瀬戸一貴は私立湾田高等学校に通う平凡な高校2年生。演劇部のクラスメイト葦月伊織に1年生の頃から恋心を抱いていたが、小学生時代のトラウマから想いを伝えられずにいた。パーティの実行委員を一緒にやる中で徐々に打ち解ける2人。そこへ4年前アメリカに行ったはずの秋葉いつきが現れる。

いつきとの再会を果たした一貴。伊織は小学生時代の彼女と勘違いし２人の距離は結局変わらぬまま２年生の夏を迎えた。ある日、いつきと商店街の福引で伊豆ペア旅行を当ててしまう。寺谷の機転で伊織と２人行くこととなり動揺する一貴。２人きりの伊豆旅行が始まるはずだったが。

伊織に想いを伝えた一貴。距離が縮まった事に満足気だったが、伊織がヌード写真集を出すことを問いただして伊織の怒りを買ってしまう。いつきに相談するが、いつきは自らの気持ちを隠しげきを飛ばす。伊織を止めるため走り出した一貴。夕暮れ時の河川敷に演劇部部長と伊織の姿が見えた。

修学旅行で伊織とペアになったのは越苗純。担任とペアになった一貴は嫌気が差していた。夜、伊織らと過ごす事になった一貴だったが、そこにも越苗の姿が。翌朝、越苗から本当の気持ちを告げられ、伊織とペアになった一貴は告白を決意する。そこにいつきの家が火事になったと電話が入る。

伊織といつきの間で想いが揺れる一貴。自らの気持ちを確かめつつ、伊織からのアドバイスで自然にいつきを誘うことが出来た一貴。しかし、告白を決意したデートの当日、伊織の撮影に同行した越苗から様子がおかしい、と不穏な電話が入る。いつきと二人きりの喫茶店。一貴が想うのは――。

いつきがアメリカに戻った。心に穴が空いたまま一貴は３年の春を迎える。去年同様、伊織と「新入生ようこそパーティ」の実行委員に選ばれ、出し物を決めようとすると、寺谷達がゴールデンウィークに出し物を決める合宿をしようと言う。ところが当日待っていたのは王様ゲームだった。

忘れ物を探しに夜の校舎へ忍び込んだ一貴と伊織。やっと本当の想いを伝えられると伊織に近づいた途端、待っていたのは強烈なビンタだった。夏休み、伊豆の旅館「荒波」にて受験強化合宿をすることに。一貴は気まずさから伊織と距離をとっていた。そんなとき、海辺で一人の少女と出会う。

忘れ物を探しに夜の校舎へ忍び込んだ一貴と伊織。やっと本当の想いを伝えられると伊織に近づいた途端、待っていたのは強烈なビンタだった。夏休み、伊豆の旅館「荒波」にて受験強化合宿をすることに。一貴は気まずさから伊織と距離をとっていた。そんなとき、海辺で一人の少女と出会う。

両想いだったことがわかった２人。しかし、「恋人同士になろーか」と言う一貴の言葉に伊織からの返答はなかった。１か月後、何もせず怖気づいてしまった一貴は寺谷に相談するが、伊織の真意は直接聞いてみないとわからない、と言われてしまう。途方に暮れる一貴の元に伊織からの電話が。

高校卒業後の夏、将来の目標を見つけるために一人暮らしを始める一貴。芸能界で活躍する伊織を遠ざけるような言動をする一貴にナミは伊織への劣等感を指摘する。夜、荷解きをした段ボールから出てきた伊織との写真に溜息をこぼしているとチャイムが鳴り玄関前には隣の部屋に住む女性が。

伊織のマネージャー古川から舞台公演まで伊織と会わないよう告げられた一貴。もやもやを抱えた一貴は熱心に仕事の話をする伊織に怒りをぶつけてしまう。伊織との行く末が見えなくなる一貴。そんな中藍子を手伝い秋田へ行くこととなる。藍子の涙を目の当たりにした一貴の心は揺れていた。

藍子との別れ、寺谷の助言により伊織を想う気持ちを貫くことに決めた一貴。マリオネットキングの警告から伊織を守るため張り込みを始めたが、そこにカミノギイサイから電話が入る。イサイと対峙する一貴。告げられたのは伊織の才能の目覚めを一貴が邪魔している、ということ。そして、彼女のために身を引いて欲しい、という過酷な宣告だった。呆然とする一貴に再会する伊織。伊織にとっての本当の幸せとは？一貴が下した決断とは？