Episodes 31

1

三陸鉄道

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January 10, 2014

2013年4月3日に部分開通を果たし、「あまちゃん」でも全国から注目を浴びた三陸鉄道。震災からの復興途上にある三陸で力強い一歩を踏み出した車両は、多くの笑顔をもたらした。明治、昭和とこれまで何度も大津波に襲われ、厳しい自然と闘ってきた三陸の人々は、それでも何度も立ち上がり、自然の恵みを引き出しながら生き抜いてきた。春、震災で多くの船が流された浜で、ワカメ漁を手伝いながら、三鉄での初通学を待つ女子高生。夏、冷たい風と濃霧をもたらすヤマセの中でコメ作りに励む、元・三鉄建設工事員のばっぱ。秋、三鉄の駅の管理をしながら、豊かさを取り戻しつつある海に網を入れる老漁師。三陸鉄道に関わる沿線の人々の日常を、四季とともにたどりながら、震災から3年目の三陸の人々の今、そして風土を描く。さらに番組では三鉄車両の特殊撮影にも挑戦。国鉄時代からの映像も含め、鉄道ファンお宝映像も見逃せない。

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2

山あり谷あり神様あり

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January 17, 2014

万物に魂が宿るとする日本人の感性は、それぞれの土地で神の姿を見いだしてきた。山に生きるものは山の神の声に耳を傾け、大地を耕すものは田の神に深い祈りを捧げる。無事に収穫できますように、つつがなく暮らしていけますように・・・。

厳しい生活のなかで私たちの祖先が捧げてきた切なる願い。深い祈りは、神を喜ばせる供物・風習・祭りとなり、各地で多彩な芸術・文化を育んだ。

今もそこかしこに感じる八百万の神々の気配。山にも谷にも、苦しい時にはどこにでも。日本人と神との、深くて不思議な結びつきを描く。

●宮古島  年に一度、聖なる泉から姿を現し、人々に福を授ける謎の神

●奥能登  少々荒っぽい方法で無病息災を願う「あばれ祭り」

●高知   四国山地の奥深くで、400年以上伝えられてきた古い民間信仰「いざなぎ流」

●銀座   都会の暮らしにあわせて変容した、ビルの谷間の守り神

ほか。

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3

筑波

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January 31, 2014

「西の富士、東の筑波」。江戸時代から富士山と並び称されてきた筑波山。山全体が神の領域とされ、信仰の対象として万葉の時代から多くの歌に詠まれてきた。冬は深い雪に閉ざされる富士と異なり、一年を通じて人々が集いにぎわう。ご存知ガマの油売り口上、独特の気候が育てる恵みの果実、そして修験の山としての姿。「聖」と「俗」、全てを見守り包みこんできた山、筑波山。山とともにある山ろくの風土の物語。(2014年放送)

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4

白川郷

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February 7, 2014

奥飛騨の深い山の谷間にいつから人が住み始めたのか定かな記録はないが、古来より脈々とこの地で人々の暮らしが営まれてきた。

世界遺産にも登録された合掌造りの民家が現れたのは江戸時代なかば。養蚕を目的に考案された幾層にもなる茅葺きの家屋は、本来の役割を終えた今も114軒が残り、そこに人が暮らしている。

雪に閉ざされる長い冬が近づく。屋根の葺き替え、雪囲い、漬け物作り、火事への備え、祭り・・・集落が一つになる。それは、厳しい冬を幾度も経ることで培われた“結”の姿。

山あいの小さな集落の冬支度を見つめ、時代が移りゆくなかで変わることなく受け継がれている人々の絆を見つめる。

<オムニバス項目(抜粋)>

●“結”を育む屋根葺き・・・村中で役割分担し助け合う。この作業から“結”が生まれた。

●当番がいっぱい!・・・火の用心、神社の祭礼。住民の連携が欠かせない。

●女と男の共同作業・・・女たちは保存食の切り漬け作り、男たちは風と雪を防ぐ雪囲い。

●花嫁来たる・・・冬を前に結婚式。金沢市から花嫁がやってくる。花嫁行列で祝福。

●信仰と絆・・・浄土真宗の法要行事「報恩講」。料理を分け合い持ち帰り、絆を確認。

●新年を祝う・・・元日は、春駒踊り。七福神と舞子に扮した村人たちが集落を練り歩く。

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5

出羽三山

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February 28, 2014

古くから山岳信仰で栄えてきた東北・山形県の霊山、出羽三山。夏には白装束に身を包んだ人たちが、列をなして参拝に訪れる。豊作を祈る山麓の農家、先祖の霊に会いに来る人々、一人前の跡継ぎと認められることを目指す千葉の若者たち。出羽三山信仰は、講という地域ごとの信仰集団で先祖代々伝えられ、東日本一円に息づいている。

出羽三山とは、月山、羽黒山、湯殿山の3つの山の総称。山麓の人々の一年は、この三山への祈りと共にある。雪深い春の月山に登り、山の神を里に降ろし、田の神として迎える人々。夏、参拝に来た講の人たちを、山の幸の精進料理でもてなす山伏の宿・宿坊。稲の収穫が始まる秋、翌年の五穀豊穣を祈る百日間の精進潔斎に入る人。その満願を、地域を挙げて迎える年越しの祭り...。

また山麓には、即身仏という独特の仏様が祭られている。即身仏とは、仏になって人々を救うために、生きながらミイラになったという仏様。この地の、豪雪や冷害に苦しんだ時代の記憶を留め、今も救いを求める人々の篤い信仰を集めている。

厳しい風土から生まれた、豊かな祈りの世界、出羽三山信仰の今を見つめる。

<オムニバス項目(抜粋)>

●田に神を迎える...雪深い春の月山山頂から山の神を田に迎える、集落挙げての伝統行事。

●即身仏信仰...生きながらミイラとなった仏様・即身仏に救いを求める人々。

●山頂の神社を守る...山頂に泊まり込みで参拝客を受け入れる神職たちの暮らし。

●山伏の宿...参拝者の宿・宿坊を営む山伏の、信仰の里を支えて来た活動。

●一人前になる旅...千葉で息づく、地域で一人前と認められるための若者たちの三山信仰。

●五穀豊穣を祈る百日行...豊作を祈るため百日間祈り続ける人とそれを支える地域の人々

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6

北海道 野付

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March 7, 2014

北海道の東の果て、オホーツク海に向かって日本最大の砂嘴が伸びる、野付。冬には吹雪が荒れ狂い、目の前の海も凍りつく酷寒の地。各地から流れ着いた人々が、肩を寄せ合い、自然に逆らわず漁をして生きてきた。冬には凍った海に穴を開けて網を仕掛け、秋には強い風を帆に孕ませた打瀬船で網を引く。野付は江戸時代、国後島にわたる玄関口として北方交易の拠点でもあった。砂と枯れ木ばかりの野付半島の先端には、かつて武家屋敷が立ち並ぶ「キラク」と呼ばれる“幻の町”があったという。一説では「気楽」と当てるらしい。町の賑わいは幻だとしても、食べていくには困らない。自然が厳しい土地ながら、老いも若きも「気楽」に生きる野付の四季を見つめる。

<オムニバス項目(抜粋)>

●厳しい冬の暮らし...雪に閉ざされた冬の「贅沢」な保存食。夜の楽しみ「下の句かるた」。

●氷の下からの恵み...氷下待ち網漁。結氷する湾に開けた穴から魚が「湧き出る」。

●移住者たちの新天地...明治時代の「番外地」への入植。人々を結びつける唄。

●伝説の舞台...半島の先端に町があったというキラク伝説。国後島へ渡る玄関口だった。

●自然との調和...湾内に繁茂するアマモを傷つけない打瀬船でホッカイシマエビを獲る。

●冬が呼ぶ美しさ...カメラマンを魅了する「四角い太陽」、オオハクチョウの群れ。

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7

東京のベッドタウン埼玉に、樹木をいつくしむ独特の文化が息づく地域がある。

ひとつは、大宮・盆栽村。大正時代の末、“理想の盆栽郷”を求め、盆栽師たちが移住し作られたまちには、小さな鉢の中に雄大な自然を再現する高度な技が伝えられる。また、子供からお年寄りまでが盆栽を楽しみ、木の持つ生命力にこころを癒され暮らしている。もうひとつは、江戸時代から農家の副業として植木の栽培が盛んになった川口市安行(あんぎょう)地区。毎週、植木専門の市も開かれ、松やヒバなどの庭木から色とりどりの草花まで数多くの品種が揃う。出荷した先でも健やかに育つよう、ていねいに根の手入れする職人や、江戸時代から伝わる品種を交配させ、より美しい色・形のモミジを追求する人など、独自の技と心が受け継がれている。樹木の生長がおさまり、剪定や植え替えなど手入れに忙しくなる秋から冬にかけ、盆栽と植木をいつくしみ育てる人びとの物語を紡ぐ。

<オムニバス項目(抜粋)>

●“聖地”盆栽村…全生徒が盆栽を育てる小学校。盆栽の世話が取り持つ、地域の縁。

●盆栽の“小宇宙”…鉢の中に大自然を凝縮する盆栽。盆栽園に受け継がれる精緻な技。

●盆栽村・誕生秘話…村の名声を高めたエゾマツ。理想の美を追求した盆栽師の心意気。

●もみじ狩りの隠れた名所…品種改良の名人が育てる400品種の色鮮やかなもみじ。

●技は「根っこ」にあり…植木の根をあえて削り活力を引きだす技。植木が“嫁ぐ”日。

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8

さくら十二の物語

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March 28, 2014

南から順に開花の便りが届く「桜」。日本人は、春の訪れを告げるこの花を心躍らせて待ち、特別な思いで出迎える。そこには桜の数だけ、物語がある。集落の名前まで「さくら」に変えて愛(め)でる村、桜は山の守り神。“花迎え”と言われる準備からお客をもてなす“花の宴”まで、一流の趣味で彩られた京都の花見。戦争で亡くなった村人たちのために2000本の桜を植えてきた男。桜を愛でる人々の知られざる物語。2014年放送

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9

金沢

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April 4, 2014

加賀百万石の城下町・金沢は、全国有数の多雨多雪地域。とりわけ冬は、大雪に見舞われる。風雪に遮られて屋内に籠らざるを得ない気候風土にあって、金沢の人々は互いに肩寄せ合って絆を深め、京の貴族文化や江戸の武家文化をも凌ぐ、孤高の生活文化を育てようとしてきた。

藩主・前田家は文化振興政策を推し進め、優れた職人や知識人を呼び寄せた。そして、彼らに学んだ町衆が、雪国の風土や産物を活かし、技とセンスを磨いて、文化の香り高き街を育てた。雪の中でも「歳暮釜」「初釜」と称して茶の湯の集まりを催し、彩り豊かな加賀漆器や九谷焼の器に山海の幸を贅沢に盛り付けて味わうのも、この地ならではの特長だ。

冬、しんしんと降る雪に包まれ、空は鉛色。その下で絢爛たる城下町を築き生きる人々の物語。

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10

1000年の時を超えて、世界中で愛読されている「源氏物語」。54帖からなるその長大な物語には、恋愛だけでなく、子を思う親心や夫婦のいさかいといった、今も変わらぬ人間関係、心の機微が丁寧に描かれている。そしてそこには、当時の習俗、娯楽、四季との関わり、さらには価値観や美意識、死生観など、現代の「日本人」につながる様々なものが書き込まれている。

花を愛で月を愛で、祭りを愛する。たたりを恐れ、鬼門を嫌う。子供がある年齢に達すると親戚一同で祝う。双六やひな人形といった子供の遊び。歌を詠み合う、香を聞くといった教養を要する遊び。生きること、死ぬこと、もののあわれ…描かれているものの多くは、平安時代の貴族社会という枠を超え、日本人のDNAに刷り込まれているものだ。

京都を中心に、現代の日本に息づく「源氏物語」の世界を旅する。

<オムニバス項目(抜粋)>

●現代の平安絵巻…名場面「牛車の争い」の葵祭は今も盛大。現代の牛は岡山で育成・訓練

●親子4代お食い始め…子供誕生の喜びの儀式。歯固め石を噛ませて多幸を祈る

●十三夜の夜噺…満月手前の十三夜、蝋燭と灯明だけで自然を愛でる夜の茶会

●悪霊退散、仲秋月の魔力…現代も続く平安京鬼門除けでの加持祈祷。病は物の怪から

●魔鏡…鏡は人の魂が宿る場所。京都唯一、寺社に納める魔鏡を作る30代の職人。

●男の理想郷…源氏の館・六条院を1/4スケールで再現する男。その思いとは

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11

広島 七川 春模様

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April 25, 2014

古くから“七川のまち”と呼ばれてきた広島は五つの島が繋がってできた町。川の間の大きな島が“広島”の名の由来とも言われ、上空から眺めると、川がまるで血管のように縦横無尽に街中を流れている。春は川沿い一面に桜が咲き誇り、川面とのコントラストが人々の目を楽しませる。一方、町の中心を流れる太田川と相生橋は原爆投下の目印となり、広島の町を一瞬のうちに焼け野原とした。

地盤の悪いデルタ地帯に都市を築いてきた広島の人。川から注ぎ出す栄養分を大切に河口で始めたカキ養殖、建造しにくい地下鉄の代わりに路面電車を展開、次々と橋を架け、日本一の路面電車国となった。古くからの鯉の産地でもあり、焼け野原になった戦後、「出世魚の鯉にさらなる飛翔の願いをこめて」“鯉(カープ)”という名の市民球団を作り、復興の支えにしてきた。

川と橋の町、広島に生きる人々の営みを見つめ、その個性的な風土に迫る。

<オムニバス項目(抜粋)>

●雁木タクシーの旅…

  川を走る雁木タクシー。しじみ漁や青鷺の島など川の町広島の素顔を巡る

●島々つないだ車両…

  路面電車を通すために、島々を結ぶ橋が架けられ、都市・広島は発展する

●川筋が生んだ商人街…

  日本一の生産量を誇る広島針。源流で育まれたたたらの鉄がその原点

●鯉(カープ)を愛す…

  “鯉に飛翔の願いを”市民球団は戦後の力に。今も広島人を熱狂させる

●もうひとつの大河…

  中四国随一の歓楽街・流川。水の流れない広島のもうひとつの川を探索

●七川の恵み・カキ漁…

  中国山地の栄養分が七川から流れ出し、その河口で始まったカキ養殖

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城崎温泉

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May 2, 2014

兵庫県北部、志賀直哉の小説『城之崎にて』で知られる城崎温泉。その歴史は聖武天皇の時代に遡るといわれている。柳並木の下を客が浴衣姿で湯巡りする昔ながらの風情が残り、松葉ガニなど海の幸も魅力の温泉場だ。しかし、日本海沿いの山と川に挟まれた土地は猫の額ほど狭く、15分もあれば歩いてしまう距離。そこに80軒ほどの小さな温泉旅館が肩を寄せ合う。

そんな城崎に伝わる格言がある。

「町は一つの旅館。駅はその玄関、道路は廊下で、旅館は客室、商店は売店。城崎に住む者は、みな同じ旅館の従業員だと思いなさい。」

「町を一つの旅館」と考え、そこに湧くお湯を1300年にわたって大切に守り、支え合って生きる城崎温泉の人々。その冬から春にかけての小さな温泉場ならではの暮らしを描く。

<オムニバス項目(抜粋)>

●信仰と温泉・・・城崎の見守ってきた温泉寺。町の人はお湯に感謝し寺に祈りを捧げる。

●街はひとつの宿・・・外湯を巡り、射的場を楽しみ腹ごなしはラーメン。共存共栄の基本。

●街のお母ちゃん・・・親子孫の3代にわたり客の話を聞いてきた80歳のスナックのママ。

●北但大震災・・・街が壊滅した震災。今に残る共存共栄の精神と、街の風景の基盤となった。

●城崎人になる・・・外から婿養子にきた若旦那。街に支えられることを覚え、城崎人になる。

●城崎の顔の交代・・・老舗旅館に34年勤め、愛されてきた名物看板女将。最後の1か月。

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13

川崎

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May 23, 2014

日本有数の初詣客を集める川崎大師のお膝元・川崎。東京のベッドタウンとして見過ごされがちだが、東海道の宿場町としての歴史をもち、その後もめまぐるしく風景を変えてきた。多摩川河口の漁村が、埋立地のコンビナートに姿を変えた明治~昭和。日本屈指の大工業地帯として高度成長を支えた。そして現在の川崎は、脱工業が進み、工場が去った跡には商業施設やマンションが次々と建設されている。

しかし時代が移っても変わらないのは、川崎が“働く庶民の街”だということ。幕府の直轄地だった江戸時代は絶対的な権力を持つ殿様が存在せず、明治以降は急速な工業化に伴って国内外から多様な労働者たちがやって来た。そして今年は、川崎大師で10年に一度の本尊大開帳が行われ、いつもにも増して華やかな雰囲気に包まれる。気さくでバイタリティあふれる川崎人の気質と、気どらず飾らない街の風景。働く庶民の街・川崎の魅力を伝える。

<オムニバス項目(抜粋)>

●川崎大師

  …10年に一度の本尊大開帳。晴れ舞台を演出する講の人々の嵐の1ヶ月。

●工場夜景と海苔漁師

  …大工業地帯ならでは絶景。その一角でノリ養殖の技を伝える老漁師。

●労働者演劇

  …コンビナートに息づく工場労働者の心意気。若い劇団員が知る川崎の戦後史。

●知られざる浜の味覚

  …大師参拝の江戸っ子たちも舌鼓を打った老舗料亭の「はまぐり鍋」

●コリアンタウン

  …日本経済を底辺で支えた街。焼肉屋のハルモニが見つめてきた人間模様。

●町工場の三人娘

  …町工場のガールズバンド、駅前の路上ライブで“川崎愛”を叫ぶ!

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14

京都 清水界隈

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June 6, 2014

世界文化遺産に登録され、年間500万人の観光客が訪れる清水寺。古くから「きよみずさん」として親しまれ、身分の貴賤や宗派を問わず、人々の心のより所となってきた。門前に暮らす人々は、「“寺あっての我が家”」と代々親から習い、今も毎日夜回りをする。

こうした人々の信仰によって、創建以来幾度もの災害、戦災にあいながら復興を繰り返して1200年。そして今行われているのが、11年かけて9つのお堂を修復するという、創建以来の大修理だ。京都局では、巨大な舞台を支える寺の構造や明治以来の柱の入れ替え修理など、事前調査の段階から、長期取材中。

永きに渡って清水寺と共に生きてきた地元の人々の豊かな暮らしや、修理に携わる京都の伝統職人のこだわりと想い、初めて明らかになった寺の構造や工夫、そして四季折々に表情を変える美しい風景を紹介する。

<オムニバス項目(抜粋)>

●正月の修正会

  年の始まりを祝う法要。人々が印を額に押してもらう、分かっているだけでも江戸時代から続く習わし

●寺の朝参り

  朝6時に参る数十人。寺名の由来となった音羽の滝で水を汲み、音羽山に登る。

●「寺・坂・我が家」の警備団

  “きよみずさんあっての”門前町。昭和23年から毎晩続く警備

●創建以来の大修理

  「清水の舞台」を支える巨大柱の修復。柱に未来への思いを刻む貫主

●きよみずさんを撮り続けて百年

  明治から清水を撮影し続ける、コロタイプ印刷の印刷会社。3万カットの記録

●咲き誇る千本の山桜

  木一本一本の根元には、全国の寄進者自筆の“願い”が記された札が

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15

関門海峡

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June 20, 2014

日本海と瀬戸内海、そして太平洋を繋ぐ海「関門海峡」は、川のように速い潮が流れる中を無数の大型船が行き交う、日本有数の海上交通の要衝です。壇ノ浦の戦いや巌流島の戦い、日清戦争講和など、多くの歴史の舞台ともなってきました。

その激しい流れを望む両岸にあるのが、全く異なる表情を持つ二つの街、「下関」と「門司」。ふぐの水揚げ日本一で、戦後は捕鯨拠点としても栄えた漁業の街・下関は、大陸からの人々を迎える日本の玄関口としても、室町時代から賑わってきました。一方の門司は、石炭の輸出などで近代以降に発展した貿易港。街には、当時の面影を残すレトロな建物や、かつて外国人の船乗りたちが酒をあおった「角打ち」が点在し、今も愛されています。

人々はこの二つの街を、大型船の間を縫って進む渡船や、海底を歩いて渡る世界でも珍しいトンネルで気軽に行き来し、暮らしています。それぞれの歴史と個性を持ちながら、まるで海峡を挟んだ一つの街でもあるような、そんな二つの街と海峡の物語です。

<オムニバス項目(抜粋)>

●海の管制塔・・・

  狭い海峡を次々に大型船が行き交う朝。安全を守る管制官たちに緊張が走る

●平家鎮魂の漁師・・・

  壇ノ浦で敗れた平家の末裔が続ける、海峡の漁。海に沈んだ帝への思い

●レトロに魅せられて・・・

  門司に残る多くのレトロ建築。今も使い続ける人たちの愛着の理由

●海底で繋がる二つの街・・・

  世界でも珍しい海底の「人道トンネル」。海の下は馴染みの生活道路

●下関の誇りを守る女将・・・

  戦後の下関復興を支え、日本の食を支えた鯨。その誇りを守る決意

●歌声は海を越えて・・・

  海峡を挟んで歌う合唱団。海を越えたハーモニーを目指す思いとは

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寿司

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July 4, 2014

日本人の心をわくわく ドキドキさせる食べ物「すし」。

「魚」編に「旨い」と書いて「鮨」。その一方で「寿」を「司る」と書いて「寿司」。

祝宴に必ず供され、人々を笑顔にさせる、ハレの日のごちそう。そして江戸前、押し寿司、巻き寿司、蒸し寿司などなど・・・。一口に「すし」と言っても千差万別で、土地ごとに、家ごとに、その味を守り、伝えられてきた、まさに四季のある国「にっぽん」の風土を凝縮した食でもある。京都、滋賀、和歌山、各地で今も人々の暮らしの中にあるすしを訪ね歩き、ふるさととその想い出が刻まれる、日本人の愛してやまない奥深い世界を旅する。

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日本橋

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July 18, 2014

日本の“ヘソ”日本橋400年の物語。街はもちろん、日本橋そのものの姿もじっくりと紹介。川から見上げた石造りの美しさ、橋を飾る想像上の動物に込められた思い、橋の上空が鉄の塊で遮られた瞬間の映像…。そして、江戸の心を今に伝える逸品の数々。ひたすら白くふわふわのハンペンに込められているのは18代続く店の家訓。創業140年のウナギ屋が育てるのは小さな江戸野菜。思わず目を見張る街。(2014年放送)

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神楽坂

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July 25, 2014

東京の真ん中にありながら、坂と狭い路地が印象的な「神楽坂」。江戸時代、神田川の船着き場という交通の要衝として栄え、戦前戦後には花街として、物資や情報・文化の集積地となってきたこの街は、人呼んで「山の手の下町」。

山の手のようなお洒落でハイソな雰囲気と、下町の人情味が融合する“大人の粋”を感じさせます。古いものを大切にしながら、常に新しいものも取り入れる、そんな街の歴史と土地の狭さとが相まって、独特な雰囲気を醸し出しているのです。

歴史と文化を大切にし、また新たな「粋」を追求する、「坂のある」街の暮らしを味わい深く描きます。

オムニバス項目(抜粋)

●坂の商店街…急な坂道に間口の狭い店舗が200軒並ぶ神楽坂商店街。人情溢れる下町の風情。

●花街・神楽坂のおもてなし…戦前から神楽坂を彩ってきた花柳界。その「上品ぶらず下品すぎない」おもてなしとは。

●路地の語り部…神楽坂の狭い路地を歩きながらエピソードを語る老語り部。明治の文豪に、田中角栄も登場!?

●江戸のプチ・パリ…東京でフランス人に最も愛される街・神楽坂。フランス人が感じるそのエスプリとは。

●名画座を愛する90歳…裏通りにある1974年にスタートした名画座。そこに通う90歳の女性の意外な楽しみ方とは。

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箱根

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August 22, 2014

古来、東海道の要衝として栄えてきた宿場町、箱根。“天下の険”とうたわれた急峻な山々は、幾度も繰り返された火山の噴火が作り出した。

そして現在、都心からわずか1時間半となった箱根は、毎年2000万人が訪れる日本屈指の観光地に発展した。豊かな自然に、芦ノ湖や富士山の絶景。噴煙立ち込める大湧谷に、20か所もの温泉場。登山鉄道に遊覧船。伝統のクラシックホテルに小さな家族旅館まで。“旅”のアイテム全てが詰め込まれた「旅のワンダーランド」だ。

直径わずか10キロほどの“箱庭”のような空間は、自然にできあがったものではない。人々は自らの力で山を切り開き、道路や鉄道を通し、四季を彩る花樹を植え、旅人を迎えてきた。そんな土地で引き換えにした日常は、スーパーや八百屋もない不自由な暮らし。それでも人々は、“おもてなし”の気持ちを大切に受け継ぎ、旅人を迎え続ける。

なぜか、何度も足を運びたくなる観光地、箱根。その魅力をたどる物語。

<オムニバス項目(抜粋)>

• 大湧谷の“ふしぎ”

  箱根名物の黒たまご、職人技で真っ黒に。なぜ黒くなるかは諸説紛糾、謎のまま。

• 土産は売るほどあるけれど

  箱根の住民、買い物は往復10キロの町まで。不自由だけど、この町が好き。

• 鬼の棲むホテル

  クラシックホテルで、従業員の“おもてなし”を見張る鬼の面。その正体は。

• 少女たちの登山電車

  山の学校へ“あやとり”しながら40分。少女から女性へ。静かに流れる豊かな時間。

• 生きることはもてなすこと

  小さな小さな家族旅館。都会人の心を癒やし続ける老女将。その真髄は孫へ。

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水都 大阪

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September 5, 2014

16世紀、太閤・秀吉が進めた城下町の開発を皮切りに、江戸時代から急速に水運が発達した大阪。全国各地から物資が集まり『天下の台所』として栄えた。今も大阪市はその面積の約10%を河川が占め、ベネチアと比較される程、世界有数の水の都だ。そこには、水と共に歩み、その恩恵を受けてきた「浪速っ子」の暮らしと歴史がある。

ボードを浮かべ出勤前に水の上で運動するサラリーマン、昔ながらの漁法でうなぎを獲る漁師、そして巨大鯉を釣り上げようと川辺に集まる男たち。さらに、道頓堀の川辺にはお笑い芸人を目指し、練習する若者たちの姿も。そして、水都大阪を象徴する祭りが天神祭。船渡御と呼ばれる船の水上パレードが行われ、唯一の手漕ぎ船・どんどこ船が縦横無尽に水都を漕ぎ回り、水辺を華やかに彩る。

水が育て、水と共に生きる街、水都・大阪。今もなお、水の周りには、人々が集い、笑い、憩う。大阪の人々の営みを水辺から見つめる物語。

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博多

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September 19, 2014

古くから大陸文化の入り口として栄えてきた福岡市。その中心をなすのが博多だ。「土地広く、物産多し」というのがその名の由来。自由闊達な独特の気風を築き上げてきた。そんな博多が祭りで一色になるときがある。7月半ばにクライマックスを迎える「博多祇園山笠(はかたぎおんやまかさ)」だ。祭の主人公は、情に厚く、絆を何よりも重んじる博多の男たち。彼らは「のぼせもん」と呼ばれ、仕事そっちのけ、家庭サービスそっちのけで、祭りにのめり込む。

そんな男たちを舞台裏で支えるのが「ごりょんさん」と呼ばれる「のぼせもん」の妻たち。祭の間、仕事を放り出す男達に代わって家業を支えるほか、神事の後の宴会「直会(なおらい)」も町の妻たち総出で取り仕切る。山笠の夏を迎えた博多の人々の姿を見つめる。

<オムニバス項目(抜粋)>

●のぼせもんの夏...

  店の仕事を妻に任せて山笠にのめり込む大ベテラン

●新米ごりょんさん...

  今年“山笠一家”に嫁いだ新妻

●追善山...

  亡くなった山笠の功労者を町内総出で供養する行事

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俳人・松尾芭蕉の文学の頂点とされる「奥の細道」は、今も東北、北陸を語る上で欠かせない旅のバイブルとなっている。およそ150日に渡る旅の中、各地の風土をもとに生み出された俳句は、今でも人々を惹きつけてやまない。2012年8月放送の「新日本風土記 奥の細道」では、東北を中心とした前半行程を辿ったが、今回は山形県酒田から、旅の結びの地・岐阜県大垣までを辿る。晩年の芭蕉の目を通して描かれた奥深い世界を旅する。

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越中八尾 風の盆

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October 17, 2014

歴史と風情の息づく山間の小さな町、富山市八尾(やつお)町。立春から数えて二百十日にあたる9月1日、「おわら風の盆」が始まる。人々は、三日間にわたって、民謡「越中おわら節」に酔いしれる。胡弓と三味線がつむぎだす哀しげな音色、絞り出すような歌い手の声が石畳の町並みに響く。艶やかな浴衣に身を包み、編笠に顔を隠した踊り子達が月影に揺れる。その哀愁を帯びた雰囲気に惹かれて、二千人余りが住む町に、二十万人もの観光客が集まる。

八尾は、幕末から明治にかけて、蚕の繭や生糸の取引で栄えた。花街が作られ、そこに集う芸者や旦那衆が、おわらに磨きをかけ、洗練させてきた。おわらには、心浮き立つ賑やかさや派手さはない。しかし、八尾の人々は、その哀しげな調べに人生の機微を映しながら生きてきた。たとえば、故郷を愛する思い、恋心、生きる上で背負う悲哀・・・今年で引退する踊り子はおわらで青春をしめくくり、伴侶を失った女性は夫と過ごした日々を振り返る。

八尾独特の風土や歴史、芸を極めようとする誇り高き気質なども織り込みながら、おわらと共に生きる人々を見つめる。

<オムニバス項目(抜粋)>

●最後の晴れ姿・・・

  八尾に生まれ育ち、2歳から踊り始めた女性。25歳の今年、踊り子を引退する。

●弔いのおわら・・・

  急逝した囃し手の男性のために、町の仲間が集まり、おわらで弔う。

●おわら未亡人・・・

  おわらのため不在がちな夫に妻は不満顔。だが風の盆の夫は魅力的に見える。

●暮らしの中で生まれた歌詞・・・

  5000以上にのぼるおわらの歌詞。人生の機微を詠む92歳の女性。

●風を祀る人・・・

  二百十日は大風の季節。風を祀るほこらに手を合わせ、豊作を願う農家。

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鳥取 大山

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October 24, 2014

中国地方の最高峰・大山(1729m)。周りに高い山のない独立峰の大山は、四方八方からそのどっしりとした姿を眺めることができる。西から見た秀麗な姿は「伯耆富士」と呼ばれ、北や南からは急峻な岩が連なるまるでアルプスのような姿となる。

大山は「水の山」でもある。ふもとのいたるところから伏流水が湧き出し、人々の暮らしを支えている。その源となるのが山麓に広がる西日本最大のブナ林。多量に降る雨と雪をブナ林は受けとめ、ゆっくりと地面に浸透させることで枯れることのない清き水を里にもたらす。

水の恵みは、神への感謝を生んだ。人々の信仰を集めるのが山中に立つ大山寺と大神山神社。かつて大山は地蔵菩薩を中心とする神仏習合の一大聖地として栄えた山でもある。不思議な神事や行事が今も残されている。深夜の頂上に命がけで登り、御神水と薬草を持ち帰る神事。大山寺に参拝する人々を代々250年間にわたって「ご接待」する一家。ふもとの人々は大山の神仏を敬い身近に感じながら日々の生活を送っている。

昔も今も人々の心の中に高くそびえる山。大山とともに生きる人々の物語。

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多摩川

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October 31, 2014

東京と神奈川の境を流れる、全長138kmの多摩川。源流は深山渓谷に発し、中流域はベッドタウン、河口は羽田や工業地帯と、多様な表情をもつ。16もの鉄道が多摩川をまたいで都心と郊外を結び、毎日大勢の人が渡っては目にする、都会で暮らす人にとって身近な川。

その河原に広がる河川敷は、ちょっと不思議な異空間。喧騒を逃れて訪れる人、身近な自然を楽しむ人、思いっきり楽器を奏でる人。様々な人が自分ならではの時間を過ごせる貴重な場所。そして、歴史の中で変わらないものが残り、同時に激しい変化の波にさらされている場所でもある。東京の町の発展を支え、行楽地として賑わった時代。祈りを捧げ、畏れの対象となった時代。行き場のない人が、居場所を求めた時代。今も多摩川の河原には、様々な時代が混在する。

人が集い、人が憂い、人が行き交い、人が憩う。都会の片隅にぽっかりとできた隙間のような、多摩川の河原を見つめる物語。

<オムニバス項目(抜粋)>

●河原は夢空間・・・

  日焼けに虫捕り、バンド練習。あるいは心を癒すため。都会の川ならではの風変わりな日常。

●河原の人生・・・

  ボートを貸して50年。東京の発展とともに多摩川を見てきた男の歴史を見つめる。

●最初と最後の水辺・・・

  源流は山梨県の笠取山。河口は羽田。川の始まりと終わりにも、人が集まる意外な水辺が。

●青梅の雪女・・・

  小泉八雲の小説「雪女」、発祥は意外にも多摩川。異界との接点でもある川の一面。

●河原の町・・・

  川崎の河川敷に、戦後間もない頃から出来た町がある。なぜ河原に生きたのか、そして今、何を思うのか。

●オオカミの護符・・・

  多摩川名産、多摩川梨。流域の農家に貼られた不思議なお札は、川と山のつながりを今に伝える。

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生駒山

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November 7, 2014

古来、人々の心の原風景に焼きついてきた山がある。大阪府と奈良県の間にそびえる標高642mの生駒山(いこまやま)。東京スカイツリーより8メートルだけ高いこの山は、古来「庶民の霊山」とされ、人々が救いを求めてきた聖なる場所。今も国籍や宗派、世代を超え多くの人々が日々訪れる。現世利益を願う人たち、病からの助けを求める人たち、困難な日常からの救済を祈る人たち…

国と国、聖と俗、過去と現在、そして生と死を繋ぐ<境界の山>は、今も「日常」と「非日常」を行き来する、聖なる山であり続ける。

生駒山に様々な思いを託して生きる、人々の物語。都会近くの魔界への旅。

<オムニバス項目(抜粋)>

●小さな山のあんな顔、こんな顔…

  人間の、祈りと欲望。聖俗が入り交じる人間交差点。

●飛行塔…

  生駒山の頂きから下界を見つめる飛行塔。みんなの思い出がくるくる、回る。

●暗峠のおもてなし…

  大阪から奈良への難所路、旅人を迎える峠の守り人たち。

●生と死の山、生駒山…

  古へ人が仰ぎ見た「生」と「死」の世界。

●生駒山の祈り…

  代々生駒山に暮らす夫婦。山に生きた先人たちへの手向けの花。

●石切劍箭神社、お百度参り…

  生駒山麓の名物女将の「おかげさん」。

●あの国もこの国も、ひとつながり…

  遠く祖国を離れ、今、生駒山でつながる母と息子の思い。

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伊勢志摩の海

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November 21, 2014

日本有数のリアス海岸に大小600の島々が浮かぶ、伊勢志摩の海。ここは、たくましい女性たちが活躍する、いわば「女性が主役」の地である。全国のおよそ半数、千人の海女が暮らし、彼女たちが獲る鮑や伊勢エビは、神の食事「神饌(しんせん)」として古くから伊勢神宮に捧げられてきた。

豊かな恵みをもたらす海は、一方で危険と隣り合わせ。この地に生きる海女や漁師は、いまも篤い信仰心と強い結束を保ち続けている。鳥羽市おうさつ相差では、海の事故で海女や漁師が亡くなると、海岸沿いに地蔵を建てて弔う風習が残されている。また、島ごとの独特な風習も受け継がれ、伊勢湾最大の離島・答志島では、15歳になった男子は血縁関係のない家と義理の親子関係を結び、寝泊まりをしながら共同生活を送る。

潮騒の響く伊勢志摩の海を舞台に、伝統を受け継ぐ人びとを描く。

<オムニバス項目(抜粋)>

●海は女が“主役”...

  キャリア40年、伊勢エビを狙うスーパー海女。元イルカトレーナー、海女になり初めての夏。

●神様、仏様、“セーマン様”...

  伊勢神宮の神様、仏様、そして陰陽道の魔除け「セーマン」。漁の安全を願う海女の篤い信心。

●3人の女神様...

  女神の里帰りを祝う奇祭、女神のご神体を持ち回りする島、島に降り立った吉永小百合さん。

●“寝屋子”の島...

  答志島の男子は、15歳になると親が増える。「寝屋子」と呼ばれる不思議な風習。

●寝屋子の島のお盆...

  寝屋子たちの久しぶりの再会。集落の人々が一斉におこなう墓参り、「火入れ」。

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南アルプス

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November 28, 2014

3000メートル級の高峰が120キロにわたって連なる南アルプス。

巨大な山脈のふもとで、人々は自然の猛威にあらがいながら暮らしてきた。年間3000ミリの雨、土石流、虫や動物の災い…こうした過酷な環境下で、人々は現世での救済を求め、信仰を受け継ぎ紡いできた。また、険しい山々が連なる南アルプスは多くの山岳修行者を迎えてきた土地であり、今も年間3万人が苦行を行う聖地でもある。

その中心となる七面山には、参拝者を150年以上迎える講中宿が残る。荒ぶる自然と向き合って、この世を生きる。

南アルプスが開山する夏ーー自然を畏れ、今日一日を全力で生きる人々のひと夏の物語。

<オムニバス項目(抜粋)>

●標高2800mの雷親父

  南アルプスで45年続く山小屋の主は"雷親父"。登山者の安全を思うあまり、天空に響くお説教。

●山の災いを封じる「蟲封じの札」

  人口6人の集落を襲う獣害や大雨。山の災いを「蟲(むし)」と畏れ、寺の「蟲封じの札」で封じ込める。

●背伸びする岩壁

  いまも年間4mm隆起を続ける南アルプス。あいつぐ崩落で表情を変える岩壁に魅せられる64歳のクライマー。

●月夜で焼ける大地

  河川の氾濫が生んだ石だらけの大地。乾燥しやすく、月のあかりでも焼けると言われる大地を生き抜く農家。

●4000万年の硯

  南アルプスの造山運動が生んだ黒い岩を削る硯職人。700年の伝統と人生を変えた石の肌ざわり。

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高野山

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December 5, 2014

標高およそ900メートルの空中都市・高野山。開祖・空海が真言密教の聖地として開いたこの町は、2015年、開創1200年という節目の年を迎える。明治以降、修行僧のほかに一般の人も住むようになり、町では「聖」と「俗」が混在する独特の文化が形成されてきた。町の人たちは空海を、親しみを込めて“お大師さん”と呼び、祈りをささげる。受け継がれる高野山の文化とそこに息づく人々の営みを見つめる。(2014年放送)

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国東半島

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December 12, 2014

険しい岩山に数多くの寺社が点在する大分県・国東半島。この麓に分け入ると、美しい田園風景の小さな集落と出会える。「田染小崎(たしぶおさき)」この村をはじめとして千以上のため池と日本最大級のクヌギ林を連携させた半島独自の農の営みが残るこの一帯は、昨年“循環型農業の手本”として『世界農業遺産』に登録された。

この地は、8世紀、日本でいちはやく「神」と「仏」とを一つと考える「神仏習合」の場でもあった。そのよりどころとなったのが<宇佐神宮>。全国に四万社以上ある八幡宮の総社である。

宇佐神宮は、国東の各地に田畑を切り開いて荘園とし、“鎮守”の寺社を開き、大きな影響力を与えた。荘園に定住した人々は、厳しい自然と調和し、その恵みをありがたくいただくようになる。

田染小崎もこうした村の一つ。

番組では、人々のたゆみない努力と工夫によって育まれてきた国東の農の暮らしを柱に、その暮らしのよりどころとなる、国東半島独自の信仰の姿をみつめていく。

<オムニバス項目(抜粋)>

●里山の米作り

  水の番人“水引”さんが司る、循環型農業の見本”の田植えから収穫まで。

●命育む水の旅路

  クヌギ林に降った雨が田を潤し、生き物の命をつなぐ。

●みんなで迎えるお盆

  初盆の家の庭で行われる住民総出の賑やかな供養踊り。朝4時まで続く。

●摩訶不思議!な祭の世界へようこそ

  山間の集落各地に残る、謎の奇祭の数々。

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サンパウロ

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Season Finale
December 26, 2014

地球の反対側ブラジル・ サンパウロ。1908年、781人の日本人移民たちが海を渡って、今年で106年。今ではブラジルの日系人の数は160万人、世界最大の日系人社会を築いた。

言葉も風習も違う異国で、必死に生きてきた日系人たち。約束は絶対守り、懸命に真面目に働く移民たちは、ブラジルで『ジャポネース・ ガランチード=日本人は保証付き』という信頼を得ていった。そしてその精神は、脈々と、後の世代へ受け継がれている。

遠い祖国に想いを馳せながら、日本の野菜・ダイコンを育て、その想いを五・七・五に詠み、人生の最後を肩寄せ合って生きる一世たち。自分は日本人なのか、ブラジル人なのか、そんな自問自答を抱えながら、三味線やマンガなど日本とブラジルの融合に挑戦する三世たち。日本人の教えを引き継ぎ、日本語や日本の心を伝える生粋のブラジル人など。

遠いブラジルで日系人が育んできたものは何なのか。

サンパウロを舞台に、もうひとつの“にっぽん”をみつめる物語。

<オムニバス項目(抜粋)>

●大根ひとすじ

  真っ白でまっすぐな大根を作り続ける男性。相棒は6匹の犬。

●三味線片手に

  三味線で奏でるブラジルのメロディー。新曲作りの現場。

●恋と差別

  恋に落ちた日系人とブラジル人に、立ちはだかった人種の壁。

●苦労の過去

  生後6ヶ月でブラジルに。母は苦労の末に早世し、弟妹の世話に追われた青春の日々。

●僕はサムライ

  生粋のブラジル人が主催する日本語教室。身長2m近い巨体で、日本語と日本の心を教える。

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