Episodios 32
本陣殺人事件
私立探偵・金田一耕助(古谷一行)の恩人である久保銀蔵(下条正巳)の姪・克子(山本みどり)が結婚することになった。結婚相手は岡山県のとある本陣の長男・一柳賢蔵(西岡徳馬)だ。結婚披露宴のため金田一と銀蔵は本陣までやって来たが、そこで本陣の実質上の当主は、先代の未亡人・糸子(高峰三枝子)であることを知る。 披露宴も無事に済み、新郎新婦は離れ座敷に引き取った。夜も更けた4時15分、思いがけない琴の音が一柳家に響き渡る。金田一たちは、音源が離れだと知り、一面の新雪を踏んで駆けつけた。離れには内側から戸締りがしてあったが、壊して中に入った一同は、初夜の床を血に染めている新郎新婦の死体を発見する。雪の上の足跡は、駆けつけた一同のものだけ。犯人はどこから来て、どこへ消えたのだろうか…?
Leer másミイラの花嫁
金田一耕助(古谷一行)のもとへ、京都の鮎沢信一郎(田村高廣)という男から、娘・京子(根本律子)と鷲尾正道(三ツ木清隆)の結婚式にご参列賜りたい、という案内状が届く。はるばる京都へと出かけた金田一だったが、先方では探偵などを招待した覚えはない、と言われてしまう。仕方なく帰り支度をする金田一だったが、そんな彼の耳に、式場のほうから女の悲鳴が飛び込んでくる。三三九度の最中に、天井から血が滴ってきて、花嫁の衣装が血だらけに…。耕助が天井裏を覗くと、そこには男の死体が。日和警部(ハナ肇)は、京子にフラれた緒方大介(速水亮)の自殺と断定する。だがその後、別荘で静養する京子の目の前にミイラが出没する…。
Leer más獄門岩の首
休暇をとって、日和警部(ハナ肇)のところを訪れた金田一耕助(古谷一行)は、ひとまず温泉宿“熊の湯”に腰を落ち着けた。金田一はそこで日和から、300年前、町の名主が殺され、無残にもさらし首にされたといういたましい昔話を聞かされた。そして昨秋、300年前と同様の手口で殺人事件が起きたことを知る。町中が「300年前のタタリだ」と恐れるのだが、金田一にはただのタタリだけではないような気がしてならない。調べを進めていく金田一。だがまたしても首がさらされる。被害者の身辺調査をしていく金田一だったが、それをあざ笑うかのように、さらなる惨劇が発生する…。
Leer más霧の山荘
金田一耕助(古谷一行)は、往年の大女優・紅葉照子(岡田茉莉子)に招かれ、彼女の別荘を訪ねた。彼はそこで20年前に照子の身辺で起きた殺人事件の解決を依頼される。当時、「死の接吻」という映画の撮影中、照子の恋人でもあった相手役・水木謙二(冨家規政)が、泥酔してガス事故死したが、実は他殺だったというのだ。そして映画は未完のまま撮影は中止された。 照子が犯人と目しているのは、映画監督の上条晶雄(織本順吉)、カメラマンの渡瀬洋三(平野稔)、東亜シネマ宣伝部長の秋葉恒平(田中明夫)の三人であった。照子はこの三人を別荘へ呼び寄せ、彼らを使って「死の接吻」の未完部分を完成させるよう手筈を整えていた。しかも相手役には、水木そっくりの岡部竜彦(冨家規政・二役)という青年を使うという。そして数日後、未完の映画「死の接吻」の撮影が20年ぶりに再開された。
Leer más死仮面
雷鳴とどろく嵐の夜。お嬢さま学校で知られる東京・川島学園に、経営者一族の娘でかねてより行方不明だった山内君子(イヴ)が、息をはずませながら駆け込んできた。突然のことに驚く君子の姉・里枝(萬田久子)と夏代(加茂さくら)に対し、君子は「男を刺して警察に追われているからかくまって欲しい」と懇願する。だが翌朝、君子はこつ然と姿を消してしまう。 やがて岡山で、腐乱した女性の死体が見つかった。等々力警部(ハナ肇)は、死体のかたわらにあったデスマスクを金田一耕助(古谷一行)に見せる。一方、川島学園に小包が届けられた。中を開けると、君子そっくりの不気味なデスマスクが現れる。さらにその夜、夏代の部屋に、嵐の夜に駆け戻ってきたままの君子が姿を現す。果たして君子は生きているのか?死んでいるのか?金田一がいよいよ捜査に乗り出す!
Leer más不死蝶
金田一耕助(古谷一行)は、矢部杢衛(内田朝雄)と名乗る人物から事件の調査を依頼され、信州・射水に向かう。この地には、矢部家と玉造家の2つの名家があるが、両家はかねてより折り合いが悪かった。だが23年前、杢衛の長男と玉造家の娘・朋子が駆け落ちをしようとし、その騒ぎによって、朋子が古井戸に飛び込み自殺をしてしまう事件が起こった。彼女の遺体は未だ見つかっておらず、自らを蝶に例え、死後復活するという意味の遺書のみが残された。 耕助が射水に着くと、富豪の後継者・鮎川マリ(有森也実)とその母・君江(有森也実・2役)の歓迎パーティーが行われていた。杢衛は、実は朋子が生き延びており、それが君江ではないかと疑っていた。それで23年前の事件の真相を探るべく、金田一に捜査を依頼したのだった。ところがパーティーの最中、君江が行方不明に。そして君江を探しに出た杢衛が遺体で発見される…。
Leer más殺人鬼
あるお化け屋敷で殺人事件が発生した。殺されたのは闇ブローカーで、大金を盗られており金目当ての犯行と判断される。捜査を担当する等々力警部(ハナ肇)は、お化け屋敷の係員の男が怪しいとにらみ取り調べを始めるが、私立探偵・金田一耕助(古谷一行)はどうも腑に落ちない。耕助はお化け屋敷に近い学者宅で留守番を依頼されている事もあり、事件には強い興味を持っていた。 ある夜、耕助は道ばたで亀井加奈子(藤真利子)に「夜道が恐ろしいので家まで送って欲しい」と声を掛けられる。彼女を送る途中で、二人は帽子を深くかぶりサングラスとマスクをつけた片足の男とすれ違った。男の姿に異様におびえる加奈子に耕助は不信を抱き、また義足の音を響かせる男の足音が強く印象に残った。この片足の男は亀井淳吉(笹野高史)といい、加奈子とは式をあげただけの夫で、戦争に行ったまま行方が分からなくなっていた。その後、加奈子は賀川達也(清水紘治)と知り合い、今は一緒に暮らしているのだが、最近になって淳吉が姿を現し復縁を迫り脅されていた。さらに賀川には、ある学園の理事長を務める妻・梅子(星由里子)がおり、梅子も加奈子と達也が分かれることを望んでいるという複雑な関係が続いていた。 やがてまた、お化け屋敷で第二の殺人事件が起きた。闇ブローカーが金目当てに同じ手口で殺されたのだ。そして今度は、片足だけの義足の足音を聞いたという有力な証言が上がった。警察は淳吉を容疑者とみて捜査を進めるが、耕助には何か疑問が残る。そして、とうとう第三の殺人が発生する。達也が殺され、加奈子もケガを負わされるという事件が起こり、またもや片足の義足の足音が聞こえたという…、耕助の鋭い推理が何かをひらめいた!
Leer más死神の矢
ある日、金田一耕助(古谷一行)と友人の等々力警部(ハナ肇)は、琵琶湖でのんびりと釣り糸を垂れていた。普段は殺人事件の解明に協力しあっている二人だが、この日は休日をとって寒ブリ釣りを楽しんでいた。しかし、突然一本の矢が二人の耳もとをかすめ、穏やかな雰囲気は一変した。続いて二人の頭上を二本の矢が飛び去っていった。一本は耕助たちの近くに浮かぶ無人の艀に立てられたハート形の標的に命中する。三本の矢は、高見沢康雄(嵯峨周平)、神部大助(大村波彦)、伊沢透によって射られたものだった。三人は京都に住む考古学者・古館睦夫(山口崇)の娘・早苗(長山洋子)をめぐる恋のライバルで、ともに早苗に求婚をしていた。この日、古館父娘に高見沢ら三人、そして早苗のバレエの先生・松野鶴子(汀夏子)、早苗の友人・恵子(土屋貴子)の計七人は琵琶湖に遊びに来ており、古館が提案した余興で艀上のハートを早苗の心に見立てて三人が矢を放ったのだった。その時、等々力警部は知り合いである鶴子に気付き驚いた。以前、鶴子が主宰するバレエ団のプリマ・三田村文代(麻生えりか)が変死した事件を担当したのだ。睡眠薬を飲みすぎとして処理された事件だったが、鶴子はこの事件に大きな疑問を捨てきれないでいた。
一方、留守中の古館邸には、顔に大きな刀傷のある不気味な男が伊沢を訪ねてきた。男は乱暴に室内を探し回った後、家政婦・佐伯立子(松尾嘉代)に伊沢宛のメッセージを託して去る。その後一同が帰宅して楽しい晩餐が始まろうという時、第一の惨劇が起きる。食卓に姿を見せない伊沢が、バスルームで変死体となって発見されたのだ。腰にタオルを巻いた姿で心臓を白い羽の矢に貫かれ、息絶えていた。状況から判断し、古館邸の裏山から射られたと推測されたが、耕助はなぜか気にかかる。そして伊沢に残されたメッセージから、J・Kと名乗る謎の人物の存在が明らかに。
耕助と等々力は、所轄の刑事・山本(草薙幸二郎)と協力して捜査を進めるが、やがて神部も死体となって発見される。しかも凶器は神部が放った矢だった。次に狙われるは高見沢。耕助は事件を推理してゆくが…。
Leer más薔薇王
昭和28年頃、貴金属を専門に狙う謎の盗賊“薔薇王”が全国に出没し、等々力警部(ハナ肇)はじめ警察は必死で捜査を続けるも、手がかりもつかめずにいた。その薔薇王がある日、京都の豪商・日疋家に脅迫状を送ってくる。日疋家では一人娘・美樹子(渡辺典子)の婚礼をひかえていて、脅迫状の件は一般的には知らされないことになった。美樹子の母・静子(松原智恵子)は、美紀子の婚約相手で唐木元子爵家の謙介(榎木孝明)のことが信用できず、金田一耕助に謙介の身元調査を依頼する。耕助が静子から調査を頼まれたその夜、耕助は謙介から子爵邸に招かれるが、巧みに仕組まれた罠によって睡眠薬を飲まされてしまう。耕助が救い出されたのは3日後、美樹子と謙介の結婚式が行われる日だった…。
Leer más悪魔の手毬唄
岡山県警の磯川警部(藤岡琢也)に誘われた金田一耕助(古谷一行)は、伝説や迷信が多く残る人里離れた鬼首(おにこうべ)村を訪れた。ここにはそれぞれ「枡屋」、「秤屋」、「錠前屋」という屋号を持った由良家、仁礼家、別所家という3軒の旧家と、湯治場「亀の湯」などがある。ところが、元庄屋の老人・多々羅放庵(汐路章)が失踪。続いて由良家の娘・泰子(小沢幹子)、仁礼家の娘・文子(夏海京子)、「亀の湯」の娘・青地里子(浅野愛子)が次々と殺される。3人の娘は、村に古くから伝わる手毬唄の一番から三番の歌詞にちなんだ殺人状況だった。金田一たちは次の被害者を知るために、歌詞の続きを調べるが、唄を覚えているはずの由良家の隠居が一番ずつしか思い出せず、捜査は後手に回ってしまう…。
Leer más八つ墓村
昭和28年。寺田辰弥(鶴見辰吾)は、差出人不明の手紙を受け取る。「八つ墓村へ帰って来れば、村は血の海と化すだろう…」という意味不明の文面だった。やがて辰弥は私立探偵・金田一耕助(古谷一行)から、自分が岡山県八つ墓村の当主・多治見家の後継者だと知らされる。辰弥は金田一と共に八つ墓村に向かい、その途中、村に伝わる“落人伝説”と“たたり”の話を聞く。しかし兄・久弥は、辰弥に多治見家の家督を譲った直後に毒殺されてしまう。辰弥は、姉の春代(浅田美代子)から自分の出生の秘密を聞き出し、さらに父・多治見要蔵(ジョニー大倉)が26年前に村人32人を殺害し、その後行方不明になっている事実を知る…。
Leer más悪魔が来りて笛を吹く
元子爵・椿英輔(石濱朗)の死体が信州・霧ヶ峰で発見された。彼は宝石店「天銀堂」で起きた毒殺事件の容疑者として警察の事情聴取を受けていた。アリバイが成立し釈放されたのだが、数日前に突然失踪していたのだ。英輔の死に納得いかない娘・美禰子(西村知美)は金田一耕助(古谷一行)に捜査を依頼する。
金田一は椿家を訪れた夜、英輔の金のフルートで彼の遺作『悪魔が来りて笛を吹く』を演奏する仮面の男を目撃する。翌日、美禰子の叔父・玉虫公丸(根上淳)が密室で殺された。現場では、屋敷内を捜索していた警官たちによって、フルートケースから「天銀堂」で盗まれた宝石も発見。金田一と美禰子は、英輔の足取りを確認するため、彼が事件当時にいたとされる神戸市の須磨に向かう。
Leer más病院坂の首縊りの家
戦後まもなく、病院跡で一人の女が首を縊って死んだ。それ以来、人々はそこを“病院坂の首縊りの家”と呼ぶようになった。ある夜、本條写真館の長男・直吉(光石研)は、謎の美女・山内小雪(川上麻衣子)から結婚記念写真の撮影を頼まれる。場所は“首縊りの家”。屋敷を訪れた直吉は、毛むくじゃらの大男・山内敏男(宇梶剛士)と、か細い色白の花嫁の不思議な組み合わせに驚いた。不審を抱いた直吉は、高輪署の等々力警部(ハナ肇)の紹介で、金田一耕助(古谷一行)に相談を持ちかける。結婚写真を見た金田一は、その女性が、法眼家から捜索依頼を受けていた行方不明の娘・由香利ではと疑念を抱く。しかし由香利の母・法眼弥生(山本陽子)に写真を見せると、弥生は別人だと言う。数日後、再び例の屋敷での出張撮影依頼の電話が本條写真館に入る…。
Leer más三つ首塔
昭和25年、金田一耕助(古谷一行)は、座光寺玄蔵(伴勇太郎)の遺産相続の代理人を依頼され、京都の法師村を訪れた。遺言状には、座光寺家とは縁もゆかりもない宮本俊作(高川裕也)と、座光寺音禰(安永亜衣)に6億5千万円を譲渡すると書かれていた。ただし、相続するには、両名が結婚しなければならないという条件付きだった。俊作の母・薫(大谷直子)も、音禰の父・雷蔵(鶴田忍)もその条件に納得しない。
その夜、座光寺家で行われた宴席で薫が毒を盛られる事件が起こる。やがて退院した薫に俊作は、音禰の妹・由香利(武田京子)と結婚したいと打ち明けた。だが薫の許しは出ず、俊作は由香利と駆け落ちすることを決意。しかし由香利は俊作との待ち合わせ場所に向かう途中、何者かに殺害され、首のない胴体だけが座光寺家の蔵の中に…。
Leer más女王蜂
奈良の大財閥・大道寺欣造(原田芳雄)の元に一通の脅迫状が届いた。その文面は娘の智子(墨田ユキ)が、慕い寄る男たちを不幸にする「女王蜂」だと決めつけ中傷する悪質なもの。大道寺家の金庫番・神尾秀子(沢田亜矢子)は、探偵の金田一耕助(古谷一行)にこの事件の調査を依頼した。
しばらくして、智子の見合いが始まる。花婿候補3人のうち三宅嘉文(清水冠助)と駒井泰次郎(藤原考一)がまずその席に呼ばれたが、欣造の意に沿わない。やがて、三宅と駒井の二人が次々に殺害される。奈良県警の亀山警部(名古屋章)は、もう一人の花婿候補・遊佐三郎(嵯峨周平)が大道寺家の莫大な資産を独り占めするために殺害したのではと調べ始めた。しかし、その遊佐も何者かによって殺されてしまう…。
Leer más悪魔の唇
探偵・金田一耕助(古谷一行)は、休暇を利用して京都府警警部で旧友の河井(谷啓)を訪ねた。そこで車のトランクから女性の死体が発見されるという殺人事件に出くわす。河井警部の依頼で、殺された会社社長 小島泰三の妻・朱実(村尾かおり)の事件解決に乗り出す金田一。捜査を続ける中、朱実の友人で女優・水原ユカリ(吉川十和子)と、ユカリの恋人で小島の会社社員・坂巻啓蔵(田中実)の話から、朱美が離婚したがっていたこと、そして嫉妬深い泰三が朱実を尾行させていた事が明らかになった。河井警部たちは、事件当日に急な出張と言って東京に出かけた夫・泰三の犯行だとにらんだが裏が取れない。
そして翌日、朱実殺害と同手口で、若い男・園部が殺された。警察は園部を朱実の浮気相手と見て、泰三を妻と浮気相手殺害の犯人と断定した。 しかし、金田一はこのまま事件が終わるとは思わなかった。もう一度彼女の殺害現場に行ったり、遺留品を調べたりと調査を始めたが、彼女のバックの中に化粧品が入っていなかったことが気になる。
そんな折、殺害された若い男も身元が判明し、彼はこともあろうに5年前に迷宮入りになった殺人事件の関係者であり、今回起こった一連の事件と深い関わりが有ることが判明した。それは園部らと共に女性を誘惑し、物的証拠をもとに強請っていた都築という男が殺害されたという事件である。都築が刺殺された後、都築の被害者として女性36名が取り調べを受けたが遂に犯人は見つからなかった。そして朱実はその容疑者の1人だった。
一体、今回の事件と5年前の事件がどのように関わっているのか謎は深まる一方。
そして今回も、金田一の名推理が冴える…。
Leer más悪魔の花嫁
金田一耕助(古谷一行)のもとに、宇津木香織(松永麗子)という見知らぬ女性から一通の封書が届いた。その中には仕事の依頼とともに一個の鈴が入っていた。
金田一は手紙で指定された京都の料亭に出向いたが、誰も現れなかった。やむを得ず外に出た金田一は、憂愁を漂わせた美しい女性・鶴田弓枝(高橋ひとみ)に出会う。頼まれて彼女を家まで送る途中、突然、不気味な鈴の音とともに奇怪な光が浮かび、ふたりに何者かが襲いかかってきた。この出来事が、これから起こる連続殺人事件の幕開けのとなった…。
なんとか無事に弓枝を家まで送り届けたが、その時金田一は鶴田家に不気味な気配を感じ取っていた。
翌日、金田一は鶴田家で開催された、主人・鶴田菊雄(古尾谷雅人)の誕生祝いに出席した。招待客全員がそれぞれ趣向を凝らした扮装で、ワルツに合わせダンスを楽しんでいた。その時、不気味な鈴の音とともに、ボロボロの服を着た悪魔仮面の男が入ってくる。その男が薬剤師・近藤(諸木淳郎)と不動産会社社長・立野(田中公行)の背後に近づいたとたん、凄まじい稲妻とともに電気が消え、ふたりは心臓を一突きに殺害された。そして死体のそばには金田一のもとに送られてきた鈴と同一のものが落ちていた…。
金田一が京都市警の河合警部(谷啓)に確認をしたところ、2度あったはずの停電は1度しかなく、そして殺されたふたりが鶴田を脅迫していたという情報を入手する。
また、金田一は自分宛に手紙を出してきた宇津木香織の居所を見つけ出した。香織本人は金田一に手紙を出していないというが、手紙には「兄の心中事件の真相を明らかにして欲しい」と書かれていた。その事件とは、菊雄の前妻・澄枝(村尾かおり)と香織の兄・恭平(柴田善行)が、青酸カリ入りのワインを飲んで心中したものだった。
今回の殺人事件と3年前に起きた心中事件との間に何かあるとにらんだ金田一は、河合警部とともに、捜査を開始する。
Leer más呪われた湖
猟奇殺人事件の謎に挑む名探偵の活躍を描く。探偵の金田一耕助(古谷一行)は、旅の途中、鳥取の砂丘で秋子(多岐川裕美)に出会う。その後、金田一は、警部の河合(谷啓)が女性の失踪事件の捜査をする岡山の村で秋子に再会する。失踪中の由紀子(白石まるみ)は村一番の才女で、由紀子をめぐり村の実力者・北神(室田日出男)の息子の浩一郎(石橋保)と、村長の西神(田畑猛雄)の息子・康雄(根津修平)が争っていた。浩一郎に軍配が上がった直後の事件で、やがて由紀子が死体で発見される。女の死体は首吊り状態で発見されたが、なぜか死体には髪の毛がなかった。
Leer más獄門島
金田一耕助(古谷一行)は、友人・本鬼頭千万太(ほんきとうちまた・安藤一人)の遺骨を届けるため、彼の故郷である瀬戸内海の獄門島に向かう。本鬼頭家の女主人・早苗(秋吉久美子)、同家の後見人にあたる千光寺住職・了然(名古屋章)、村医の村瀬幸庵(織本順吉)、村長の荒木真喜平(北村総一朗)に迎えられ、金田一は通夜に列席。
その夜、千万太の腹違いの三姉妹・月代(櫻井淳子)、雪枝(沢木蘭野)、花子(木内美穂)のうち、三女の花子が殺され、梅の木に逆さ吊りの状態で発見される。金田一の脳裏には千万太が死ぬ直前に言った「早く獄門島へ帰らないと、妹たちが殺される」という言葉がよぎる。さらに花子の死から数日後、次女の雪枝が釣鐘の下で殺される。絞殺後に釣鐘の中に入れられていたのだ。金田一が島に訪れてから、次々と起こる殺人。この猟奇的な連続殺人の謎を解くため金田一は、複雑な獄門島の人間関係から調べ始める。
Leer más悪魔の仮面
今回の事件の舞台は、昭和30年代の岡山県黒姫村。仁礼鶴子(真野響子)の迎えで金田一耕助(古谷一行)は駅に降り立った。仁礼家の当主である鶴子の夫・竜之介(大村丈史)は村祭りに親戚一同を招待し、ある発表を行おうとしていた。集まっていたのは竜之介の弟・宇之助(大下哲矢)、扶美(円三枝)の夫婦、その下の弟・銀作(石井愃一)と千恵(岡本茉利)の夫婦、そして竜之助の長女・涼子(佐野アツ子)、朝彦(中丸新将)夫婦である。銀作と涼子は金のやりくりに困窮しており、仁礼家に借金を申し込む。また、息子を仁礼家の養子に、と求められていた涼子は竜之助に要請を撤回される。
金田一が竜之助の次男・琢馬(羽場裕一)と一緒に神楽を見物している間、密室の部屋で竜之助が殺された!その部屋の合鍵を持つのは竜之助の愛人と噂される可南子(北原佐和子)だけ。金田一は、駆けつけた河合警部と共に捜査に乗り出す。
Leer más悪霊島
金田一耕助(古谷一行)の元に占い師・浅井はる(新村礼子)から救いを求める手紙が届いた。しかし金田一が訪ねると、はるは「刑部(おさかべ)神社」のおみくじを握り締めた状態で殺されていた。河合警部(谷啓)らの調べで刑部神社にはおみくじがないことが判明。神社のある刑部島に向かった金田一は船中で、漂流者を引き上げた越智拓郎(中村俊介)と知り合う。拓郎は島の旧家・刑部家と対立する越智家の一員で、まもなく島に帰郷する越智竜平(峰岸徹)の甥だという。拓郎が助けた漂流者は「ヌエの鳴く夜に気をつけろ」と言い残した直後に死亡したが、数日前にはるを訪ねていたらしい。島に着いた金田一は、刑部家の当主の娘・巴(山本陽子)と真帆(中本奈奈)という美人母子と出会う。
Leer másトランプ台上の首
昭和36年。東京・谷中にある蓮正寺の境内から、女性の頭蓋骨が発見された。警察は、現場の状況や発見者の僧・日兆(出光秀一郎)の証言から、酒場「黒猫亭」の経営者・糸島礼次郎(石山律雄)の妻・繁子の遺体と推測する。捜査に協力することになった金田一耕助(古谷一行)は、繁子の身辺調査で判明した礼次郎の愛人の名を聞いて驚く。その人物は、金田一の手品の師匠である女性マジシャン・紅マヤ(古手川祐子)だったのだ。しかし、マヤは礼次郎との関係はすでに終わっていると話し、事件との関わりを否定する。だが金田一には、そのときのマヤの暗い表情が気にかかっていた…。
Leer más水神村伝説殺人事件
山中の村・水神村のダム建設計画が、新知事・横尾(大和田伸也)の公共事業見直しにより中止になった。このため、村には大きな波紋が。昔から、ダムを巡って村の有力者・秋月家と本位田家が対立、互いに憎しみを募らせていた。酒造業を営む秋月は建設に反対、土木業の本位田は推進派で、両家は正妻と妾の子孫で親類だ。また、十年前、秋月家の先代・秋月善太郎が謎の失踪を遂げていた。そんな中、代議士・本位田大三郎の遺体がダムで発見される。自殺であろうと思われた大三郎の死を、娘・鶴代(坂口良子)は秋月家の仕業だとして、金田一(古谷一行)に調査を依頼。村にやって来た金田一はダムで義眼を拾い、不気味な胸騒ぎを感じながらも河合警部(谷啓)とともに調査を開始するのであった。
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