Season 1 (2009)
← シーズン一覧に戻る
エピソード 12
男子がすなるという、あれ
時は大正十四年、東邦星華高等女学院に通う洋食屋の娘、鈴川小梅は、ある日友人の小笠原晶子に突然、「一緒に野球をしていただきたいの!」と言われ、その勢いに押されて、野球がどんなものか良くわからないまま思わずうなずいてしまう。授業が終わった後、晶子はクラスのみんなに向かって、野球に参加してほしいと呼びかける。そのわけは、小笠原家のパーティーに出席していた朝香中学の岩崎という人物が関係していた。
もっと読む春の長日を恋ひ暮らし
小梅と晶子はさっそく英語教師のアンナ・カートランドから野球の指導を受ける。晶子はピッチャー、小梅はキャッチャーということで、投球練習を始めるのだが、キャッチャーとして捕球の仕方もわからない小梅は、晶子からボールを受けるつもりで、地面に正座してしまう。そんな二人のやり取りが気になって仕方がない、クラスメイトの巴は、仲間に入りたいが素直に言い出せない。だが、体育の授業のときにその俊敏な動きをみたアンナは巴を野球部に勧誘するのだが・・・。
もっと読む花や蝶やと駆ける日々
呉服屋の娘・宗谷雪が、自宅の蔵の中で眠っていた運動着を持ってきた。早速みんなで着込んでさあ練習!ところが、記子が抜けて8人となったため、アンナは当分人数が揃うまで、野球の練習よりも本格的な基礎トレーニングに切り替えた。だが、予想以上の厳しい練習に、みんな根を上げてしまう。早く9人目を探そうとあせる小梅たち。乃枝が戦術的観点から足の速い「切り込み隊長」を探そうと提案する。情報通の記子に聞くと「足の早い人を探すなら陸上部に行けば」と言われ、晶子・小梅・乃枝の3人はさっそく陸上部の練習を見に行くことに。
もっと読むそゞろに胸の打ち騒ぐ
朝香中学との試合前日、小梅の両親は、野球の事を知ってしまう。近所の寺で素振りをしている小梅を見つけた父・洋一郎は、隠し事をし、嘘をついていたことを叱る。翌朝、小梅は洋一郎の反対を押し切って家を出る。試合前の練習を始める桜花会。開始時間が近づき、朝香中学の練習も始まるが、なぜか晶子が、姿を見せない。家に電話をすると、急な発熱で、休ませるとの事。不審に思った小梅は晶子の家に駆けつける。
もっと読む