Episodios 12
僕の職場 / 谷間
年俸1800万円の投手、凡田夏之介(26歳 独身)は今日もマウンドに上がる。「グラゼニ」を夢見て!
凡田夏之介(ぼんだなつのすけ)はプロ野球・神宮スパイダースの左の中継ぎ投手だ。入団8年目の26歳。年棒1800万。毎試合、打者の年棒をチェックし、肩を作って出番に備える。今日の対戦選手は大阪テンプターズの代打の代打、右打者の土井。2人の子供を抱えて社会人野球から26歳で入団した4年目の選手で、年棒は700万。今日打たなければ2軍降格。来年の契約も危うくなる。だが夏之介は全力で立ち向かう。明日は我が身だからだ。
Leer más習性 / 友達(ダチ)
中継ぎ投手の凡田夏之介はコーチから「悲しき習性」を指摘される。夏之介は自分の年棒1800万より下の選手には滅法強いが、上の選手にはやたら打たれる。5000万以上の選手はそこそこ抑えるのだが。案の定、今日も年棒が上の選手に打たれた。翌日、夏之介は年棒が同じ打者と初めて対戦した。同じ年棒ならどうなる? 投手と打者の勝負には引き分けはない。夏之介にとって一番負けたくない相手だった。
Leer más引退へのレール / プロになれなかった男
凡田夏之介の今日の相手は瀬戸内カーナビ―ツの41歳のスーパースター、年棒4億の土手来。去年、夏之介がデッドボールを当てて手首を骨折させた選手だ。最近やっと復帰したが24打席ノーヒット。今日打たなければ球団は土手来に引退勧告することになっていた。この因縁の対決で、土手来は夏之介を打って引退勧告を白紙撤回させるのか? それとも夏之介が抑えて土手来に引導を渡すイヤな役目を演じてしまうのか?
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