Серії 12
江東区門前仲町のやきとりと焼きめし
商用で「門前仲町」のとあるカフェを訪れた井之頭五郎。
明るすぎる女性店長に疲れを感じた五郎だが、その後ふらりと入った素敵なアンティークショップに立ち寄り、癒される。
その後門前仲町をぶらりと歩きながら見つけた今日のグルメは、小さな居酒屋のやきとり、そして焼きめしであった。
Читати більше豊島区駒込の煮魚定食
昔からの得意客、画廊のオーナーを訪ね、駒込にやってきた五郎は、公園で将棋を指す老人達と出会う。いっしょになって将棋を指すうちに、父から将棋を習った子供の頃に心はワープしていく。しかしそのうちに腹がすいてきて・・。
ふと目にとまったのは、「家庭料理 和食亭」の文字。
店に入り煮魚定食を頼むと、とても愛想のよい店長が“前菜はおでん・煮物・シチュー”から、また“おみそ汁はしじみとなめこ”どちらか、など、コース料理のようにたずねてくる。五郎は思わずひじきの煮ものとほうれん草の胡麻和えまで頼んでしまった。
そしてそれらの味は、これまたすべて素晴らしく、五郎を癒してくれるのだった。
Читати більше豊島区池袋の汁なし担々麺
池袋のマンションギャラリーに呼ばれた五郎は、池袋駅前で怪しげな雰囲気の男にティッシュを渡される。マンションギャラリーでは美しいスタッフに迎えられ、ひと時の幸せを感じる五郎だったが、そこには鬼の上司がにらみをきかせていた。
その後、お腹がすいた五郎は池袋をさまよい歩く。ふと気付くとそこは中華激戦区だった。
その中で五郎がなぜか吸い寄せられ入った一軒の店。メニューの中で惹かれた「焼餃子」と「拌三絲(バンサンスー)」、そして周囲の客達が食べている「汁なし担々麺」を注文する。
焼き餃子と拌三絲を堪能していると、汁なし担々麺を食べている客達がみなヒィーッと悲鳴を上げ始めた!とんでもないものを頼んでしまったのか…そんなことを思いながら汁なし担々麺を一口食べるとその旨さに戦慄が…
しかし次の瞬間、山椒のしびれに悶絶、なのにその美味しさに全く手を止められない五郎だった。
Читати більше千葉県浦安市の静岡おでん
結婚式場の調度品の打ち合わせで、浦安市を訪れた五郎。
駅から一歩出て、その西海岸のようなヤシの木と金髪女性に唖然。気分もほころび顔もほころんでいたのか、なぜか結婚式場で結婚を控えた客に間違われた。結婚間近の新婦のウエディング姿を見ているうちに、ふと、昔の恋人、小雪(さゆき)のことを思い出すのだった。
お腹がすいた五郎は店を探すが立派な家ばかりで一向に見つからない。
やっと見つかったのは、おしゃれなカフェ。メニューを見ると、なぜか「静岡おでん」が・・・。
美しい女性店長が静岡の出身ということで、ランチメニューになっているとのこと。以前に食べ逃した静岡おでんの味はすばらしかった。
人気という牛スジも頼んでみるがこれもまた何ともいえず美味しい。
真っ黒な静岡おでんの美味しさにまいった五郎であった。
Читати більше杉並区永福の親子丼と焼うどん
最近の五郎はついていなかった。
突然のキャンセルが相次いだり、商品到着が遅れたり・・・
今日はお付き合いの長いお得意様と食事の約束だったのだが、それもキャンセルされてしまった。
何となく歩いていると、目の前に突然釣り堀が・・・
何気なく入ってみると、そこには謎の男がいた。
「そんなに焦っていちゃ魚もにげるさ」
五郎は自分を振り返る。俺は焦っているのか・・・
そんな時無性にお腹がすいてきた五郎は、釣り堀の隣にある食堂へ。
そこで焼うどん、そして親子丼を頼む。
焼うどんのふくよかさ、親子丼の甘さに心があったかくなると、思わずデザートにおしるこまで頼んでしまった。
食べ終わったときには、眉間のしわが消えていた五郎だった。
Читати більше中野区鷺ノ宮のロースにんにく焼き
五郎が鷺ノ宮の駅に降り立ったのは、二つの理由があった。
ひとつは店舗改装に当たってのコーディネートの依頼。
もう一つは旧友との再会だった。
旧友吉野は、五郎に輸入雑貨商が何たるかを教えてくれた男だった。
仕事のあと何となくまっすぐに吉野のところに行く気持ちにならず、ふと目に入った和菓子屋に入る五郎。
美味しそうな栗大福をそのままほおばると、元気が出、お土産にいくつか包む。
吉野の店は・・・何とリサイクルショップになっていた。
中に入ると・・・吉野はなんとニューハーフになっていた。
「人を愛することはできても、子供を産むことはできない」
そう言って旅に出ようとしている吉野に、優しく大福を渡す五郎だった。
そうこうしているうちにお腹がすいた五郎は、
近くのとんかつ屋さんに入る。
そこには、昼間から定食やらお酒やら好きなものを食べる常連客が並んでいた。
トンカツとチキンカツの「ミックスカツ定食」をほおばり満足していると、
「にんにく!」という常連客の声。
五郎も負けじとにんにく=ロースにんにく焼を頼む。
また今日も満足しながら食べすぎてしまう五郎だった。
Читати більше武蔵野市吉祥寺喫茶店のナポリタン
井之頭五郎はジャズ喫茶マスターに呼ばれ、吉祥寺に降り立った。
吉祥寺名物のメンチカツをお土産に買おうと店の前に並ぶと、売り出しの数分前。コロッケを買おうか迷っているうちに数分が過ぎ、レジの前は長蛇の列。
調子が狂う五郎だったが、なんとかメンチカツを購入、マスターのところへ行くが・・・なんだか今日の五郎はおかしい。
様々な店やレストランなど混在する独特の活気に、いつになく心が乱れお昼に何を食べるかさえ迷ってしまう。
呼びとめられた占い師に意見を求めたりしてみるが・・・。
やっとのことで決めた、とある喫茶店。
そこはまたさまざまな人がさまざまなものを食べていた。
Читати більше神奈川県川崎市八丁畷の一人焼肉
井之頭五郎は愛車でお得意様を空港まで送った帰り、ふと川崎に立ち寄る。
そこ一帯は工場が広がっている。
黙々と煙を出す煙突。なぜか五郎の心は癒されるのだった。
そのうちお腹のすいてきた五郎が八丁畷の町をぶらついていると、ふと一軒の焼肉屋に無性に惹かれた。しかし残念ながら満員。仕方なく、また町を歩いてみるがなかなか心がきまらない。それでUターンし、先ほどの焼肉屋さんの前まで来た時、ちょうどお店から韓流アイドル風の少年が出て来た。
「焼き肉サイコー!」
どうにも引きつけられる笑顔に、美味しさの真実を見出す五郎だった。
店に入ると、手前のカウンター席が空いていた。
よかった。
ほっとするのもつかの間、息もつかずに「カルビ・ハラミ・コプチャン」などを頼む五郎だった。
まず出てきたのが、お通しの「キャベツ」ドレッシングで食べるのだが、なぜかこれがうまい。
そんなことをしているうちに、お肉が出来てきた。
一人に一つの焼網。贅沢だが、実は肉を載せたり食べたりひっくり返したり、ご飯も食べたり大変だ。
うっかり野菜を焦がしてしまい、つかの間傷心を味わうも、
お店の雰囲気にのせられ、ジンギスカンまで頼んでしまう始末。
「ウォ~ン!」雄たけびを上げながら食べ続ける五郎は、すでに川崎の人間火力発電所だった。
Читати більше世田谷区下北沢の広島風お好み焼
井之頭五郎は、次々に美味しそうなものを食べるのだが、今日はなぜか全くお腹にたまらない。
なんだか不思議に思っていると、体を大きく揺すられて目覚める。
友人吉原の主催する舞台を見ているうちに眠ってしまったようだ。吉原に責められていると、劇団員が叫んだ。「主演女優篠宮がいません!」
五郎が街を歩いていると、篠宮を見つけた。
後を追うと、なんだか美味しそうな食べ物が売っているお店の前で立ち止まる。
五郎が美味しそうな食べ物に気を取られている隙に篠宮を見失ったかと思ったら、目の前に篠宮が・・・尾行に気づかれていたのだ。
突然泣き出す篠宮を喫茶店に誘う五郎。
慰めの言葉も思いつかず、ラストシーンの笑顔が素敵でした、そう言って、途中で買った食べ物を渡すのだった。
そうしているうちにお腹がすいた五郎は街をうろつき、やっと心を決めたのは、鉄板焼と広島風お好み焼のお店。
海の幸ばかりを続けて頼む五郎は、お好みのものをお好みで食べてこそ、お好みの焼き、などと自分を納得させ、今日もすべて食べつくすのだった。
Читати більше豊島区東長崎のしょうが焼目玉丼
井之頭五郎は東長崎駅近くの喫茶店で、業界人の安田に呼ばれて、映画の小道具に使う皿の相談を受けた。
「ピッと・・・ズバッと・・・シュッとして・・・」
安田の言っていることが理解できない五郎だった。
その後、近くの公園を歩くとそこは学生の街、思い思いに過ごしている学生たちがいた。
そのうちお腹がすいてきた五郎は、この町に来てはじめに目に付いた定食屋さんに入る。
飾らない雰囲気にいい予感。
メニューを見ると、
アジフライ定食410円
チャーハン380円
ポテトサラダ120円
などなど、驚きの安さが続く。
さすが学生の街だった。
五郎は調子に乗って肉じゃが、ウインナーフライ、ポテトサラダにしょうが焼目玉丼まで頼んでしまう。
その手作り感満載の美味しい味に、また今日もすべて食べつくし満足する五郎だった。
Читати більше文京区根津飲み屋さんの特辛カレー
井之頭五郎は今日、後輩のマキを訪ねて日暮里の駅を降り立った。
スカイツリーが見える。
「おっきーい!」と子供が指差したのは、五郎だった。
猫が日向ぼっこをしているだんだん坂を歩いて行くと、饅頭屋さんが目に留まる。
かりんとう饅頭なるものを味見すると、カリッとうまい。手土産にして根津にあるマキのお店に向かうとマキはサンドイッチで昼食中だった。
織物教室兼フランス雑貨のマキのお店では、店長のボストンテリア、キュウ太がお迎え。お店もなんとか軌道に乗り、地元になじんで楽しいと話すマキを見てほっとする五郎だった。
店を出てしばらくして何ともよおしてしまった五郎。目の前の開いている飲み屋さんで御手洗いを拝借するも、そのまま帰れず食事をとることに。
鳥煮込みを頼んで見ると、これが美味しい。お腹のすき具合にも拍車がかかり、マキを思い出しサンドイッチをお願いしてみると、裏メニューですよ、と何とサバのサンドイッチが出てきた。
大丈夫なのか?
なんと大丈夫だった。
とても小さなカウンターだけのお店に何だかホッとする五郎。ばあちゃん家にいるような・・・。
調子に乗ってカレーライスを頼んでみると、やっぱりあった。
美味しく頂いているその時、真昼間から酔っ払いサラリーマンが入ってきた。その傍若無人さに怒りを抑えきれなくなった五郎は、酔っぱらいを外に連れ出しアームロック!
若女将と女将がカレーを温め直してくれた。
カレーのお土産まで頂き、温かい心で店を後にする五郎だった。
Читати більше目黒区中目黒ソーキそばとアグー豚の天然塩焼き
井之頭五郎は新規の顧客、古着屋さんのオーナーを訪れるため、中目黒の駅に降り立った。
朝ご飯を食べる間がなかった五郎がお店を探していると、ベビーカーに赤ちゃん連れの、中目黒風の奥さまと出会う。
その後あわてて食事をし、時間通りに古着屋さんに到着すると、そこには少女のような店員さん、と思いきや
「オーナーは私です」
「こんな可愛くて若いオーナーとは」五郎は驚くも、日本の明るい未来にほっとするのであった。
仕事を終え中目黒の街をぶらぶらしていると、お腹がすいてきた。
気になった路地を曲がると、串揚げ、沖縄料理、鯛飯、うなぎ・・・そこはいろいろな店がひしめき合っていた。
五郎は少し迷うが、沖縄料理の店を選び店内へ。そこではなんだか存在感のあるイケメン店長が待っていた。
まずはパイナップルジュースで体に南国の風を入れる。
続いてアグー豚の沖縄天然塩焼き、にんじんシリシリー、それとタコライスまで注文し満足していると、周囲はゴーヤチャンプルだの、沖縄やきそばだの、アグー豚のしゃぶすき鍋だの美味しそうに食べている。隣の席の客の食べる「ラフティー丼」は実に美味しそうで、ちょっと後悔する五郎だったが、自分の前にお料理が並ぶと、あまりの美味しさにすべて食べつくした。しかし・・・
「追加でソーキそばをください」
またやってしまった。注文しすぎた?でも満腹など忘れて沖縄に浸る五郎。
締めのデザートも外さない。ちんすこうの添えられたブルーシールアイスクリームで締めた。
「美味しいサー、また来るサ―」
明日のお昼のことなど考えながら中目黒を後にする五郎だった。
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