ヘッドハンター・黒澤（江口洋介）を通じて、転職にまつわる人間模様を描く。大手家電メーカーの技術者・谷口（北村有起哉）は、勤め先の消極的な経営方針にうんざりする。その瞬間、彼の脳裏には、数日前に転職の誘いを受けた際に聞いた「あなたの値段、知りたいと思いませんか？」という言葉が浮かぶ。

黒澤（江口洋介）は、大手企業・大急グループの柳井（正名僕蔵）に転職の話を持ち掛ける。しかし、偶然にも大急グループの若手社員がその場に居合わせてしまう。報告を受けた上司の郷原（高嶋政伸）は、唯一心を許す親友の柳井の転職話をつぶすため、旧知の仲の響子（小池栄子）に黒澤の動向を探らせる。

黒澤（江口洋介）は、大手総合商社で数々のヒット事業を手掛け、マスコミにも度々取り上げられている瑤子（若村麻由美）に高待遇の転職話を持ち掛ける。そんな中、黒澤のライバル・響子（小池栄子）も同じく瑤子に別の会社への転職を勧めていた。それぞれのやり方で瑤子の獲得合戦が始まることに。

温泉地の旅館の大旦那・松原（伊武雅刀）から後継者を探してほしいという依頼を受けた黒澤（江口洋介）らは、現地を訪れる。そこで芳しくない経営状況を知った黒澤は、現地に残って旅館の事情を調査。一方、東京に戻った灰谷（杉本哲太）と美憂（徳永えり）は、早速条件に合う候補者をピックアップする。

黒澤（江口洋介）は、北東鉄鋼の社員・西郷（板尾創路）に部長職、年俸200万円アップと高待遇の転職を持ち掛ける。しかし、一つの会社に勤め上げることに美徳を感じる西郷は、黒澤の話に対して首を縦に振らない。そんな中、西郷の妻・早苗（山下容莉枝）が、義父の介護疲れで倒れてしまう。

黒澤（江口洋介）は、“ゴッドハンド”と呼ばれる外科医・磯田（平田満）をヘッドハントしようともくろむ。しかし、人格者として人気のある磯田だが、まな弟子の高坂（丸山智己）からパワハラで訴えられていた。一方、「SAGASU」では、灰谷（杉本哲太）が黒澤の過去を響子（小池栄子）らに語り始める。

財務省の国有地払い下げ問題が発覚。関連文書は破棄され、払い下げを認可した議員・藤堂(堀部圭亮)に不正献金の疑いが掛かる。藤堂は、以前黒澤(江口洋介)が心酔していた元上司だった。黒澤は、藤堂の依頼で記録の改ざんを命じられ、悩む財務省の職員・川瀬(山本耕史)を好条件で転職させて口封じの手助けをする。