シーズン1 (2020)
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Episodes 12
コの一 十条「田や」 清澄白河「だるま」
広告代理店「シューエイプロジェクト」で働く吉岡としのり(浅香航大)は、後輩、山田(小園凌央)の尻拭いを押し付けられ、楽しみにしていた大学のサークル仲間との飲み会に遅刻してしまう。会はすでに終了し、解散した後。失意の吉岡の目に飛び込んできたのは、憧れの先輩、田中恵子(中村ゆり)だった。フードコーディネーターとして働く恵子は酒場に溶け込んでおり、初対面の人とも打ち解けて飲んでいる。恵子の酒場スキルの高さに驚く吉岡。思わず後輩の愚痴を語る吉岡に、今のあなたに必要な場所だと、とある酒場に一人で行ってみるように促す恵子。
翌日、お礼も言わない山田に腹を立てた吉岡は、恵子先輩が教えてくれたお店に早速行ってみる。そこはコの字型のカウンターのあるお店で、大勢の客でごった返していた。常連客(下條アトム)のお節介にドギマギしながら、注文する吉岡。話を聞いてもらううちにいつしか心は軽くなっていくのだった。
Read Moreコの二 神楽坂「焼鳥 しょうちゃん。」
すっかりコの字酒場の魅力にハマった吉岡としのり(浅香航大)は、早速、後輩、山田(小園凌央)を飲みに誘ってみるが、山田は具合が悪いと言って帰ってしまう。翌朝、インフルエンザの山田は欠席し、吉岡はピンチヒッターとして住宅展示場の仕事に回される。それは、着ぐるみを着て風船を配るという過酷なものだった。すっかり疲弊した吉岡は、恵子先輩(中村ゆり)に新しいコの字を紹介してもらおうと連絡する。
教えてもらってやって来た神楽坂の「しょうちゃん」は恵子の言う通り、少し、ハードルの高い店だった…。頑固そうな店主に常連だらけの店内。店に入ったものの、注文するタイミングをつかめず、戸惑う吉岡。そのうち、客と「しょうちゃん」と呼ばれる店主が喧嘩腰になって…。
Read Moreコの三 横浜「のんきや」
夕方、時計が気になり落ち着かない吉岡(浅香航大)。恵子先輩(中村ゆり)からコの字酒場に誘われたのだ。社長(堀部圭亮)に指摘され、山田(小園凌央)に冷やかされても、仕事をやっつけ、喜び勇んで横浜の「のんきや」にやって来る。恵子は既に来ており、常連客に紛れて飲んでいた。隣の初老の男性(綾田俊樹)は、古書店の主人で、先生。大工さん(岸端正浩)は日本家屋の先生。大将は酒場の先生。そう語る恵子は完全に酒場に溶け込んでいる。
〆のラーメンを食べずに先に帰った先生が、具合の悪い奥さんのためにラーメン断ちをしている話を聞いた恵子は吉岡に、最愛の人のために好きなものを断つことができるか尋ねる。逆に聞き返すとはぐらかす恵子はどこか寂しげ。その様子が気になりつつも注がれるままに飲んで酩酊状態になってしまう吉岡。
半分夢の中で、恵子と若大将の気になる会話を聞いてしまい…。
Read Moreコの四 自由が丘「ほさかや」
社長の角倉(堀部圭亮)から、接待でしくじった山田(小園凌央)と一緒に謝りに行くよう頼まれた吉岡は、山田を連れて自由が丘の取引先にやって来るが、担当者からは菓子折りを突き返され、けんもほろろに追い返される。いつになく殊勝な山田だったが、飲みに誘うと「それって仕事じゃないですよね?」と、とっとと帰ってしまう。
疲れた吉岡は、雰囲気のある路地にコの字のうなぎ屋を発見し、喜んで恵子先輩(中村ゆり)に連絡する。仕事中の恵子から「よく見つけたわね」と褒められた吉岡は、嫌なことも忘れ、隣に座った常連のオカさん(ジジ・ぶぅ)に指南してもらいながら、鰻と日本酒を楽しむことに。そこへ「じっとしてられなくなった」と恵子がやって来て…。
Read Moreコの五 町田「酒蔵 初孫」
ホテルの宣伝提案のコンペを企画中の吉岡(浅香航大)と山田(小園凌央)は、社長の角倉(堀部圭亮)からタクシーのアドケースの宣伝展開を盛り込むよう言われ、タクシー会社に直取引の交渉に行くが玉砕する。飲みながら打合せしようと言う吉岡に山田は「それって仕事っすか?」といつもの台詞を言って帰ってしまう。コの字にすがりたい吉岡だったが、恵子(中村ゆり)に連絡するのがはばかられ、逡巡していると、同じようにリセットしたい気分の恵子から着信があって町田のコの字で待ち合わせることに。
先に着いた吉岡はビールにきぬかつぎを合わせて至福のひと時に浸る。ところが隣のただならぬ雰囲気を漂わせたカップルの会話が漏れ聞こえてきて…。
お店情報
Read Moreコの六 一之江「大衆酒場カネス」
外回り中に、大衆酒場と中華そばの二種類の暖簾がかかった変わった造りの店が気になり、ラーメンだけでもと入ってみる吉岡(浅香航大)。店内にはコの字型のカウンターが広がっていて、カウンターの中には煮込み鍋が鎮座していた。シンプルな中華そばに満足した吉岡は、早速恵子先輩(中村ゆり)に報告する。
前から行きたがっている子がいるから一緒に案内してと言われ、次の日曜に待ち合わせる吉岡。名前を呼ばれて振り返ると、お団子頭の女の子が。果たしてそれは、恵子の妹の洋子(北香那)で、3人で仲良くカネスに向かう。これでヘタレ卒業と息巻く吉岡だったが、大学生なのに酒場慣れしている洋子にタジタジ…。おまけに恵子が席を外した隙に鋭いツッコミに合って…。
お店情報
Read Moreコの七 東十条「よりみち」
社長の角倉(堀部圭亮)にVRを使ったPR企画をプレゼンする吉岡(浅香航大)。自信はあったものの、今回は落選し、後輩の山田(小園凌央)からは「ドンマイ」と上から目線の言葉をかけられ、怒る気力もないくらい落ち込む。「もう何をやっても通る気がしない」とメールで弱音を吐く吉岡に、恵子(中村ゆり)から着信が。吉岡に喝を入れる恵子は、とっておきのコの字を紹介してくれる。
東十条駅を降り、商店街を抜け、真っ暗な住宅街を歩く吉岡。道を間違ったかと不安になる頃、赤提灯が見えてくる。エアコンもない店内の傾いたコの字カウンターには渋めの客が4人。ビールを頼むと女将(麻里万里)はグラスを出し、「そちら」と背後の発泡スチロールのケースを指す。開けてみると氷と瓶ビールが入っていた。ここが恵子の言う究極のコの字酒場なのか…?コの字中級者を自負していた吉岡だったが、強烈なカウンターパンチを食らった気分になる。
Read Moreコの八 赤羽「まるよし」
土曜日なのに企画書を仕上げるために休日出勤の吉岡(浅香航大)と山田(小園凌央)。そもそも山田の資料が間に合ってないからこんなことになっているのに、作業が終わったら彼女とデートだと言ってさっさと帰ってしまう山田。つい、恵子(中村ゆり)に愚痴メールを送ってしまう吉岡だったが、仕事中の恵子から昼過ぎからやっている赤羽のコの字を紹介してもらい、勇んで出かける。店内は既にいい感じに盛り上がっており、まるよしサワーとキャベ玉で一人悦に入る吉岡のもとに、仕事を切り上げた恵子が合流。二人で昼酒を楽しんでいると奥のテーブルからもつが苦手だと言ってメニュー選びで揉めるカップルの声が聞こえてくる。なんとそれは…?
Read Moreコの九 松戸「酒処 ひよし」
コの字での飲みニケーションのお陰か、すっかり山田(小園凌央)との関係がよくなり、プレゼン前に、山田オススメのパンケーキを食べながら打合せ中の吉岡(浅香航大)は、お店に恵子先輩(中村ゆり)の料理教室のチラシを見つけて写メを送る。
うまくいかなかったプレゼンの帰りに恵子から電話をもらった吉岡は山田をほっぽり出して松戸のコの字に馳せ参じる。今ではコの字のない人生は考えられない吉岡だったが、果たして人生に不可欠なのはコの字だけなのか…?恵子のことが気になる吉岡。
先に着いていた恵子は馴染みの大将(太田靖則)と和気あいあいとやっている。店の奥の座敷では、この店で出会い、結婚することになったカップルのお祝いが開かれていた。お祝い気分も味わえ、お酒も進む。そこへ訳ありな感じの若い男性が現れ…。
Read Moreコの十 秋葉原「赤津加」
松戸で抱きしめて以来、なんとなく気まずくて恵子(中村ゆり)に連絡が取れない吉岡(浅香航大)。社長の角倉(堀部圭亮)から外国人クライアントの接待の進捗を聞かれた吉岡は、後輩の山田(小園凌央)から「恵子さんに聞いてみたら」と言われ、思い切って恵子に電話をする。
秋葉原の店を紹介してもらい、恵子に付き合ってもらうことになった吉岡は、恵子の気持ちが気になりつつも、恵子のコスプレ姿を妄想したり。陽気なイタリア人シェフのフェデリコ(マイケル・キダ)には、会って早々、二人はアモーレ(恋人)なのかと聞かれ、ドギマギする吉岡。コの字酒場をフェデリコはたいそう気に入り、楽しく過ごす3人。いつかイタリアにも行ってほしいというフェデリコに恵子は…。
Read Moreコの十一 新橋「美味ぇ津゛」 神保町「兵六」
恵子(中村ゆり)からイタリア行きの話を聞いた吉岡(浅香航大)は悶々としていた。そこへ社長の角倉(堀部圭亮)から新しいプロジェクトのメニュー考案を恵子に頼みたいと言われ、直接訪ねることにする。
出掛けに山田(小園凌央)から飲みに誘われるが断り、恵子のキッチンスタジオに出向く。
なんとなくぎこちない様子の恵子。吉岡は懸命にプレゼンするが、色よい返事はもらえない。
帰り道、一杯飲みたい気分で新橋を彷徨う吉岡は、牛にこみの看板に惹かれ入ってみる。そこはコの字酒場で、「お一人様ですか?」と聞かれ、隣に恵子のいない寂しさをかみしめる。お通しのだし巻きに感動し、生ビールを味わうが、頭によぎるのは恵子のことばかり。
一方、恵子は一人で考え事をしたくて神保町のコの字を訪れていた…。
Read Moreコの十二 錦糸町「井のなか」
恵子(中村ゆり)と恋人の透(竹財輝之助)が抱き合う姿を目撃した吉岡(浅香航大)はその場から走り去った。
じっとしていられず、山田(小園凌央)の住宅展示場の着ぐるみの仕事を代わりに引き受け、風船配りに精を出す吉岡。懸命に働くうちに、どんな仕事でも一途にやることの大切さを教えてくれたコの字酒場、そしてコの字へ導いてくれた恵子への感謝の気持ちでいっぱいになる。
恵子がイタリアに行ってしまう前に、お礼と自分の本当の気持ちを伝えたい…。そう決意した吉岡は恵子に電話をかけ、錦糸町のコの字に招待する。
一足先に「井のなか」に着いた吉岡は、日本酒の熟成酒を味わいながら、恵子とのこれまでを思い出し…。
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