東京の下町・両国の質屋「やぶさわ」から、朝早く出てくる藪沢ひらり(石田ひかり)。祖父の小三郎(島田正吾)と一緒に、隣家の相撲部屋「梅若部屋」に朝稽古を見に行くのが日課だ。親方の梅若虎男(伊東四朗)はじめ力士たちに囲まれて育ったひらりは、大相撲が大好きな20歳だ。小三郎のほか、父の洋一(伊武雅刀)、母のゆき子(伊東ゆかり)、姉のみのり(鍵本景子)と暮らしているが、父と母は朝から気まずいムードで…。
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日曜日。ひらり(石田ひかり)はハワイ出身の新弟子・エディ(マーシー)を日本になじませようと、弟子たちと一緒に浅草見物に出る。その間、梅若(伊東四朗)はエディたちの四股名を考え、おかみの明子(池内淳子)は浴衣を縫っている。新弟子たちの一枚目の着物をいつも手縫いでプレゼントしているのだ。そんな明子に憧れている、ひらりの叔父の深川銀次(石倉三郎)は、銀次の父の金太郎(花沢徳衛)と2人で暇を持て余し…。
税理士試験を受けるため簿記学校に通うひらり(石田ひかり)だが、気合が入らず、途中で抜け出してしまう。姉のみのり(鍵本景子)は、会社の男に「元気で面白い」と言われて落ち込む。男性と会話するのが苦手なのだ。梅若(伊東四朗)は、ひらりのいとこで高校相撲の横綱になった加賀谷久男(小林健)の四股名を2つ考え、どちらにするか意見を聞こうと小三郎(島田正吾)と金太郎(花沢徳衛)を呼ぶが、二人はうまが合わず…。
ひらり(石田ひかり)は簿記学校をやめ、大相撲を仕事にする、と決意する。さっそく小三郎(島田正吾)に相談すると賛成してくれた。ただ女はいらない世界でどんな仕事があるのか?友人から仕事がないのはつらいよ、と言われ不安になったひらりは、町トビの仕事がなくて暇な金太郎(花沢徳衛)と銀次(石倉三郎)に会いに行く。みのり(鍵本景子)は、会社の男に食事に誘われ、ひらりから新しいワンピースを借りて出かけるが…。
失恋したみのり(鍵本景子)をゆき子(伊東ゆかり)が慰めるが、何をしていいか分からないみのりはお見合いでもしようかなと言い出す。そこにひらり(石田ひかり)がにぎやかに帰って来て、簿記学校を退学すると決めた!という。みのりは勝手なヤツと怒るが、本当はひらりの行動力がうらやましい。クラス会で帰りが遅くなった洋一(伊武雅刀)には翌日の朝に退学の件が知らされることになり、父親は事後承諾か!と憮(ぶ)然とする
ひらり(石田ひかり)は床山になることを思いつく。女性が力士のまげに触れることは許されないが、くしやびんつけ油をそろえたり、マネージャーになって人手不足を助けたいと梅若(伊東四朗)に訴える。しかし梅若はダメなものはダメだ、と頑として応じない。そんな時、エディ(マーシー)が、腹痛で七転八倒しているとの知らせが来る。梅若もひらりもオロオロするばかりの中、みのり(鍵本景子)はてきぱきと入院の支度を始める。
ひらり(石田ひかり)のいとこで高校横綱の久男(小林健)が上京してきた。梅若部屋へ入門するという話を断りに来たという。父親の会社を継ぎたいという理由に皆がっかりするが、梅若(伊東四朗)はスッパリと諦める。金太郎(花沢徳衛)は「男だねぇ」と梅若をほめるが、小三郎(島田正吾)は、実は久男は相撲が大好きで、気持ちが揺れ動いていると見抜く。梅若に、東京で遊んで帰れと言われ、ひらりの家に泊まった久男だが…。
ひらり(石田ひかり)と小三郎(島田正吾)に無理やり起こされ、梅若部屋の朝稽古に来た久男(小林健)。梅若(伊東四朗)は稽古を見る久男の眼に熱を感じる。しかし、女だからという理由で相撲の仕事に就けないひらりは、ハッキリしない久男がもどかしく、つい問い詰めてしまう。みのり(鍵本景子)は「ケロッと言えないタイプだってある」と久男をかばい、カッときた久男は「力士になんか死んでもならねえ!」と怒ってしまう…。
秋田に帰ると言い切った久男(小林健)。ひらり(石田ひかり)と小三郎(島田正吾)は、何とか引き止めたいがうまくいかない。梅若(伊東四朗)は一計を案じ、明子(池内淳子)と相談する。久男が飛行機で帰ると今にも部屋を出そうになった時、15歳の正浩少年(玉置篤規)が現れる。なんとこの年で行司として新弟子になるのだという。自分より40センチも小さい少年の覚悟にショックを受けた久男は、自分の気持ちを問い直す。
翌朝、久男(小林健)は朝稽古にやってきた。一度だけプロと戦ってみて、相撲を捨てるかどうか結論を出すことにしたのだ。ひらり(石田ひかり)や小三郎(島田正吾)たちの見守る中、若い力士を押し出し、投げ飛ばす。しかし久男はそれが梅若(伊東四朗)の策で、自分に自信をつけさせるためにわざと負けていると感じ取る。梅若の合図で、次々に本気の勝負が始まる。圧倒的な力量で転がされ砂だらけになっていく久男だったが…。
公衆電話をかけようとしたひらり(石田ひかり)の横から受話器を取ってしまう男。カチンと来たひらりと言い合いとなるが、それは新しくやってきた両国診療所の医者・安藤竜太(渡辺いっけい)だった。半年だけの約束だ、とやる気のない竜太に、今すぐ帰れと怒り心頭のひらり。一方、会社で「勤続5年」という全く嬉しくない表彰をされたみのり(鍵本景子)は、帰り道で転んだところを、通りかかった竜太に助けられて好感を持つ。
新弟子検査に合格したエディ(マーシー)と久男(小林健)は、お客様扱いが終わり、毎日雑用を言いつけられる。久男はストレスで円形脱毛症になり、心配したおかみの明子(池内淳子)は久男を竜太(渡辺いっけい)に診せるが…。ひらり(石田ひかり)は、みのり(鍵本景子)が本気で結婚したいとこぼすのを聞き、診療所のバカ医者みたいなやつが相手なら、1人でいたほうがよっぽどいいと何気なく例えて、みのりをドキリとさせる。
ひらり(石田ひかり)は、相撲に関わる仕事を見つけられないことに焦りを感じ始める。ゆき子(伊東ゆかり)には、どんな仕事でもいいからプロになれ、とはっぱをかけられ、正浩(玉置篤規)たち新人行司たちが神社でひたむきに練習している姿を見て勇気を取り戻す。みのり(鍵本景子)は、サンダルを貸してくれたお礼にと、ひらりが毛嫌いする竜太(渡辺いっけい)を食事に誘いたいが、力士たちの間でも竜太の評判は最悪で…。
プロデビューを控えた久男(小林健)は肉体作りに没頭する。ひらり(石田ひかり)は熱くなるものが見つかった久男がうらやましい。みのり(鍵本景子)は竜太と食事したことにニヤニヤがとまらず、会社ではしゃいでしまう。大学時代の友人・根本(綿引勝彦)に大きな仕事を取られてしまった洋一(伊武雅刀)は、小三郎(島田正吾)に質屋をやっている土地と家を、もう少しうまく生かす方法はないかと言い出す…。
ひらり(石田ひかり)は大相撲雑誌の記者という仕事を目指し、面接を受ける。しかし、編集者の内藤(でんでん)は、最初からひらりを採用する気はなく、暇つぶしに呼んでからかっていただけだった。みのり(鍵本景子)は食事をごちそうになったお礼にと、竜太(渡辺いっけい)に電話しようとするができない。好きだという感情を示すのが苦手なみのりは、なんとか両国診療所の前まで来るが、竜太に会うとドギマギしてしまい…。
ひらり(石田ひかり)が珍しく朝食の準備をしている。仕事が決まらずブラブラしているのが心苦しくてと言いつつ、仕事を世話するという電話に、即、飛び出して行く。梅若(伊東四朗)の部屋の後援会長の木原(毒蝮三太夫)がお茶屋に紹介するという。国技館の中の相撲茶屋なら、と大喜びのひらりだが…。みのり(鍵本景子)は、通勤の途中、困ると必ず誰かが助けてくれるひらりがうらやましい、と洋一(伊武雅刀)に本音をもらす。
魚嫌いな新弟子ばかりの中で、エディ(マーシー)は頑張ってイワシを食べ、梅若(伊東四朗)にほめられる。久男(小林健)が尋ねると、日本人になると決めたから食べるのだという。しかし我慢しきれなくなったエディが、トイレに隠れて食パンにケチャップをかけて食べているのを発見される。落ち込むエディを皆で慰めるが、ふと気が付くとエディがいない。どこにもいない!ひらり(石田ひかり)は両国の町中へと駆け出していく!
ひらり(石田ひかり)がエディ(マーシー)を発見した!梅若部屋に一緒に帰ろう、とひらりがエディを立たせていると、自転車で通りかかった竜太(渡辺いっけい)が、場所前の力士とデート?とからかってくる。負けじとひらりも言い返し、いつものケンカ状態に。竜太が両国診療所に戻ると、そこにはみのり(鍵本景子)が待ち構えていた。五月場所の前日、ひらりは「力士・LLサイズ専門」の衣料品店を見かけ、ひらめきが走る…。
五月晴れの空に力士幟がひるがえる。久男(小林健)とエディ(マーシー)は無事初日を白星で迎えた。ひらり(石田ひかり)もリーチ商会に元気に初出勤するが、店の奥の床で仕事をしていたすみれ(阿知波悟美)に向って、床と保護色で分からなかったと言ってしまい、口をきいてもらえなくなる。社長の蛭田(三遊亭楽太郎)にもどうにもできないドヨドヨの雰囲気だ。みのり(鍵本景子)はひらりに「お局さま」対策を教え込むが…。
梅若部屋で芳夫だけが痛風で全敗。明子(池内淳子)は原因を探ろうと、竜太(渡辺いっけい)に1カ月のチャンコのメニューを見てもらい、栄養のチェックをしてもらう。そこに銀次(石倉三郎)がやって来て、横並びでノートをのぞき込む二人に焼きもちを焼く。ひらり(石田ひかり)は今日もすみれ(阿知波悟美)に口をきいてもらえないが、そんな店に久男(小林健)とエディ(マーシー)がやって来て買い物を始める。
今日はゆき子(伊東ゆかり)の通う刺しゅう教室の展覧会。みのり(鍵本景子)は竜太(渡辺いっけい)の診療所に案内状を届ける。ひらり(石田ひかり)は仕事を抜け出して見に行くが、リーチ商会に戻ると、またまたすみれ(阿知波悟美)に無視される。夜、展覧会に行けなかったと、竜太が藪沢家に謝りに来る。みのりは大喜びでお茶をいれ始めるが、ひらりが律儀に挨拶に来た竜太を「少し好きになった」と言い放つとギョッとする。
店内を整理するひらり(石田ひかり)と蛭田(三遊亭楽太郎)。すみれ(阿知波悟美)が来るが、例によってひらりには口をきかない。そこへ、梅若部屋の若い力士たちがドヤドヤ入って来る。ひらりの売り上げに貢献しようとするが、すみれをおばさんと呼んでムッとさせる。銀次(石倉三郎)はスーツを着込み明子(池内淳子)に連れられて、お見合いにやって来る。しかし少し話しただけで、大事な用を思い出した、と帰ってしまい…。
千秋楽を終えた梅若部屋では大パーティが開かれる。しかし竜太(渡辺いっけい)は顔を出さず、診療所で力士たちのレントゲン写真を黙々とチェックする。みのり(鍵本景子)は会社のパーティーに、はずみで外科医師の恋人を連れてくると言ってしまう。ひらり(石田ひかり)は打合せ中の蛭田(三遊亭楽太郎)とすみれ(阿知波悟美)にコーヒーを入れてやるが、接客を終えて戻るとすみれのカップは手つかずで床の上に置いてあった。
ひらり(石田ひかり)が竜太と会っているところを見てしまいショックのみのり(鍵本景子)。帰ってきたひらりは、「竜太先生と天ぷらを食べてきた」と楽し気で、みのりはますますショックを受ける。ひらりは、すみれにいじめられたことを竜太に慰められたと話す。みのりは、「とにかくあんまり人に甘えないこと」、などと竜太に近づかせないよう下手な芝居で誘導するが、逆に竜太を好きだということが、ひらりにバレてしまい…。
ひらり(石田ひかり)に竜太への想(おも)いを勘づかれたみのり(鍵本景子)は、何とかごまかそうと朝から大芝居を演じる。ひらりは、すみれ(阿知波悟美)が発案した大型ハンガーを、売るのではなく、景品にしてただでプレゼントしたら、とアイデアを出す。本場所が終わって1日でもいいから秋田へ里帰りしたい久男(小林健)だが、ハワイのエディ(マーシー)はもちろん、隣町が実家の正浩(玉置篤規)さえ帰してもらえず…。
梅若部屋に大問題が発生!梅若(伊東四朗)と明子(池内淳子)が、先代の親方から借りている相撲部屋の土地・屋敷を6億円で買って欲しい、もしできなければ借金返済のために別の誰かに売るしかない、と宣告されてしまう。明子は考えた末、ある提案をするが…。ひらり(石田ひかり)は、すみれ(阿知波悟美)の無言のいじめについに爆発。蛭田(三遊亭楽太郎)も口を挟めない勢いでたんかを切り、お互い一歩も引かない対決姿勢に!
ひらり(石田ひかり)は、すみれ(阿知波悟美)に謝れと梅若(伊東四朗)から怒られる。相撲を汚すような礼節の無さは慎めというのだ。ひらりは言われた通り頭を下げる。すると、すみれも自分も大人げなかったと口を開く。ひらりと蛭田(三遊亭楽太郎)も思わず笑顔に。しかしそこに皆を代表してひらりを助けに来たつもりの銀次(石倉三郎)が現れ、ド派手な果物かごをすみれにばか丁寧に渡し、せっかくのいい雰囲気が台なしに…。
厳しい診察で若い力士たちから怖がられている竜太(渡辺いっけい)だが、病気やケガがあるのに何も考えず飲食し、治す気がない力士たちに虚(むな)しさを覚えていた。そんな竜太を、会社のパーティーに呼ぶ恋人だと言ってしまったみのり(鍵本景子)は、ひらり(石田ひかり)に、ボーイフレンドを一人貸して、と相談する。ひらりは、だったら竜太先生で手を打ちなよ、とみのりを診療所に連れていく。竜太の返事はまさかのOKで…
ゆき子(伊東ゆかり)は友達と趣味の話、洋一(伊武雅刀)は夜のバーで根本(綿引勝彦)と人生談義と、それぞれの時を過ごす藪沢家夫婦。パーティー前夜、みのり(鍵本景子)は竜太(渡辺いっけい)とカップルで出席できるうれしさを隠せない。ひらり(石田ひかり)の手前、竜太と話が合うか心配なふりをするがウキウキがとまらない。そして当日、竜太がセンスの良いスーツでさっそうと登場する。しかし、そのあとやってきたのは…
ひらり(石田ひかり)がパーティーに来てしまい、竜太(渡辺いっけい)と2人きりで夕食デートというみのり(鍵本景子)の計画は水の泡に…。ひらりは新弟子用のパンツを大量発送したが、新弟子はプロの力士のように体が締まっていないため、履くとワンサイズ小さく、縫い目が裂け、大量返品となってしまう。大相撲に詳しいはずが、勉強が足りなかったと反省するひらり。竜太に筋肉や脂肪の付き方を教えてもらいに診療所に行くと…
ひらり(石田ひかり)は竜太(渡辺いっけい)から肥満や筋肉についての講義を受けることにした。力士と一般の人の肥満体の比較では、竜太の口から、梅若部屋の力士の身長と体重がさっと出る。ひらりは力士のことを勉強してくれているのがうれしい。リーチ商会の仕事でも講義のおかげで、すみれ(阿知波悟美)より正確に客の体重を当てて大喜びだが、みのり(鍵本景子)は、ひらりが毎日昼休みに竜太に会っていると聞いて凍り付く。
名古屋場所でも梅若部屋の力士は善戦。しかし、痛風やねんざの力士がいたり、体が硬い寒風山(小林健)は3勝3敗で、精神的に参っているという。ひらり(石田ひかり)は竜太(渡辺いっけい)に、土曜日に名古屋に行ってみんなの調子を見て欲しいといいだす。2人で名古屋に行くと聞いて、ゆき子(伊東ゆかり)は驚き、みのり(鍵本景子)は気が気ではないが、ひらりは竜太が力士と仲良くなるチャンスに生き生きと目が輝き…。
ひらり(石田ひかり)と竜太(渡辺いっけい)は名古屋の梅若部屋宿舎を訪れる。ひらりを見て大喜びの力士たちだが、竜太にはそっぽを向く。そんな反感を全く気にせず、怪我や痛みを抱えた力士に真摯に向き合い、的確に治療していく竜太。ひらりはいつしか、そんな竜太をじっと見ている。夜中まで股割りを続ける寒風山(小林健)に、竜太は小さい時から信じているという話をし、勇気づける。ひらりに竜太への思いが小さく芽生える。
ひらり(石田ひかり)が竜太(渡辺いっけい)を好きになったと知り、みのり(鍵本景子)は放心状態に。ゆき子(伊東ゆかり)は食事会の流れで、洋一(伊武雅刀)と根本(綿引勝彦)のいるバーに入り、根本と再会する。名古屋場所の打上げ祝賀会に、すみれ(阿知波悟美)が娘を連れてやってくる。店では見せない笑顔を見て、ひらりは、みんな一生懸命生きているんだと感じ、竜太と笑顔を交わす。そんなふたりを見て、みのりは…。
梅響(松田勝)が診療所にやって来て、竜太(渡辺いっけい)に名古屋出張診療の礼を言う。そこにすみれ(阿知波悟美)も子供を連れて来て、梅響と良いムードに。十両昇進の大事な時期は相撲のことだけ考えて、と思うひらり(石田ひかり)は、ムキになるなという竜太とケンカになって、みのり(鍵本景子)たちに、竜太はもう嫌いになったと宣言する。梅若(伊東四朗)は部屋存続のための金策に後援会を頼ることにするのだが…。
部屋存続のため、梅若(伊東四朗)は他に安い土地はないか探し始めるが、その姿を寒風山(小林健)に見られてしまう。ひらり(石田ひかり)は蛭田(三遊亭楽太郎)から、竜太との仲直りを勧められる。明日の夜に食事に誘ってみると、ひらりに相談されたみのり(鍵本景子)は、ひらりより前に「好きだ」と告白してしまえと友人たちにあおられ、昼に早退して診療所へ向かうが、同じころひらりも診療所に向っていた…。
両国診療所に来たみのり(鍵本景子)は、竜太(渡辺いっけい)に告白しようとする。するとそこへひらり(石田ひかり)がやってきて鉢合わせ。すみれ(阿知波悟美)と梅響(松田勝)の件を竜太に謝り、先に仲直りしてしまう。みのりは明子(池内淳子)に悩みを相談すると、明子はみのりの可愛さを分かってくれる人が必ずいると励ます。梅響は結局、十両に昇進できなかった。ひらりは、すみれのマンションを訪ねて悲報を告げるが…。
ひらり(石田ひかり)は、梅響を励ます花火見物大会を開こうと、金太郎(花沢徳衛)と銀次(石倉三郎)にもちかける。すみれ(阿知波悟美)も誘うが、即、断られる。それではと朝稽古にも誘ってみるが、今度は少し反応が遅いすみれだった。竜太(渡辺いっけい)に報告すると、ちょっと大人になったひらりを、少し好きになったという。みのり(鍵本景子)は、自分が誰からも必要とされていないので転職をする、というが…。
みのり(鍵本景子)は転職の面接に行く出がけに、ゆき子(伊東ゆかり)から「ヤケになっているのでは」といわれケンカになる。ひらり(石田ひかり)は金太郎(花沢徳衛)と銀次(石倉三郎)と一緒に、花火の見物席を設営に梅若部屋にやってくる。出来上がったのは、本格的なそうめん流しのしかけだった。花火を見ながら力士たちや竜太(渡辺いっけい)とそうめん流しを楽しんでいると、小三郎(島田正吾)が倒れたとのしらせが入る
小三郎(島田正吾)が倒れた原因は、高血圧だった。竜太(渡辺いっけい)は酒かタバコのどちらかでもやめたほうがいいと勧める。小三郎は楽しく生きたいから、と拒むが、ひらり(石田ひかり)に真剣にいさめられ、最期の一服を吸ってタバコをやめる。6億円の算段が付かない梅若(伊東四朗)は、地方の物件を見つけて帰って来るが、明子(池内淳子)に、ギリギリまで両国に居られるよう頑張りましょう、と説得を受け…。
出がけに洋一(伊武雅刀)と口ゲンカになり、ゆき子(伊東ゆかり)は1人で根本(綿引勝彦)のラグビーの試合を見に行ってしまう。しかもゆき子は根本と2人でバーで飲み、夜遅く帰ってきた。家庭の主婦にそういう男友達がいることが嫌なみのり(鍵本景子)は、異性の友達も良いと言うひらり(石田ひかり)の考え方が我慢ならない。ひらりは、梅響(松田勝)の朝稽古を見にくればと、すみれを誘っているのだが…。
すみれ(阿知波悟美)が娘を連れて梅若部屋の朝稽古にやって来た。梅若(伊東四朗)や梅響(松田勝)らと一緒に笑顔でチャンコも食べ、やっと打ち解けたようだとひらり(石田ひかり)は喜ぶ。しかしすみれは、梅響に入れ込む自分のことを、ひらりは面白がっているのだろうと、冷たく拒絶する。ひらりは竜太(渡辺いっけい)に相談するが、すみれは何か借りを作ったみたいに感じて、ひらりにムカついているのだろうと言われ…。
椰子の海・エディ(マーシー)に手紙が来た。ハワイの母親が重い病だという。ひらり(石田ひかり)と梅若部屋の力士たちは、エディを励ますために「ハワイデー」を催すことに…。両国診療所でひらりに講義していた竜太(渡辺いっけい)は、大学の医学部の会報に、同期の研究者の論文が載っているのを見て動揺する。それを見たひらりは…。みのり(鍵本景子)は、会社でついた結婚のウソがいよいよごまかせなくなってきて…。
ひらり(石田ひかり)はどじょう屋で竜太(渡辺いっけい)を励ますうちに、酔って寝てしまう。ひらりを抱きかかえて藪沢家に来た竜太に、みのり(鍵本景子)はショックを受ける。部屋存続の危機にある梅若(伊東四朗)は、融資の相談に洋一(伊武雅刀)の銀行を訪れる。ゆき子(伊東ゆかり)とバーで待ち合わせをしていた洋一だが、梅若と長時間の話し合いになる。待ちぼうけを食わされたゆき子は、根本(綿引勝彦)と出くわし…。
根本(綿引勝彦)と偶然会ったゆき子(伊東ゆかり)は、翌朝、上機嫌で洋一(伊武雅刀)にみそ汁を作ってやる。ひらり(石田ひかり)は昨日何かあったと面白がるが、みのり(鍵本景子)は波風を立てるなと言う。明子(池内淳子)は梅若(伊東四朗)に内緒で洋一を訪ね、実家を売却する気でいると告げる。金太郎(花沢徳衛)に木遣りを習っていた芳美(吉宮君子)はけんかして傷だらけで帰宅した銀次(石倉三郎)に好意をいだくが…
洋一(伊武雅刀)は、ゆき子(伊東ゆかり)が根本と会ったことを秘密にしていることが気にかかる。ひらり(石田ひかり)はゆき子が詠んだ俳句のメモを見つけ、恋の歌だったと驚く。椰子の海・エディ(マーシー)は母親がかかっていた脚気(かっけ)が重い病でないと竜太(渡辺いっけい)に教えられ一安心するが…。みのり(鍵本景子)はゆき子から、東京を離れて秋田の画廊で仕事をしてみないかと言われ、早速行動にうつす。
秋田に画廊の下見に行くと決めたみのり(鍵本景子)。洋一(伊武雅刀)は反対するが小三郎(島田正吾)は本人に任せろと背中を押してやる。ひらり(石田ひかり)と銀次(石倉三郎)が祭りの寄り合いから深川家に帰って来ると、金太郎(花沢徳衛)の前に大量のキャベツが置いてある。芳美(吉宮君子)が銀次に好物を…と、一人で運んできたのだ。ひらりと金太郎は、このチャンスを逃さないようにと、銀次にハッパをかけるが…。
寒風山・久男(小林健)が、巡業に出た合間に故郷の秋田に帰っていいと許される。ひらり(石田ひかり)も夏休みをもらい秋田に行くことに。一方、東京を離れるのは無理と秋田から帰ってきたみのり(鍵本景子)は、それは竜太のそばにいたいからでは?と明子(池内淳子)に恋心を見抜かれる。明子はゆき子(伊東ゆかり)と相談し、みのりと竜太の見合いの席を設けるが、その日はちょうどひらりが秋田にいる日で…。
ひらり(石田ひかり)が梅若(伊東四朗)たちと秋田へ出かけている間に、みのり(鍵本景子)は竜太(渡辺いっけい)と見合いをすることに。仲立ちの明子(池内淳子)が、急に秋田に行くことになり同席できなくなっても、みのりは一人で会うという。何も知らないひらりは、ガイドブックを見ながらみのりに買うお土産をあれこれ考えていて、さすがにみのりも後ろめたい。するとひらりは、竜太も一緒に秋田に行こうと誘ってしまう。
ひらり(石田ひかり)が梅若(伊東四朗)たちと秋田の竿灯に見とれている頃、ホテルのロビーで完璧にめかしこんで待つみのり(鍵本景子)のもとに竜太(渡辺いっけい)が現れる。竜太は見合い相手がみのりと分かると「これって完璧にジョークだよなぁ」と、本気にしない。みのりも、来られなくなった相手の身代わりのバイトで来た、ととっさにうそをついてしまう。そんな自分に自分自身がうんざりしてしまうみのりだったが…。
高血圧だった小三郎(島田正吾)が倒れた。洋一(伊武雅刀)とゆき子(伊東ゆかり)は小三郎を竜太(渡辺いっけい)に診てもらうが…。寒風山・久男(小林健)の実家に椰子の海・エディ(マーシー)と一緒に泊まったひらり(石田ひかり)は、帰京前に秋田の名所、千秋公園や天徳寺を訪れる。一方みのり(鍵本景子)は、竜太(渡辺いっけい)との見合いがうまくいかなかったと明子(池内淳子)に報告しながら泣き出してしまう。
みのり(鍵本景子)と竜太が見合いをしていたとはつゆ知らず、ひらり(石田ひかり)は山のように買って来た秋田土産を楽しそうに広げ、みのりに渡す。みのりは見合いのことをとても言い出せない。梅若部屋では九月場所に向けて猛稽古が始まる。すると若手に胸を貸し、稽古をつけていた梅響(松田勝)が足首をねじってしまう。痛くもなんともないと梅若(伊東四朗)に報告する梅響だが、その顔は苦痛にゆがんで…。
今日は銀次(石倉三郎)と芳美(吉宮君子)のデートの日。気が乗らない銀次は明子(池内淳子)についてきてくれと頼む。ドジョウ屋での3人の席に、ひらり(石田ひかり)と竜太(渡辺いっけい)が通りかかり、明子を連れていく。二人にされたとたん銀次は「惚(ほ)れた女と結婚するまで独りでいる」とハッキリ言い渡し、芳美は泣きながら店を出ていく。解放された気分の銀次が家に帰ると、芳美は金太郎(花沢徳衛)にすがっていた
梅響(松田勝)は足首のけがで稽古を休まなくてはならなくなった。稽古できない不安や焦りから、寒風山・久男(小林健)たちに当たり散らすように。心配したひらり(石田ひかり)は、すみれ(阿知波悟美)を昼食に誘いに来た梅響を慰めつつ、すみれの思いも応援しようとするが…。友人に誘われ、例のバーにやってきたゆき子(伊東ゆかり)は再び根本(綿引勝彦)と会う。そこに洋一(伊武雅刀)が現れ二人きりの姿を目撃される。
ひらり(石田ひかり)は、梅響(松田勝)から「お母さんみたい」と言われて落ち込むすみれ(阿知波悟美)を励まそうと、牛嶋さまの祭りの準備に誘うが、梅響も会合に来るからと蛭田(三遊亭楽太郎)に止められる。ゆき子(伊東ゆかり)が根本(綿引勝彦)と会っているのを見た洋一(伊武雅刀)は、根本からそれとなく事情を探る。ますます疑惑を深めた洋一は、帰宅するとテーブルの上の茶わんをなぎはらい、ゆき子を怒鳴りつける。
ゆき子(伊東ゆかり)への不信感を爆発させた洋一(伊武雅刀)に、ひらり(石田ひかり)もみのり(鍵本景子)もショックを受ける。離婚を心配するひらりに、「しないつもり」だとゆき子はいうが…。洋一は金太郎(花沢徳衛)と銀次(石倉三郎)を相手に酒を飲み、結婚とは何なのかと落ち込む。牛嶋さまの祭りも近づき、ひらりは金太郎と銀次と一緒に、梅若(伊東四朗)に部屋の力士たちもみこしを担いでほしいと頼み込むが…。
ゆき子(伊東ゆかり)と洋一(伊武雅刀)は口をきかないまま朝食を囲む。ひらり(石田ひかり)もみのり(鍵本景子)も気を遣って、朝からどんよりとした雰囲気に。ゆき子は疑われるような事はしていないと言うが、ひらりは夫婦を続ける気がないならサッサと別れれば良いとはっぱをかける。するとゆき子は、日にち遅れの洋一の誕生日パーティーを開く。花が飾られたテーブルにケーキまで準備したパーティーのはずだったが…。
小三郎が高血圧で入院した原因は、自分が喧嘩(けんか)を売ったせいかもしれないと、金太郎(花沢徳衛)は小三郎の代わりに質屋の帳場に座ると申し出る。すると色っぽい客におだてられて、安い着物に自分の財布から9万円も出してしまい、ひらり(石田ひかり)はあきれる。明子(池内淳子)はみのり(鍵本景子)と竜太(渡辺いっけい)の見合いが上手くいかなかった事に責任を感じ、みのりに別の見合い話をもってくるが…。
見合いを終えたみのり(鍵本景子)が仕事中のひらり(石田ひかり)を訪ねてくる。迷っているみのりはひらりと食事することとなり、ひらりは竜太(渡辺いっけい)を呼ぶ。自分は古いタイプで、女を守るのが好きで守られる女が好きという竜太に、みのりは私はそういう奥さんになるつもり、とアピールするが…。梅若部屋では熱気あふれる稽古が続くが、梅響(松田勝)の足は良くないと梅若(伊東四朗)と厳しい表情をくずさない。
牛嶋神社大祭でひらり(石田ひかり)は大忙し。入院中の小三郎(島田正吾)の病室にも祭提灯を飾りに行く。ゆき子(伊東ゆかり)と洋一(伊武雅刀)も、一緒に祭りに行こうと盛り上がり夫婦のわだかまりが解れる。金太郎(花沢徳衛)たちの木遣りを終え、梅若部屋の力士たち、ひらりたちも加わってみこしが進んでいく。しかし祭りの後、ついにみのり(鍵本景子)はひらりに竜太(渡辺いっけい)をずっと好きだったと言ってしまう。
みのり(鍵本景子)は、竜太に思いを寄せているひらり(石田ひかり)を知っているだけに、今までずっと耐え忍んできたが、我慢が限界を超え本音が飛び出てしまう。竜太と見合いをして振られたこと、ひらりにずっとコンプレックスを持ってきていたこと。姉妹じゃなければよかったと今まで何十回思ったか分からない!とまで言ってしまい号泣するみのり。そんな姉にティッシュを渡してやりながら、ひらりも反撃する。
激しい姉妹げんかから一晩が明けた。ゆき子(伊東ゆかり)が洋一(伊武雅刀)に「何か変じゃない?あの二人」と聞くぐらい、表面上仲が良すぎるくらいのひらり(石田ひかり)とみのり(鍵本景子)。どちらも自分の友達にけんかのことを打ち明けるが、竜太(渡辺いっけい)への想いを捨てきれない。姉妹で互いに顔を合わせづらく、ひらりは小三郎(島田正吾)の病室へ、みのりは明子(池内淳子)へと泊まりに行くことになるが…。
明子(池内淳子)は内緒の電話を梅若(伊東四朗)に見られ、実家の料亭を売りに出していることを言ってしまう。怒った梅若とケンカになってしまうが、明子も一歩も引かず部屋から家出してしまい、すべてを明子に頼っていた梅若は右往左往することに。明子は、自分は当分戻らないが、場所前で力士たちにやってあげなくてはいけないことが沢山あるため、ひらり(石田ひかり)に『おかみさん』を代行してくれないかと持ち掛ける。
ひらり(石田ひかり)は家出した明子の代わりに臨時のおかみさんを引き受け、朝から大部屋の力士を叩き起こす。朝食の支度をてきぱき指図した後、いつものようにリーチ商会での仕事もこなす。みのり(鍵本景子)は会社の友人たちとひらりの様子を見に梅若部屋にやってくるが…。ゆき子(伊東ゆかり)と洋一(伊武雅刀)はささいなことでけんかになり、洋一は小三郎の部屋で別々に寝ることになってしまう。
ゆき子(伊東ゆかり)は内緒でワンルームマンションを借りてしまう。一人になれる時間が欲しいと前から思っていたと、保証人になってくれた礼子(田島令子)に打ち明ける。家出中の明子(池内淳子)は洋装にサングラスで変装し、ひらり(石田ひかり)と連絡を取っている。ひらりは帰っておいでよと勧めるが、明子はみのり(鍵本景子)を心配し、結婚に対してひらりよりも現実的に考えているという。それを聞いたひらりは…。
みのり(鍵本景子)の見合い相手を竜太(渡辺いっけい)に頼んだことで、ひらり(石田ひかり)はみのりから「アンタなんか大っ嫌い」と言われてしまう。梅響(松田勝)は足の怪我が治らず、梅若(伊東四朗)から休場しろと命じられ反発するが、寒風山(小林健)との稽古でまともに動けず、何度も転がされてしまう。その姿にひらりは竜太に抱き付いて泣き、竜太も肩を抱きなぐさめる。そんな二人を、みのりは射るように見つめ…。
みのり(鍵本景子)は、竜太(渡辺いっけい)の診療所に押しかけ、今夜から一緒に暮らさせてほしいと言い出す。そして、ずっと好きでしたと告白、家には帰らないという。あまりにメチャクチャな行動に、竜太は考える時間をくれと逃げる。ひらり(石田ひかり)は自作の星取り表を作って九月場所へ備えるが、梅響(松田勝)は休場し、椰子の海(マーシー)に差をつけられた寒風山(小林健)は、夜中に一人、稽古場ですり足を続け…。
金太郎(花沢徳衛)が入院中の小三郎(島田正吾)の具合を気にするそぶりを見せる。見舞いに行きたいのでは?と、ひらり(石田ひかり)が見抜き、銀次(石倉三郎)が調子を合わせておだてると、金太郎は喜んで病院へ行く。みのり(鍵本景子)は1週間の研修旅行だと家族にウソを言って、大荷物を抱えて竜太(渡辺いっけい)の診療所に再び押しかける。「今日は何があろうと家には帰りません」と竜太を見つめ、詰め寄っていく…。
朝5時。みのり(鍵本景子)は竜太(渡辺いっけい)の診療所の診察ベッドで目を覚まし、誰にも見られないよう早朝に出社していく。ひらり(石田ひかり)はリーチ商会で蛭田(三遊亭楽太郎)から梅若部屋が移転するという噂を聞く。驚いたひらりは梅若(伊東四朗)と明子(池内淳子)に真偽を確かめると、二人とも移転などしないと言う。ゆき子(伊東ゆかり)は秘密のマンションの部屋に花を飾り、ひとりゆっくりワインを飲んで…。
ひらり(石田ひかり)はみのり(鍵本景子)が研修旅行とウソをついて、竜太(渡辺いっけい)と一緒にどこかにいるのではないか?と疑う。みのりは夜、診療所に帰って来て、何度断られても一緒に暮らしたいと言い張り、竜太を怒らせてしまう。ひとりになったみのりが診察ベッドで寝る準備をしていると、寒風山(小林健)たちが、盲腸になった力士を連れて駆け込んでくる。パジャマ姿でイスの裏に隠れたみのりは見つかってしまい…。
パジャマ姿で診療所に隠れていたのを皆に見られたみのり(鍵本景子)。ひらり(石田ひかり)は「どうして?」とぼう然としている。急患の力士を救急車に乗せ一段落すると、みのりは竜太(渡辺いっけい)や銀次(石倉三郎)を連れ、家に戻って洋一(伊武雅刀)とゆき子(伊東ゆかり)を前に、事の次第を告白する。激怒した洋一は「恥ずかしいと思わんのか!」とコップの水をみのりにぶちまけ、ひらりは思わずみのりをかばうが…。
ひらり(石田ひかり)はゆき子(伊東ゆかり)に、みのり(鍵本景子)がアパートを借りて家を出たいと言っていたことを話す。ゆき子は心配し、明子(池内淳子)にもう一度竜太(渡辺いっけい)との仲を取り持ってほしいと頼む。竜太も半分は俺にも責任があるとみのりを気にかけ、銀次(石倉三郎)は金太郎(花沢徳衛)や蛭田(三遊亭楽太郎)と一緒に「みのりと竜太先生を結婚させる会」を作ると言い、ひらりに会長になれと言う。
みのり(鍵本景子)は、アパートに引っ越すと家族に告げる。会社も辞めてゼロからやり直すという。ひらり(石田ひかり)は竜太(渡辺いっけい)と会いやすくなるのではと心配するが、洋一(伊武雅刀)も反対せず、思い通りにやれとOKを出す。竜太は、このまま引っ越されたら後味が悪い、と一度みのりに会うことに。ところが、気持ちが吹っ切れたみのりに、竜太は「好き」というのとはちょっと違うが、つきあいたい、と言いだす。
みのり(鍵本景子)は引っ越しをやめることを洋一(伊武雅刀)とゆき子(伊東ゆかり)に報告し、みのりの独り歩きの決心に感じ入っていた洋一はガッカリする。ひらり(石田ひかり)は、失恋してしまったと梅若(伊東四朗)と明子(池内淳子)に明るく告白するが、梅若は「もっと努力する時」だと諭す。竜太(渡辺いっけい)は明子とどじょうを食べながら本音を探られ、気が合えばみのりとの結婚も考えるかもと言ってしまう…。
質屋の店番をしていたゆき子(伊東ゆかり)に誕生日プレゼントの花束が届く。しかし差出人はなく、洋一(伊武雅刀)は誕生日自体を忘れていた。みのり(鍵本景子)は竜太(渡辺いっけい)が話題の豊富な女が好きだと明子(池内淳子)から聞き、新聞の見出しを赤鉛筆でチェックしだす。しかしデートではうまく話せず、落ち込んだみのりは、話の上手いひらり(石田ひかり)に竜太に近づかないよう、そして講義もやめるよう頼み込む。
ひらり(石田ひかり)はみのり(鍵本景子)に泣いて頼まれた通り、竜太(渡辺いっけい)の診療所での講義をやめると言いに行く。しかし竜太は、ひらりが力士の健康にかかわった仕事がしたいと思っていることを見抜き、大学病院に戻るまでのあとひと月、辞めずに来るように言う。ゆき子(伊東ゆかり)への花束の送り主は根本(綿引勝彦)だった。銀座で会うことになったゆき子は、以前根本にもらったセーターを着てときめく…。
老人性高血圧で入院していた小三郎(島田正吾)が退院してきた。見舞ってくれたお礼にと、ひらり(石田ひかり)と一緒に深川家を訪ねるが、さっそく金太郎(花沢徳衛)と言い合いになってしまう。小三郎は、意地を張る金太郎も、ひらりとみのり(鍵本景子)がギクシャクしてるのも、洋一(伊武雅刀)とゆき子(伊東ゆかり)に不穏な感じが匂うのも、みんな生きている証拠で、生きているうちに起こることはみんな面白いという…。
梅若部屋の土地屋敷を買い受ける期限が迫っていた。梅若(伊東四朗)は6億の金を年内に作れないので黒磯に移転すると、先代親方の未亡人に言ってしまう。話は寒風山(小林健)たち若い力士たちに伝わり、移転の噂はホントだったんだとひらり(石田ひかり)の耳にも入り、小三郎(島田正吾)、金太郎(花沢徳衛)、銀次(石倉三郎)と4人そろって意気消沈する。明子(池内淳子)はとうとう実家の料亭・嵐月を売って金を作るが…。
明子(池内淳子)と口論し家を飛び出た梅若(伊東四朗)は、夜道で洋一(伊武雅刀)と出会い、どじょう屋で飲んでいた。そこに梅若を探しに来たひらり(石田ひかり)が加わり、洋一も梅若も夫婦でいる事の本音を話すことに…。蛭田(三遊亭楽太郎)は寒風山(小林健)に体重を増やす栄養の取り方を教えるひらりを見て、力士の中にドップリつかって相撲のスペシャリストを目指すつもりなら、遠慮なく店をやめていいと応援する。
明子(池内淳子)は何があっても夫婦は味方だと梅若(伊東四朗)を説得し、ようやく部屋の土地屋敷を買い受けることに。九州場所を前に動揺していた力士たちに、移転はないと安心させてやり、梅若は肩の荷を下ろす。竜太(渡辺いっけい)はひらり(石田ひかり)に、まじめに栄養士の資格を取ってみないかと勧める。一方みのり(鍵本景子)は竜太とのデートで、自分は面白いことが言えず話題もない、つまんない女だと泣き出して…。
梅若部屋の移転話がなくなり、安心した力士たちは激しい稽古に汗を流す。明子(池内淳子)はひらり(石田ひかり)が栄養士になる勉強を始めた事を喜び、ひらりはトータルな「力士コーディネーター」を目指すと夢を語る。しかし、栄養士になれと言ってくれた竜太(渡辺いっけい)のことが好きだという気持ちは変えられない。そんな竜太はみのり(鍵本景子)とひらりを前に、ついに大学に戻れと言う知らせが来たことを伝えるが…。
ひらり(石田ひかり)は竜太(渡辺いっけい)の将来を考え、大学に戻った方が良いと考える。竜太の迷いを断つために、ひらりは小三郎(島田正吾)に説得してもらうことにする。一方みのり(鍵本景子)は、竜太が両国に残るように金太郎(花沢徳衛)に説得を依頼。診療所で鉢合わせした水と油の二人は、すぐにけんか寸前になるが、竜太は間に挟まって口を出せず、小三郎も金太郎も、互いに言いたいことを言い終わると去ってしまう。
金太郎(花沢徳衛)は銀次(石倉三郎)を何とかして芳美(吉宮君子)と結婚させようと、みのり(鍵本景子)を呼ぶ。竜太(渡辺いっけい)とみのり、銀次と芳美のダブルデートをして、みのりにベタベタしてもらい、仲の良さを見せつけて銀次をその気にさせてほしいと頼むのだが…。部屋の在り方を変革しだした梅若(伊東四朗)は、明子(池内淳子)にひらり(石田ひかり)を専属栄養士として梅若部屋で雇わないかと相談する。
ひらり(石田ひかり)はリーチ商会で掃除しながら、なじんだところを辞めると考えるとつらく、竜太(渡辺いっけい)の迷う気持ちが初めてわかる気がする。しかし竜太は「飛び立つときは、そういうものを力づくでぶった切らないと大っきくなれない」と言ってひらりを励ます。ゆき子(伊東ゆかり)は小三郎(島田正吾)に俳句の会だとウソをついて毎日マンションでくつろぐが、コッソリ出てきた姿を明子(池内淳子)に見られてしまう
明子(池内淳子)はマンションから出てくるゆき子(伊東ゆかり)をまた目撃してしまい不審に思う。寒風山(小林健)は、診療所を去る前の竜太(渡辺いっけい)に、どうしても太れない体質についての悩みをぶつける。真剣に答える竜太に、ひらり(石田ひかり)は人間としての大きさを感じる。夜、誰もいない診療所でひとり涙をこぼすひらり。そこに入ってきた竜太に思わず駆け寄って抱き付き、ずっと好きだったと言ってしまう。
竜太(渡辺いっけい)に告白した直後、あと6か月診療所に残ると言われ気まずくなったひらり(石田ひかり)。竜太に気持ちを聞くと、みのり(鍵本景子)を好きだと言われてしまう。家に帰り、ひらりは竜太に告白してしまった事、そして振られてしまった事をみのりに話すが…。竜太の代わりに来るはずだった関西弁の医師・小林(橋本潤)が、藪沢家に挨拶に来る。なんと小林は、以前竜太がみのりと見合いさせようとした男だった。
ひらり(石田ひかり)は梅若部屋の栄養士になるため資格を取ると小三郎(島田正吾)に決意を語る。受験勉強に竜太(渡辺いっけい)の診療所に行くが、失恋の痛手をジョークで紛らすしかない。みのりはデートの日じゃないのにごめんね、と竜太に気を遣いながら食事するが、あまりに気遣いが過ぎて竜太を怒らせてしまう。そこに小林(橋本潤)がふらりときて、竜太の代わりにみのりと酒を飲み、いきなりプロポーズしてくる。
ひらり(石田ひかり)は竜太(渡辺いっけい)を大事にしないなら、みのり(鍵本景子)から取ると言ってしまう。みのりは「どうぞ。取れば。次がいるもん。」と小林からプロポーズされたことを勝ち誇ったように言う。洋一(伊武雅刀)は30億円の融資が焦げ付き、銀行の本店から支店長責任を問われることに。口座を管理する資料を見ていると、ゆき子(伊東ゆかり)が60万円を口座から下ろしていることに気づいてしまう。
ゆき子(伊東ゆかり)が秘密のマンションを借りるために銀行から下ろした60万円。洋一(伊武雅刀)は「何に使ったんだ」と追及する。ゆき子はとっさにエステに使ったとうそをつくが、ひらり(石田ひかり) とみのり(鍵本景子)は納得し、ゆき子をフォローする。九州場所は梅響(松田勝)と梅ノ川(板川光)がともに6戦全勝で千秋楽を迎え、どちらか優勝した方が十両に昇進するという展開になるが、先に梅響が1敗してしまう。
梅ノ川(板川光)が十両となり付き人に椰子の海(マーシー)と兄弟子だった梅響(松田勝)がつけられる。梅若(伊東四朗)があえてそうしたのだ。ひらり(石田ひかり)はその厳しさを目の当たりにし、自分もリーチ商会を辞めて栄養士1本にかけることに決める。小林(橋本潤)は竜太(渡辺いっけい)に、みのり(鍵本景子)は彼女なのかどうかと聞いてくる。彼女だったら手を出さないが、単なるオトモダチなら手を出すという…。
梅ノ川(板川光)は強くなり、稽古でも梅響(松田勝)は歯が立たない。十両になって数日なのにとひらり(石田ひかり)が不思議がると、梅若(伊東四朗)は「力士はその番付の相撲を取る」という言葉を教える。ゆき子(伊東ゆかり)はマンションで、夕方6時に来る約束の根本を待っていた。ドアチャイムにウキウキと扉を開けると、そこには明子(池内淳子)が立っていた。明子は二人分のテーブルセッティングを見て…。
ひらり(石田ひかり)は正式に梅若部屋の専属栄養士になる。今はまだ栄養士の資格がないからマネージャー見習いで、資格が取れなければ辞めてもらうと、梅若(伊東四朗)は厳しい。明子(池内淳子)もおかみとしての雑務や付き人としての仕事をやってもらうと告げる。言葉遣いからキッチリと鍛え直す方針だ。みのり(鍵本景子)は竜太のプレゼントにセーターを編むが、断られたら小林に渡すと言う。
ひらり(石田ひかり)は梅若部屋の朝稽古を廊下に座って見学し、早速チャンコ場へ。寒風山(小林健)たちが料理するのを手伝いながら、梅若部屋のチャンコは鉄分が足りないと指摘する。しかしうっかり包丁で指を切ってしまったひらりは、血を見た途端気を失ってしまう。そこへ竜太(渡辺いっけい)が現れ、ひらりを抱きかかえて手当てするが…。一方、みのり(鍵本景子)の会社には小林(橋本潤)が現れ、みのりに猛アピールする。
今日はひらり(石田ひかり)の成人式だというのに、金太郎(花沢徳衛)がタヌキの置物の下敷きになってけがをしてしまい、銀次(石倉三郎)に背負われて診療所にかけこむ。すると六甲おろしの歌が聞こえてきて、小林(橋本潤)が診察することに。仕事となるとピシッとカッコいい小林を、みのり(鍵本景子)は好もしく見直す。ひらりはゆき子(伊東ゆかり)が用意した振り袖を着て洋一(伊武雅刀)にあらたまってあいさつするが…。
ひらり(石田ひかり)はマネージャー見習いとして大忙し。一方、洋一(伊武雅刀)は仕事が与えられない会社を休んで昼まで寝ていた。ようやく起きたと思ったらゆき子(伊東ゆかり)が気遣いを見せて「ゆっくり寝させておく」と電話しているのを聞き、しかたなくまた布団に戻る。夜、家族で鍋を食べることになり、ゆき子は竜太(渡辺いっけい)も呼ぼうと言う。洋一の様子を見てもらうための策だったが、みのり(鍵本景子)は…。
ひらり(石田ひかり)は3時間しか寝ず、立って食事するほどの働きすぎで明子(池内淳子)を心配させるが、全部やりたいと譲らない。気持ちがいいくらい一生懸命なひらりに明子は感動する。竜太(渡辺いっけい)もひらりのことは生き方上手の調子良いヤツと思っていたが、不器用な情熱に驚く。みのり(鍵本景子)は小林(橋本潤)に、明日にでも芦屋の親に会わせたいくらい真剣だと言われ、揺れる心で竜太の診療所に急ぐが…。
みのり(鍵本景子)はひらり(石田ひかり)と竜太(渡辺いっけい)が仲良くしているのを見て、とうとう発作的に別れを切り出してしまう。そして家に帰ってメソメソと泣いていると、小林(橋本潤)にするのかとひらりに聞かれ「する」と答えてしまう。初場所、十両の梅ノ川(板川光)は負け越し幕下へ陥落。そして梅響(松田勝)が大きく勝ち越して念願の新十両に昇進。二人の立場は入れ替わり、天国と地獄が隣り合わせにあった。
ひらり(石田ひかり)は竜太(渡辺いっけい)と栄養士の受験勉強を進めるが、みのり(鍵本景子)と竜太がこのままでいいのか心配する。竜太は結婚を急いでばかりのみのりには会わないと断り、みのりも自分を不安にさせる竜太は男じゃない、と拒絶する。そんな中、小林(橋本潤)は診療所にやってきて、二人が別れたことを確認し、みのりを嫁にすると竜太に宣言。金太郎(花沢徳衛)銀次(石倉三郎)を味方にしようと近づくが…。
ひらり(石田ひかり)は、激しい稽古を見て緊張する新弟子たちに優しく接する。後援会の木原(毒蝮三太夫)は、ひらりのおかげで新弟子が増えますよ、と大喜び。ひらりと寒風山(小林健)のおかげで部屋の仕事が暇になった明子(池内淳子)は、ゆき子(伊東ゆかり)の秘密のマンションに来て「自分の時間って何すればいいの?」とこぼす。小林(橋本潤)はついに藪沢家に現れ、みのり(鍵本景子)と結婚させてほしいと言ってくる。
ひらり(石田ひかり)は梅若部屋にパソコンを導入。力士たちの体重を測り、体調を管理するメニューを作ると張り切る。銀行で左遷されて以来、洋一(伊武雅刀)は模型作りに逃げ込む毎日を送っていたが、小三郎(島田正吾)から質屋を辞めるから店も土地も好きにして仕事を始めろとはっぱをかけられる。みのり(鍵本景子)は会社に勤めたら、いざとなったらなかなかやめられないものと同情し、転職と恋愛は似ていると言い出す。
洋一(伊武雅刀)は朝から模型作りに逃げる。小三郎(島田正吾)に新しく事業を始めろと言われたが決心がつかない様子だ。ゆき子(伊東ゆかり)は秘密のマンションで友人を集め洋服の交換会を楽しむが…。梅若部屋の豆まきで、ひらり(石田ひかり)と竜太(渡辺いっけい)はみのり(鍵本景子)と小林(橋本潤)に鉢合わせする。竜太は小林の接近に動揺し泥酔してしまうが、ひらりの手を握って離さず、みのりはショックを受ける。
梅響(松田勝)は、付き合っている女性がいると梅若(伊東四朗)と明子(池内淳子)に相談する。相手はすみれだった。梅若は理解するが、付き合うのは十両に定着するまではダメだと命じる。ひらり(石田ひかり)は落ち込む梅響をすみれに会わせよう策を練り…。みのり(鍵本景子)は小林(橋本潤)と結婚する気持ちになるために、背中をポンと押す何かがほしいと金太郎(花沢徳衛)と銀次(石倉三郎)に頼むが…。
洋一(伊武雅刀)は銀行に残ることになったと知り、ひらり(石田ひかり)はほっとする。みのりは小林(橋本潤)からもう一度プロポーズされたら受ける、と友人たちに宣言。夜、小林は家の前まで一緒にきて、これで断られたらきっちり諦めると最後のプロポーズをしてくる。みのりは「承知しました」と答え、最期に竜太(渡辺いっけい)に会ってちゃんと別れてくるという。ついてくるという小林を残し、みのりは竜太のもとへ…。
小林(橋本潤)は洋一(伊武雅刀)とゆき子(伊東ゆかり)を前にみのり(鍵本景子)にプロポーズする。みのりが受けた直後、竜太(渡辺いっけい)が飛び込んできた。小林が、今プロポーズを受けてもらったところだと言うと、竜太はオメデトウを言いに来たという。しかしひらり(石田ひかり)は、それは本心でないと見抜く。小林は結婚式場や日取りはおろか、新婚旅行先や新居まで次々と段取りを進めてきて、みのりを圧倒する。
ひらり(石田ひかり)は、本場所後に力士たちの定期健診をしたいと梅若(伊東四朗)に申し出る。早速診療所に寒風山(小林健)や梅響(松田勝)たちがやって来て竜太(渡辺いっけい)の検診を受ける。すると梅響に思いもよらない症状が見つかり…。洋一(伊武雅刀)はみのり(鍵本景子)に、竜太ともう一回話し合った方がいいんじゃないか、と聞く。みのりは竜太の方が好きだが、一緒に暮らしたら休まらない気がする、という…。
みのり(鍵本景子)はついに会社の人たちに結婚の発表をする。小林(橋本潤)のもとにも金太郎(花沢徳衛)と銀次(石倉三郎)が改めて挨拶に来る。するとそこへ小三郎(島田正吾)もやってきて、小林は二人の祖父からお墨付きをもらうことに…。梅響は脊柱分離症で激しい稽古が禁じられる。ひらり(石田ひかり)と竜太(渡辺いっけい)は、梅若(伊東四朗)と明子(池内淳子)に精一杯のことをすると約束するが…。
竜太(渡辺いっけい)は、病名を出さず梅響(松田勝)に病状を説明すると、何でも言うとおりにするから相撲のとれる体にしてくださいと言われたという。ひらり(石田ひかり)は土俵のそばに居ながら稽古できず、筋力トレーニングだけを必死でやっている梅響を見て、胸の詰まる思いになる。どじょう屋でみのり(鍵本景子)と小林(橋本潤)と一緒になるが、梅響という悩みを共有しているひらりと竜太のムードにみのりは嫉妬する。
小三郎(島田正吾)は、ひらり(石田ひかり)にゆき子(伊東ゆかり)が自伝を書いていることを話す。それは自分のやりたいことが見つからないからで、根本的な解決をしないといけないという。小三郎はゆき子に藪沢質店の七代目を継いでほしいと頼む。どうしてもあんたが必要なのだと力説され、ゆき子は引き受けることに…。みのり(鍵本景子)は小林(橋本潤)に渡すバレンタインの手作りチョコレートを作ろうと台所に行くが…。
芳美(吉宮君子)は銀次(石倉三郎)を落とそうと、金太郎の旅行中に深川家に押しかける。銀次は慌てふためき雪見酒でごまかすが…。梅響(松田勝)はトレーニングで無理をしてしまい、急性の腰痛で三月場所を休場することに。ひらり(石田ひかり)は「そんなの可哀想すぎるよ!」と竜太(渡辺いっけい)にすがりついて泣く。その姿を見てしまったみのり(鍵本景子)は、今夜小林(橋本潤)とどこかに泊まるという。
小林(橋本潤)は、みのり(鍵本景子)が竜太(渡辺いっけい)のことをまだ好きで、今はヤケになっていると見抜く。しかし「ヤケでもかめへん」と、みのりをシティホテルに連れてくる。フロントで小林がダブルの部屋をとるとみのりは…。ひらり(石田ひかり)は梅若部屋で、竜太が梅響(松田勝)に三月場所を休場するように宣告するのを聞く。梅若(伊東四朗)も意気消沈し、明子(池内淳子)はあふれる涙を抑えることができない。
ひらり(石田ひかり)が竜太(渡辺いっけい)と栄養士の受験勉強をすると聞き、気が気でないみのり(鍵本景子)は銀次(石倉三郎)に見張りになってもらおうと思いつく。小林(橋本潤)との夕食もそこそこに銀次に頼みに行こうとするが、小林はみのりに両親と一緒に芦屋の実家に来てほしいと話す。銀次は見張りに来るが、キャベツをつまみに酒を飲み寝てしまう。するとひらりは、受験に落ちたら私とつきあって、と竜太に告白する。
告白してきたひらり(石田ひかり)に、竜太(渡辺いっけい)は恋人としてはつきあえないと本音を明かす。その時、酔いから目覚めた銀次(石倉三郎)は、ひらりが「みのり(鍵本景子)は小林(橋本潤)と大人の関係だ」と竜太にささやくのを聞いてしまう。ひらりは「恋人じゃないけど友達以上」に深く付き合いたいと、さらに竜太に食い下がるが…。銀次からすべてを聞いたみのりは、芦屋から帰ってきたら小林と暮らすと言い出す。
小林の実家の芦屋に行く日が明日に迫った。みのり(鍵本景子)は、受験勉強をしているひらり(石田ひかり)と竜太(渡辺いっけい)に夜食を持って行く。問題集に顔を寄せ合い仲良さげな二人を見て、みのりはたまらず割って入る。そしてひらりが夜食のおすそ分けにと部屋を出ると、気持ちがまだ揺れていることを竜太に告白し、小林とは手も握っていないとうったえる。そして、ひらりじゃない人と結婚して欲しいと言う。
みのり(鍵本景子)は、洋一(伊武雅刀)とゆき子(伊東ゆかり)と3人で小林の実家・芦屋に向っていた。ひらり(石田ひかり)は、みのりの気持ちさえしっかりしていればうまくいくと思うと、明子(池内淳子)に報告するが…。銀次(石倉三郎)は、「おめでとうございます」と次々と祝いにやって来る人々に驚き、金太郎(花沢徳衛)が自分に全く相談もなく、芳美(吉宮君子)との結婚を勝手に進めていたことを知り…。
みのり(鍵本景子)と小林(橋本潤)は、梅若(伊東四朗)と明子(池内淳子)の夫婦に仲人を頼み、金太郎(花沢徳衛)にもお礼のあいさつに行く。金太郎から強引に芳美と結婚することにされてしまった銀次(石倉三郎)は、土壇場でひっくり返そうと思っているとみのりにささやくが…。新居に引っ越して一緒に暮らし始めようという話に乗りきらないみのりに、小林は結婚の話は白紙に戻そうと唐突に告げる。
小林(橋本潤)から結婚を白紙に戻そうと言われたみのり(鍵本景子)は、「私が悪い」と泣きじゃくる。竜太(渡辺いっけい)のことで揺れ続け、小林のことをバカにするだけバカにしてきたのだと、自分がいかにひどいことをしてきたかを、ひらり(石田ひかり)に吐露する。洋一(伊武雅刀)は小林に会って復縁話にこぎつけようとするが、小林の方から至急に会いたいと言ってきて、どうしても見せたいものがあるという。
小林(橋本潤)は洋一(伊武雅刀)に、将来みのり(鍵本景子)や藪沢家の人たちと一緒に暮らすマイホームの青写真を見せる。ついカッとして白紙に戻すと言ってしまったが、そんな気は毛頭ないと頭を下げる小林に、洋一は大喜びで帰って来る。しかし、みのりは今の自分の気持ちでは小林を幸せにする自信はないと、自ら白紙にするという。ひらり(石田ひかり)はまた竜太(渡辺いっけい)への想いに戻るのではと心配するが…。
銀次(石倉三郎)が金太郎(花沢徳衛)に結婚をやめたいと言おうとした朝、芳美(吉宮君子)が訪ねてきて、これからは朝食を深川家で一緒に食べてから出勤すると言いだす。驚いた銀次に、芳美はみのり(鍵本景子)の破談を言いかけてしまい、みのりの別れ話は銀次から竜太(渡辺いっけい)へ伝わってしまう。複雑な気持ちの竜太とひらり(石田ひかり)が受験勉強していると、小林(橋本潤)がやってきて竜太に話があると切り出す。
小林(橋本潤)は竜太(渡辺いっけい)に見合い相手を紹介すると言う。ついては誰かつきあってる女性はいないか?と竜太にカマをかけてくる。ひらり(石田ひかり)はみのり(鍵本景子)との破談がバレないよう小林と話を合わせるが、竜太が勘づいた気がして不安でならず…。ゆき子(伊東ゆかり)は自分史の出版の打ち合わせを編集者とできたら秘密のマンションを引き払うと決意するが、洋一(伊武雅刀)はゆき子の隠し事に気づく。
洋一(伊武雅刀)はゆき子(伊東ゆかり)を問い詰めるが、ゆき子はマンションの秘密は隠し通す。自分の考えすぎだったと謝る洋一に、ゆき子は後ろめたい思いがわいてくる。みのり(鍵本景子)は勉強中のひらり(石田ひかり)のもとへやって来て、小林(橋本潤)に会うのを避けようとするが、ひらりはドジョウ屋で2人で話をするように段取りする。店に行く途中、竜太(渡辺いっけい)に会ったみのりは、突然竜太に抱きしめられる。
みのり(鍵本景子)は竜太(渡辺いっけい)に突然抱きしめられ、パニックになって去る。竜太はひらり(石田ひかり)に、小林とみのりの関係が白紙になったことを知ったと明かし、みのりとつきあいたいと思っている事を告げる。ひらりは「カッコ悪いよ!」と竜太をにらみつけ…。マンションを引き払うと決めたゆき子(伊東ゆかり)は、出版の打ち合わせにと最後に部屋に赴くが、ついに洋一(伊武雅刀)に見つかって…。
ゆき子(伊東ゆかり)の秘密のマンションに洋一(伊武雅刀)が突然入ってきた。「ここ、何なんだ」とぼう然と聞く洋一にゆき子はうまく答えられない。小林(橋本潤)は診療所に行き、竜太(渡辺いっけい)がみのり(鍵本景子)につきあうと言ったことを知り、怒りをあらわにする。2人は激しく言い争い、胸ぐらをつかんでもみ合いになり…。受験前夜、ひらり(石田ひかり)は洋一とゆき子が離婚の話をしているのを聞いてしまう。
ゆき子(伊東ゆかり)と洋一(伊武雅刀)の離婚話に気づかないふりをして試験の朝を迎えたひらり(石田ひかり)。小三郎(島田正吾)だけが違和感に気づき、ひらりを明るく送り出してやる。しかし、自信があるすべり止めのテストのはずだったが、問題に集中できなかったひらりは浮かない顔で戻って来る。竜太(渡辺いっけい)は、小林(橋本潤)とのケンカで目に青あざを作りながらも「受かってるよ、絶対に」と励ますが…。
ひらり(石田ひかり)は竜太(渡辺いっけい)に不合格だったと伝え、梅若(伊東四朗)と明子(池内淳子)にも報告する。ひらりは試験であがるような性格ではないと明子は不審に思い、竜太に心当たりがないか聞く。竜太はみのり(鍵本景子)と小林の結婚が白紙になったので、みのりに付き合いたいと言ったことを話す。明子は腹を立て、謝りに来たみのりにもきつく説教をする。本命の試験を前に、ひらりの動揺はおさまらず…。
ゆき子(伊東ゆかり)と洋一(伊武雅刀)は別居することとなり、ひらり(石田ひかり)のいない隙に金太郎(花沢徳衛)と銀次(石倉三郎)が藪沢家に呼ばれる。金太郎は、娘の不祥事だと頭を下げ続け、銀次も顔を上げようとしない。小林(橋本潤)は、決めるのはみのり(鍵本景子)だと言いながらも、竜太との喧嘩(けんか)の青あざをみのりに見せる。銀次はとうとう芳美(吉宮君子)に結婚する気はないと告げるが…。
金太郎(花沢徳衛)が足場から落ちて意識不明となり大学病院に担ぎ込まれた。銀次(石倉三郎)とゆき子(伊東ゆかり)が付き添い、担当医師は小林(橋本潤)だ。金太郎は目が覚め、実は腰の打撲だけの軽傷と小林から聞かされると、銀次を芳美(吉宮君子)と結婚させるために、一生立てないかもしれない大けがだと芝居してほしいと小林に頼む。ひらり(石田ひかり)とみのり(鍵本景子)も呼ばれた病室で、小林は芝居を始めるが…。
金太郎(花沢徳衛)は一生立てないといううそに、小林(橋本潤)は耐えられなくなる。そこへ小三郎(島田正吾)があらわれ金太郎と二人にして欲しいという。金太郎は芝居をしていると種明かしをし、そこまでしてでも銀次(石倉三郎)を結婚させたい思いを語る。ひらり(石田ひかり)は金太郎の重傷を疑わず、元気をつけさせるために、試験がダメでも合格したとうそをつこうと思いつく。発表当日、ひらりが大騒ぎで駆け込んできて…
ひらり(石田ひかり)の合格祝いが賑やかに行われる。小三郎(島田正吾)は明子(池内淳子)の帰りがけに声をかけ、金太郎(花沢徳衛)の足は実は銀次(石倉三郎)を結婚させるための芝居だと明かし、力を貸してもらう。明子は深川家に向い、芳美(吉宮君子)にほかの結婚相手を紹介したいと言い出し…。小林(橋本潤)は診療所で竜太(渡辺いっけい)を待ち受け「俺流のやり方で」と、みのり(鍵本景子)を奪い合う宣言をする
銀次(石倉三郎)と芳美(吉宮君子)を冷やかしに来ていたひらり(石田ひかり)は、ゆき子(伊東ゆかり)が再び出ていくと聞いて大急ぎで家に戻る。梅若部屋に机やパソコンが置かれて「栄養士コーナー」がつくられ、ひらりはやる気満々だ。みのり(鍵本景子)は、ひらりの夢がうらやましく自分はドツボにハマったように感じてしまう。竜太(渡辺いっけい)も小林(橋本潤)も、待ち伏せをしてまでみのりと近づこうとするが…。
小三郎(島田正吾)が電話する蔵にゆき子(伊東ゆかり)が入って来る。せっかく質屋のことを教わったのにと、恐縮するゆき子に、小三郎は今回のことは自分に任せろと言う。ひらり(石田ひかり)は「栄養士コーナー」でパソコンを使って早くも活躍中。竜太(渡辺いっけい)はみのり(鍵本景子)に何度も電話して食事をするが、話題がなく疲れてしまう。一方、小林(橋本潤)は上機嫌に酔った洋一(伊武雅刀)を連れて帰って来て…。
ゆき子(伊東ゆかり)は取締役になった洋一(伊武雅刀)のために花を飾る。明子(池内淳子)は、昔は梅若親方の浮気に苦労した、とゆき子にアドバイスする。何があっても退屈な人生のスパイスと思うことにしたという。ひらり(石田ひかり)は竜太(渡辺いっけい)と力士たちの健康データを入力しながら、みのり(鍵本景子)と会っているか探りを入れる。みのりは小林(橋本潤)から将来のマイホームの設計図を見せられ…。
小三郎(島田正吾)は1年間1人でロンドンに行くと言い出す。その間ゆき子に店を任せれば、洋一とゆき子を別れさせずにすむ、という策だ。みのり(鍵本景子)は心のゴワゴワをはがすために、小林(橋本潤)と竜太(渡辺いっけい)と3人で会い、両人に別れを告げる。竜太はひらり(石田ひかり)に、みのりと会うたびに疲れるようになったと忸怩たる思いを口にし、ひらりに「最低ッ」と胸をたたかれる。
ひらり(石田ひかり)は、みのり(鍵本景子)が竜太(渡辺いっけい)と小林(橋本潤)の2人と別れてきたと聞きなぐさめる。だが、別れたと言いながら小林の言葉を思い出しているみのりを見て、ひらりは小林のことをやっと本気になったのでは?とみのりに指摘する。「私、恥かいてみようかな」と、意を決したみのりは診療所に向い、小林に「私をお嫁さんにして下さい」と思い切って言う。小林は答える。「返事は今する…。イヤや」
「私をお嫁さんにして下さい」というみのり(鍵本景子)のプロポーズに小林(橋本潤)は答える。「イヤや……プロポーズは俺がしたいねん」みのりは小林の胸に飛び込んだ。ひらり(石田ひかり)、ゆき子(伊東ゆかり)、洋一(伊武雅刀)そして小三郎(島田正吾)は小林と結婚すると今決めてきた、というみのりに半信半疑。しかし、今度という今度は大丈夫だろうと、ひらりは「あたし信じたよ。おめでとう!」と祝福して握手する。
小三郎(島田正吾)はロンドン行の話で洋一(伊武雅刀)とゆき子(伊東ゆかり)を別れさせずにすむと考えていたが、ゆき子の思いは堅く別居すると言って譲らない。ひらり(石田ひかり)は梅響(松田勝)と一緒に竜太(渡辺いっけい)の引っ越し準備を手伝う。梅響は竜太がいなかったらここまで早く怪我が治らなかったと感謝する。ひかりも夢は竜太夫人とおどけるが、梅響が自転車で転倒し足首のじん帯が切れる大事故が起きて…。
竜太(渡辺いっけい)が脱力したように診療所に戻って来る。梅若(伊東四朗)を呼び出し、梅響(松田勝)の怪我は致命傷で、早めに第二の人生を考えた方がいいという大学病院での結論を伝える。梅響は軽傷と信じて疑わず、すみれ(阿知波悟美)は笑顔で見舞いに来る。竜太はひらり(石田ひかり)には、梅響は廃業する現実を伝える。ひらりは竜太に諦めないように訴えながら泣き崩れ、明子(池内淳子)は梅若にすがって涙を流す…。
銀次(石倉三郎)と芳美(吉宮君子)の結婚式は牛嶋神社で、披露宴は梅若部屋の大部屋で行われることになった。ひらり(石田ひかり)は竜太(渡辺いっけい)に頼み、梅響(松田勝)に特別に外出許可を出してもらい結婚式に出席できるようにする。披露宴は蛭田(三遊亭楽太郎)の司会で賑やかに進み、小三郎(島田正吾)と金太郎(花沢徳衛)が都々逸を一度も稽古することなしに披露するが、なぜか息ぴったりで大拍手が起こる。
銀次(石倉三郎)と芳美(吉宮君子)の新婚生活が始まる。新婚生活の参考にと遊びに来た小林(橋本潤)と新婚旅行の話をしていると、ひらり(石田ひかり)が梅響(松田勝)が廃業すると知らせに来る。梅響本人にも竜太(渡辺いっけい)と梅若(伊東四朗)から髷(まげ)を切れと宣告される。声をあげて泣く梅響。その悲しさや辛さ、悔しさを受け止めながら部屋に帰った梅若は、明子(池内淳子)の前を素通りし自室にこもり号泣する
梅響(松田勝)が相撲を辞めた後の仕事を周りの皆が考える。寒風山(小林健)は実家に電話をかけ東京に支店を出せないかと頼み、梅若(伊東四朗)は一門の親方衆からさまざまな就職口を紹介される。ひらり(石田ひかり)は、すみれ(阿知波悟美)が顔を見せなくなったのを心配して訳を尋ねてみると、梅響は好きだが最低限の経済力を持っていないと一緒に暮らせない、と悔しがる。梅響を励ますため、ひらりはあるアイデアを思いつく
梅響(松田勝)の廃業が決まったとたん、すみれが病室に見舞いに来なくなっていた。ひらり(石田ひかり)に慰められるのも辛かった梅響だが、いよいよ退院することに。梅若(伊東四朗)に挨拶し、いつまでも厄介になっていられないので床屋でまげを切ってくると言うと、梅若は断髪式の用意が進んでいるという。驚く梅響に明子(池内淳子)は化粧まわしもつけてお披露目もするという。ひらりが全部言い出したことだった。
梅若部屋に「梅響勝断髪式会場」の看板が掲げられ、続々と集まる参加者にひらり(石田ひかり)が丁寧に挨拶する。力士たちがずらりと並んだ稽古場の土俵に、最後の大銀杏を結い化粧まわしを締めて梅響(松田勝)が進み出る。万雷の拍手鳴りやまぬ会場から離れた玄関口には、すみれ(阿知波悟美)も娘とよそ行きを着て、そっと晴れ姿を見ている。梅若(伊東四朗)の口上の後、一人また一人と梅響のまげにハサミを入れていく…。
ゆき子(伊東ゆかり)は家を出てマンションに別居を始める。夜帰ってきた洋一(伊武雅刀)は、ゆき子に気を遣わないことにノビノビして笑顔でビールを飲み、ゆき子も夕飯を出前で済ませ礼子(田島令子)とワインでおしゃべりを楽しむ。断髪式の会場に来なかったすみれ(阿知波悟美)に、ひらり(石田ひかり)は梅響が北海道に帰ることを考えていると教える。すみれに「一緒に北海道に行ったら?」とひらりは勧めるが…。
マネージャー見習いとして、ひらり(石田ひかり)は曜日ごとに個人面談日を設けたが、毎日開店休業状態で、無理やり寒風山(小林健)から恋愛相談を引きだしたりする。両国を出る日が迫ってきた竜太(渡辺いっけい)は深川家に酒を持って行くが、銀次(石倉三郎)と芳美(吉宮君子)、ひらりとみのり(鍵本景子)と小林(橋本潤)で、親戚の家をつなぐ改築の話で盛り上がっており、ひらりだけしか竜太の寂しさに気づかない…。
自分に代わって両国の人気者になった小林(橋本潤)に、嫉妬心丸出しに腹の中を全部さらけ出して叫んでしまったことを、竜太(渡辺いっけい)は恥ずかしく思っていた。しかし、ひらり(石田ひかり)もみのり(鍵本景子)も、そういう人間的な弱さを見せた竜太を魅力的に感じる。自分は大学に戻るが、梅若部屋だけはホームドクターになるから手を出すなという竜太に、小林はそれならひらりと結婚してこの町に住んだらどうだという。
竜太(渡辺いっけい)は梅若(伊東四朗)と明子(池内淳子)に、大学病院に戻った後も梅若部屋のホームドクターになると約束する。あとは梅響の仕事にと、明子は梅若部屋で小さなチャンコ屋を開いて梅響を店長にしようと提案する。慎重な梅若を押し切りさっそくひらり(石田ひかり)と物件を探すとウキウキしてくる。ゆき子(伊東ゆかり)は店番を終えて久しぶりにリビングに行くと、冷蔵庫がカラッポなのにがく然とする。
ゆき子(伊東ゆかり)と別居して、洋一(伊武雅刀)はひとりで食べるものすら満足に用意できない。見かねたみのり(鍵本景子)は、小林(橋本潤)との買い物をキャンセルして3人ですき焼きを食べることに。小林はみのりをストレスから救うためと、率先して準備を手伝う。ひらり(石田ひかり)はゆき子のマンションですし折りの夕食を共にして、お金に困っているのがアリアリとわかるゆき子に家に戻ってくるように言うのだが…。
ひらり(石田ひかり)はみのり(鍵本景子)のウエディングドレスの仮縫いを利用して、ゆき子(伊東ゆかり)と洋一(伊武雅刀)を仲直りさせようと思いつく。予定が変わったからゆき子が来られないとうそをついて、夫婦を会わせたひらり。しかし、みのりは2人をわざとここで会わせたと正直に言い、式の当日2人に言えないかもしれないからと、ゆき子と洋一に育ててもらった感謝を伝える。ひらりも洋一もゆき子も泣いてしまい…。
Dirigido Por: No se ha añadido al director.
Escrito por: No se ha añadido ningún guionista.
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明子(池内淳子)がチャンコ屋を開くと聞いた小三郎(島田正吾)は、ロンドンに発(た)つ前にチャンコ屋の看板を書くと言いだす。金太郎(花沢徳衛)も自分が書くと梅若(伊東四朗)の部屋に押しかけ2人で張り合う事に。「親方の夢」だと二人が出した部屋の名前は二人とも同じ「不知火」で…。みのり(鍵本景子)は、竜太(渡辺いっけい)の送別会をひらり(石田ひかり)と小林(橋本潤)の4人でやろうと診療所に誘いに来るが…
小三郎(島田正吾)のロンドン行きが明日に迫り、ひらり(石田ひかり)は薬など旅の荷物の世話をする。竜太(渡辺いっけい)に、小三郎が発(た)ってしまった後の夕食が淋しいと誘うが、何やらデータの整理で忙しいからと断られる。最後の夜、家族みんなで夕食を囲み、小三郎は来年戻ってくる頃にはひ孫が抱けるかもしれないと思い、力が湧いてくる。出発の朝、見送りの人たちの中に犬猿の仲の金太郎の姿は無かったが…。
金太郎が置き手紙を残し、姿を消した。手紙には日本の東西文化の研究をしに旅に出ると書かれていた。銀次(石倉三郎)と芳美(吉宮君子)が慌てふためいていると、小林(橋本潤)がやって来て、金太郎は自分の芦屋の実家に滞在し有馬温泉につかりながら研究すると種明かしされ、銀次は呆(あき)れかえる。竜太が両国を出ていく日が明後日と近づいてきた。しかし竜太はひらり(石田ひかり)に電話もくれない。
竜太(渡辺いっけい)は最後の朝稽古をじっと見るが、ひらり(石田ひかり)はツンツンとすねたまま。しかしその後ドジョウ屋に呼び出され、竜太からフロッピーディスクと梅若部屋の全力士のメディカルデータを渡される。ホームドクターとして今後も通うが、緊急で何かあったときにと、大急ぎでまとめていたのだ。ひらりは誤解を謝り、感謝する。竜太はひらりに頑張れよと手を差し出すが、ひらりは好きな人とは握手しないという…。
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