Episodes 26
ただ才あらば用いる
エルフリーデン王国の財政は苦しく、ソーマは輸出用の綿花中心の農業から食料増産に方針を変え、まず人民の暮らしの安定を図る。だがまだまだ問題は山積み。解決のためには人材不足が否めず、ソーマは広くこれを民間から募ることにした。
Read More臣をして忠臣たらしむことなかれ
ソーマの「ただ才あらば用いる!」の一言で、国中からさまざまな人々が集まってきた。ダークエルフのアイーシャ、美貌のジュナ、怜悧な頭脳を持つハクヤなど多才な者たち。しかし、ソーマが一番高く評価したのは、食いしん坊のポンチョだった……。
Read More衣食足って、栄辱を知る
ポンチョのもたらした新しい「食材」は衝撃的ではあったが、美味さと手軽さゆえに瞬く間に国民の間に広がっていった。多忙な日々がつづくある日、ソーマは婚約者のリーシア、ダークエルフのアイーシャとお忍びデートすることに……。
Read More智者は時にそむいて利を捨てず
革新は常に反発をもたらす。軍を統べる三公とソーマは対立状態にあり、若い士官の中にはゲオルグの下にはせ参じようとする者もいた。そんなひとりハルバートとソーマは街で出会う。そして翌日、彼の父グレイヴがもたらした情報とは……。
Read More兵は楽しむ所に非ざるなり
アミドニア軍は、エルフリーデン王国の城壁都市アルトムラを包囲し、開城を要求した。領主ワイストは城内の意見をまとめるのに、一両日の時間をもとめる。一方、ソーマはカストール率いる空軍との戦端を開かざるを得なくなり……。
Read More百戦百勝は善の善なる者に非ず
ヴァンを制圧したソーマは、ヴァンもまたエルフリーデン王国のように自由な街に作り変えていく。その陰で笑うガイウスの娘ロロア。そして、ついに人類宣言の盟主グラン・ケイオス帝国が動き出そうとしていた……。
Read More虎の威を借るアミドニア
ガイウスの息子ユリウスは、大国グラン・ケイオス帝国の威を背景にかつての自領ヴァンをソーマの手から取り戻そうとする。その交渉の全権を与えられたのは、女皇マリアの妹ジャンヌ・ユーフォリアであった。
Read More莫逆(ばくぎゃく)の友と為る
ジャンヌとの交渉はつづく。もはや交渉はユリウスのものではなく、グラン・ケイオス帝国とエルフリーデン王国のものだった。そして、ジャンヌはソーマの中に、新しい未来を、新しい世界の姿を見る。
Read More士は己を知る者の為に死す
内乱、さらにはアミドニアとの戦いに勝利したソーマ。だが、それはゲオルグという男の献身の上に成り立ったものであった。しかし、法は法。ソーマは彼に対し厳しい裁きをくださねばならなかった。
Read More⻄施のひそみにならう
ユリウスに返還されたアミドニアの首都ヴァンでは、再び圧政が敷かれていた。民衆の不満は日に日に増していき、ついに反旗を翻すに至る。そのとき、ソーマの前にユリウスの妹ロロアが現れた。
Read More蝦で鯛を釣ろうとしたら鮫が掛かった
ロロアの登場によってアミドニアとエルフリーデン王国の状況はさらに複雑になる。ソーマすら想定していなかった結果。これを受けてグラン・ケイオス帝国の女皇マリア・ユーフォリアとソーマの会談が開かれることに……。
Read More人学ばざれば智なし、智なき者は愚人なり
フリードニア王国にジンジャー・カミュという奇妙な奴隷商がいた。彼は奴隷に清潔な衣服とじゅうぶんな食事を与え、さらには教育まで施してやった。それがゆくゆくは王国を揺るがすことになるとも知らずに……。
Read Moreうがい手洗いは防疫の基本
難民、それは現代社会も抱える難問のひとつである。そして、フリードニア王国もまた例外ではなかった。王都の壁の外には魔物の侵入によって国を追われた難民たちが集まり、キャンプを築いていたのである。
Read More家郷(かきょう)に離別して歳月多し
難民の元を訪れていたソーマたちは、難産の妊婦を助けることに。新しく生まれてくる命、それは難民たちの希望であり、未来への礎であったが、彼らのすべてがソーマの示す未来を受け入れるわけではなかった。
Read More相手を知り、己を知れば夫婦仲も危うからず
とある夜、リーシア、アイーシャ、ジュナ、ロロアといった婚約者たちに、エクセルは囁く。殿方の喜ばせ方をお教えしましょう、と突如始まった「花嫁育成講座」。ソーマと婚約者の秘密がつまびらかになる……。
Read More前に古人を見ず、後に来者を見ず
大晦日の晩、ソーマは先代の王アルベルトに呼び出され、妃のエリシャと共に話をすることに。アルベルトの口から告げられる驚くべき真実。そして、「すべて」を知ったソーマの胸にこみ上げるのは……。
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