雲の上のお偉方に、いいだけ踏みつけにされ嬲り殺しに遭う「庶民」。彼らの血を吐く思いをぶつけられた「三人」は、一応根回しのうえ巨悪を討ちにゆく。
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阿片密売のキーマンが殺され、大元には手が出せず。しかしお奉行から「黙示」、三人は不謹慎かつ危なっかしい手段で、悪の根を引きずり出す。
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恨みをのんで縊れた娘を見た勘平は、ぼうぼうと怒りに燃え突っ走る。きつい取り立てに加え、証文改竄までして人々を苦しめていた金貸し、その裏にいる巨悪の存在はおとら婆さんが教えてくれる。
富商の馬鹿息子どもがのうのうと罪を免れ、お上は被害者の娘を貶める。お父さんのお仕置きが悪徳与力のせいで悲惨な結果となるのに加え、魔手はお佐知にまで及ぼうとしていた。
目に余るどころではない、火盗の悪行。まず表向きに勘平が調査に遣わされ、最終的に柳田に「指令」が降ってくる。
タダ同然で妓を集めるからくりが、たださえ苦界で苦しむ女を地獄に叩き込む。右近の馴染みの女郎が逃げえず殺されたあと、三人は「勝手に」狩りをはじめる。
仇討ちが天晴れと賞賛される陰には、という哀話。勘平たちが知り合った健気な中間の主は、仇討ちを志す身。
大身のお坊ちゃまは流浪の果てに、或いは最初から、腐っていた。
火事で解き放ちになり、戻れば罪一等が減じられるのに逃げ続ける男。その妹を探りに行った勘平は、薄汚い旗本の存在を知ることになる。
ヒヒ爺とつるんだ絵師は、南の与力も味方につけ、のうのうと摘発を逃れるばかりか、目障りなライバルの始末もついでに目論む。嵐が過ぎ、新たなモデルを贄にせんとした外道どもだが、女は勘平たちが送り込んだお佐知だった。
商家に入り込んだ悪い虫は、阿漕な商売で民を泣かせる。右近がその悪党どもに踊らされていたり、久しぶりにお奉行のゴーサインが発せられたり。油屋に巣食ったワルの仕置は、ぬらぬらと「油地獄」。
錠前屋が錠前破り、手下を消し職人を身代わりにして高飛びの算段。しかし、色と金とに更なる欲をかき、怒りに燃えた勘平を引き込む結果に。
女の弱味に付け込んだ堕胎屋が横行、無茶をして死なせるほか、証拠隠しに人殺しも。ふしだらゆえの自業自得と奉行所の捜査も打ち切られるが、父の薬代ゆえ身を汚し身籠って死に追いやられたのは、右近が純情していた娘だった。
町名主と添役がはたらく悪事は狡猾、弱い立場の女から金も身も奪う外道ぶり。しかし不審死も言い繕う善人面は、影同心には通用しない。
外道に殺された娘の仇をとりに行く勘平だが、道具に使った外道の息女と二つ、哀れな魂を送ることになる。胸のすく大胆な手口で笑わせ、悲惨な結末で泣かせるお話。
箔付けの後妻欲しさに、長年連れ添った女房と忠実な手代を罠に嵌める外道。うかうかとその先棒を担いでしまった右近は、一人で悪党を始末してくるものの、苦界に落ちた女はもう救えないのだった。
勘定組頭の家へ婿入りが決まっている青年が、与力見習いとして南町へ一時出仕。その腰掛けのポストで発揮した正義が、彼を地獄に叩き込む。
心ならずも引き離された、夫婦約束をしていた幼い恋人たちの出会いが惨劇に。色と欲道連れの外道のせいで、勘平たちにも火の粉が飛んでくる。
「辻斬り」を見たことで、運命を狂わされる女。過酷な状況から逃げなかった健気な彼女に、さらなる仕打ちを加える巨悪。敵わぬかもしれぬ相手に、三人は三様に向かってゆく。
店を繁盛させる後妻も、話のわかる上司も、なかみは真っ黒な外道。救えなかった無辜の死に、影同心の闇裁き。
たとえサンピンでも、浪人にとってはたいそうな出世、しかも勤め先がやんごとなきご連枝ときては言うことなし。しかしその屋敷は、冷血がぼんくらを飼う恐怖の館だった。
闇の顔役の金を持ち逃げした男が、逃げ切れず殺られる話に、見習い同心が巻き込まれる哀話。むごたらしい死を見た三人は、その足で闇裁きに向かう。
無礼討ちの裏に汚い意図、憤るもののなにもできない勘平たち。殺された男の許婚者だった娘の悲嘆の果てを見たあと、お父さんはお奉行にお伺いをたてにゆく。
札差の馬鹿息子が仕出かす、数々の悪行。お父さんなんか、ハメられて打首寸前。そして養家を絶するに及び、勘平たちが動く。三億円事件をパロったり、ハチャメチャ展開が連続する、騒がしくも楽しい一話。
己を襲った不逞浪士を囲い込み、野望の道具にして使い捨てる悪徳商人。しかし、流れで「懲らしめた」同心が勘平だったため、企みは気の毒にも頓挫する。
悪徳商人のライバル殺しに、若い職人が利用される。投獄された兄を助けてと勘平に縋った妹は、彼をほのかに恋うていた娘だった。
弱い立場の無宿人を雇う、ピンハネ放題の親方は、寄場役人と結託しさらなる悪事を重ねる。わけても悲惨な一件が勘平たちの身近で起こり、悪党を粛清しても空しさだけが残るのだった。
行き詰ったお店の資金繰りのため、無尽講にのめり込んだすえヒヒ爺の慰み者になる女。彼女は、かつて右近と縁談のあった御家人の娘。玉の輿に乗るも一時のこと、幸薄かった女は右近の褥に赤いしごきを残し、奈落へ堕ちる。
ちんけな騙りに怒っていると、その向うに巨悪。ワルは三人を仕官で釣ろうとするが、直にお断りに来られてしまう。
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