し、己が何者かを思い知ったうえで、妥協する術を身につけている。そして人生のゴールテープはもう目の前に迫っていた。
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