シーズン1 (1972)
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الحلقات 33
仕掛けて仕損じなし
新番組、池波正太郎の原作を素材として、テレビドラマ化したもの。仕掛人、即ち殺し屋を主人公とした異色の時代劇で、三人の仕掛人には、山村聰、林与一、緒形拳の三人が扮し、個性を生かしたユニークな殺し屋を演じる。この三人のタレントは、ブラウン管では理想的な父親といったイメージの山村聰、甘いマスクの二枚目スター、林与一、これまで一貫してマジメ人間、善意の人を演じてきた緒形拳といずれも「殺し屋」というタイプではない。その三人の変身ぶりと、これまでにない新しいイメージの殺し屋が見もの。また一話、二話を担当する深作欣二監督の趣好をこらした「殺しの演出」も話題の一つである。
اقرأ أكثر殺しの掟
半右衛門(山村聡)のところへ商人、山形屋徳兵衛(金田竜之助)が、知り合いの町医者、木下玄竹(寺島雄作)と一緒にやってきて〝殺し〟を頼んだ。松永彦七郎(亀石征一郎)という浪人を殺して欲しいという。彦七郎は女ぐせの悪い乱暴者で、玄竹の妻に執ようにいい寄り、玄竹の身も危険なのでというのが徳兵衛と玄竹のいいぶんだ。相手が剣豪とあって、仕掛けには左内(林与一)が当たったが、思わぬ邪魔がはいって失敗した。邪魔をしたのは左内の剣の師、中根元十郎(大友柳太朗)だった。不審に思った左内の報告を受けて半右衛門(山村聡)は岬の千蔵(津坂匡章)に事件を洗いなおさせた。すると意外な事実が明るみに出てくる。
اقرأ أكثر女の恨みはらします
殺しの依頼は、油屋相生屋の下請、亀屋利助(宮本曠二朗)、相生屋の息子、仙太郎(笠原明)ほか五人の若者たちに一人娘おいち(丘夏子)を乱暴され、おいちは気がふれてしまったのだ。利助は若者たちを訴えたが、相生屋の主人仙右衛門(郡司良)は吟味与力大井与太夫(草薙幸二郎)を金の力で抱き込んだ。その結果、仙太郎たちは無罪放免となったのだ。彼等が群をなして婦女暴行を常習にしていると知り、半右衛門(山村聡)は引きうけた。だがこの大井という男は、昔、水茶屋で働らいていた半右衛門の女房おくら(中村玉緒)と関係があった。道端でおくらと顔を合わせた大井は、おくらを脅すのだった。
اقرأ أكثر過去に追われる仕掛人
西村左内(林与一)は偶然、以前同藩だった松岡弥太郎(東野孝彦)と出会った。六年前二人は同志の者数名と奉行、矢部主膳(戸浦六宏)に直訴したが、その時左内は反省の色のない主膳を斬って脱藩したのだ。だが主膳は命をとりとめ江戸詰家老に出世しており、弥太郎を使って左内の行方を捜させていたのだ。弥太郎の口から左内の所在を知った主膳は直ちに左内の命をねらうのだったが、その殺しの依頼が音羽屋半右衛門(山村聡)のところへきた。
اقرأ أكثر命売りますもらいます
小間物屋の伊助(園井啓介)は病身の妻おりん(日高なみ)と幼い吉太郎(岡本崇)の三人暮し。その伊助が音羽屋半右衛門(山村聡)に実の兄、巳之吉の殺しを頼んできた。巳之吉は島帰りのやくざで、酒、ばくち、女好きで町内でも鼻つまみの乱暴者だ。西村左内(林与一)と藤枝梅安(緒形拳)がねらうが、巳之吉は容易に姿を見せず、逆に弟の伊助を脅すのだ。ついに吉太郎を誘拐して伊助に呼び出しをかけてきた。
اقرأ أكثر秋風二人旅
梅安(緒形拳)と左内(林与一)は京都の仕掛人の元締、白子屋菊右衛門(原健策)に仕掛の仕事で招かれた。菊右衛門の配下で昔なじみの彦造(小林昭二)と気楽な道中を続けていた梅安は、京都の近くで彦造の妻子を殺した仇に出会った。松平家の家臣、峯山又十郎(天知茂)と名乗るその武士は、どう見ても彦造のいう悪党と思えない。京都で菊右衛門から聞かされた仕掛けの相手は、町はずれに巣くう六人のならず者だ。彼等の首領は腕の立つ井坂惣市(天知二役)という浪人。その惣市こそ、二十数年前、彦造の妻を襲ったならず者で、兄、又十郎と瓜二つだった。
اقرأ أكثر花の吉原地獄の手形
下総二十五ヵ村の大庄屋、庄右衛門(加藤嘉)は、村人たちの信頼を悪用して、江戸では藩の留守居役、深尾金太夫(西山辰夫)と結託して甘い汁を吸っていた。年貢の重さに耐えかね一揆の動きもあったが、村人たちはすっかり庄右衛門を信じていた。下総の百姓、総吉(住吉正博)は吉原に売られた恋人おくみ(八木孝子)に会いたい一心で村を飛び出して来た。おくみは今では花魁の玉菊と呼ばれていた。総吉は吉原で偶然、庄右衛門を見かけ、玉菊の口からその悪行を知った。そこで知りあった岬の千蔵(津坂匡章)を通じて総吉は半右衛門に、庄右衛門の仕掛けを頼んできた。
اقرأ أكثر夢を買います恨みも買います
若い浪人武宮源之丞(近藤正臣)は、富くじ興行の蓮華寺の用心棒だが、美人芸者おぎん(野川由美子)を通じて梅安(緒形拳)たちを知り、左内(林与一)と親しくなる。半右衛門(山村聡)は、富くじの箱を作った大工が殺されたことから犯人を探し出すよう依頼されるが、源之丞たち浪人仲間が怪しいと見て、左内に探索を命じる。蓮華寺に乗り込んだ左内は、富くじが倒幕運動の資金集めで、大当りの千両もいかさまだと知る。秘密を打ち明けた源之丞は左内に加担をすすめるのだが-。
اقرأ أكثرゆすりたかり殺される
徒目付一色主水(高野真二)は岡っ引きの仁助(玉川長太)と組んで商人をゆする悪徳役人。利根屋はついに骨までしゃぶられ一家心中。仲間が金を出し合い半右衛門(山村聡)に主水殺しを頼む。一方主水の息子太七郎(松山省二)は剣修行中の好青年、左内(林与一)の腕に心服、父親に就職を依頼する。主水はつぎに飛脚の但馬屋を狙う。息子が賭場に出入りしているのを知って百両をゆすった上に息子も殺す。但馬屋も仕掛けの依頼に。主水も用心棒を雇おうとするが、それは左内であった。
اقرأ أكثر大荷物小荷物 仕掛けの手伝い
カニのハサミに毒を塗って相手を倒す老仕掛人カニの七兵衛(藤原釜足)に殺しの依頼がきた。女に手を出し金をゆする祈禱僧日朝(如月寛太)が相手だ。しかし身体もカニも意のままにならず失敗ばかり。見かねたおくら(中村玉緒)がへそくりを出して夫の半右衛門(山村聡)に手助けを頼む。日朝は自分を狙う仕掛人が七兵衛だと知って逆に殺す。一方半右衛門は梅安(緒形拳)から日朝の腕の入れ墨を聞いた。思い当る半右衛門は日朝を呼び出す。なんと日朝は半右衛門の生命の恩人だった。
اقرأ أكثر仇討ちます討たせます
左内(林与一)は隣りに住む浪人、増本新之助(青山良彦)があだ討ちの身と知って力を貸そうとする。が、忠実そうな下僕市助(御木本伸介)は、昔ひそかに心を許し合っていた女をもてあそんだ新之助に恨みを抱いていた。病気と貧乏にあえぎながら妹と敵を捜す新之助が、苦しみにのたうつのを見ながら、敵の勝股主膳(有馬昌彦)にも情報を流していた。妹お雪(二本柳敏恵)はついに吉原に身を売って、その金で仕掛けを依頼する。左内らが踏み込んだ頃、目ざす主膳は新之助を斬っていた。
اقرأ أكثر沙汰なしに 沙汰あり
業者のワナにかかり、工事入札で不正をした下級役人加東余五郎(平井昌一)は、裁きを受けると上役の遠藤忠晴(柳沢真一)に打ち明けた。ところが遠藤と業者もグルで、発覚を怖れた二人は余五郎を殺してしまう。それも切腹と見せかけ、黒い噂を余五郎一人に押しつける。しかし妻の里枝(青柳三枝子)は二人が怪しいとにらんで半右衛門(山村聡)へ恨みを晴らしてくれと頼んだ。シッポを摑むのが難しいこの仕掛け、公儀も動き出す中で、仕掛人トリオは小心な遠藤をゆさぶりながらしだいに追いつめて行く。梅安(緒形拳)が手を下す前に遠藤が殺された。やはり黒幕は普請奉行であった。
اقرأ أكثر横をむいた仕掛人
梅安(緒形拳)と千蔵(津坂匡章)は、町田屋伊兵衛(石浜祐次郎)の依頼で、娘志乃(本田みちこ)をキリシタンの道に誘い込んだ神父を殺しに京へ上った。志乃と恋仲の竹造(河原崎長一郎)と隠れ家へ走ったが、取締り役人谷田(穂積隆信)ら捕り手に囲まれた。谷田は志乃と結婚することになっていた。伊兵衛は禁制の南蛮品を扱っており、政略結婚だったのだ。金もうけの邪魔だと、梅安は追手を退けるが澄んだ神父の目にハリを持つ手が動かない。その間に、谷田は伊兵衛の悪計をなじって殺してしまう。梅安はなぜか、再び志乃たちを追い、脱出を助けるが捕えられ、四条河原でハリツケされることになった。
اقرأ أكثر地獄へ送れ狂った血
梅安(緒形拳)が見た患者千代(神島ひろ子)はせっかんのあとがいっぱい。付添いの浪人石川反五郎(島田順司)は理由を明さない。その石川を仕掛人の源次郎(林隆三)が狙っていた。石川は人妻を犯して自害させ、娘をさらって逃げたという。梅安が不審に思って調べると、乱暴したのは石川の主人、旗本嶋田大学(城所英夫)だった。発作的に狂人のようになる嶋田は、自分の罪を石川にかぶせ、元締めの田中屋(野口元夫)に命じて石川を消そうとしたのだ。いったんは石川と斬り合ったが、源次郎は理由を知って田中屋に乗り込み刺し殺した。その頃、嶋田は千代の父用人の三沢(沢村昌之助)を殺していた。
اقرأ أكثر仕掛けに来た死んだ男
半右衛門(山村聡)が行方不明だった浪人神谷兵十郎(田村高廣)に斬られた。背後関係を探るためににせの葬式が準備された。通夜の席から商人くずれのやくざ、四つ玉の勘次(米倉斉加年)の姿が消えた。おくら(中村玉緒)も居なくなった。勘次は半右衛門が貯めているはずの仕掛料に目をつけたのだ。臨終の言葉で金のありかが洩らされるはずと、おくらを責めた。半右衛門が生きていることを知った勘次は、今度はおくらの命と引き替えに一万両を出せと強硬手段に出た。意外なところに金は隠されていた。
اقرأ أكثر嘘の仕掛けに仕掛けの誠
呉服商丸幸の女房おとせ(万里昌代)は、情夫である番頭清七(小島三児)と組んで、亭主の定吉(井上孝雄)を締め殺した。ところが翌日、首に布を巻いた定吉が姿を現わした。驚いたおとせが定吉を埋めたはずの場所を掘り返すと、出て来たのは清七の死体だった。「にせ者が夫を殺し、店を狙っている」と、おとせから仕掛けの依頼を受けて梅安(緒形拳)が乗り出した。定吉には双生児の弟がいて、その伊之助(井上孝雄二役)の仕業らしいが証拠が摑めない。その時、定吉の遺児を抱いたおよし(高野ひろみ)が現われた。
اقرأ أكثر正義にからまれた仕掛人
女好きの梅安(緒形拳)が買った旗本の若女房が目の前で自殺した。良家の妻女たちの売春事件を追っていた老同心岡島(伊藤雄之助)に、梅安は殺しの嫌疑をかけられる。実は、役者の菊次郎(嵐圭史)がひいき客と関係したうえ、ばらすとおどして売春させていたのだ。このことをつきとめた岡島は、梅安が見つけた証人小萩(佐々木愛)を伴って上役の植村(若林幾夫)に報告した。が、菊次郎とグルの植村は、旗本たちの世間体という口実で小萩を殺して口を封じた。正義が通らぬと、岡島は十手を返上、仕掛けを依頼するのだった。
اقرأ أكثر仕掛人掟に挑戦!
江戸中の仕掛人の元締が集まった。仲間を奉行所に売った裏切者がいるという。実力者の駒込の音蔵(三津田健)がこう切り出した時、捕り方が乱入してきた。半右衛門(山村聡)だけは逃げ延びたが、音蔵ら四人が捕まり、あとは殺された。与力の山根(新田昌玄)は逃げた者の名を言えと音蔵を拷問したが、もちろん音蔵は口を割らぬ。一方半右衛門は牢破りを図った。音蔵を救い出し、残り三人の中にいるはずの裏切者を見つけなければならぬ。やっと梅安(緒形拳)らが乞食に化けて牢へ近づいた。だがその時、山根は音蔵らを死刑場へ連れ出すのだった。
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