1964年秋。茨城・奥茨城村に住む高校3年生の谷田部みね子(有村架純)は、父・実(沢村一樹)は借金を返すため東京に出稼ぎ中だが、母・美代子(木村佳乃)、祖父・茂(古谷一行)、妹・ちよ子(宮原和)と弟・進(高橋來)の家族5人で貧しくとも楽しく暮らしていた。ある日、ちよ子と進が落ち込んだ様子で帰ってくる。

時子(佐久間由衣)の就職先決定を待つみね子(有村架純)と三男(泉澤祐希)。時子は女優になるため、三男は三男坊で家を出て行くため、卒業後は東京で働く予定だが、みね子は茨城で農業をして暮らしていこうと思っていた。そして、時子の就職先がラジオ工場に決まり、みね子はうれしい半面さみしくもなる。

英国好きで服装も髪型も一風変わったみね子(有村架純)の叔父・宗男(峯田和伸)が、谷田部家の様子を見に来る。宗男は、実(沢村一樹)、そして友達が行ってしまう東京を嫌いになるなと、みね子に優しく語り掛ける。戦争を経験した宗男は、笑って生きると決めたという。そして、実が帰ってくる日が訪れる。

帰郷前に実(沢村一樹)は、鈴子(宮本信子)に誘われ彼女の営む洋食店「すずふり亭」に入る。ハヤシライスを頼んだ実は、料理ができるまで、鈴子と話す。実が建築現場で働いてきたことを聞いた鈴子は、東京の街を作った自分を誇りに思ってほしいと語り、実は東京に来て初めて心を開いて話せたと感動する。

帰郷した実(沢村一樹)が東京で買ってきた靴をうれしそうに眺めるみね子(有村架純)は、もったいないからと履かずに、卒業式の日まで大切にしまっておくことに。家族がそろった食事の席はにぎやかで、土産のポークカツサンドのおいしさに一同は驚く。夜、眠れないみね子は実たちの会話を聞いてしまう。

宗男(峯田和伸)や時子(佐久間由衣)らも参加し、谷田部家の稲刈りが始まる。みね子(有村架純)ら一同は、就職のことで時子と君子(羽田美智子)がけんかをしたり、実(沢村一樹)の東京話を聞いたり、歌を歌ったりしながら、順調に作業を進めていく。みね子は、みんなが楽しげなこの時間がずっと続いてほしいと願う。

実(沢村一樹)が東京に戻る日。みね子(有村架純)は寂しくならないように朝食の席で明るく振る舞い、ちよ子(宮原和)と進(高橋來)にも笑顔で送り出すよう言い聞かせる。実もまた名残惜しそうに、バス停までの道を美代子(木村佳乃)の手を握り歩く。そして実は東京に戻ると、真っ先に洋食店「すずふり亭」を訪れる。

三男(泉澤祐希)に話があると呼び出された時子(佐久間由衣)は、聖火リレーを奥茨城村でも独自に行おうと提案される。みね子(有村架純)も賛同し、村にいた証しを残したいという三男に協力することに。実現の鍵を握る村の青年団への説得を試みる。そのころ谷田部家に、実への郵便が「宛先不明」で戻ってくる。

みね子(有村架純)らは聖火リレーの計画を立てるため、高校の教師たちから奥茨城村の歴史やトーチの作り方などを聞きだす。一方、美代子(木村佳乃)は実(沢村一樹)への手紙が帰ってきたことが気掛かりで、東京の宿舎に電話をかけてみる。すると、荷物も置いたまま突然いなくなったと聞かされショックを受ける。

美代子(木村佳乃)と茂(古谷一行)は宗男(峯田和伸)と相談し、美代子が東京へ様子を見に行くことに。翌朝早く、美代子は子供たちに親戚の家に行くと言って出掛ける。しかし、学校へ行くバスに乗ったみね子(有村架純)は車掌の次郎(松尾諭)から、美代子が言っていた時刻の電車は、東京行きだと聞かされる。

東京に着いた美代子(木村佳乃)は、実がいた建設会社の宿舎や現場、警察署など、どこを訪ねても「出稼ぎ労働者の失踪はよくある」ことだと聞かされる。一方、親戚の家に行くと言っていた美代子が東京に向かったと知ったみね子(有村架純)は、不安になる。なぜうそをついて行ったのか、茂(古谷一行)に問い掛ける。

警察署で途方に暮れていた美代子(木村佳乃)に、同郷の警察官・綿引(竜星涼)が、実(沢村一樹)捜しを手伝いたいと申し出る。そして、美代子は最後に赤坂の「すずふり亭」に行き着く。店主の鈴子(宮本信子)と省吾(佐々木蔵之介)に事情を話すと、家族の話を楽しそうにしていた実が失踪するはずがないと慰められる。

東京から戻った美代子(木村佳乃)は、みね子(有村架純)に実(沢村一樹)が行方不明であることを打ち明ける。みね子は、自分が大人だったらとたまらない気持ちになるが、正月には帰ると言う実を信じて待つと誓う。翌日、みね子から事情を聞いた時子(佐久間由衣)と三男(泉澤祐希)は聖火リレーをやめようかと言う。

青年団の会合が開かれる日。みね子(有村架純)、時子(佐久間由衣)、三男(泉澤祐希)の３人は、会合に飛び入り参加して、奥茨城村で聖火リレーを行う計画を団員たちに提案する。しかし、団長でもある三男の兄・太郎(尾上寛之)に「どうせ村を出て行くのに余計なお世話だ」と突き返されてしまう。

聖火リレーに向けて大忙しの日々が始まる。みね子(有村架純)はチラシを配り、時子(佐久間由衣)はゼッケンを作り、三男(泉澤祐希)は聖火台を作るなど、手分けして準備を進める。家族も学校の仲間も村の人々も、みんなが参加して盛り上がる。そして当日、第１走者の三男がトーチに点火し、リレーが始まる。

奥茨城村の聖火リレーは成功に終わった。ほんの短い時間だが、その模様がテレビで放送されることになり、みね子(有村架純)の家には宗男(峯田和伸)や、時子(佐久間由衣)、三男(泉澤祐希)、その家族が集まる。かじりつくようにしてテレビを見るが、村のことを少しばかにしたような語り口に、複雑な気持ちになる。

東京オリンピックが終わった秋。盛り上がった村の聖火リレーも夢だったかのように、時子(佐久間由衣)と三男(泉澤祐希)は心に穴があいた感じに。一方、みね子(有村架純)はある決心をするが、それを美代子(木村佳乃)に言い出せずにいた。そんなとき、美代子宛てに東京の警察官・綿引(竜星涼)から手紙が届く。

綿引(竜星涼)の手紙を読んで父が行方不明になぅたことを知っただちよ子(宮原和)が家を飛び出してしまう。みね子(有村架純)と美代子(木村佳乃)が慌てて探しに出ると、バスの車掌・次郎(松尾諭)がちよ子をおぶってやってくる。東京へ行こうとしたのは「出稼ぎに出ている家の子にはよくある」ことだと言われる。

年の瀬が迫る中、君子(羽田美智子)は、実(沢村一樹)からの送金が止まって家計が苦しい美代子(木村佳乃)にお金を渡そうとする。受け取れないと言う美代子だが、君子は再びやって来る。大みそか、正月に帰ると言っていた実を信じ、みね子(有村架純)はちよ子(宮原和)、進(高橋來)とバス停で今年最後のバスを待つ。

実(沢村一樹)は正月に帰ってこなかった。みね子(有村架純)は、高校卒業後、東京に働きに行くことを家族に伝える。正月のあいさつに来た宗男(峯田和伸)は、「あんまり背負い込まないで自由に生きろ」とみね子に言う。新学期、東京行きを聞いた時子(佐久間由衣)と三男（泉澤祐希)は心配そうな表情を浮かべる。

みね子(有村架純)は美代子(木村佳乃)と茂(古谷一行)に、就職の募集期間は過ぎているが担任の田神(津田寛治)が探してくれていると話す。一方、田神は教え子のために遅くまで残って就職先を探す。ある夜、田神が慌てた様子で谷田部家を訪ねてくる。話を聞いたみね子は急いで時子(佐久間由衣)の家に向かう。

みね子(有村架純)、時子(佐久間由衣)、三男(泉澤祐希)の高校卒業の日。みね子は、この日のためにしまっておいた実(沢村一樹)にもらった靴を履く。一方、みね子を送り出した美代子(木村佳乃)は、こんな朝の風景も最後だと思い感慨深くなる。畑仕事をしていると、君子(羽田美智子)ときよ(柴田理恵)が訪ねてくる。

みね子(有村架純)が奥茨城で過ごす最後の夜。美代子(木村佳乃)は、洋食店「すずふり亭」のマッチと手作りの赤いコートをみね子に渡す。コートは明日着ていくと喜ぶみね子は、美代子と同じ布団で眠りにつく。そして、旅立ちの朝。みね子と時子(佐久間由衣)、三男(泉澤祐希)の家族がバス停まで見送りに来る。

みね子(有村架純)、時子(佐久間由衣)、三男(泉澤祐希)は、担任の田神(津田寛治)に引率され、集団就職列車で東京へ向かう。列車の中でみね子は、同じ工場に勤める福島出身の澄子(松本穂香)と知り合う。そして、一行は上野駅に着くが、迎えに来るはずの女子寮の舎監・愛子(和久井映見)の到着が遅れていた。

みね子(有村架純)、時子(佐久間由衣)、澄子(松本穂香)は、同じ工場で働く豊子(藤野涼子)と上野駅で出会う。青森の中学を出て優秀な成績だったという豊子は、みね子らにも成績のことを聞く。つっけんどんな豊子の態度にみね子はたじろぐ。その後、寮の舎監・愛子(和久井映見)に連れられ、一行は向島電機へ。

みね子(有村架純)らは、寮長の幸子(小島藤子)と優子(八木優希)に部屋へ案内される。時子(佐久間由衣)は女優を目指すための本、澄子(松本穂香)は家族写真など荷物を片づけていると、愛子(和久井映見)がやってきて工場の制服を手渡す。明日からこれを着て働くのだと、みね子らは身が引き締まる思いに。

みね子(有村架純)ら初出勤の日。幸子(小島藤子)から仕事の説明を受けるみね子らは、3.5秒でトランジスタラジオの基板に部品を挿す流れ作業と聞く。みね子は、その速さにひるむ。早速、優子(八木優希)の手本を見ながら練習を始める。一方愛子(和久井映見)は、女子工員たちの仕事ぶりを見守る。

みね子(有村架純)は、不器用でうまく部品を挿せず、何度もベルトコンベアを止めて叱られる。だが、そのたびに愛子(和久井映見)は「そのうち出来るようになるから大丈夫」と励ます。自分のふがいなさにいら立つみね子は、励ましてくる愛子に腹を立てる。そんなとき、時子(佐久間由衣)がわざとミスをする。

時子(佐久間由衣)と豊子(藤野涼子)は、時子がみね子(有村架純)のためにわざとミスをしたことでけんかになる。豊子のとげのある物言いに、時子は「人とは違う」と思っていた昔の自分を見ているようで嫌だと言う。幸子(小島藤子)と優子(八木優希)はそんな二人を静かに見守る。一方、みね子は寝たふりを続ける。

みね子(有村架純)らにとって初めての休日。時子(佐久間由衣)はテレビ局へ、幸子(小島藤子)はデートへとそれぞれの予定を話す中、みね子は、赤坂の洋食店に行くと告げる。そこで初めて寮の仲間たちに、父が行方不明であることを打ち明ける。一方、日本橋の米店で働く三男(泉澤祐希)はある理由で苦労していた。

みね子(有村架純)を訪ねて、警察官の綿引(竜星涼)が乙女寮にやってくる。実(沢村一樹)に何かあったのかと不安になるが、上京したみね子にあいさつに来たと聞いて安心する。初対面の綿引に緊張しながらも喫茶店へ行き、みね子は初めて飲むクリームソーダに感動しつつも、実が働いていた場所を見たいと頼み込む。

初めての日曜日を、思い思いに満喫するみね子(有村架純)たち。みね子は綿引(竜星涼)にクリームソーダをごちそうになったとうれしそうに話し、乙女たちのおしゃべりは止まらない。東京に来て1週間、みね子は仕事にも慣れてきた。一方、聞き込みを続けていた綿引は、実を見かけたという男性に出会う。

みね子(有村架純)らは、課外活動のコーラスに初めて参加する。講師は幸子(小島藤子)の婚約者・高島雄大(井之脇海)で、芝浦の工場で働きながら、音楽の勉強をしているらしい。幸子の恋の話を聞いていたみね子らは、お似合いだと思う。歌い終わってみんなでおやつを食べていると、綿引(竜星涼)が飛び込んでくる。

綿引(竜星涼)は、みね子(有村架純)に、実(沢村一樹)を見かけた人に会ったと告げる。動揺するみね子だが、早く美代子(木村佳乃)に教えたいと考える。実家に電話がある時子(佐久間由衣)は、君子(羽田美智子)に美代子に伝えてもらおうと提案。一方、綿引と雄大(井之脇海)は、実が目撃された意味を考えていた。

みね子(有村架純)が東京に来て１か月、初めての給料日がやって来た。封筒に入った給料を受け取ったみね子たちは、早速家族に仕送りを送金する。寮に帰ってくると文房具や洋服など、さまざまな訪問販売が行われていた。ちよ子(宮原和)と進(高橋來)に文房具を買うみね子は、すてきなブラウスを見つける。

みね子(有村架純)は、美代子(木村佳乃)が縫ってくれたブラウスを着て、すずふり亭に向かう。店の裏でコックの秀俊(磯村勇斗)と元治(やついいちろう)、ホールの高子(佐藤仁美)に出会う。店に入ったみね子は、鈴子(宮本信子)と省吾(佐々木蔵之介)に、初給料でここの洋食を食べるのを楽しみにしていたと伝える。

みね子(有村架純)は綿引(竜星涼)と、実(沢村一樹)が目撃された街に行く。実の写真を見せて道行く人に尋ねるが、やはり手掛かりない。ある日、就寝前の部屋で優子(八木優希)が家から送られてきたつくだ煮をふるまう。澄子(松本穂香)は自分の家からは何も来ない事を恥ずかしく思いつつ、優しい祖母を思い出す。

澄子(松本穂香)は福島の祖母が恋しくなって落ち込んでいた。仕事にも集中できず、何度もベルトコンベアを止めてしまい、ライン長の松下(奥田洋平)にと叱責され、さらに元気をなくす。みね子(有村架純)らが心配していると、澄子は寮から姿を消す。みね子らは、澄子は故郷に帰ったのではと考えて上野駅へと走る。

時子(佐久間由衣)は、テレビ番組のオーディションに向けて練習に励む。本番前夜に、みね子(有村架純)らが審査員となって、模擬面接を行う。時子が演劇作品の一節をいくつか披露すると、どれも上手でみんなが高く評価する。しかし、本番となると緊張するという時子のために、みね子はテレビ局について行く。

時子(佐久間由衣)がオーディションを受ける中、控え室で待つみね子(有村架純)。すると、無理な笑顔を作って時子が戻ってくる。一方、幸子(小島藤子)は、時子が帰ってきても結果を聞かないよう仲間たちに伝える。帰ってきた時子をみんなでねぎらっていると、愛子(和久井映見)が入ってきていきなり結果を聞く。

みね子(有村架純)から手紙をもらった三男(泉澤祐希)は、時子(佐久間由衣)を励ますため３人で会うことに。米屋の主人・善三(斉藤暁)に外出すると告げると、不仲の娘・さおり(伊藤沙莉)と２人きりにするのかと言われるが、逃げるように出掛ける。久しぶりに会った３人は、すぐに奥茨城にいた頃に戻る。

君子(羽田美智子)ときよ(柴田理恵)が美代子(木村佳乃)を訪ねてくる。女性たちのにぎやかな集まりから逃げるように、茂(古谷一行)は出掛ける。子供のことを話していると、美代子はみね子(有村架純)に申し訳なく思う気持ちを打ち明ける。東京へ行っても我慢して、やりたいことが出来ていないのではと心配なのだ。

みね子（有村架純）が上京して４カ月がたった。実（沢村一樹）が目撃された街に時々行ってみるが、手掛かりはなく、都会にもいまだなれずにいた。お盆休みが近づき、部屋の仲間と里帰りするのか話していると、みんな帰らないと言う。それなら１日どこかに出かけないかと幸子（小島藤子）は海水浴を提案する。

みね子（有村架純）らは、洋品店で水着を買ってくる。早速部屋で見せ合いながらはしゃぐが、みね子は高い買い物をしてしまったと家族に申し訳なく思う。家族への手紙でも海水浴に行くことをわびる。一方、みね子に会いに来た綿引（竜星涼）は、自分が現れるとまた心配をかけてしまうと、入ることをためらう。

海水浴に行く日は朝からどしゃぶりで、みね子（有村架純）らは意気消沈する。幸子（小島藤子）は一同を励まし、弁当作りに取り掛かる。そこへ雄大（井之脇海）と綿引（竜星涼）が迎えに来る。雨なら映画はどうかと優子（八木優希）が提案すると、時子（佐久間由衣）は「ウエスト・サイド物語」が見たいと言う。

お盆休みに里帰りした三男（泉澤祐希）の元に、みね子（有村架純）と時子（佐久間由衣）の様子を聞きに、美代子（木村佳乃）と君子（羽田美智子）が家を訪ねてくる。東京での暮らしぶりを話して感謝され、三男は喜ぶ。そして季節は冬へ。みね子らは、主任の松下（奥田洋平）から思わぬことを告げられる。

みね子（有村架純）らは、向島電機の業績不振で給料を減額されることに。しかし金額は変えずに家族へ仕送りをして、懐はさみしくなる。それでもまた頑張ろうと時子（佐久間由衣）たちと励まし合う。毎月の給料日にすずふり亭へ行くことを楽しみにするみね子は今月も店を訪れるが、メニューの値段を見て悩む。

茨城に戻ることになった綿引（竜星涼）は、みね子（有村架純）に「実（沢村一樹）を捜せなくなった」と謝る。突然のことに何も言えないみね子は、何となく寂しい気持ちになる。一方、綿引は仲良くなった雄大（井之脇海）にも別れを告げる。そして綿引は東京での最後の日も、実を捜して街で聞き込みを続ける。

みね子(有村架純)らの給料が向島電機の業績不振で減額に。みね子らは、それでも頑張って働けば、いつかは憧れの暮らしが待っていると夢みる。雑誌でおしゃれな“団地ライフ”の記事を見たみね子らは、結婚してこういった家に住むのかと幸子(小島藤子)を冷やかす。一方、愛子(和久井映見)は会社のことで悩む。

工場閉鎖が決まり、転職先を見つけた工員たちは新しい職場へと移っていく。彼女たちを笑顔で送り出す愛子(和久井映見)の姿を見たみね子(有村架純)らは、一番つらい思いなのは愛子だから、自分たちもずっと笑っていようと約束する。そんな中、みね子と澄子(松本穂香)は両国にあるせっけん工場の面接を受ける。

優子(八木優希)が、工場閉鎖の前日に秋田へ帰ることになった。みね子(有村架純)は休みになっていたコーラス活動を優子がいるうちにもう１回やろうと提案し、辞めた仲間も集める。一方、優子はある決意をして雄大(井之脇海)が働く工場を訪ねていた。そして優子が帰る日、みね子ら最後のコーラス活動が始まる。

コーラス活動の最後で、雄大(井之脇海)が幸子(小島藤子)にプロポーズし、みね子(有村架純)らは大いに盛り上がる。安心した優子(八木優希)は、仲間たちに見送られて秋田に帰っていく。工場最後の日、朝からぼんやりした様子の豊子(藤野涼子)をみね子らが心配する中、豊子は突然思いも寄らない行動に出る。

工場が閉鎖される日、突然豊子(藤野涼子)が建物に立てこもった。驚いたみね子(有村架純)や愛子(和久井映見)がその理由を聞き出そうとすると、豊子は胸にしまっていた自分の思いをみんなに打ち明ける。機械を運び出す業者の男たちが松下(奥田洋平)に詰め寄る中、みね子は窓の外からそっと豊子に語り掛ける。

みね子(有村架純)と時子(佐久間由衣)は、久しぶりに三男(泉澤祐希)に会う。向島電機の倒産や新しい仕事について近況を話し、正月は奥茨城に帰らないことも伝える。一方、ほとんどの工員が去った乙女寮は、すっかり静かになっていた。幸子(小島藤子)や豊子(藤野涼子)も荷物を整理して、次の職場へと移っていく。

工員たちが去った乙女寮で、みね子(有村架純)は、澄子(松本穂香)、愛子(和久井映見)と年末を過ごしていた。そこへ突然、転職先であるせっけん工場の社長・原田(諏訪太朗)が訪ねて来て「1人しか雇えなくなった」と告げる。どちらかは決められないと言って原田が帰った後、みね子は澄子と2人だけで話をする。

すずふり亭に行く途中、みね子(有村架純)は人にぶつかり財布の中身をばらまいてしまう。集めるのを大学生・島谷(竹内涼真)が手伝ってくれる。その後、すずふり亭の裏の広場で秀俊(磯村勇斗)らと話していると、中華料理店の五郎(光石研)や和菓子店・柏木堂の一郎(三宅裕司)ら商店街の人たちがやって来る。

みね子(有村架純)は、鈴子(宮本信子)から「すずふり亭で働かないか」と勧められる。うれしくてたまらず、調理場の省吾(佐々木蔵之介)らにあいさつしていると、ホール担当の高子(佐藤仁美)が帰ってくる。すると鈴子は慌てた様子でみね子を店の裏に連れ出し、高子による最終面接があることを忘れていたと告げる。

みね子(有村架純)は、鈴子(宮本信子)から「すずふり亭で働かないか」と勧められる。うれしくてたまらず、調理場の省吾(佐々木蔵之介)らにあいさつしていると、ホール担当の高子(佐藤仁美)が帰ってくる。すると鈴子は慌てた様子でみね子を店の裏に連れ出し、高子による最終面接があることを忘れていたと告げる。

みね子(有村架純)は鈴子(宮本信子)に保証人になってもらい、あかね荘に部屋を借りる。乙女寮で年末を過ごし、引っ越しは年明けに。愛子(和久井映見)と２人で大掃除をしていると、もうすぐ寮がなくなってしまうのかと悲しい気持ちになる。そして元旦、愛子からお年玉袋を手渡されたみね子はその中身を見て驚く。

みね子(有村架純)は、愛子(和久井映見)からもらった切符で谷田部家に帰って来る。一晩だけしかいられないが久しぶりのわが家でくつろぐ。翌日、みね子の帰郷を聞きつけた奥茨城村の人々が谷田部家を訪れる。君子(羽田美智子)やきよ(柴田理恵)、宗男(峯田和伸)や田神先生(津田寛治)も喜んで会いにくる。

あかね荘に引っ越し、みね子(有村架純)の新しい生活が始まった。母が作ってくれたまんじゅうを持って大家の富(白石加代子)をはじめ住人にあいさつへ。住人はクールな雰囲気のＯＬ・早苗(シシド・カフカ)、漫画家志望の青年・啓輔(岡山天音)、大学生・島谷(竹内涼真)ら一筋縄ではいかない人物ばかりだった。

初出勤の日。すずふり亭の裏にある広場で、みね子(有村架純)が秀俊(磯村勇斗)らと野菜の皮むきをしていると、中華料理店の五郎(光石研)と妻・安江(生田智子)、和菓子店の一郎(三宅裕司)と息子・ヤスハル(古舘佑太郎)がやって来る。みんなが真剣な顔で仕込みをしている姿を見て、みね子は楽しくなってくる。

みね子(有村架純)は、高子(佐藤仁美)からホールの仕事を教わる。トレイの持ち方、メニューや水の置き方など一つ一つ真剣にメモを取る。高子いわく「一度の動きでいかに効率よくできるかが鍵」だという。開店までのあわただしさにみね子がついていくのも精いっぱいの中、いよいよランチタイムが始まる。

ランチタイムのホールに入ったみね子(有村架純)は、あまりの忙しさに頭が真っ白になってしまう。秀俊(磯村勇斗)が見かねて手伝ってくれるが、みね子は申し訳ない気持ちになる。ディナーまでの休憩時間、鈴子(宮本信子)は、みね子と高子(佐藤仁美)らと共に柏木(三宅裕司)の和菓子店・柏木堂を訪れる。

すずふり亭で働き始めて数日がたったが、みね子(有村架純)はいまだ仕事に慣れず失敗ばかりで落ち込む。その様子を見て心配になった省吾(佐々木蔵之介)は休憩時間、高子(佐藤仁美)、秀俊(磯村勇斗)らにも声を掛けて自分の若い頃のことを話し始める。省吾は、鈴子(宮本信子)も知らなかったつらい経験も語る。

すずふり亭で夜遅くまで働くみね子(有村架純)は、朝起きるのが苦手になる。鳴り続けるみね子の目覚まし時計に早苗(シシド・カフカ)は毎日起こされ、いら立つ。ある日、いつもの時間になっても目覚ましが鳴らず、気になった早苗は思わぬ行動に。翌朝、なぜか早苗と島谷(竹内涼真)のケンカが始まってしまう。

仕事に慣れてきたみね子（有村架純）は、出前の帰りに実（沢村一樹）が目撃された道へ足を運ぶ。通り掛かった島谷（竹内涼真）は、みね子がじっと往来を見つめているのを不思議に思い、足を止める。店に戻って来たみねは、秀俊（磯村勇斗）が賄い料理を作っている姿を見て、なぜコックになったのかを尋ねる。

休日の夕方。みね子（有村架純）が客からもらったラーメンを持って共同炊事場に行くと、早苗（シシド・カフカ）が米を研いでいた。そこへ、コーヒーを持って島谷（竹内涼真）が現れる。みね子らは、少しでも豪華な夕食にしようと分け合うことを思いつく。そこへ啓輔（岡山天音）も加わって楽しく調理を始める。

故郷の富山に帰ったきり音信不通になっていた、啓輔（岡山天音）の相方・祐二（浅香航大）が帰って来る。「戻って良かった」とみね子（有村架純）は思うが、早苗（シシド・カフカ）は「売れない状況は変わらない」と冷たく言い放つ。そんな中、祐二がみね子らに長い間戻ってこれなかった理由を語り始める。

みね子（有村架純）が、啓輔（岡山天音）と祐二（浅香航大）の漫画を読んだ時に愛想笑いをしたことで、２人は「ウケた」と勘違い。みね子が本当のことを言うべきか悩んでいると、島谷（竹内涼真）がアドバイスをする。ある日、みね子は、省吾（佐々木蔵之介）に頼まれて、省吾の娘・由香（島崎遥香）と会う。

みね子（有村架純）は、省吾（佐々木蔵之介）に続いて鈴子（宮本信子）からも、由香（島崎遥香）への届け物を頼まれる。前回の由香の失礼な態度を思い出して意気込むみね子だが、またもや嫌な気分に。落ち込んでいると秀俊（磯村勇斗）から意外なことを言われる。その夜、みね子は省吾からバーに誘われる。

みね子（有村架純）は省吾（佐々木蔵之介）に連れられて、邦子（白石美帆）のバー「月時計」を訪れる。省吾は娘・由香（島崎遥香）がなぜわがまま放題になってしまったのか、これまでのいきさつを語る。一方、鈴子（宮本信子）も由香やその母親のことを思い出していた。そして柏木（三宅裕司）に心の内を語る。

1966年4月、みね子(有村架純)は、中学生になったちよ子(宮原和)に通学かばんを贈る。ある日、警察を辞めて茨城に帰っていた綿引(竜星涼)がすずふり亭を訪れる。実(沢村一樹)のことを話していた元同僚から新しい情報が入ったという。事情を知る鈴子(宮本信子)らも見守る中、綿引は実に起こった出来事を語る。

みね子(有村架純)は、美代子(木村佳乃)との電話を島谷(竹内涼真)に聞かれ、父が行方不明だということをあかね荘の住人に知られる。早苗(シシド・カフカ)は黙っていたことに腹を立て、理由を説明するよう迫る。そのころ、実(沢村一樹)のことを聞いて谷田部家を訪れた宗男(峯田和伸)は、ある新聞記事を見て驚く。

ビートルズの来日公演が発表された。うれしくてたまらない宗男(峯田和伸)は自分の秘密基地にこもって情報収集。しかし妻の滋子(山崎静代)に働くよう怒られる。一方、宗男から電報を受け取ったみね子(有村架純)は、商店街の人々にビートルズが好きか尋ねて回る。その夜、同じ質問を島谷(竹内涼真)にぶつける。

ビートルズの来日公演にうずうずする宗男(峯田和伸)は、「自分は茨城にいていいのか？」と焦る。一方、みね子(有村架純)のいる赤坂もビートルズの話題で持ちきり。そんな中、みね子はが宗男にビートルズの公演チケットをプレゼントしようと、チケットが当たる抽選券の付いた歯磨き粉を大量に購入する。

抽選に当たっていればチケットが届く日が来た。気になって落ち着かないみね子(有村架純)に、鈴子(宮本信子)はアパートをのぞいて来るよう助言する。みね子があかね荘に戻ると、郵便物を受け取っていた島谷(竹内涼真)に自分宛ての郵便物がないか尋ねてみる。一方、奥茨城の宗男(峯田和伸)はある決意をする。

突然、宗男(峯田和伸)が東京にやって来た。ビートルズの公演のチケットは持ってないのに居ても立ってもいられなくなったと言う。みね子(有村架純)は、あかね荘の住人に宗男を紹介する。宗男は、美代子(木村佳乃)の様子をみね子に伝えると、「実(沢村一樹)が最後に目撃された場所に行きたい」と言いだす。

ビートルズがついに来日。みね子(有村架純)が働く赤坂にはビートルズが宿泊するホテルがあり、ファンが押し寄せる。東京に滞在中の宗男(峯田和伸)はすずふり亭を訪れ、みんなにあいさつをする。一方、柏木(三宅裕司)はすず子(宮本信子)に「ビートルズ公演の警備員用に大量の弁当注文が入った」と打ち明ける。

ビートルズがついに来日。みね子(有村架純)が働く赤坂にはビートルズが宿泊するホテルがあり、ファンが押し寄せる。東京に滞在中の宗男(峯田和伸)はすずふり亭を訪れ、みんなにあいさつをする。一方、柏木(三宅裕司)はすず子(宮本信子)に「ビートルズ公演の警備員用に大量の弁当注文が入った」と打ち明ける。

大量の赤飯作りを終えると、外はすっかり夜が明けていた。みね子(有村架純)は部屋に戻り、わずかな時間眠りにつく。その頃、島谷(竹内涼真)の部屋では、宗男(峯田和伸)と秀俊(磯村勇斗)がすっかり眠りこんでいた。宗男のビートルズへの熱い気持ちを思い返していた島谷は、宗男を起こすとある行動に出る。

ビートルズ公演初日。みね子(有村架純)らすずふり亭の人々は夜通しの赤飯作りですっかり寝不足。そんな中でも、宗男(峯田和伸)はいつものようにハヤシライスを食べに来ていた。そのとき、調理場にいた省吾(佐々木蔵之介)が何かに驚いて大声を上げる。そこにいたのは、宗男の妻・滋子(山崎静代)だった。

ビートルズが日本を離れた日、奥茨城に帰ることにした宗男(峯田和伸)は、あかね荘やすずふり亭の人たちへあいさつに回る。宗男はみね子(有村架純)のことを頼むと鈴子(宮本信子)に言い残して去って行く。その後、みね子が、開店前に秀俊(磯村勇斗)の仕事を手伝っていると棚の奥に見覚えのあるお重を見つける。

今日は乙女寮の同窓会。みね子(有村架純)から話を聞いた省吾(佐々木蔵之介)は、定休日のすずふり亭を貸し切りにする。そして省吾は、元治(やついいちろう)と秀俊(磯村勇斗)にメニューの考案から調理まで全て任せる。みね子が店で待っていると、時子(佐久間由衣)と澄子(松本穂香)ら寮の仲間たちがやって来る。

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みね子(有村架純)と一緒に向島電機で働いたルームメートたちの同窓会が、すずふり亭で開かれた。そこに、女優の川本世津子(菅野美穂)が来店。世津子はみね子と時子のなまりが気になったのか、２人に話し掛けてくる。その後みね子らが料理を味わいながら近況報告をしていると、優子(八木優希)が重大発表をする。

すずふり亭で開かれたみね子(有村架純)らの同窓会が終わり、みね子と時子(佐久間由衣)はみんなを見送る。その様子を物陰から愛子(和久井映見)が見つめていた。怪しい行動をとる愛子に気付いた高子(佐藤仁美)は不審に思う。一方、あかね荘のみね子の部屋に案内された時子は、「しばらく泊まらせて」と頼み込む。

早苗(シシド・カフカ)の提案でバー「月時計」で時子(佐久間由衣)の歓迎会を開くことに。そこで島谷(竹内涼真)はビートルズのチケットを譲った少女に再会して礼を言われる。みね子(有村架純)にチケットを渡せなかった理由を説明する島谷を見て、2人が互いに恋心を抱いていることにその場にいる全員が気付く。

みね子(有村架純)と島谷(竹内涼真)のカップルが成立。時子(佐久間由衣)と早苗(シシド・カフカ)は歌って祝福する。みんなに勧められ、２人はデートに出掛ける約束をする。みね子は仕事中も浮かれた気分を隠せない。初デートの日、みね子が行ってみたいと島谷に提案したのは赤坂からも見えるあの場所だった。

みね子(有村架純)は、島谷(竹内涼真)の通う大学を案内される。同級生たちに「俺の恋人」と島谷に紹介されてうれしくなるみね子だが、2人の“住む世界が違う”ことに引け目を感じていることを島谷に打ち明ける。後日、みね子は鈴子(宮本信子)や高子(佐藤仁美)に交際を始めたことをうれしそうに報告する。

みね子(有村架純)は、島谷(竹内涼真)との交際を鈴子(宮本信子)に心配される。島谷の誠実さを伝えると、鈴子も取り越し苦労だったと納得する。一方の島谷も富(白石加代子)から同じような心配をされ、心に引っかかる。そして、島谷が佐賀に帰省することに。そんな中、愛子(和久井映見)が突然訪ねて来る。

乙女寮の元舎監・愛子(和久井映見)がみね子(有村架純)を訪ねて来る。愛子は、「(省吾(佐々木蔵之介)に)一目ぼれしちゃって」と本人の目の前で打ち明ける。一方、日本橋の安部米店には、三男(泉澤祐希)を訪ねて、三男の兄・太郎(尾上寛之)と、時子(佐久間由衣)の兄・豊作(渋谷謙人)が奥茨城からやって来る。

みね子(有村架純)が、佐賀に帰省中の島谷(竹内涼真)の帰りを心待ちにする中、すずふり亭に三男(泉澤祐希)が太郎(尾上寛之)と豊作(渋谷謙人)を連れてやって来る。みね子に「恋人はできたか？」と聞き盛り上がっていると時子(佐久間由衣)も現れる。一方、東京に戻った島谷は、バー「月時計」に立ち寄る。

夜に帰ったみね子(有村架純)は、佐賀から戻ってきた島谷(竹内涼真)と、裏の広場で再会する。すると、地面に自分が描いた、自分と島谷との相合い傘を見つけて焦る。卒業論文を書くためしばらく部屋にこもると島谷に言われたみね子は、隣同士の二人が壁をノックする回数で気持ちを伝える“秘密の合図”を決める。

みね子(有村架純)は、風邪をひいた島谷(竹内涼真)を看病する。住人たちは、２人を冷やかしながらも応援する。そんな中、省吾(佐々木蔵之介)に一目ぼれした愛子(和久井映見)は、すずふり亭に通うように。一方、高子(佐藤仁美)の元にはたびたび贈り物が届く。贈り主は高子に思いを寄せる意外な男性だった。

恋にすっかり夢中のみね子(有村架純)は、ご機嫌で働いていた。一方、由香(島崎遥香)は、喫茶店で島谷(竹内涼真)が佐賀から出てきた父・赳夫(北見敏之)と会っているところに偶然居合わせる。会社の経営について深刻そうに話し込む島谷親子。赳夫が切り出した話を聞いて慌てた由香は、急いですずふり亭に向かう。

みね子(有村架純)は、バー「月時計」で由香(島崎遥香)から島谷(竹内涼真)に縁談話が持ち上がっていると聞かされる。由香がなぜ教えてくれたのか疑問に思うみね子に、由香は「親や家のために子供が我慢するなんて許せない」と語る。部屋に戻ったみね子は、時子(佐久間由衣)に気付かれまいと、気丈に振る舞う。

みね子（有村架純）が由香（島崎遥香）から「島谷（竹内涼真）は実家の経営難で縁談を勧められている」と聞いてから、月日が流れ、季節は冬になった。変わらず交際を続けていたが、ついに島谷から「話がある」と呼び出される。

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実(沢村一樹)に関する新たな事実を知ったみね子(有村架純)は、大きな衝撃を受けて外に飛びだす。だが、混乱のあまり大雨の中を傘も差さずに出てしまい、ぼうぜんと立ちつくす。そこにそっと傘を差し出してくれる人物がいた。みね子は、その人に自分の悲しみとつらい気持ちをぶつける。

みね子(有村架純)の帰りを、鈴子(宮本信子)と愛子(和久井映見)、時子(佐久間由衣)が待っていた。みね子は、３人の顔を見て思わず泣き出してしまう。実(沢村一樹)についての新たな事実を聞いた鈴子は、「お母さんには手紙で知らせなさい」と助言する。みね子は気持ちを落ち着かせてから、手紙を書き始める。

みね子(有村架純)からの手紙を読んだ美代子(木村佳乃)は不安でたまらなくなる。だが、ちよ子(宮原和)や進(高橋來)には動揺を悟られないように努める。夜、茂(古谷一行)にも手紙を見せると、美代子は東京へ行く決意を話す。みね子は、美代子との待ち合わせ場所に向かう前、愛子(和久井映見)から声を掛けられる。

上京してきた美代子(木村佳乃)と一緒に、実(沢村一樹)の手掛かりとなる場所を訪ねる。こんな大事なときなのに服のほころびが気になってしまう美代子の気持ちが、みね子には痛いほど分かって悲しくなる。その帰り道、あまりのつらさに美代子は無言になってしまう。

美代子(木村佳乃)は、奥茨城に帰る前に、みね子(有村架純)らとそば店に入って食事することに。つらくて複雑な気持ちは一旦忘れたかのように、「何を注文しようか」とメニューを選びながら話す。しかし、本当に知りたいことはみんな口に出せずにいた。

美代子(木村佳乃)は、奥茨城に帰る前に、みね子(有村架純)らとそば店に入って食事することに。つらくて複雑な気持ちは一旦忘れたかのように、「何を注文しようか」とメニューを選びながら話す。しかし、本当に知りたいことはみんな口に出せずにいた。

あかね荘でみね子(有村架純)と実(沢村一樹)の二人暮らしが始まる。実は富(白石加代子)に頼まれたペンキ塗りや修理をして日々を過ごす。そんな父を見守るみね子の元とに、世津子(菅野美穂)から手紙が届く。一方、美代子(木村佳乃)は君子(羽田美智子)ときよ(柴田理恵)を呼んで“奥茨城母の会”を緊急開催する。

みね子(有村架純)は、実(沢村一樹)に記憶をなくす前の父”がどんな人だったのか、時間をかけて伝える。聞いていた実が「奥茨城に帰ってみようかな」と言ったことで、みね子はちょうど田植えの季節というのもあって、一緒に帰ることに。みね子が休みを申し出ると、鈴子(宮本信子)らは快く送り出してくれる。

奥茨城に帰ってきた実(沢村一樹)とみね子(有村架純)。畑仕事をしていた美代子(木村佳乃)は実に駆け寄り、茂(古谷一行)も温かく迎え入れる。ちよ子(宮原和)と進(高橋來)も、はじめは戸惑うが実との再会がうれしくて仕方がない。家族の前で、実は「ここでもう一度生き直したい」と自分の決意を伝える。

家に帰ってきたみね子(有村架純)は、美代子(木村佳乃)に実(沢村一樹)の東京での様子を伝え、安心させる。美代子は、実の好きだった料理を用意する。そして久しぶりに家族全員で食卓を囲む。茂(古谷一行)は明日の田植えのことを「農民にとって大事な日」だと実に語り掛ける。翌日、谷田部家の田植えが始まる。

田植えの日。みね子(有村架純)らが準備をしていると、宗男(峯田和伸)がやって来る。実(沢村一樹)の姿を見て駆け寄る宗男は、弟の自分を覚えていなくてもと再会を喜ぶ。そこに、君子(羽田美智子)と正二(遠山俊也)、きよ(柴田理恵)、征雄(朝倉伸二)も手伝いにやって来る。そして、にぎやかに田植えが始まる。

田植えが終わった翌日。朝食の時間に、みね子(有村架純)は今日帰ることを告げる。心細そうな美代子(木村佳乃)を励ますと、実(沢村一樹)にあいさつして出発する。みね子は、東京へ帰る前に角谷家へ嫁いだ高子(佐藤仁美)に会う。すすふり亭に寄ったみね子は鈴子(宮本信子)ら実の様子や、高子の暮らしぶりを伝える。

豊子(藤野涼子)が呼び掛け、乙女寮時代の仲間があかね荘に集まることに。みね子(有村架純)らは、愛子(和久井映見)や時子(佐久間由衣)とごちそうを作り、富(白石加代子)や早苗(シシド・カフカ)におすそ分けをする。そこへ幸子(小島藤子)と澄子(松本穂香)、豊子が訪ねてくる。妙に明るい豊子を澄子が不思議がる。

みね子(有村架純)の部屋に乙女寮時代の仲間たちが集まっていると、豊子(藤野涼子)は愛子(和久井映見)に突然「テレビを借りてもいいですか」と尋ねる。テレビをつけると、クイズ番組に豊子が出場していてた。秋田にいる優子(八木優希)も画面を見守る中、豊子は順調にクイズを勝ち進んでいく。

奥茨城での生活に慣れてきた実(沢村一樹)は、茂(古谷一行)から畑仕事を教わっていた。そんなある日、元巡査の綿引(竜星涼)が訪ねてきて、ずっと持ち歩いていた実の写真を返却する。一方、いつものように仕事を終えたみね子(有村架純)を、由香(島崎遥香)が裏の広場で待ち受け、どこかへ連れて行こうとする。

仕事帰りのみね子(有村架純)を待っていた由香(島崎遥香)は不満な様子で、話があるらしくみね子をバー「月時計」へ連れて行く。そこで島谷(竹内涼真)との話を蒸し返す由香に、みね子は腹が立ってくる。一方、嫌なことがあった時子(佐久間由衣)は、帰りがけに会った早苗(シシド・カフカ)を飲みに行こうと誘う。

バー「月時計」に居合わせたみね子(有村架純)、由香(島崎遥香)、時子(佐久間由衣)、早苗(シシド・カフカ)。みね子と島谷(竹内涼真)が別れた話を蒸し返す由香に時子が詰め寄ると、由香は、自分の母とみね子がどこか似ているからだと説明する。そしてみね子は、なぜ島谷との別れを選んだのか、理由を打ち明ける。

みね子(有村架純)らが語り合う“月時計会議”も大詰め。最後は「由香(島崎遥香)の生き方」を問うことに。なぜ鈴子(宮本信子)と省吾(佐々木蔵之介)に反抗するようになったのか、由香は本音をさらけ出す。一方、あかね荘では富(白石加代子)が、漫画家の２人を何日も見かけていないと心配していた。

みね子(有村架純)らは、富(白石加代子)と愛子(和久井映見)の悲鳴を聞き、漫画家の部屋に駆け付ける。そこに啓輔(岡山天音)と祐二(浅香航大)の姿はなく、富が仰天したのは別のものだった。何日も帰っていない２人を「夜逃げしたのでは？」と心配するみね子らは、自分たちの接し方がひどかったかなと反省する。

みね子(有村架純)は漫画家の部屋で、自分がモデルになった漫画を見つける。時子(佐久間由衣)らに、教えてくれなかったことへ不満を漏らす。そんなとき、啓輔(岡山天音)と祐二(浅香航大)が、あかね荘へ帰ってくる。騒動を知らずに偶然会ったヤスハル(古舘佑太郎)のギターに合わせて歌っていると、女性陣が現れる。

みね子(有村架純)は漫画家の部屋で、自分がモデルになった漫画を見つける。時子(佐久間由衣)らに、教えてくれなかったことへ不満を漏らす。そんなとき、啓輔(岡山天音)と祐二(浅香航大)が、あかね荘へ帰ってくる。騒動を知らずに偶然会ったヤスハル(古舘佑太郎)のギターに合わせて歌っていると、女性陣が現れる。

テレビ局へ出前に来たみね子(有村架純)と秀俊(磯村勇斗)は、収録の出番を待つ世津子(菅野美穂)を見掛ける。実(沢村一樹)を連れ出してから一度も会っていなかった世津子を、みね子は気になってしまう。奥茨城では、実が宗男(峯田和伸)と滋子(山崎静代)に、これからの谷田部家の生計について相談していた。

テレビ局へ出前に来たみね子(有村架純)と秀俊(磯村勇斗)は、収録の出番を待つ世津子(菅野美穂)を見掛ける。実(沢村一樹)を連れ出してから一度も会っていなかった世津子を、みね子は気になってしまう。奥茨城では、実が宗男(峯田和伸)と滋子(山崎静代)に、これからの谷田部家の生計について相談していた。

時子(佐久間由衣)は、みね子(有村架純)にアルバイトに行くと告げ、その後、三男(泉澤祐希)の様子をのぞいてくると言う。その頃、安部米店では、さおり(伊藤沙莉)が三男に「謝らなきゃいけないことがある」と、ある告白を始める。一方的に思いをぶつけるさおりに対し、三男は時子への片思いの話を語りだす。

時子(佐久間由衣)は、みね子(有村架純)にアルバイトに行くと告げ、その後、三男(泉澤祐希)の様子をのぞいてくると言う。その頃、安部米店では、さおり(伊藤沙莉)が三男に「謝らなきゃいけないことがある」と、ある告白を始める。一方的に思いをぶつけるさおりに対し、三男は時子への片思いの話を語りだす。

「ツイッギーコンテスト」は、応募の締切が過ぎていた。時子(佐久間由衣)は出場のチャンスすら逃してしまったことにがくぜんとする。そんなとき、仕事から帰ったみね子(有村架純)は、富(白石加代子)から、1枚のはがきを見せられる。それは、時子宛てに届いた、選考への案内ハガキだった。

時子(佐久間由衣)の「ツイッギーコンテスト」出場が決まった。時子は「絶対優勝する」という決意を伝えようと、みね子(有村架純)と一緒に三男(泉澤祐希)が働く米店を訪れる。そこでさおり(伊藤沙莉)と対面した時子は、三男を巡っての恋のライバルだと悟り、一歩も譲らない大げんかを始める。

秀俊(磯村勇斗)は元治(やついいちろう)から休みを取った理由をしつこく聞かれるが、「男の約束だから」と口を割らない。一方、由香(島崎遥香)は柏木堂で働き始める。鈴子(宮本信子)と省吾(佐々木蔵之介)に見つけてほしいようだが、柏木(三宅裕司)親子には「自分がいることは秘密」と念を押す。

秀俊(磯村勇斗)は元治(やついいちろう)から休みを取った理由をしつこく聞かれるが、「男の約束だから」と口を割らない。一方、由香(島崎遥香)は柏木堂で働き始める。鈴子(宮本信子)と省吾(佐々木蔵之介)に見つけてほしいようだが、柏木(三宅裕司)親子には「自分がいることは秘密」と念を押す。

富(白石加代子)は、かつて愛した人が亡くなったと悟る。「もう一度会いたかった」と悲しむ富に、鈴子(宮本信子)と愛子(和久井映見)が寄り添う。戻ってきたみね子(有村架純)らに、富は若き日の恋について語る。富がなぜ「あかね荘」の大家になったのか、みね子らは初めてその理由を知る。

昔の恋人が亡くなったと知った富(白石加代子)は、1人で別れを告げに行こうとする。心配した鈴子(宮本信子)は、付き添ってやりたいが、店を抜けるわけにもいかず迷っていた。するとみね子(有村架純)が、代役として由香(島崎遥香)を連れてくる。鈴子と省吾(佐々木蔵之介)が戸惑う中、みね子が由香に指示を出す。

由香(島崎遥香)は、鈴子(宮本信子)に代わり、すずふり亭のランチタイムを手伝う。みね子(有村架純)や省吾(佐々木蔵之介)が、疲れ果てた由香をねぎらっていると、鈴子が帰ってくる。鈴子は由香に“家族の話”をしようとする。一方、昔の恋人に別れを告げた富(白石加代子)は、若き日を思い返し、ある決心をする。

スキャンダルが原因で窮地に立たされた世津子(菅野美穂)は、記者に自宅を囲まれて身動きが取れなくなっていた。様子を見てきたみね子(有村架純)は、何とか世津子を助け出そうと、秀俊(磯村勇斗)に協力を求める。２人は、たまたま通りがかったヤスハル(古舘佑太郎)も巻き込んで“世津子救出作戦”を決行する。

みね子(有村架純)と秀俊(磯村勇斗)は、記者の目を逃れて世津子(菅野美穂)を無事救出。夜中に裏の広場に帰り、商店街の人たちにどう切り出すか話し合っていると、突然辺り一帯が停電になってしまう。真っ暗闇の中、世津子がいることを知らない鈴子(宮本信子)や一郎(三宅裕司)ら近所の人たちが集まってくる。

世津子(菅野美穂)は、ギョーザパーティーをして温かく迎えてくれた鈴子(宮本信子)に礼を伝える。みね子(有村架純)らは世津子を歓迎して、みね子の部屋で女性陣だけで雑魚寝し、おしゃべりをして盛り上がる。その頃、「月時計」で飲む秀俊(磯村勇斗)と元治(やついいちろう)は、幸せについて考える。

谷田部家の生計について相談しようと、宗男(峯田和伸)と滋子(山崎静代)がやって来る。事前に調べていた宗男は、食物ではなく花の栽培を提案する。茂(古谷一行)は心配するが、実(沢村一樹)は意欲を見せる。その頃、赤坂では、由香(島崎遥香)が働く柏木堂に、鈴子(宮本信子)と省吾(佐々木蔵之介)が訪れる。

あかね荘の住人になった世津子(菅野美穂)は、愛子(和久井映見)と意気投合。みね子(有村架純)は、その楽しそうな様子を見て安心する。一方、ツイッギーコンテストの準備を進める時子(佐久間由衣)は、自分をどうアピールしたらよいか、悩んでいた。するとみね子から「世津子さんに相談してみたら」と言われる。

時子(佐久間由衣)がコンテストのことを世津子(菅野美穂)に相談すると「女の人が選ぶスター」が求められていると、アドバイスされる。みね子(有村架純)も「時子らしく堂々として」とエールを送り、目指すイメージは固まった。すると愛子(和久井映見)が女性の客だけで「リハーサルをしよう」と提案する。

ツイッギーコンテストで優勝を目指す時子(佐久間由衣)のために、すずふり亭の裏の広場には、みね子(有村架純)や乙女寮の仲間、由香(島崎遥香)とさおり(伊藤沙莉)まで大勢の女性が集まっていた。世津子(菅野美穂)に見守られながら、気持ちを高めた時子は、ミニスカート姿でステージにさっそうと現れる。

時子(佐久間由衣)のステージに集まった女性たちは大興奮。みね子(有村架純)も飛びついて喜ぶ。時子の本番での優勝を確信し興奮状態の一同は、グラスを手に優勝を願って乾杯する。翌日、時子はコンテストの本番に挑む。会場に駆け付けた三男(泉澤祐希)は、自信に満ちあふれた時子の姿を目の当たりにする。

みね子(有村架純)は、２人きりのすずふり亭で、秀俊(磯村勇斗)から食事に誘われる。「すごく楽しみ」と約束したところに、電気修理の男性が訪れる。その男性は、向島電機の元ライン長・松下(奥田洋平)だった。その夜、早苗(シシド・カフカ)は怒った様子で、世津子(菅野美穂)ら住人を「月時計」へ連れていく。

みね子(有村架純)らは、早苗(シシド・カフカ)に連れられ、月時計にやって来た。早苗は“永遠の25歳”にこだわるきっかけとなった恋の話を語り始める。そして早苗は、みね子と世津子(菅野美穂)に同じ部屋で暮らすことを提案。帰宅後、世津子は実(沢村一樹)と過ごした時間について、正直な思いを打ち明ける。

世津子(菅野美穂)はみね子(有村架純)に、実(沢村一樹)と一緒に暮らしていた時間は、自分の中だけにしまっておきたいと伝える。それを聞いたみね子は、複雑な心境に。一方、谷田部家では、実が花の栽培について熱心に勉強していた。美代子(木村佳乃)をそばに呼ぶと「東京での出来事を話しておきたい」と言う。

あかね荘では、休日の朝を裏の広場でくつろぐのがブームとなっていた。“あかね坂独身女性の会”と名付けた早苗(シシド・カフカ)に、鈴子(宮本信子)は「いろいろ聞きたい」と笑みを浮かべる。そして、世津子(菅野美穂)に仕事の話を切り出す。世津子は、スキャンダルの発端となった叔父夫婦に対する思いを語る。

他の人の話を聞いていたみね子(有村架純)は、世津子(菅野美穂)から「今日はデートだよね」と話を振られ、思わずうろたえてしまう。早苗(シシド・カフカ)や愛子(和久井映見)にも冷ややかに問いつめられる始末。そのとき秀俊(磯村勇斗)は、みね子を迎えに裏天広場へ向かっていた。

思いがけない形で、秀俊(磯村勇斗)に愛の告白をしてしまったみね子(有村架純)。秀俊からも改めて「つきあってほしい」と気持ちを伝えられる。一方、愛子(和久井映見)も片思いから一歩踏み出そうとしていた。裏天広場でばったり会った省吾(佐々木蔵之介)に誘われ、すずふり亭でコーヒーをごちそうになる。

愛子(和久井映見)は、２人きりのすずふり亭で、省吾(佐々木蔵之介)に告白する。愛子の“思い続けている恋”の話を受け止めた省吾は、亡くなった妻への後悔や、愛する気持ちを語り始める。調理場で２人の話をこっそり立ち聞きしていた、みね子(有村架純)や由香(島崎遥香)は、涙があふれて止まらなくなる。

愛子(和久井映見)は、２人きりのすずふり亭で、省吾(佐々木蔵之介)に告白する。愛子の“思い続けている恋”の話を受け止めた省吾は、亡くなった妻への後悔や、愛する気持ちを語り始める。調理場で２人の話をこっそり立ち聞きしていた、みね子(有村架純)や由香(島崎遥香)は、涙があふれて止まらなくなる。

愛子(和久井映見)は、２人きりのすずふり亭で、省吾(佐々木蔵之介)に告白する。愛子の“思い続けている恋”の話を受け止めた省吾は、亡くなった妻への後悔や、愛する気持ちを語り始める。調理場で２人の話をこっそり立ち聞きしていた、みね子(有村架純)や由香(島崎遥香)は、涙があふれて止まらなくなる。

みね子(有村架純)の元に、実(沢村一樹)から「見せたいものがある」と書かれたはがきが届く。急いで奥茨城に帰るみね子。バス停に降り立つと、ちよ子(宮原和)と進(高橋來)が迎えに来ていた。一方、中華料理店の五郎(光石研)と安江(生田智子)が、養子にした女の子・茜(上杉美風)を連れて広場にやって来る。

みね子(有村架純)の元に、実(沢村一樹)から「見せたいものがある」と書かれたはがきが届く。急いで奥茨城に帰るみね子。バス停に降り立つと、ちよ子(宮原和)と進(高橋來)が迎えに来ていた。一方、中華料理店の五郎(光石研)と安江(生田智子)が、養子にした女の子・茜(上杉美風)を連れて広場にやって来る。

東京に戻ってきたみね子(有村架純)の元に、ちよ子(宮原和)から手紙が届く。テレビ番組「家族みんなで歌合戦」に申し込んで受かったが、家族で上京する費用に困っているという。みね子の案で、上京できた谷田部家と宗男(峯田和伸)と滋子(山崎静代)。テレビ局で出番を待っているうちに、緊張が高まっていく。

実(沢村一樹)が「いつかみんなで行きたい」と話した稲刈りの時から、４年。みね子(有村架純)らはついに家族そろって、赤坂・すずふり亭を訪れる。鈴子(宮本信子)や省吾(佐々木蔵之介)らは温かく迎え、ハヤシライスを心を込めて振る舞う。みんなの笑顔に囲まれたみね子は、幸せな気持ちでいっぱいになる。