シーズン1 (2017)
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Episodes 12
猪も七代目には豚になる
十二年に一度行われる十二大戦。出場戦士全員が殺し合い、最後の一人まで勝ち残った者は、どんな願いでもたったひとつだけ叶えることができるという。 亥の戦士・異能肉(いのうのしし)は、前回大戦の覇者「伊能家」の令嬢。長女のプライドから、代表になるはずだった妹を蹴落として大会に参加した彼女は、「湯水のごとく(ノンリロード)」というスキルを武器に、優雅に戦い抜くことを誓うが、思わぬ形で最初の敵と対峙することになる。
Read More牛刀をもって鶏を裂く
酉の戦士・庭取(にわとり)は、他の戦士ほどの強力な武器を持たない代わりに、鳥たちの視界を借りるスキル「鵜の目鷹の目」と、どんなに卑劣な裏切りも呵責なくこなす強かさで、過酷な戦場を生き抜いてきた。しかし、こんな戦いの中でも和平を模索する申の戦士・砂粒(しゃりゅう)を前にして、彼女ははじめて揺れ動いてしまう。砂粒の誘いを断った彼女は、己の強かさとは何か、自問自答しながら町を歩くが……
Read More敵もさる者、ひっかく者
申の戦士・砂粒(さりゅう)は、師匠である水猿、岩猿、気化猿より手ほどきを受け、液体、個体、気体を自在に操るスキルを持つ強力無比な戦士。だが、彼女はその力を正しい方向に使うことを信条とし、世界中の戦場をめぐって、高い交渉力によって数多の戦いを停戦に導いてきた。十二大戦においてもなお、和平の道を探ろうとする砂粒は、唯一、和平に呼応した子の戦士・寝住(ねずみ)に、そこまでしてくだらない人間を救う意味はあるのかと問われて、ある戦場での体験を思い出す。
Read More二兎追う者は一兎も得ず
卯の戦士・憂城(うさぎ)は、「死体作り(ネクロマンチスト)」として、次々に戦士を「お友達」にして行く。丑の戦士・失井(うしい)と寅の戦士・妬良(とら)は、「お友達」に加わった断罪兄弟の死体と四つ巴になって対峙。失井に執念を燃やす妬良は、正しさを求めてあがいていた日々を思い出す。失井の機知で窮地を脱したかに見えた二人に、憂城が両刀「三月兎」と「白兎」を振るって迫る。
Read Moreどうしても叶えたいたったひとつの願いと、割とそうでもない99の願い
子の戦士・寝住(ねずみ)は、日常ではごく普通の高校生だった。「ねずみさん(ハンドレッド・クリック)」というスキルでここまで生き残ってきた彼は、戦いの中で、他の戦士たちがどんな願いを抱いてこの十二大戦に参加したのかを知る。再び現れたドゥデキャプルの問いに、人間のさまざまな欲望に想いを馳せた寝住は、失井に言われた通り、自分が正しいと思うたったひとつの答えを出す。
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