Episodes 162

平成3年秋。東京・上野の隣の下町、谷中。のぞみ(松嶋菜々子)の暮らす南田家に泥棒が侵入し、母・あづさ(夏木マリ)、祖母・薫乃(ゆきの・藤村志保)、弟・達也(遠藤雅)を巻き込んで大騒動。騒ぎの後会社に出勤したのぞみは、自分の部がなくなることを知る。上司・春日(浅野ゆう子)からは、なぜ失敗したかをまとめた業務記録を早急に作成するよう指示され、残業の日々が始まる。のぞみの恋人の純一郎(大鶴義丹)は…。

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残業でデートに遅刻したのぞみ(松嶋菜々子)は恋人・純一郎(大鶴義丹)にプロポーズ。そのころ、母・あづさ(夏木マリ)は差出人のない封筒を手に物思いにふける。中には失踪中の夫・徹からの署名も押印もしてある離婚届が入っていた。すると薫乃(ゆきの・藤村志保)が弥市(鈴木清順)と弥市の飼い犬を連れて来て、あづさは様子を見るため一晩預かる。終電で帰ってきたのぞみに春日(浅野ゆう子)から電話がかかってきて…。

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家族に、部がなくなることと、プロポーズの件を報告したのぞみ(松嶋菜々子)。あづさ(夏木マリ)や祖母・薫乃(藤村志保)、弟・達也(遠藤雅)を驚かせる。あづさは、気持ちさえあればいいと賛成するが、その気持ちが本物か、相手のことをいつでも思っていられるか、と聞かれ、答えに窮するのぞみ。会社では春日(浅野ゆう子)に、開発部に一緒にこないかと打診され、喜んで行くと答えるが、3年は結婚をあきらめろと言われ…。

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純一郎(大鶴義丹)との結婚話が動き始める。あづさ(夏木マリ)と薫乃(藤村志保)は、のぞみの結婚の話をしながら、徹から送られてきた離婚届の話をする。叔父・優(三宅裕司)の店で、のぞみ(松嶋菜々子)は開発部行きを同僚の葵(藤谷美紀)らに打ち明ける。男と同じように、女として結婚と仕事を両立したいのぞみに、葵は無理だと反発する。意外と強い口調に驚くのぞみたち。店を出てアイスクリームを食べながら、葵は…。

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結婚について話すのぞみ(松嶋菜々子)たち。薫乃(藤村志保)は小じゅうとめが嫌で夫と実家を出てきたと話し、のぞみとあづさ(夏木マリ)は驚く。結婚話を聞きつけた春日(浅野ゆう子)は3年の延期を迫り、のぞみは結婚すると反発するが、純一郎(大鶴義丹)は、3年も待てないから開発部行きを断れ、と言う。泥棒騒ぎの犯人は、達也(遠藤雅)に片思いしている真紀(真田麻垂美)だった。その時、優(三宅裕司)の店の外に…。

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優(三宅裕司)の鉄板焼き店で真紀(真田麻垂美)と話し合うのぞみ(松嶋菜々子)とあづさ(夏木マリ)。そこに福島にいるあづさの母・うらら(佐々木すみ江)から急病との電話が入り、2人は福島に向かう。薫乃(藤村志保)の作った弁当を食べながら、新幹線の中でのぞみとあづさは語り合い、あづさは弱気になっているのぞみを励ます。会社では、春日(浅野ゆう子)が、結婚するような女子社員は要らない、という幹部たちに…。

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のぞみ(松嶋菜々子)とあずさ(夏木マリ)が祖母・うらら(佐々木すみ江)の急病の知らせに福島へ駆けつけると、本人は元気そのもの。なんと仮病だった。しかも部屋には引っ越しの段ボールの山。ぼう然とする2人に、うららは「私は東京さ行ぐ」と宣言。「人生最後の時間を娘や孫と一緒に暮らしたい」と言い出す。どうも東京の祖母・薫乃(藤村志保)が一枚かんでいる様子。そこに、上司の春日(浅野ゆう子)から電話が来る。

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のぞみ(松嶋菜々子)とあづさ(夏木マリ)は、うらら(佐々木すみ江)の一世一代のわがままを受け入れ、福島を旅立つ。東京の祖母・薫乃(藤村志保)は、達也(遠藤雅)をこき使いながら、レシピ本を片手に歓迎のフランス料理を作る。南田家に新しい家族が加わった。翌日、のぞみは会社で上司の春日(浅野ゆう子)に、結婚は延期しない、仕事も家庭も両立させたいと話す。春日は、改めて辞令を待てと言い残し、部屋を去る。

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9

のぞみ(松嶋菜々子)は春日(浅野ゆう子)を追いかけ、まだ話は終わっていないとすがるが、春日は忙しくて話す時間はないと、階段を駆け上がっていく。負けじと階段を駆け上がって追いかけながら、のぞみは無視する春日に向けて、結婚するだけで駄目だと決めつけてシャットアウトするのは古いと言い切り、開発部に行きたいと懇願する。南田家では薫乃(藤村志保)とうらら(佐々木すみ江)が並んで料理を作っていたが…。

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10

のぞみ(松嶋菜々子)は恋人の純一郎(大鶴義丹)の前で大号泣する。春日(浅野ゆう子)に、結婚しても仕事と家庭を両立させると力説するも無視され、同僚たちには、もう開発部には行けないのではと言われ、落ち込んでいたのが泣いてすっきりした。純一郎は家族に正式に結婚の話をしたいと南田家に来ることに。うらら(佐々木すみ江)と薫乃(藤村志保)は居たが、肝心のあづさ(夏木マリ)が不在。帰ってくるのを待っていると…。

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11

のぞみ(松嶋菜々子)は人事部から福島工場への転勤を命じられる。予想していなかった異動先に納得がいかず、春日(浅野ゆう子)が自分を福島工場へ行くように仕向けたのでは?と、屋上に呼び出して問いただす。春日は苦笑して否定し、意地も誇りもない人間は嫌いだ、会社はのぞみが本気で働く気がある人間かどうか試しているのだと、諭して去る。しかし、のぞみはその後、給湯室で同僚から思いもよらぬ話を聞きショックを受ける。

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12

のぞみ(松嶋菜々子)は悩んだ末に意を決し、晴れやかな気持ちで辞表を提出する。自分も家族も周りの誰かも、みんな気持ちよく働いていける場所を見つけたい、というのぞみに、春日(浅野ゆう子)は、そういう何でもかんでも手に入れようという利己的で欲張りな考えが大嫌いだ、と感情を露にする。のぞみは欲張るのは勇気がいる。自分の望みを叶えるために勇気を持って頑張ると宣言し、笑顔で別れ去っていく春日の背中を見続ける。

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13

第二章 旨い話にゃ毒がある?

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April 15, 199615m

会社を辞めたのぞみは仕事探しに奔走するが、現実は厳しく再就職先はなかなか見つからない。そんなのぞみの前に、犬飼サチという正体不明の女性が現れ、さりげなく住所を聞き出していく。仕事探しで頭が一杯のある日、純一郎が両親を連れて挨拶に来るという。突然の話に、南田家は大騒ぎに。そして当日、母・あづさは20年前に失踪した父・徹の失踪と達也の出生の秘密を明かすのだった…。

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14

第二章 旨い話にゃ毒がある?

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April 16, 199615m

希望に合う仕事が全く見つからないのぞみ(松嶋菜々子)に、犬飼(沢田亜矢子)は、教育関係の会社だという「能力発掘センター・犬飼サチ」の名刺を渡し、のぞみを素晴らしい人材だ、ウチに欲しいと褒め、会社案内のパンフレットを送るからと住所を聞いてくる。南田家では、薫乃(藤村志保)がうらら(佐々木すみ江)を俳句教室に誘う。二人以外は全員男という教室で、うららはあいさつ代わりにと一曲歌い一躍人気者になる。

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15

第二章 旨い話にゃ毒がある?

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April 17, 199615m

のぞみ(松嶋菜々子)は朝刊の求人欄から仕事を探し、片っ端から面接に行く。あずさ(夏木マリ)、薫乃(藤村志保)、うらら(佐々木すみ江)は3人で昼食をとりながら心配するが、のぞみは全滅。大学の法学部出だという以外、何も引っかからないと言われる。再び職安に行き、求人カードを見ていたのぞみは、犬飼(沢田亜矢子)の姿を見つけ、地獄に仏とばかり駆け寄るが、犬飼は、もう他の人が決まったからと、冷たく去っていく。

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16

第二章 旨い話にゃ毒がある?

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April 18, 199615m

失業十日目。のぞみ(松嶋菜々子)の笑顔も底をついてきた時、恋人の純一郎(大鶴義丹)から、両親を連れて明日、南田家に挨拶に行きたいと連絡が来る。急な話に一家は大騒ぎとなるが、叔父の優(三宅裕司)と桃子(川島なお美)の店で中華の家庭料理を作ってもらうことに落ち着く。夜、のぞみの部屋にやってきたうらら(佐々木すみ江)は、純一郎の両親に、失踪中ののぞみの父・徹のことを聞かれるのではないかと心配でならない。

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17

第二章 旨い話にゃ毒がある?

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April 19, 199615m

のぞみ(松嶋菜々子)の恋人の純一郎(大鶴義丹)が、両親を連れて、結婚のあいさつに南田家にやってきた。あずさ(夏木マリ)も薫乃(藤村志保)もうらら(佐々木すみ江)も着飾って座り、テーブルには叔父の優(三宅裕司)と桃子(川島なお美)の料理が並ぶ。純一郎の母は乾杯の前に、二十年前に家を出て行ったのぞみの父・徹は今どこにいるのかと、単刀直入に聞いてくる。一同、凍り付くが、あずさは更に衝撃的な告白を始める。

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あずさ(夏木マリ)は、のぞみ(松嶋菜々子)と達也(遠藤雅)に20年間ウソをついてきた、という。夫の徹は離婚届を置いて出ていったが、失踪の原因は、あづさの友人だった女性に子供を産ませたことだった。そして、その子供とは達也の事だった。養子縁組の形で、南田家に引き取って育ててきたのだった。思いもかけぬ方向に進んだ両家の対面から、達也はそっと抜けていく。と、そこへ犬飼サチ(沢田亜矢子)がフラリと現れ…。

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19

第二章 旨い話にゃ毒がある?

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April 22, 199615m

のぞみ(松嶋菜々子)はあづさ(夏木マリ)の懸念をよそに、犬飼サチ(沢田亜矢子)から誘われたセミナーの講師に意欲を燃やす。父の過去を知らされたショックなのか、達也(遠藤雅)は家に帰ってこなかった。薫乃(藤村志保)は達也の部屋で心配し、うらら(佐々木すみ江)は、純一郎(大鶴義丹)との縁談が破談になるのではと気をもむ。のぞみはサチの仕事場のマンションを訪れると、さっそく能力開発センターの資料を渡され…。

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20

第二章 旨い話にゃ毒がある?

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April 23, 199615m

外出したきり家に帰らない達也(遠藤雅)のことで南田家は大騒ぎ。薫乃(藤村志保)が警察に届けると言うのを、うらら(佐々木すみ江)が必死で止め、桃子(川島なお美)は家出では?と案じ、優(三宅裕司)は自殺の心配までする。ふらりと帰ってきた達也にあづさ(夏木マリ)は「心配をかけるな」と怒りを爆発させる。のぞみ(松嶋菜々子)が徹(寺泉憲)の送ってきた離婚届の束を見つめている頃、伊豆のサボテン園に徹の姿が…。

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21

第二章 旨い話にゃ毒がある?

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April 24, 199615m

純一郎(大鶴義丹)は、父親からのぞみ(松嶋菜々子)との結婚はやめるよう言われるが、絶対あきらめない、と宣言する。就職が先か、結婚が先か、と優(三宅裕司)に冷やかされると、純一郎はのぞみに、能力開発センターの講師は賛成しない、なぜ焦って働きたがるのか、と聞く。のぞみは答えられず、その迷いを伝えに犬飼サチ(沢田亜矢子)のマンションを尋ねる。すると入会金が60万円のセミナーを受けるよう勧められ…。

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22

第二章 旨い話にゃ毒がある?

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April 25, 199615m

のぞみ(松嶋菜々子)は犬飼(沢田亜矢子)の仕事がマルチ商法まがいだと知る。だまされていたことが悔しくて泣いて帰るが、元同僚の結婚式の二次会の打ち合わせに、優(三宅裕司)と桃子(川島なお美)の店を訪れ、心を落ち着かせる。その頃、カモののぞみに逃げられた犬飼は、俳句教室に行こうとする薫乃(藤村志保)とうらら(佐々木すみ江)を待ち伏せしていた。のぞみは夜まで店に残り、そこに父・徹(寺泉憲)がやってきた。

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第二章 旨い話にゃ毒がある?

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April 26, 199615m

優(三宅裕司)と桃子(川島なお美)の店で、のぞみ(松嶋菜々子)はサボテンの納入に来た男と出会う。実は失踪していた父・徹(寺泉憲)なのだが、のぞみが気付くはずもない。優は、父親に気づかないのぞみが可哀想(かわいそう)で泣き、桃子はさりげなく薫乃(藤村志保)とうらら(佐々木すみ江)の健康状態の話や、のぞみの縁談、あづさ(夏木マリ)はきっとまだ徹を愛してると、南田家の話題を聞こえるように話すが…。

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第二章 旨い話にゃ毒がある?

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April 27, 199615m

犬飼サチ(沢田亜矢子)は、薫乃(藤村志保)とうらら(佐々木すみ江)までだまそうと、魔の手を伸ばしていた。それを知ったのぞみ(松嶋菜々子)は、犬飼の家に駆けつける。一方、あづさ(夏木マリ)は、夫の徹(寺泉憲)が優(三宅裕司)と桃子(川島なお美)の店に来たことを察し、徹の居場所を知っているのではないかと、優を問い詰める。のぞみがマンションのドアを開けると、もぬけの殻になっていた。そこに犬飼が現れて…。

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のぞみ(松嶋菜々子)の失業16日目。突然かかってきた警察からの電話に、薫乃(藤村志保)とうらら(佐々木すみ江)は仰天する。なんと、アルバイト先のカラオケルームから売上金を盗んだ疑いで達也(遠藤雅)が警察に捕まったという。優(三宅裕司)と桃子(川島なお美)は徹(寺泉憲)のことが原因ではと悩み、のぞみとあづさ(夏木マリ)は警察署に駆けつけるが、面会できない。達也は取り調べに一切答えず、虚無の顔で…。

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のぞみ(松嶋菜々子)とあづさ(夏木マリ)はカラオケルームの店長・田中(寺脇康文)に会い、家庭では見せない達也(遠藤雅)の姿を知る。店に来て3か月の間、客にいちゃもんをつけて怒らせたり、同僚とけんかしたり、とにかく態度が悪かったという。薫乃(藤村志保)とうらら(佐々木すみ江)はショックを受ける。優(三宅裕司)は、あいつは良い奴だ。誰だって道を踏み外すことはあると言うが、あずさは自分の責任だと落ち込む。

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優(三宅裕司)は迷った末、3年間話さないでいた徹(寺泉憲)の居場所をあづさ(夏木マリ)に教える。達也(遠藤雅)の事件をさっさと知らせて連れ戻せと、桃子(川島なお美)に怒られたのだった。のぞみ(松嶋菜々子)も純一郎(大鶴義丹)に事件の話をし、なんでもっと早く知らせないのかと口論になる。薫乃(藤村志保)とうらら(佐々木すみ江)は、達也のために自分たちでできるだけのことをやってみようと策を練って…。

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のぞみ(松嶋菜々子)は純一郎(大鶴義丹)と一緒に警察に交渉し、達也(遠藤雅)と面会する機会を与えられる。一方、薫乃(藤村志保)とうらら(佐々木すみ江)は、店長の田中(寺脇康文)に頭を下げに行く。金を返せば達也の件を示談にすると言う田中に従い、2人は各々の貯金を引き出し、45万円を工面する。のぞみはあづさ(夏木マリ)と一緒に、達也に差し入れの弁当を作るが、達也は面会に来たあづさを、激しい目でにらむ。

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二日ぶりに達也(遠藤雅)と顔を合わせたのぞみ(松嶋菜々子)とあづさ(夏木マリ)だが、達也は心を開こうとせず帰れと言う。原因は、店長の田中(寺脇康文)に示談金が払われたからだった。達也は、自分が罪を犯したとあづさが認めたからだ、と思い込んだのだった。示談金を払った薫乃(藤村志保)とうらら(佐々木すみ江)は自責の念に駆られて、薫乃は倒れてしまう。あづさにも心の限界が来て、うららにすがって泣く。

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達也(遠藤雅)が逮捕されて4日目。弟を助けるために弁護士を探すのぞみ(松嶋菜々子)は純一郎(大鶴義丹)の顧客という弁護士を訪ねるが、割に合わないと断られる。優(三宅裕司)と桃子(川島なお美)も良い弁護士が見つからない。あづさ(夏木マリ)は20年以上会っていない大学時代の知り合いという弁護士・赤松(奥田暎二)の事務所に、のぞみと訪ねるが、汚い事務所には若い男・星野(上川隆也)がパソコンの前にいて…。

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赤松(奥田瑛二)は謎の週刊誌の記者・星野雄二(上川隆也)を追い出し、達也(遠藤雅)の事件を引き受けるという。のぞみ(松嶋菜々子)は、あずさ(夏木マリ)と赤松の関係が昔の恋人だったらと心配する。うらら(佐々木すみ江)は弁護士が決まり安心するが、薫乃(藤村志保)は達也を心配しすぎて倒れた事をうららに言われてケンカとなる。田中(寺脇康文)は達也と面会するが、口を閉ざしたままの達也にいら立ち大声を上げる。

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達也(遠藤雅)は面会に来た弁護士・赤松(奥田瑛二)とにらみ合う。のぞみ(松嶋菜々子)は赤松のことを優(三宅裕司)と桃子(川島なお美)に話し、あずさ(夏木マリ)と昔なにか関係があったのではと聞く。しかし優は口をつぐみ、ひそかに徹(寺泉憲)に達也の件を電話する。重い口を開き、絶望しているという達也に、赤松は「夢も希望もない人間に絶望する資格はない」と叱責する。達也はついに自分が無実であることを告げる。

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赤松(奥田瑛二)は、あずさ(夏木マリ)と話があるからのぞみ(松嶋菜々子)に帰れと言う。たまたま事務所にやってきた星野雄二(上川隆也)がのぞみを送ることになり、星野は道中「俺、デカい女、好きなんだ」とのぞみをからかう。その時通りかかった純一郎(大鶴義丹)と3人で屋台に立ち寄ると、3人とも大学は法学部出身と分かり、星野は司法試験の勉強中だという。そして、あずきと赤松は大人の話をしているというが…。

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薫乃(藤村志保)はうらら(佐々木すみ江)に、赤松(奥田瑛二)が達也(遠藤雅)の実母の婚約者であったことを打ち明ける。のぞみ(松嶋菜々子)は赤松とともに達也に面会に行き、やってないのならさっさとそう言えばいいのに甘えていると、怒りを爆発させるが、達也から本当の気持ちを知らされ、涙が止まらなくなる。あずさ(夏木マリ)も、昔よく泣いていたと赤松に言われ、驚いたのぞみは母との関係を尋ねようとするが…。

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うらら(佐々木すみ江)は、赤松(奥田瑛二)は達也(遠藤雅)の生みの母の元婚約者だったのに、なぜあえて弁護を依頼したのか、あずさ(夏木マリ)の考えが理解できない。赤松は、のぞみ(松嶋菜々子)と達也の恋人・真紀(真田麻垂美)を連れて田中(寺脇康文)のカラオケルームを訪れる。真紀は達也に渡そうとクリスマスケーキを作って持っていた。そこで明らかになった意外な事実に、のぞみたちは唖(あ)然とする。真犯人は…

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あづさ(夏木マリ)は、赤松(奥田瑛二)との関係をのぞみ(松嶋菜々子)たちに打ち明ける。赤松の協力で事件は解決。田中(寺脇康文)は自首し、達也(遠藤雅)は釈放される。優(三宅裕司)と桃子(川島なお美)の店で、達也のためのパーティーを準備中、純一郎(大鶴義丹)はのぞみとの結婚話が停滞しているとからかわれ、星野(上川隆也)の冷笑的な言葉に険しい顔になる。のぞみは弁護士になると宣言し、皆を驚かせる…。

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のぞみ(松嶋菜々子)は達也(遠藤雅)のために一生懸命だった赤松(奥田瑛二)に感化され、自分も弁護士になると宣言。南田家はまたひと騒動となる。うらら(佐々木すみ江)は応援しようと言うが、薫乃(藤村志保)は、結婚はどうするのと反対する。あづさ(夏木マリ)に「ただの思いつき」だと言われ返す言葉がないのぞみは、優(三宅裕司)と桃子(川島なお美)の店で気持ちを立て直し、赤松にアドバイスを受けに来るが…。

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のぞみ(松嶋菜々子)は赤松(奥田瑛二)から、理路整然と弁護士に向いていないと意見され、話を聞いていた星野(上川隆也)からは、「君が弁護士とはねぇ」と冷やかされる。周囲の冷たい態度に、のぞみはかえって意欲を燃やす。純一郎(大鶴義丹)にも打ち明けるが気持ちがかみ合わない。あづさ(夏木マリ)が失敗した分、のぞみに幸せな結婚をしてほしい薫乃(藤村志保)は、今まで話題にしてこなかった徹(寺泉憲)の話をする。

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餅つき大会で優(三宅裕司)と桃子(川島なお美)の店が大賑わいの中、薫乃(藤村志保)はひとり、伊豆に来ていた。徹(寺泉憲)と会い、「悔しかったら帰ってきなさい」と息子をたきつけるが、徹からは返ってくる言葉はない。餅つきを終えて帰ってきたのぞみ(松嶋菜々子)に、星野(上川隆也)が書類袋を抱えて会いにくる。自分が昔使った司法試験の参考書をくれるという。そして、のぞみは弁護士に向いていると思う、と告げる。

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元日そうそう、純一郎(大鶴義丹)の両親が急に南田家を訪れる。大みそかに純一郎とのぞみ(松嶋菜々子)の結婚のことで口論になり、純一郎が怒って出て行き帰って来ないという。あづさ(夏木マリ)も薫乃(藤村志保)とうらら(佐々木すみ江)も、ざっくばらんに反対する理由を話してほしいというが、のぞみが弁護士を目指していることを知ると、更に態度を硬化させてしまう。あづさも純一郎に迷惑だから結婚をやめろと言い出す。

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のぞみ(松嶋菜々子)は、赤松(奥田瑛二)からアドバイスを聞こうと餅を土産に事務所に来る。赤松は風邪をひいて泊まり込んでいた。温かい料理をつくってやろうとしていると、星野(上川隆也)と達也(遠藤雅)がやってきて、星野の持ってきたカニで鍋を作ることに。のぞみは20年前のあづさ(夏木マリ)と徹(寺泉憲)のいきさつを聞く。赤松は、婚約者だった達也の母親のことは愛せず、他に思いを寄せた女性がいたと告白する。

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のぞみ(松嶋菜々子)は赤松(奥田瑛二)から、弁護士は心を救う仕事だと言われたことを純一郎(大鶴義丹)に話す。純一郎は、「結婚を3年待つから、弁護士を目指して頑張れ」とのぞみを励ます。達也(遠藤雅)も大学を目指すと言い出し、薫乃(藤村志保)とうらら(佐々木すみ江)もひと安心する。ようやく正月気分になった南田家だが、あづさ(夏木マリ)は徹(寺泉憲)に20年間待ち続けた思いをこめて手紙を書きはじめ…。

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倍率37倍という司法試験合格を目指し、星野(上川隆也)といっしょに勉強に励むのぞみ(松嶋菜々子)。試験前日、家族そろって励ますが、薫乃(藤村志保)だけは純一郎(大鶴義丹)との関係を心配する。純一郎は、優(三宅裕司)と桃子(川島なお美)の店で星野と偶然に隣り合わせる。星野は働きながら司法試験を6年も受け続けているのは金と名誉のためだという。同じ夜、達也(遠藤雅)は赤松(奥田瑛二)の事務所を訪ね…。

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のぞみ(松嶋菜々子)の運命をかけた司法試験が、ついに始まった。あづさ(夏木マリ)薫乃(藤村志保)うらら(佐々木すみ江)の3人の母たちはのぞみを心配して集まるが、薫乃は徹(寺泉憲)に電話をかけ、家に帰ってきてケジメをつけるよう説得する。徹の雇い主の真理子(岡本麗)も事情を聴いて、家に帰れと言う。試験が終わって、のぞみとコーヒーを飲みながら、星野(上川隆也)は欲しいものはひまわりのバッジだけだという。

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司法試験受験が終わった夜、優(三宅裕司)と桃子(川島なお美)の店で、のぞみ(松嶋菜々子)のお疲れ様会が開かれる。会社の元同僚や純一郎(大鶴義丹)が集まって、まるで合格パーティのようだが、「何かを捨てなきゃ、新しいものなんて手に入らない」とくぎを刺される。赤松(奥田瑛二)は、相談に来たあづさ(夏木マリ)に、徹(寺泉憲)のことが好きなら迎えに行けばいいと答えるが、あづさは自分の気持ちに自信が持てない。

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司法試験の結果はのぞみ(松嶋菜々子)も星野(上川隆也)も不合格だった。のぞみは悔しくてあづさ(夏木マリ)にすがって泣き、優(三宅裕司)と桃子(川島なお美)の店で慰めてもらう。星野は赤松(奥田瑛二)と達也(遠藤雅)と3人、事務所でシャブシャブの残念会だった。星野は、弁護士になりたい理由は、冤罪の父の無実を証明したいためだと告白する。純一郎(大鶴義丹)はのぞみを励まそうとするが、ケンカになってしまう。

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のぞみ(松嶋菜々子)は赤松(奥田瑛二)を訪ね、純一郎(大鶴義丹)とケンカしたことを話すが、赤松からほんとに弁護士になりたいのか、ほんとに結婚したいのか、もう一度考え直せと言われる。のぞみは弁護士を考え直し、純一郎と仲直りしようとする。しかし、純一郎の口から出た言葉は…。夕方、うらら(佐々木すみ江)が急に福島に帰ると言い出して、のぞみは号泣する。そのころ、赤松の事務所には徹(寺泉憲)がやって来て…。

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徹(寺泉憲)が赤松(奥田瑛二)に会いにきた。伊豆に居づらくなり、家に帰りたいと打ち明ける。赤松は勝手に帰れと突き放すが…。南田家では、のぞみ(松嶋菜々子)の号泣はうらら(佐々木すみ江)のせいではなく、純一郎(大鶴義丹)と別れたからだと分かる。あづさ(夏木マリ)は、別れたくないなら追いかけろと言うが、のぞみは、徹に手紙を書いただけで会いに行かないあづさを責め、言い争いになった結果、のぞみは家を出る。

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あづさとけんかをしたのぞみは家を出る。赤松の事務所で出会った内海の紹介でアパートとアルバイト先を見つけ、司法試験に再チャレンジするため夜は予備校に通った。内海は医療事故で娘をなくし、医師の責任を問う裁判を起こそうと赤松に相談していた。ついにあづさと徹が正式に離婚することになると、赤松はあづさに思いを告白する。一方、徹は「もう一回結婚してくれ」とあづさに迫り、あづさは戸惑う。

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赤松(奥田瑛二)の事務所を出たのぞみ(松嶋菜々子)を、内海(蟹江敬三)は古いアパートに連れて行く。どなったことを反省し紹介してくれたのだ。アパートは「ひまわり荘」。のぞみは「ひまわり」という名前にひかれ住む事に決める。南田家に戻ると、薫乃(藤村志保)とうらら(佐々木すみ江)から歓迎されるが、のぞみは荷物を取りに来ただけだった。あづさ(夏木マリ)は今生の別れになるかも、とアパートの保証人になるが…。

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ついに一人暮らしを始めたのぞみ(松嶋菜々子)は、ひまわり荘でつましい生活を始めるが、さっそく資金が足りなくなる。薫乃(藤村志保) もうらら(佐々木すみ江)も心配するが、あづさ(夏木マリ)は、助け船は本人のためにならないとくぎを刺す。内海(蟹江敬三)の妻・眞弓(左時枝)の世話でアルバイトをし、夜は予備校に通う生活に。予備校の自習室で星野(上川隆也)は、のぞみから純一郎(大鶴義丹)と別れた事を聞き…。

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のぞみ(松嶋菜々子)はビル清掃のアルバイトで働き、終わると夜中まで勉強のハードな毎日を送る。初の給料日、内海(蟹江敬三)が赤松(奥田瑛二)の事務所ですき焼きをごちそうしてくれることに。内海は赤松に裁判を依頼していた。赤松と妻の眞弓(左時枝)の間には、医療事故で亡くなった娘がいた。内海は判決で医師の責任を追求したいが、赤松は和解を勧めていた。同席していた星野(上川隆也)も白黒つける事になぜか執着する

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優(三宅裕司)と桃子(川島なお美)の店で、のぞみ(松嶋菜々子)は偶然やってきた徹(寺泉憲)と出くわしてしまう。あづさ(夏木マリ)と薫乃(藤村志保)が駆け付け、達也(遠藤雅)とうらら(佐々木すみ江)が遅れて現れ、南田家が20年ぶりに再会。徹は土下座してわび、帰るか帰らないか怖くて決められなかった、と言う。のぞみは徹に、今は帰る気があるのかハッキリして欲しいと詰め寄るが、徹の態度はあいまいなままで…。

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のぞみ(松嶋菜々子)は徹(寺泉憲)との強烈な再会のせいか、ひとりでアパートにいると孤独を感じ、元同僚の友達を家に呼ぶ。そこに純一郎(大鶴義丹)もやってきて、のぞみの暮らしぶりに驚く。そこに、あづさ(夏木マリ)がやって来て、母娘二人に…。あづさは薫乃(藤村志保)と話し合った結果、ついに離婚届を役所に提出してきたという。その夜、母の気持ちを思うとのぞみは眠れず、翌日、疲れ果てて意識を失い倒れてしまう。

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のぞみ(松嶋菜々子)が倒れたと聞き、南田家の家族全員のぞみのアパートに駆けつける。内海(蟹江敬三)は、過労で一時的に血圧が下がっただけと皆を安心させる。薫乃(藤村志保)とうらら(佐々木すみ江)は、のぞみに家に帰るように言うが、あづさ(夏木マリ)は一人でやればいい、とつれない。純一郎(大鶴義丹)に、赤松(奥田瑛二)と星野(上川隆也)まで来て、部屋は満員に。そのころ留守の南田家に徹(寺泉憲)が訪れ…。

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のぞみ(松嶋菜々子)を見舞った帰り、あづさ(夏木マリ)は赤松(奥田瑛二)と事務所で久しぶりに酒を酌み交わす。離婚届を出した話の後、赤松はあづさへの想いを告白する。一方、優(三宅裕司)と桃子(川島なお美)に付き添われてやって来た徹(寺泉憲)は、もう一度ここに戻りたいと言い出す。あづさは戸惑い、薫乃(藤村志保)は離婚後になって勝手な事を言う息子に激怒する。すると徹はあづさにもう一回結婚してくれという。

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あづさ(夏木マリ)は徹(寺泉憲)の申し出に、今はとても考えられないと断るが、徹は誠意を示すチャンスをくれと諦めない。のぞみ(松嶋菜々子)は内海(蟹江敬三)が妻の眞弓(左時枝)と言い争っているのを見かけ、内海に意見する。眞弓は、医療事故を起こした医師への恨みにとらわれ、裁判で復讐することばかり考えている夫が、このままでは救われないと思って和解を勧めているのだ、と。内海はのぞみを追い払い、頭を抱える。

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純一郎(大鶴義丹)の親の会社が倒産する。のぞみ(松嶋菜々子)は会社を再建するという純一郎を励ます。赤松(奥田瑛二)の事務所を訪ねると、そこには徹(寺泉憲)がいた。徹からチャンスをくれと言われるが、のぞみは受け入れる気持ちになれない。許せません、と言い捨て事務所を出たのぞみは星野(上川隆也)とばったり出くわす。星野はのぞみに徹を「許してやれば?」と言ってくる。星野自身が人を許せない人間だからという。

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医療事故を起こした医師への恨みに悩む内海(蟹江敬三)は、妻の眞弓(左時枝)とケンカし、眞弓は帰って来なくなる。のぞみ(松嶋菜々子)は心配して内海に探すように意見していると、眞弓から電話が来る。赤松(奥田瑛二)の事務所にいるので、内海に話をしに来てほしいという。嫌がる内海をのぞみが説得し連れていく。赤松は、和解を受け入れるよう説得するが絶対にイヤだ、という内海に、「あなたに生き直してほしい」という。

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徹(寺泉憲)はのぞみ(松嶋菜々子)のアパートを訪ねるが、20年間の心の溝は簡単には埋まらない。アルバイトが休みの日、のぞみは南田家に1日だけ里帰りする。薫乃(藤村志保)もうらら(佐々木すみ江)も大歓迎し、達也(遠藤雅)は冷やかすが、あづさ(夏木マリ)は真剣に「帰って来て」という。帰って来て、徹との事を相談に乗って欲しいという。のぞみは2か月の一人暮らしを経て家に戻り、2度目の司法試験に挑戦する。

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2度目の挑戦でのぞみは司法試験に合格した。同時に受験した星野も合格する。司法修習生として2年間の研修が始まろうとしていた。研修が始まるまでの期間、のぞみは赤松の事務所で働くが、赤松の留守中に軽率な行動で問題を起こしてしまう。落ち込むのぞみに、星野は自分が弁護士を目指す理由を語るのだった。実務修習は福島に決まり、なんと星野も一緒だった。その他にも一癖ありそうな人物が集まった…。

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のぞみ(松嶋菜々子)と星野(上川隆也)が司法試験に合格した。喜ぶのぞみに、星野はあまり浮かれるなと水を差すことをいう。待ち構えていた南田家一家は、優(三宅裕司)と桃子(川島なお美)の店に集まり、友人一同も来てお祝いの会が開かれる。家に帰ると薫乃(藤村志保)とうらら(佐々木すみ江)が玄関前に花束があるのに気付く。純一郎(大鶴義丹)からだった。のぞみは赤松(奥田瑛二)にも合格の報告にと電話をかけて…。

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のぞみ(松嶋菜々子)と星野(上川隆也)は、司法修習生として2年間の研修を受けることになった。それまでの間のぞみは赤松(奥田瑛二)の事務所で働くことにする。あづさ(夏木マリ)は徹(寺泉憲)の新しい職場を訪れ、のぞみの司法試験合格を伝える。一生懸命に働く徹をあづさは見つめる。のぞみが実務修習の場所を考えていると、うらら(佐々木すみ江)は福島にしろと言う。薫乃(藤村志保)は早くも離れることを寂しがり…。

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予備校をさぼった達也(遠藤雅)は、どこか落ち込んでいた。のぞみ(松嶋菜々子)は赤松(奥田瑛二)の事務所の留守番中にやってきた老婆から、犬の所有権をめぐる相談をされてしまう。赤松不在の時に依頼人と関わってはいけないと注意されていたのぞみだが、何か方法を教えて欲しいと懇願され「先方と話し合ってみれば、分かってくれるかも」と答えてしまう。星野(上川隆也)は「話せばわかるなんて無責任」とのぞみに意見する。

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達也(遠藤雅)が大学受験をやめると言い出し、南田家はまたゆれる。のぞみ(松嶋菜々子)は達也に真意を聞き、あづさ(夏木マリ)に説明させる。薫乃(藤村志保)とうらら(佐々木すみ江)が気をもむ中、あづさは「勝手にしていいが、もう面倒みない」と言い渡す。赤松(奥田瑛二)の事務所では、のぞみの発言から、犬の所有権を巡る大騒動に。弁護士に話し合えと言われたという老婆と一緒に今から行くと、飼い主から苦情が入る。

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赤松(奥田瑛二)の裁定で問題は解決するが、のぞみ(松嶋菜々子)は自分の軽率さに落ち込む。そんなのぞみに星野(上川隆也)は、自分が弁護士を目指した理由を語る。星野の意外な告白に打たれていると、純一郎(大鶴義丹)がやってきて、星野はのぞみのことを好きなのでは?言う。のぞみは「あんな皮肉男」と天敵のように嫌がるが、実務修習のため、福島に行くことが決まったとき、星野も福島にいくことになったと聞き絶句する。

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のぞみ(松嶋菜々子)は7月から法律の実務を学ぶため、福島に行くことになった。それを知ったうらら(佐々木すみ江)は、南田家を出て、先に福島に帰るという。あづさ(夏木マリ)や薫乃(藤村志保)があきれる中、早くも段ボールに荷物を入れ終わり、庭に出たうららは、植木鉢に種をまいた。ひまわりの種だ。のぞみが立派な弁護士になれるよう祈っているという。翌日、うららは出発前に、なんと徹(寺泉憲)の仕事場を訪れて…。

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司法修習が始まった。緊張の初日、のぞみ(松嶋菜々子)たち修習生に、いきなり宿題が出される。ショックなのぞみの隣に座っていた油座信吾(知念正文)が「修習地どごなんだい」と話しかけてくる。福島と答えると大喜び。自分も福島で、福島に行く6人はチェックしているという。油座は星野(上川隆也)ほか3人にも声をかけ福島組を集め、優(三宅裕司)と桃子(川島なお美)の店で親睦会を開くが、6人全員がくせ者ぞろいで…。

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司法修習で正当防衛の判決文を書いたのぞみ(松嶋菜々子)だが、評価は最低。真っ赤に訂正されて帰ってきた。落ち込んだのぞみは赤松(奥田瑛二)の元を訪ねるが「思い切りは良いが、軽はずみな性格がそのまま出ている」と言われてしまう。星野(上川隆也)はそんなのぞみを珍しく慰める。のぞみも星野のプライベートなことを聞くが、星野は司法試験に時間をかけたかったから彼女はいないという。強烈に好きな女はいるが…という。

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最終講義として模擬裁判が行われることになり、のぞみ(松嶋菜々子)は弁護人役に任命される。対する検察官役は星野(上川隆也)。徹(寺泉憲)は生まれて初めてボーナスをもらい、のぞみと達也(遠藤雅)にプレゼントを渡す。そこへタイガー(藤波辰爾)と勝照(軍司眞人)がやってくる。勝輝はのぞみに告白し、断られるが、タイガーまでもあづさ(夏木マリ)に、お慕いしておりますと自分の気持ちを打ち明ける。2人はあぜん…。

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のぞみ(松嶋菜々子)は勝輝(軍司眞人)の告白を断るとき「好きな人がいる」と言ったが誰なのか、とあづさ(夏木マリ)に聞かれ「わからない」と答える。模擬裁判の件で赤松(奥田瑛二)に意見を聞きに事務所に行ったのぞみは、酔った事件関係者にからまれる。星野(上川隆也)が来て追い返し「司法修習生がもめごと起こすな」と叱る。星野には関係ないとのぞみが言うと「関係あるよ」と星野は言い返す。「俺は君が好きなんだ」。

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星野(上川隆也)の突然の告白に、のぞみ(松嶋菜々子)は放心状態でフワフワに。模擬裁判が始まると、同じ修習生の伶(石堂夏央)が傍聴席で見ている。判決は有罪。弁護側のぞみの惨敗に終わる。納得のいかないのぞみに、赤松(奥田瑛二)は「法律なんて、もともと割り切れないものだ」と諭す。福島へ行く日が近づく中、研修所で伶が不意に、星野と親しいのか?と聞いてくる。伶は星野が気に入った、波長が合うと思う、と言い…。

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73

「たまには寄り道もしろ、無駄な事もしろ」赤松(奥田瑛二)からそう言葉を贈られ、のぞみ(松嶋菜々子)は、実務修習の地、福島へ向かった。駅には弁護修習でのぞみを担当する弁護士・竹永一(泉谷しげる)がいて、一日早いが仕事を手伝うよう言われる。事務所につくと星野(上川隆也)が先にいて、告白の事はどこ吹く風で仕事をしている。東京では薫乃(藤村志保)があづさ(夏木マリ)に財産を譲ると言いだし、皆を慌てさせる。

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74

のぞみ(松嶋菜々子)が福島へ着いて一夜が明けた。うらら(佐々木すみ江)の家に住み福島での実務研修が始まる。あづさ(夏木マリ)に財産を譲るという薫乃(藤村志保)の意思を尊重しようとする徹(寺泉憲)。優(三宅裕司)と桃子(川島なお美)は、あづさにもっと積極的になるよう徹をけしかけるのだが…。のぞみは星野(上川隆也)に、同じ場所で働くにあたって、星野の告白は聞かなかったことにすると言い、星野は苦笑する。

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75

うらら(佐々木すみ江)は薫乃(藤村志保)に影響され、自分も遺言状を書くと言い出す。薫乃の申し出を受け入れようとしないあづさ(夏木マリ)。あづさが徹(寺泉憲)とよりを戻してくれれば、すべてうまくいくのだが…。のぞみ(松嶋菜々子)と星野(上川隆也)は、修習担当の竹永(泉谷しげる)と一緒に土地の境界線争いをしている現場に行き境界を測量する。すると相手方の主婦(中村由起子)がバケツの水をぶちまけてきて…。

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76

優(三宅裕司)は赤松(奥田瑛二)の事務所を訪れ、薫乃(藤村志保)があづさ(夏木マリ)に財産をゆずるという一件を話す。すべての問題は、徹とあづさがやり直せれば解決するのではと思い、優は赤松に、まずあづさの気持ちを聞いてもらえないかと頼む。しかし赤松に、あづさにプロポーズしたのでそれはできないと断られ、ショックを受ける。のぞみ(松嶋菜々子)と星野(上川隆也)たち6人の修習生は、同期で飲み会を開くが…。

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77

竹永(泉谷しげる)の事務所に光子(神保共子)という女性が現れ、姉から母の遺骨を取り戻してほしい、と訴える。のぞみ(松嶋菜々子)と星野(上川隆也)は竹永といっしょに話を聞くことになるが…。一方、あづさ(夏木マリ)は桃子(川島なお美)から、赤松(奥田瑛二)のプロポーズを受け入れるのかと聞かれ、きっぱりと否定する。しかし、この会話を聞いていた達也(遠藤雅)は、複雑な思いで赤松の事務所に向かい…。

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78

竹永(泉谷しげる)は光子(神保共子)の依頼を引き受け、のぞみ(松嶋菜々子)と星野(上川隆也)に調査をさせることに。二人で寺に行き墓の写真を撮っていると、光子の姉の信子(小林トシ江)が来て、のぞみのカメラからフィルムを抜こうとするが、取り返そうとしたのぞみともつれて信子は転倒してしまう。あづさ(夏木マリ)は赤松(奥田瑛二)になぜ話したのか問い詰めるが、赤松は改めてプロポーズして、あづさに回答を迫る。

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79

あずさ(夏木マリ)は赤松(奥田瑛二)のプロポーズをきっぱり断る。達也(遠藤雅)は誰にも告げず、真紀(真田麻垂美)と車で福島までやって来る。のぞみ(松嶋菜々子)が理由を尋ねるが達也ははぐらかす。竹永(泉谷しげる)は光子(神保共子)にのぞみと信子の件を説明し詫びるが、さらに強く遺骨を取り返せと要求される。優(三宅裕司)は桃子(川島なお美)の弟・俊一(光石研)から、借金の保証人を頼まれる。

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80

のぞみ(松嶋菜々子)は竹永(泉谷しげる)、星野(上川隆也)と共に、光子(神保共子)の姉・信子(小林トシ江)に会いに行く。しかし「心配なら光子が自分の目でお墓を見に来たらいい」と追い返される。意気消沈するのぞみの所へ、同期の油座(ちねんまさふみ)がやってきて、また同期の飲み会に連れていく。優(三宅裕司)は桃子(川島なお美)の弟・俊一(光石研)の借金の保証人となり、桃子は本当に大丈夫か何度も確認する。

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81

のぞみ(松嶋菜々子)たちは信子(小林トシ江)を訪ねるが、また門前払いされる。落ち込むのぞみと星野(上川隆也)に、竹永(泉谷しげる)は初めての事件の時、当事者に会ってもらえるまで3か月通い続けたという。「弁護士なんてえらくない」と言う。南田家に帰ってきた達也(遠藤雅)の様子が気になり、あずさ(夏木マリ)は福島に電話をかける。のぞみは信子がたてた母の墓に参り花を供える。するとそこに信子があらわれて…。

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82

信子(小林トシ江)が母の遺骨を引き取ったのは、幼い頃の光子(神保共子)との約束を守るためだった。信子の真意を知ったのぞみ(松嶋菜々子)は、姉妹を引き合わせ、2人は和解した。竹永(泉谷しげる)と修習生が集まり、星野(上川隆也)らと事件の解決を講評していると、油座(知念正文)の妻が産気づき、医学部出身の伶(石堂夏央)がてきぱきと処置する。一方、東京からの電話にうらら(佐々木すみ江)は青ざめて…。

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83

俊一の会社が倒産し、保証人である優(三宅裕司)と桃子(川島なお美)二人の店ジャイアントが人手に渡ることに。東京に駆けつけたのぞみ(松嶋菜々子)は、すぐ赤松(奥田瑛二)に相談すると、詐欺に引っかかった疑いがあった。しかし相手を訴えると俊一まで被告人になる可能性があると聞き、優は訴訟をあきらめる。桃子を傷つけたくないのだ。そんな中、のぞみは赤松があづさ(夏木マリ)にプロポーズしたことを知り…。

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84

のぞみ(松嶋菜々子)は赤松(奥田瑛二)の事務所を訪れ、あづさ(夏木マリ)との仲を探ろうとする。しかし、赤松の口からあづさへの想いを直接聞いたのぞみは、取り乱して事務所を飛び出してしまう。優(三宅裕司)と桃子(川島なお美)の店最期の日のパーティに出るはずだったのぞみから、急に福島に帰らなくてはいけなくなったと電話が来る。あづさはすこし不審に思うが…。のぞみは、こぼれる涙を拭きもせず足早に歩いていく。

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赤松(奥田瑛二)に想いを寄せている自分に気づき、戸惑うのぞみ(松嶋菜々子)は福島に戻ってくる。竹永(泉谷しげる)はのぞみと星野(上川隆也)の修習のために国選の刑事事件を引き受けていた。娘と心中を図り殺人未遂の罪に問われている鷹男(ガダルカナル・タカ)。接見しても無気力な返事しかしない鷹男は、周りを全員敵と思っているようだった。すると事務所に一人の少女がやって来る。鷹男の娘・瑞穂(安達祐実)だった。

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鷹男の娘・瑞穂(安達祐実)は礼儀正しく大人びた少女だった。竹永(泉谷しげる)に「父を助けてください」と頼む姿に感動するのぞみ(松嶋菜々子)だが、話が終わって送ろうとすると「私、この人、イヤです」となぜか瑞穂に嫌われてしまう。優(三宅裕司)と桃子(川島なお美)の店は閉店したが、屋台のお好み焼き屋として再起した。達也(遠藤雅)は応援に食べに来いというが、のぞみには赤松(奥田瑛二)のことが気にかかり…。

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のぞみ(松嶋菜々子)は、瑞穂(安達祐実)をうらら(佐々木すみ江)の家で預かる。接見室で鷹男(ガダルカナル・タカ)は瑞穂に、離婚した瑞穂の母・佳織(黒田福美)の所へ行けというが、瑞穂は拒否する。竹永(泉谷しげる)は、鷹男のケースで執行猶予を取り付けるにはどうしたらいいか、のぞみと星野(上川隆也)に考えさせる。一方、東京では、赤松(奥田瑛二)とあづさ(夏木マリ)の関係を薫乃(藤村志保)が怪しみ始め…。

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のぞみ(松嶋菜々子)は、鷹男(ガダルカナル・タカ)の元妻・佳織(黒田福美)に、鷹男の弁護のために証言してもらおうと、瑞穂(安達祐実)と一緒に佳織の住む東京に行く。佳織は、返事は明日すると言い、瑞穂と母子二人きりで話がしたいという。一人になったのぞみは、赤松(奥田瑛二)とあづさ(夏木マリ)のことが気になり、家に帰らず友人の家に泊まろうとするが、瑞穂が戻って来て「佳織は証言しない事になった」という…。

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瑞穂(安達祐実)は、佳織(黒田福美)が鷹男(ガダルカナル・タカ)を助けるわけがないと思い詰めていた。「駄目なら諦める。それも運命だと思うと悲しいことでも我慢できる」と語る瑞穂に、あづさ(夏木マリ)も薫乃(藤村志保)も、のぞみ(松嶋菜々子)までもらい泣きする。翌日、のぞみはあらためて佳織を説得し、証言台に立つ承諾をとりつける。星野(上川隆也)に嬉しい報告をしていると、赤松(奥田瑛二)が通りがかり…。

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のぞみ(松嶋菜々子)と瑞穂(安達祐実)は東京で赤松(奥田瑛二)に偶然出会う。赤松の事務所で流しそうめんを食べながら、瑞穂は家族をだまして男と会っていた佳織(黒田福美)を最低の人間だと言い、強い不信感をあらわす。そして裁判の日が来た。傍聴人席には油座(知念正文)や伶(石堂夏央)ら同期の修習生やうらら(佐々木すみ江)たち。竹永(泉谷しげる)と星野(上川隆也)は証人の佳織の姿を探すが、どこにも見えず…。

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鷹男(ガダルカナル・タカ)の裁判が始まり、瑞穂(安達祐実)が証言台に立つ。しかし次の証人である佳織(黒田福美)は姿を見せなかった。のぞみ(松嶋菜々子)からの電話に、佳織は鷹男とは離婚したのだから証言しないと言い放つ。のぞみは自分の詰めが甘かったと星野(上川隆也)にこぼす。その頃、あづさ(夏木マリ)は薫乃(藤村志保)から赤松との関係について、南田家の家族に遠慮しなくていいと言われてしまい…。

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瑞穂(安達祐実)をうらら(佐々木すみ江)の家で預かることが正式に認められた。のぞみ(松嶋菜々子)は、責任もって瑞穂を見届けるという。瑞穂は鷹男(ガダルカナル・タカ)と面会し、佳織の助けなんかいらない、お父さんは私が助けると言い切る。あづさ(夏木マリ)は赤松(奥田瑛二)と屋台のおでん屋で一杯飲みながら、のぞみが赤松の事務所に来て、あづさとの関係を問い詰めて帰ったと聞き、複雑な心境になる。

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竹永(泉谷しげる)とのぞみ(松嶋菜々子)は、改めて証人になってもらうべく、東京で佳織(黒田福美)に会うが、我が子を手にかけた人間は許せない、と証言を拒否される。のぞみは佳織がウンと言うまで東京に残ることになり、南田家に帰ると、瑞穂(安達祐実)とうらら(佐々木すみ江)が、優(三宅裕司)のお好み焼きを食べに上京していた。その夜、のぞみはあづさ(夏木マリ)から、赤松はただの友達だと聞くが…。

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のぞみ(松嶋菜々子)は佳織(黒田福美)に証言をする気になってもらうため、瑞穂(安達祐実)に一緒に会いに行ってもらうことに。しかし、不在だと言われ待っていると、瑞穂はどこかに行方不明になってしまう。のぞみはパニックになり、星野(上川隆也)から落ち着くよう電話でさとされるが、なんと瑞穂は赤松(奥田瑛二)の事務所を訪れていた。のぞみは佳織と二人で迎えに駆け付け、瑞穂と佳織の母子は対決するように対面する。

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迎えに来た佳織(黒田福美)に、瑞穂(安達祐実)の態度は冷たい。うそをつくくらいなら早く離婚してくれた方が良かったと佳織を責め、瑞穂は先に南田家へ帰ってしまう。隣で聞いていた赤松(奥田瑛二)は、佳織が証言を拒否した真の理由を見抜く。図星をつかれた佳織は、瑞穂とやり直すため改めて裁判で証言することも考えると言う。のぞみ(松嶋菜々子)は桃子(川島なお美)に、母親に惚れている男を好きになるな、と忠告される

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ついに佳織(黒田福美)は鷹男(ガダルカナル・タカ)のために証言し、鷹男と瑞穂(安達祐実)に家を出ていったことを謝罪する。1か月後、鷹男に対する判決が下され、執行猶予となる。こうして竹永(泉谷しげる)の法律事務所での、のぞみ(松嶋菜々子)と星野(上川隆也)の弁護修習は終了した。星野は、次の検察修習が始まるまでに、赤松(奥田瑛二)の手がけてきた事件の最終弁論を東京で傍聴したほうが良いと、のぞみに言う。

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97

弁護修習を終えたのぞみ(松嶋菜々子)は、検察修習に行くことになる。修習生を指導する検事の河村(角替和枝)は、のぞみたちにある宿題を出す。それは、今まで向き合うことを避けてきた相手とゆっくり話し、その人を理解すること。のぞみは、修習が始まるまでの1週間、東京で過ごすことにした。のぞみは帰京すると、赤松(奥田瑛二)が長年取り組んできた裁判を、星野(上川隆也)と一緒に傍聴に行く。裁判長の出した判決は…。

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98

赤松(奥田瑛二)が長年取り組んできた「埼玉祖母殺し事件」。今日、裁判で無罪を勝ち取ったばかりの被告人・大樹(石母田史朗)が、自分が犯人であることを赤松に告白した。これから一生うそをついていかなきゃならない、なぜ無罪にしたのかと、赤松につかみかかる。ケガをした赤松だが、大樹と二人だけで話がしたいと、皆を帰す。南田家に帰ったのぞみ(松嶋菜々子)はあづさ(夏木マリ)と一緒に食べ物を持って赤松を見舞い…。

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99

大樹(石母田史朗)のことにショックを受けた赤松(奥田瑛二)は、当分仕事は引き受けないと、弁護の依頼を、そのままゴミ箱に捨ててしまう。あずさ(夏木マリ)は赤松を励ますが、「君も君の家もウソくさい」と毒づいてくる。あづさが一番大事なことを、自分の言葉で話したことがないから、のぞみ(松嶋菜々子)も達也(遠藤雅)もいつまでたっても大人になれないのだ、と。のぞみは赤松が弁護士をやめてしまうのではと心配する。

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100

あづさ(夏木マリ)は、のぞみ(松嶋菜々子)と達也(遠藤雅)に20年前のことを話す。それは、古くからの親友だった達也の生みの母である桂子のこと、そして、赤松(奥田瑛二)に気持ちが揺れていた自分の、当時の本当の気持ちをあからさまにすることだった。自分を引き取ったのは、赤松を好きになったことの罪滅ぼしなのではないか、と聞く達也に、あづさは徹(寺泉憲)とやり直すために達也を引き取って待つと決めたという。

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101

優(三宅裕司)は妊娠した桃子(川島なお美)の安産のためのダイエットに付き合い、薫乃(藤村志保)からあきれられる。のぞみ(松嶋菜々子)は薫乃に、今の家に満足してるのか、と聞く。達也(遠藤雅)は、生みの母である桂子の住所を知りたいと父親の徹(寺泉憲)を訪ね、あづさ(夏木マリ)に不満があったのか?赤松(奥田瑛二)にライバル意識があったのか?と質問攻めにする。徹は「お父さんが悪かったんだよ」と答えるが…。

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102

往診の帰りに、あづさ(夏木マリ)は赤松(奥田瑛二)の事務所に立ち寄る。傷の手当てをして帰ろうとするあづさを、赤松は引き止める。のぞみ(松嶋菜々子)は、達也(遠藤雅)を正社員として雇ってくれるという純一郎(大鶴義丹)と、あづさの帰りを待っていたが、赤松に差し入れを持って行くことに。優(三宅裕司)と桃子(川島なお美)の屋台で、お好み焼きや焼きそばをテイクアウトし、達也と一緒に赤松の事務所へ向かうが…。

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103

あづさ(夏木マリ)は赤松(奥田瑛二)の気持ちにこたえることができない。そこに星野(上川隆也)が訪ねてきたので、あづさは出ていく。星野は赤松が弁護していた大樹が上告し、赤松を解任したことに憤っていた。大樹は嘘(うそ)をついていた、なぜ解任される前に受任を断らなかったのか、と強く言い、当分仕事を引き受けないという赤松は逃げていると批判する。のぞみ(松嶋菜々子)たちが来てもその怒りはおさまらず…。

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104

のぞみ(松嶋菜々子)は、星野(上川隆也)が赤松を強い言葉で批判したことに驚いていた。星野は父親の無罪を勝ち取るために弁護士を目指していたが、父親が罪を犯していたことを知ってショックを受け、赤松の頑張る姿を見て自らを奮い立たせたかったのだという。のぞみは赤松とあづさの関係を打ち明け、世の中には望んではいけないことがあることを知った、と赤松への思いに悩み、涙を流す。

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105

達也(遠藤雅)は純一郎(大鶴義丹)の会社で働きたいと言い始めるが、あづさ(夏木マリ)は簡単に賛成と言えない。とりあえず就職してみようという安易な気持ちではなく、一生勤めあげるつもりがあるか、と達也にくぎを刺すと「そんなの分かんねえよ」と、またバイト人生に戻ると言う。出ていった達也は近くの公衆電話で生みの母の桂子に電話をかけてみるが、使われていない番号だった。のぞみ(松嶋菜々子)は純一郎に謝って…。

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106

生みの母である桂子の連絡先を知りたい達也(遠藤雅)は、赤松(奥田瑛二)のもとを訪ねるが、赤松はどこに住んでいるか知らないという。達也は不意に「あんたが、お袋、好きになっちゃったから、何もかもメチャクチャになったんだよ」と赤松に言い放ち、仕事で悩む暇があったらあづさ(夏木マリ)のことを考えろ、と決めつけて去っていく。一方あづさは徹(寺泉憲)に会い、赤松からプロポーズされたことを伝える。徹の答えは…。

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107

達也(遠藤雅)は、赤松にひどいことを言ってしまったと反省する。のぞみ(松嶋菜々子)は達也が生みの母に、電話で連絡しようとしてダメだったと知り、福島に司法修習で戻ったときに電話の住所から調べてみると約束する。星野(上川隆也)も実家に戻る前に、赤松に言いすぎたことが気になり事務所を訪れるが、赤松は昨夜から帰っていないらしい。赤松を心配するのぞみたちに、あづさ(夏木マリ)も不安になっていく。

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108

戻ってきた赤松(奥田瑛二)はのぞみ(松嶋菜々子)たちに、一晩家を空けていたくらいで大騒ぎするなという。赤松はやっと普段の自分に戻れたようだ。翌日、生みの母の桂子を探し出したい達也(遠藤雅)は、のぞみと一緒に福島へ向かう。出発する姉弟を見た薫乃(藤村志保)は、「二人ともすっかり大人になっちゃった」と、少しさびしい気分に。一晩悩んだあづさ(夏木マリ)は、意を決したように赤松に会いに行き…。

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109

あづさ(夏木マリ)は赤松(奥田瑛二)の事務所から甘い余韻とともに帰宅するが、薫乃(藤村志保)は気づかない。のぞみ(松嶋菜々子)は達也(遠藤雅)と一緒にうらら(佐々木すみ江)の待つ福島に戻り、地方検察所で検察修習を始める。取り調べ修習に現れた被疑者・増井(佐藤慶)は71歳の老人だった。詐欺の疑いで告訴されているが、生きていくために仕方なかった、と涙ながらに訴える新平に、のぞみはつい同情してしまう。

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110

のぞみ(松嶋菜々子)は新平(佐藤慶)が高齢でもあることから、起訴猶予にと主張する。しかし河村検事(角替和枝)は、70歳は年寄りではないと断じ、被害者との示談がまとまらなければ起訴するという。のぞみと星野(上川隆也)、怜(石堂夏央)は、取り調べの場以外で事情を聞いてはならない原則を破り、新平の様子をうかがいに行く。サルと一緒に長屋に暮らしていた新平は、許してもらえるなら被害者に損害を賠償すると誓う。

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111

示談が成立し、新平(佐藤慶)の起訴猶予が決まった。ひと仕事終えたのぞみ(松嶋菜々子)だが、本当に新平が反省しているか自信がない。一方、達也(遠藤雅)の実の母親の居どころが、星野(上川隆也)の手助けで判明する。苗字は潮見になっていて、家族もいるようだった。そんな中、起訴猶予にしてもらった礼を言いたいと、新平がのぞみを訪ねて来た。玄関に出てきたうらら(佐々木すみ江)は、新平の顔を一目見るなり仰天する。

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112

新平(佐藤慶)はうらら(佐々木すみ江)の古い知り合いだった。若い頃は酪農仲間で、久しぶりの再会にふたりはすっかり意気投合し、老年俳句旅行の企画を立てるほどに。一方東京では、あづさ(夏木マリ)と赤松(奥田瑛二)の関係が深まっていた。のぞみ(松嶋菜々子)と達也(遠藤雅)は、達也の実の母・桂子(風吹ジュン)が働く英会話教室を訪ねる。ドアから出てきた爽やかな講師を見て、達也はその人が母とわかってしまう…。

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113

達也(遠藤雅)は入学志望者を装い、英会話教室で講師をする実の母・桂子(風吹ジュン)と面会する。話していくうちに、その態度や年齢から、桂子は達也が自分の息子だと察したようだった。達也は桂子との会話を冷たく断ち切り、いきなり走り去る。のぞみ(松嶋菜々子)は全力で追いかけるのだった。一方あづさ(夏木マリ)は、桃子(川島なお美)に赤松と付き合っているのではと問われ、とうとう打ち明けることに…。

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114

新平(佐藤慶)とうらら(佐々木すみ江)は、東京から薫乃(藤村志保)と弥市(鈴木清順)を呼び寄せ温泉旅行に出かける。実の母に会って傷心の達也(遠藤雅)は、ひとりで東京に帰ってしまう。そんな時、検察修習中ののぞみ(松嶋菜々子)のもとに、新平が結婚詐欺で告訴されたとの情報が入る。一方、あずさ(夏木マリ)と赤松(奥田瑛二)が付き合っているという秘密は、桃子(川島なお美)から優(三宅裕司)まで知ることに…。

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あづさ(夏木マリ)は赤松(奥田瑛二)との関係を、家族にちゃんと伝えると決意する。のぞみ(松嶋菜々子)は、新平(佐藤慶)が結婚詐欺で告訴されたと知り、うらら(佐々木すみ江)と薫乃(藤村志保)、弥市(鈴木清順)らが泊まる旅館へ星野(上川隆也)たちと駆けつけるが、新平は警察に逮捕される。うららは新平を信じると言い張るばかり。河村検事(角替和枝)は、新平の取り調べを引き続きのぞみが担当するように指示する。

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116

のぞみ(松嶋菜々子)は改めて新平(佐藤慶)を取り調べる。被害者の気持ちに寄りそって尋問するのぞみに、新平は「いさぎよく惚(ほ)れ、いさぎよく別れる。それが私のモットーです」とうそぶき詐欺を否定する。のぞみはあきれ返るが、うらら(佐々木すみ江)もだますつもりはなかったと言われて言い返せない。河村検事(角替和枝)はのぞみが感情的になりすぎているという。冷静に供述を導かないとだめだ、と指摘されるのだが…

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117

新平(佐藤慶)を起訴するかどうかまで残り10日に迫った。のぞみ(松嶋菜々子)は河村検事(角替和枝)と一緒に、参考人としての出頭を断って来た新平の息子・耕平(吉岡祐一)に会いに行くことに。耕平は、今までに何度も今回のように父親の尻拭いをしてきたと憤り、「あんな人の子供はもうやめたい」と拒絶する。地検に戻り、星野(上川隆也)と面会の結果を話していると、なんと耕平がのぞみに会いたいとやって来たという。

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118

耕平(吉岡祐一)がのぞみ(松嶋菜々子)を訪ねて来た。被害者に渡してほしいと、100万円をのぞみにお金を差し出し、これで父・新平(佐藤慶)との縁を完全に切りたい、縁切りの100万だと耕平はいう。その重みに、のぞみは圧倒される。あづさ(夏木マリ)は赤松(奥田瑛二)との事を言い出すきっかけをつかめないまま時間が過ぎていた。そんな時、赤松の事務所に、達也(遠藤雅)の実の母・桂子(風吹ジュン)が突然現れた。

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金が戻ってきたことで、結婚詐欺の被害者が新平(佐藤慶)への告訴を取り下げた。のぞみ(松嶋菜々子)はガックリくるが、河村検事(角替和枝)は、新平の再犯を防ぐため起訴すべきではないか?という。のぞみは星野(上川隆也)と怜(石堂夏央)で、今後の方針を議論し、起訴猶予にすべきと結論する。河村検事は、新平が罪を認め、再び罪を犯さないよう耕平(吉岡祐一)が監督するという約束をとりつけるよう指示されるのだが…。

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120

のぞみ(松嶋菜々子)は熱意を込めて耕平(吉岡祐一)を説得する。絶対に嫌だと拒絶する耕平に、新平(佐藤慶)がきちんと罪を認めて反省したら、もう一度親子をやり直せないかと迫り、耕平を納得させる。新平ものぞみの熱意に負け、ついに罪を認めた。事件は解決し、のぞみの検察修習も終了した。うらら(佐々木すみ江)には、新平が罪を認め起訴猶予になったことは話せないが、新平が釈放されたと聞き、心から喜ぶうららだった。

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のぞみ(松嶋菜々子)は福島での最後の修習となる裁判修習に入った。星野(上川隆也)と怜(石堂夏央)と一緒に刑事裁判の実習だ。裁判官席から法廷を見ていると、弁護士以外の道もあるのではという迷いもでてくる。あづさ(夏木マリ)はなかなか家族に打ち明けられず迷っていると赤松(奥田瑛二)に話す。赤松は、達也(遠藤雅)が桂子に会っていたと告げる。こうなったら早くハッキリさせよう、と赤松は言うが…。

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のぞみ(松嶋菜々子)は北山裁判官(壌晴彦)から、事件の判決文を書くようにと言われる。暴力団員の兄が弟にけがを負わせたという事件に「知らぬどうしのケンカを裁くときとは、また違った配慮が必要だ」とアドバイスされる。優(三宅裕司)はひそかに徹(寺泉憲)のアパートを訪ねてきて、あづさ(夏木マリ)と赤松が付き合いだしたことを徹に知らせる。そこに達也(遠藤雅)が差し入れのビールを手にやってきて…。

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のぞみ(松嶋菜々子)は初めて判決を書くことになった。修習生3人の合議でのぞみは執行猶予を主張するが、星野(上川隆也)と怜(石堂夏央)は実刑が妥当だと反対する。のぞみは一人傍聴人席に座り、厳しい判決を書くには勇気がいると考え込む。桃子(川島なお美)と優(三宅裕司)から、あづさ(夏木マリ)と赤松(奥田瑛二)の関係を知った達也(遠藤雅)は、結婚したって別にいいじゃないかと口では言うのだが心中は複雑で…。

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純一郎(大鶴義丹)が、のぞみ(松嶋菜々子)に会いたいと福島までやって来た。「俺、のぞみと結婚したいと思っている」と突然のプロポーズだった。やっぱり友達でいるなんてできない、香港での仕事から帰って来たら、その時結婚して欲しい、と返事を迫る。のぞみの心は揺れるが…。あづさ(夏木マリ)と衝突した達也(遠藤雅)はイライラを隠そうともせず「親父が出て行ったのは、お袋のせいだ」と言い捨て家を飛び出してしまう。

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125

のぞみ(松嶋菜々子)の主張通り、被告人は執行猶予の判決を受けた。しかし被告人に反省の様子がなくのぞみはあせる。北山裁判官(壌晴彦)の機転で事なきを得るが、のぞみは自分の甘さを思い知る。星野(上川隆也)には「人の気持ちに鈍い」と言われショックを受けたのぞみは「私が鈍感なら、星野さんは逃げてる」と言い返す。のぞみに図星をつかれた星野は「じゃあ、踏み込んでいいのか?」のぞみへの思いが抑えられなくなり…。

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126

家を飛び出した達也(遠藤雅)が福島にやってきた。あづさ(夏木マリ)も赤松(奥田瑛二)との関係をのぞみ(松嶋菜々子)に打ち明けるため福島を訪れる。達也はあづさに「はっきりしてやんないと、姉ちゃんがかわいそうだ」と言い、あづさは赤松に寄せるのぞみの思いを知る。のぞみたちは家庭裁判所での修習になる。今度は星野(上川隆也)が中心となって判決をまとめる実習だが、星野の態度からはいつもの親しさがなくなって…。

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傷害事件の次は家庭裁判所での調停。のぞみ(松嶋菜々子)、星野(上川隆也)、怜(石堂夏央)の3人は、子供の親権を争う離婚した夫婦の調停を担当することになった。北山裁判官(壌晴彦)はこの事件はちょっともめそうな展開になっているという。母親が調停の結果が出る前に、勝手に子供を連れ去ってしまったというのだ。達也(遠藤雅)はひそかに桂子(風吹ジュン)と会っていた。とうとう自分の出生のいきさつを聞くことに…。

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128

赤松(奥田瑛二)との事をのぞみ(松嶋菜々子)に言えないまま、あづさ(夏木マリ)は東京に帰った。のぞみはベテランの調査官・三井(中原早苗)と一緒に調停に取り組むことに。調停の申し立て人で、勝手に子供を連れ去った母親の毛利勝子(神野三鈴)の面接調査が始まり、のぞみも勝子に質問する。「私の産んだ子です。返しません」。自分と同じ27歳の母親が何度も「返しません」とくり返す姿に、のぞみの心は揺さぶられる…。

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129

のぞみ(松嶋菜々子)はそっけない態度をとる星野(上川隆也)に、なぜ自分を無視するのかと詰め寄る。星野は真剣な顔でのぞみを見つめ、改めてのぞみが好きだと言う。「だからニヤニヤ中途半端な態度で君に接するのはやめたんだ」と、訳を話し去っていく。達也(遠藤雅)は桂子(風吹ジュン)の行きつけの喫茶店でアルバイトを始める。「ほんと、1か月だけだから」と言う達也に、桂子は嬉しいような、困ったような複雑な心境だ。

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130

のぞみ(松嶋菜々子)が担当する子供の親権変更の調停。勝子も、勝子の元夫の周防健一も1歩も引かず調停は難航する。子を思う気持ちが強い方が育てたほうが良いというのぞみに、北山裁判官(壌晴彦)は、それは一番大事なことではない、と言う。達也(遠藤雅)がアルバイトをする喫茶店に立ち寄ったのぞみは、そこで桂子(風吹ジュン)に出会い、達也がひそかに産みの母と会っていたことを知ってしまう。

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131

のぞみ(松嶋菜々子)は産みの母と子どもの問題が、達也(遠藤雅)と桂子(風吹ジュン)という現実として自分に突き付けられ、心揺れていた。そんなのぞみを星野(上川隆也)は、「揺れたっていい、自信を持てよ」と励ます。のぞみは持ち前の熱意で勝子(神野三鈴)を説得し、調停成立に向けて一歩前進となる。そして桂子と会ってから、あづさに冷たくなっていく達也のことも解決するため、のぞみは徹(寺泉憲)に会いに行くが…。

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久々に帰った南田家。のぞみ(松嶋菜々子)は薫乃(藤村志保)や優(三宅裕司)、桃子(川島なお美)から歓待をうける。達也の事をあづさ(夏木マリ)に話すと、あづさは「達也が帰って来るまで待ってる。信じている」と決着させる。そして翌日、赤松(奥田瑛二)の事務所を訪ねたのぞみは、赤松にあずさのことがまだ好きか尋ねる。そして頑張ってくださいと応援の言葉を残し、赤松への想いに区切りをつけ福島へと帰る。

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第十二章 旅は道連れ世は情け?

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September 2, 199615m

福島に戻ってきたのぞみ(松嶋菜々子)は、達也(遠藤雅)からあづさ(夏木マリ)と赤松(奥田瑛二)の関係を聞かされる。迷いを断ち切るように、のぞみはあづさに電話して二人を祝福する。裁判所研修の調停は、子供を引き渡す日を迎えた。デリケートな場になるので、星野(上川隆也)は万一に備えスタンバイ。しかし、案の定、父・健一(三井善忠)と母・勝子(神野三鈴)が子供を奪い合うはげしい口論になり、のぞみは動揺する。

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第十二章 旅は道連れ世は情け?

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September 3, 199615m

徹(寺泉憲)は桂子(風吹ジュン)に会いに福島に来た。桂子はその意味を察し、達也(遠藤雅)に会うのはあと1度だけにすると約束する。そして達也のことを、婚約していた赤松との子だと偽って結婚していたことを告白する。のぞみ(松嶋菜々子)は、調停の場でのショックから立ち直れず、裁判官に必要な冷静な判断力とバランス感覚がないと痛感する。星野(上川隆也)になぐさめられるが、のぞみは修習後の進路が思い浮かばない。

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第十二章 旅は道連れ世は情け?

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September 4, 199615m

健一(三井善忠)は勝子に子供を会わせることを拒否する。のぞみ(松嶋菜々子)は、子供の心の成長のために月に1度でも会わせられないか、と食い下がるが拒絶される。桂子(風吹ジュン)は達也(遠藤雅)に別れを告げる。「これしか思いつかなかった」とお金の入った封筒を差し出され、達也は戸惑う。赤松(奥田瑛二)は、訪ねてきた徹(寺泉憲)と酒を酌み交わしながら、あづさ(夏木マリ)とのことを打ち明けるが…。

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136

第十二章 旅は道連れ世は情け?

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September 5, 199615m

桂子(風吹ジュン)からもらった金を返したい と言う達也(遠藤雅)。封筒の中には200万円もの大金が入っていた。のぞみ(松嶋菜々子)は、達也の代わりに桂子と会って金を返そうとするが、桂子は頑として受け取ろうとしない。そこへ帰ってきた桂子の夫・経一(若松武)は、のぞみを見て不審がる。そして、娘たちのために貯めていた200万円が下ろされている理由を桂子に尋ねると、桂子は「息子が会いに来たの」と告白する。

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第十二章 旅は道連れ世は情け?

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September 6, 199615m

あづさ(夏木マリ)と赤松(奥田瑛二)のことをのぞみ(松嶋菜々子)から聞いたうらら(佐々木すみ江)は、「私は許さネエ」と怒り心頭。あづさから話を聞いた薫乃(藤村志保)もショックを隠せない。達也(遠藤雅)は金を直接返そうと桂子(風吹ジュン)の家に行き、経一(若松武)に出くわす。200万円は桂子がくれたのではなく自分がせびったのだと桂子をかばう達也だが「君のお父さんは検事さんじゃないのか?」と言われ…。

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第十二章 旅は道連れ世は情け?

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September 7, 199615m

あづさ(夏木マリ)は、赤松(奥田瑛二)との関係を皆に話すために福島を訪れる。しかし、うらら(佐々木すみ江)は「人の道に外れるものは帰れ」と冷たく厳しい。薫乃(藤村志保)は、徹(寺泉憲)が赤松にあづさを取られたのだと、桃子(川島なお美)と優(三宅裕司)に怒りをぶつける。経一(若松武)は桂子(風吹ジュン)から、達也(遠藤雅)が誰の子か聞き出そうとする。東京に戻った達也は真実を知るために赤松を訪ね…。

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139

第十二章 旅は道連れ世は情け?

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September 9, 199615m

赤松(奥田瑛二)との関係を話すため、福島にやってきたあづさ(夏木マリ)。「絶対に許さない」といううらら(佐々木すみ江)を説得しようとするが、強硬な姿勢を崩せない。達也(遠藤雅)のことで悩むのぞみ(松嶋菜々子)は、裁判修習の調停で失言してしまう。北山裁判官(壌晴彦)から厳しく叱責されていると、突然、経一(若松武)が訪ねてきて、桂子(風吹ジュン)が家出したという。東京の達也も急きょ福島に戻って来て…。

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140

第十二章 旅は道連れ世は情け?

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September 10, 199615m

のぞみ(松嶋菜々子)は、調停の担当から外される。のぞみは続けさせてほしいと食い下がるが、北山裁判官(壌晴彦)は、私情が入ってしまう危険があるという判断だ。後を引き継いだ星野(上川隆也)は、落ち込むのぞみを励ます。東京では薫乃(藤村志保)が徹(寺泉憲)のもとを訪れ、赤松からあづさ(夏木マリ)を取り戻すよう激しく迫っていた。一人川べりにたたずむ桂子(風吹ジュン)を達也(遠藤雅)が見つけ…。

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第十二章 旅は道連れ世は情け?

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September 11, 199615m

桂子(風吹ジュン)は達也(遠藤雅)に連れられて、うらら(佐々木すみ江)の家に行き、あづさ(夏木マリ)と23年ぶりの再会を果たす。居合わせた経一(若松武)は、達也が徹(寺泉憲)の子供であることを隠していた理由はなぜなのか、桂子を問いつめる。桂子の件を聞いた徹は、赤松(奥田瑛二)の事務所を訪れ福島に行くという。「今度は彼女を支えてやりたいんだ」と言う徹に、赤松は納まるものも納まらなくなると反対して…。

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第十二章 旅は道連れ世は情け?

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September 12, 199615m

のぞみ(松嶋菜々子)は経一(若松武)に会いに行き、桂子(風吹ジュン)を許してほしいと何度も頭を下げて頼む。あづさ(夏木マリ)は赤松(奥田瑛二)とのことを桂子に打ち明けるが「悪いけど、良かったねとは言えないわ」と複雑な表情だ。そこへ徹(寺泉憲)が現れる。何か力になれる事はないかと思って来た、という。「今度は見て見ぬふりはしたくなかった」という言葉に、桂子は徹を見つめる。そこに、のぞみが経一と現れ…。

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第十二章 旅は道連れ世は情け?

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September 13, 199615m

気まずい雰囲気の中「何か、私にもできることはないかと参りました」と赤松(奥田瑛二)も突然現れる。経一(若松武)は、次々に現れる妻の関係者に「こういうのイヤなんだよ…」と帰ろうとする。のぞみ(松嶋菜々子)は「他人の力を借りたっていいじゃないですか」と引き留め、桂子(風吹ジュン)はついに重い口を開く。当時の心境を告白する桂子に、あづさ(夏木マリ)の心も揺れ、徹(寺泉憲)の心中も複雑だ。経一の答えは…。

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第十二章 旅は道連れ世は情け?

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September 14, 199615m

うらら(佐々木すみ江)たちの前で、赤松(奥田瑛二)はあづさ(夏木マリ)と交際していると告げる。うららは「絶対に許さねぇ!」と席を立つ。徹(寺泉憲)も「お前にだけは、あづさを渡したくない」と言い出す。調停は星野(上川隆也)の努力で再開になった。星野はのぞみ(松嶋菜々子)を担当に戻してほしいと北山裁判官(壌晴彦)に懇願し、のぞみは調停の担当に復帰。事件は無事解決する。星野への思いに気づいたのぞみは…。

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第十三章 待てば海路の日和あり?

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September 16, 199615m

のぞみ(松嶋菜々子)は福島での実務修習を終えた。東京では、優(三宅裕司)と桃子(川島なお美)に長男が誕生し、南田家は大にぎわいに。あづさ(夏木マリ)を赤松(奥田瑛二)に渡さないと言っていた徹(寺泉憲)もお祝いにやってきて、2人の関係を祝福すると宣言。しかし、あづさと赤松の関係を許せないうらら(佐々木すみ江)は、星野(上川隆也)と一緒に帰ろうとしていたのぞみの前に旅支度で現れ、東京に乗り込むという…

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第十三章 待てば海路の日和あり?

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September 17, 199615m

2年間の司法修習もあと4か月。のぞみ(松嶋菜々子)は弁護士になることを決意し、雇ってくれる弁護士事務所を探す。しかし、弁護士業界も不景気のあおりを受けて就職難だ。薫乃(藤村志保)は、あずさ(夏木マリ)の結婚話に賛成するとうらら(佐々木すみ江)に言うのだが…。のぞみは星野(上川隆也)と赤松(奥田瑛二)の事務所を訪ねる。2人は、当番弁護士で接見に行くと出ていった赤松の事務所で、留守番をすることになり…

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第十三章 待てば海路の日和あり?

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September 18, 199615m

のぞみ(松嶋菜々子)と星野(上川隆也)が赤松(奥田瑛二)の事務所で、3人で焼肉をしようとしていると、進藤大樹(石母田史朗)がやってきた。赤松の弁護で無罪の判決を受けた直後、実は自分が犯人だと告白した男だ。最高裁での裁判を前に、大樹は告白した真実を隠し「一生うそをつき通す」と言う。赤松はあと3日だけ考えてみろと言う。あと3日で大樹は誕生日を迎え二十歳になる。どっちになっても見捨てないと赤松は約束する

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第十三章 待てば海路の日和あり?

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September 19, 199615m

家族への責任感から、赤松(奥田瑛二)と一緒になる事をためらうあずさ(夏木マリ)。のぞみ(松嶋菜々子)はそんな姿を歯がゆく思うが、うらら(佐々木すみ江)は赤松と結婚したら二度と会わない、葬式にも来なくていい、と言い残し福島へ帰って行った。修習生たちが次々と就職先を決めていく中、のぞみはなかなか就職先が決まらない。引く手あまたの星野(上川隆也)も、自分の納得できるところが見つかるまで、ねばるのだった。

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第十三章 待てば海路の日和あり?

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September 20, 199615m

のぞみ(松嶋菜々子)の就職先が決まらない。今朝も断りの電話を受け「私もうどこでもいい」と落ち込み、星野(上川隆也)にしっかりしろと叱られる。頼りにしていたあづさ(夏木マリ)がいなくなるのは薫乃(藤村志保)にとって寂しいはずだ、と優(三宅裕司)から聞かされた達也(遠藤雅)。徹(寺泉憲)のアパートを訪ね、獣医になる勉強をすることを告げる。しかし、家のために獣医になるならやめた方が良いと言われてしまう。

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第十三章 待てば海路の日和あり?

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September 21, 199615m

のぞみ(松嶋菜々子)も星野(上川隆也)も心配する中、大樹(石母田史朗)は約束を守り、赤松(奥田瑛二)の事務所にやってきた。自分の罪を告白するという。赤松は、大樹が刑務所に行くことになり、家族も辛い思いをすることになると、あえて今後起こることを語る。大樹の正直に生きる決意は激しく揺れ、未来への不安に怯える。赤松はそんな大樹を静かにただ抱きしめる。赤松の圧倒的な包容力に、のぞみと星野は感動してしまう。

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第十三章 待てば海路の日和あり?

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September 23, 199615m

南田家を訪ねた徹(寺泉憲)は薫乃(藤村志保)に、あづさ(夏木マリ)と赤松(奥田瑛二)の関係を認めてやってほしい、と頼み込む。そしてあづさがいなくなった後は「俺が母さんの面倒を見る」と言い切り、のぞみ(松嶋菜々子)と達也(遠藤雅)は徹を見直すが、薫乃は「人を厄介者みたいに言わないで」とすねてしまう。そんな翌朝、ついにのぞみに法律事務所から電話がかかって来る。星野(上川隆也)も喜んでくれるのだが…。

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第十三章 待てば海路の日和あり?

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September 24, 199615m

のぞみ(松嶋菜々子)は少年事件を扱う弁護士になりたいと決意を語る。星野(上川隆也)は将来独立し、一緒に法律事務所を開こうとのぞみに提案する。その頃、薫乃(藤村志保)は屋台ジャイアントで酔いつぶれて騒ぎ、あづさ(夏木マリ)を座らせて「赤松さんと私とどっちが大事なの?」と淋しくてたまらない本心をあらわにし、翌日からはギックリ腰だと寝込んでしまう。のぞみは法律事務所のボスとの顔合わせから帰って来るが…。

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第十三章 待てば海路の日和あり?

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September 25, 199615m

のぞみ(松嶋菜々子)を雇ってくれるという法律事務所は少年事件はやらないと聞き、のぞみは迷う。「仕事を選ぼうなんて生意気よ」とあづさ(夏木マリ)は言い、腰が痛いはずの薫乃(藤村志保)も出てきて、まずは地道に働けと身を乗り出す。星野(上川隆也)と二人で赤松(奥田瑛二)に相談に行ったのぞみは、いつか星野と二人で独立する夢を見抜かれてしまう。そこに、今から検察庁に行くという大樹(石母田史朗)があらわれる。

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第十三章 待てば海路の日和あり?

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September 26, 199615m

無罪判決を受けた大樹が、自分の罪を告白したことが報じられ、弁護をした赤松(奥田瑛二)への風当たりも強まり、あづさ(夏木マリ)の心配も募るばかりだ。思うような法律事務所が見つからないのぞみ(松嶋菜々子)は、卒業してすぐ独立し、星野(上川隆也)と法律事務所を作ることを考えだす。そんな時、達也(遠藤雅)が駆け込んできて、薫乃(藤村志保)が失踪したと知らせる。その薫乃は意外な場所に現れて…。

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第十三章 待てば海路の日和あり?

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September 27, 199615m

薫乃(藤村志保)は、福島でうらら(佐々木すみ江)に会っていた。あづさ(夏木マリ)と赤松(奥田瑛二)のことを許すきっかけとして、うららが2人を許してくれたら、自分も気持ちを決めるという。のぞみ(松嶋菜々子)は星野(上川隆也)から、2人で独立した場合にかかる費用を詳しく説明され、卒業してすぐの独立は無理だと悲観的な星野と言い合いになってしまう。しまいには、1人で独立する!と強情に言い張るのぞみだが…。

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第十三章 待てば海路の日和あり?

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September 28, 199615m

あづさ(夏木マリ)は赤松(奥田瑛二)と一緒になり、支えていくことをついに決意する。赤松も、君と住むなら引っ越そうとあづさに答える。あづさはのぞみ(松嶋菜々子)に、皆に改めて話したいことがあると話す。そこへ、薫乃(藤村志保)がうらら(佐々木すみ江)を連れて南田家に帰ってくる。2人が出した結論は…。のぞみは星野(上川隆也)と会って仲直りし、多少しんどくても、2人で独立して法律事務所を開くことを決める。

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星野(上川隆也)が南田家を正式に訪問し、のぞみ(松嶋菜々子)と2人で法律事務所を開くことを家族たちに話す。あづさ(夏木マリ)に、2人の関係を尋ねられた星野は「一生のパートナーになれたらいいと思います」と答える。達也(遠藤雅)は大学受験勉強にいそしみ、薫乃(藤村志保)は、あづさの金銭援助を断って、年金と貯金でまかなうという。赤松(奥田瑛二)との生活を始めるため、あづさは動物病院の閉院準備に入るが…。

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達也(遠藤雅)は獣医師を目指して大学入試に挑戦する。法律事務所にする部屋を探していたのぞみ(松嶋菜々子)と星野(上川隆也)は、古い雑居ビルの1室を格安で借りることに決めた。早速駆けつけた赤松(奥田瑛二)が2人を激励する。家族たちと離れたくないあづさ(夏木マリ)は、4人がそろった夜の晩酌の席で、南田家の動物病院を続けたいと薫乃(藤村志保)に頼み込む。のぞみと達也の後押しもあって、薫乃はうなずき…。

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優(三宅裕司)と桃子(川島なお美)の店、「ジャイアント」が2人のもとに返ってきた。そこにのぞみ(松嶋菜々子)がやってきて、達也(遠藤雅)の大学合格を知らせる。のぞみと星野(上川隆也)は徹(寺泉憲)を事務所に招いた。徹は「娘をよろしくお願いします」と星野に頭を下げるばかりだ。その頃、達也は赤松(奥田瑛二)の事務所を訪れていた。あづさ(夏木マリ)のことを大事にしてくれと頼む達也に、赤松は深くうなずく。

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2年間の司法修習もいよいよ修了。再び営業を始める新生「ジャイアント」開店パーティーに仲間たちが集まった。弥市(鈴木清順)や葵(藤谷美紀)たちも集まり、優(三宅裕司)と桃子(川島なお美)も楽しそうだ。福島からうらら(佐々木すみ江)たち一家も駆けつけた。うららは、のぞみ(松嶋菜々子)と星野(上川隆也)に鉢植えのひまわりを送る。徹(寺泉憲)はパーティーに出ず、赤松(奥田瑛二)と2人で酒を酌み交わして…。

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赤松(奥田瑛二)と一緒に暮らすため、あづさ(夏木マリ)は家族たちに別れを告げ、南田家を出る。のぞみ(松嶋菜々子)は星野(上川隆也)と2人で「法律事務所ひまわり」をいよいよ開業する。星野は当番弁護士の申し込みに、のぞみは国選弁護人にと、仕事を取りに行く気満々だが、「本当は不安」というのぞみに、星野は「君は俺の心を救ってくれた。君と会って自由になれた」と告白する。2人は新しい人生の第一歩をふみだした。

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第十四章 実るほど頭の下がる稲穂かな?

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Season Finale
October 5, 199615m

のぞみ(松嶋菜々子)と星野(上川隆也)が事務所を開いて3カ月、純一郎(大鶴義丹)が訪ねてきた。知り合いの関係する少年事件の弁護をしてほしいという依頼だ。いよいよのぞみが動き出した。あづさ(夏木マリ)は赤松(奥田瑛二)との家から南田家に通って動物病院を続け、達也は獣医の勉強をしながら、あづさの診療を手伝う。時には薫乃(藤村志保)の手料理を皆で囲み、南田家の家族たちは、それぞれに自分の道を見つけた…。

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