大学の研究所で助手をしていたが、３カ月という条件で女子高校の生物教師を引き受けた羽村隆夫（真田広之）。羽村は着任初日の朝、駅で定期切れを駅員に注意されていた生徒・二宮繭（桜井幸子）を助ける。後日、繭は初授業を終えて帰る羽村を尾行し、羽村のアパートまで上がり込んでしまう。しかし、そこへ羽村の恩師の娘で婚約者の三沢千秋（渡辺典子）が訪れ、繭は複雑な気持ちで部屋を出ることに。翌日、羽村は同僚の新庄徹（赤井英和）と夜の繁華街を巡回し、初めて生徒の補導を体験するが…。

雨の中自分の帰りを待っていた繭（桜井幸子）を部屋に入れた羽村（真田広之）。だが、それを目撃したとの通報が学校に入り、その件で羽村は同僚の新庄（赤井英和）からも注意を受けることに。羽村が周囲の目を気にして繭を避けているにも関わらず、繭は彼が顧問となったバスケット部に入部してくるのだった。一方、想いを寄せる教師・藤村知樹（京本政樹）に手作りのマフラーを渡すため、視聴覚室を訪ねた繭の友人・相沢直子（持田真樹）は…。

羽村（真田広之）を執拗にバスケット部から退けようとするキャプテンの佐伯麻美（中村栄美子）。ある日、羽村は練習後、麻美に命令された部員たちによって備品倉庫に閉じ込められてしまう。その頃、麻美は部室で繭（桜井幸子）にキスをし、繭は麻美の気持ちをそこで初めて知るのだった。一方、藤村（京本政樹）からの性暴力にあい、ショックを受けた直子（持田真樹）は、３日ぶりに登校。明るく振る舞う直子だったが藤村に呼び出され…。

羽村（真田広之）は嫌がらせを続ける麻美（中村栄美子）を生物室に呼び出し注意するが、麻美は自らの制服を引き裂き大声を上げる。この事件以来、羽村は生徒たちから授業をボイコットされるが、繭（桜井幸子）だけは出席していた。放課後、生物室から繭を部活へ連れ出そうとする麻美を止めた羽村に、逆上した麻美は塩酸を投げつけ…。さらに、全てを知られた千秋（渡辺典子）からは、お互いに干渉せず割り切って結婚しようと言われ、言葉を無くす羽村。全てを失った羽村の横には繭が…。

繭（桜井幸子）に火傷を負わせた麻美（中村栄美子）は「あなたもいつかきっと男に幻滅するのよ」と繭に告げて転校した。そんな中、直子（持田真樹）は自分が暴行される様子が撮影されたビデオテープを探していたところを藤村（京本政樹）に見つかってしまう。土曜の夜に食事に付き合えば返すと藤村から言われ、それに応じる。だが、返されたテープはダビングし複製されたものだった。一方、羽村（真田広之）と映画を観に行くことになった繭は…。

繭(桜井幸子)の父・耕介(峰岸徹)の密告で、隆夫(真田広之)が繭と外泊したことが学校中の噂になり、繭は停学に。隆夫は教師を辞める決心をする。

マンションの一室で襲われかけた繭(桜井幸子)は、亜弓(広田玲央名)に助けられる。一方、直子(持田真樹)は体育の授業中に倒れ、妊娠が発覚する。

繭(桜井幸子)と耕介(峰岸徹)の関係を知った隆夫。そんな中、繭は直子(持田真樹)が藤村(京本政樹)に暴行されているところを撮影したビデオテープを見てしまう。

「君と向き合う」という隆夫(真田広之)の言葉に幸福を感じる繭(桜井幸子)。放課後、二人はデートをするが、隆夫は耕介(峰岸徹)への嫉妬から繭を責めてしまい…。

耕介(峰岸徹)が焼死し、警察は隆夫(真田広之)に疑惑の目を向ける。そんな中、繭(桜井幸子)と二人で新潟に行く約束をしつつも、一人で列車に乗り込んだ隆夫は…。