バツイチ・シングルマザーの蒲原希子（木村文乃）は、弁当屋を立ち上げるため祖父・徹治（竜雷太）の家に移り住み多忙な毎日を送っていた。息子・陽斗（横山歩）を保育園に預けようと区役所に掛け合うが、すぐに入園させることはできないと言われてしまう。来月には商店街で弁当屋をオープンする希子は、息子を保育園に入れられないと窮地に陥る。そんな希子の肩をポンと叩く人が。

１カ月後、奈良岡フミ（室井滋）が園長を務める幼稚園に入園が決まった陽斗の初登園日。自転車で幼稚園まで向かうと、そこは富裕層が集まる名門幼稚園だった！不安を感じる希子だが、セレブママたちの中に中高時代の同級生・神谷由紀（貫地谷しほり）の姿を発見する。由紀はあまりに場違いな格好の希子に対し、庶民が来るところではないとバッサリ言い放つ。

希子（木村文乃）の前に元夫・樫山秀徳（岡田義徳）が突然現れる。息子・陽斗（横山歩）に父親は死んだことにしている希子は、秀徳を頑として受け入れない。ある朝、希子は矢野聡子（長谷川京子）から一緒に園長室に来るよう促される。聡子は、園長のフミ（室井滋）に希子親子の退園を求め、園の９割の母親たちが署名をした嘆願書を提出する。必死に抵抗する希子に、フミは「自分が責任を取る」と言い切る。

一方、幼稚園の遠足説明会に参加した希子は、遠足が現地集合であることを知らされる。車を持っているのが当たり前の母親たちとは違い、希子は窮地に立たされる。だがその時、小田寺毬絵（檀れい）が「うちの車で一緒に行けばいい」と助け舟を出したことで、母親たちは騒然となる。

ある朝、希子（木村文乃）は毬絵（檀れい）から塾の体験学習に誘われる。そこは園長の双子の妹・奈良岡フネ（室井滋）が塾長を務める有名塾で、受講料がなんと１５０万円！特待制度があると知った由紀（貫地谷しほり）は、自分の娘も体験学習に行かせてほしいと申し出る。そんな由紀は無理してセレブを装っていたが、ついにお金の遣り繰りができなくなりパチンコに通うようになっていた。希子はパチンコをしていてお迎えを忘れた由紀を非難するが、逆に誰にも嘘をついていないのかと詰められてしまう。

一方、希子の店にいつもの男（豊原功補）が現れ、老人ホームへのケータリングを依頼する。人手は足りないが、報酬が１０万円と聞き引き受けた希子。だが、その日は陽斗（横山歩）の幼稚園で親子参加の行事が予定されていた。

しずく幼稚園の３大イベントのひとつ、親子フェスタの準備が着々と進んでいた。希子（木村文乃）はバザーに出すタオルを集めるが、由紀（貫地谷しほり）にタオルは高級ブランド限定が暗黙のルールだとバッサリ否定される。さらに、由紀は園児の父親が交代で当番するアルパカ担当表に、希子の名前を入れるという嫌味な行動に。そんな中、バザーに出す通園グッズを作るため、聡子（長谷川京子）の家に呼ばれた希子は、聡子の家族の意外な一面を知ることになる。

一方、毬絵（檀れい）は陽斗（横山歩）を伴い、奈良岡塾に行っていた。希子が迎えに行くと、塾長のフネ（室井滋）から学費免除の特待生として陽斗を迎えたいと言われる。困惑する希子だったが、その様子を見ていた由紀は…。

試行錯誤を重ね、ようやくワンコイン弁当が出来上がった希子（木村文乃）の店に、再び毬絵（檀れい）の夫・隆吾（豊原功補）が訪ねてきた。希子は、毬絵に嘘をついたことを話したいと隆吾に持ちかけるが、自分が必ず話すから黙っていてほしいと言われてしまう。一方、終業式を迎えたしずく幼稚園では、フネ（室井滋）の塾が開催するサマースクールが話題になっていた。毬絵に誘われ参加することにした希子は、聡子（長谷川京子）、由紀（貫地谷しほり）、後藤みどり（安達祐実）親子も参加することを知る。また、希子は３人が毬絵の別荘にも誘われていることから、毬絵の様子に違和感を覚えていた。当日、子どもたちが楽しく過ごしていると、そこに秀徳（岡田義徳）が現れ、子どもたちと一緒に遊び始める。そんな中、とんでもない事件が起こった…！！

９月に入り、しずく幼稚園では、合唱発表会の準備に取りかかろうとしていた。園長のフミ（室井滋）は、教師たちの会議で、お受験をする母親たちが注目しているポジション・指揮者に、希子（木村文乃）の息子・陽斗（横山歩）を指名すると言い出す。心配する奈良岡信之助（瀬戸康史）は、希子たちがどんな目に遭うか分かっているのかと抗議する。案の定、指揮者が発表されると、何故！？と不思議に思う母親で溢れた。

一方、希子は配達に来たサッカー教室で、みどり（安達祐実）の夫・修平（丸山智巳）に遭遇する。その日、珍しく幼稚園を休んだみどりたちを心配する希子に、修平は「つまらない喧嘩をして、娘を連れて出て行ってしまった」と話す。何かに気づいた希子は、コーチの磯山琢己（上地雄輔）に尋ねると…。

陽斗（横山歩）は、合唱発表会の招待状を持って、店の前で父・秀徳（岡田義徳）を待ち続けていた。そんな陽斗の姿を見ていた希子（木村文乃）は、秀徳との関係にある決断を下す。同じ頃、矢野家では、優輝（大江優成）を叱責する姑の静子（長谷川稀世）の声が響いていた。体調が優れない様子の優輝に、容赦なくバイオリンの特訓をする静子。聡子（長谷川京子）は、優輝をかばうことも、長女・怜奈（香音）をスイス留学させるという静子を止めることもできずにいた。一方、毬絵（檀れい）は、長男・彬（望月歩）と直接話すことすら叶わず心を痛めていた。

そして、ついに合唱発表会当日を迎える。だが、そこで思わぬハプニングが…！

聡子（長谷川京子）からの電話で、毬絵（檀れい）の息子・信（五十嵐陽向）が試験会場からいなくなったことを知った希子（木村文乃）は、急いで毬絵のマンションに向かう。毬絵を心配する希子は、以前、彬（望月歩）を見かけた交差点に自転車を走らせた。すると、同じ場所に佇む彬を発見。そっと近づき声をかけるが逃げられてしまう。そんな中、週刊誌に小田寺グループの黒い噂や、引きこもりの長男がいるという記事が掲載されてしまう。幼稚園では母親たちが一段とざわつき、噂話で盛り上がる様子に、フミ（室井滋）や信之助（瀬戸康史）らも困惑していた。

ついに彬（望月歩）の首に手をかけてしまった毬絵（檀れい）。希子（木村文乃）はどうにか毬絵の力になりたいと思うが、彬も信（五十嵐陽向）も愛してきたつもりが傷つけ追いつめてしまった、と毬絵は自分を責めるばかりで入り込む隙がない。

３月に入り、いよいよ卒園式を迎える時期になった。保護者代表は毬絵の予定だったが、事件以来、一度も幼稚園に来ていないため聡子（長谷川京子）が代表に担ぎ出される。そんな聡子は体調に異変を感じていた。一方、由紀（貫地谷しほり）は借金やバイトのことが夫の恭二（篠田光亮）にバレてしまい、離婚されるかもしれないと覚悟を決めていた。また、みどり（安達祐実）と琢己（上地雄輔）は、お互いを想いながらもある決断をする。そんな中、希子の店・デリキッチン「ごはんや」に、ある人物の名前でワンコイン弁当１個の注文メールが入る。