順天府の長官・潘賓は山積する事件の審理に頭を抱え、推官・唐泛を呼び出す。すると唐泛は、いくつもの事件をいとも簡単に解決してしまう。帰途に就いた唐泛は、武安侯の嫡男・鄭誠と口論になり騒ぎを起こす。その夜、潘賓に再度呼び出された唐泛は、妓楼で起きた殺人事件に鄭誠が巻き込まれたことを知らされる。一方、錦衣衛・隋州に皇太子の学友・韓早が失踪したとの連絡が入り、隋州もまた捜査を命じられていた。
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失踪した韓早の事件を捜査する隋州は、鄭誠と口論した唐泛を探るため身分を偽って接近するが、唐泛は隋州の正体を瞬時に見破ってしまう。そこへ明朝の特務機関・西廠の汪植も加わる。妓楼で謎の死を遂げた鄭誠の事件を捜査する唐泛が、韓早の事件に関係していると知った汪植は、唐泛を西廠で取り調べようとするが、隋州は強引に唐泛を北鎮撫司へと連行する。実はそれが自分を守るためだったと知った唐泛は、隋州と組んで事件を追うことに…。
北鎮撫司で唐泛と隋州が共に容疑者を尋問したところ、事件の鍵となる人物として林朝東が捜査線上に浮上する。かつて回春堂の店主に連れられて鉄市を出入りしていた林は、やがて多くの闇取引にも手を染めるようになっていた。林朝東は、数日前に実行犯を雇い犯行に及んだだけでなく、通行証を不正に入手したことも判明する。一方、毒殺に使用された薬の正体を突き止めた汪植は、薬の本来の持ち主に恩を売るため、動き出していた。
絶命した林朝東の前ですべてを自供した妓女・馮清姿は自害してしまう。事件の手がかりを失った唐泛は、上司である潘賓に林朝東を捕縛したと嘘の報告をして、真犯人をおびき出す計画を思いつく。その夜、隋州たちが待ち構える北鎮撫司の牢に襲撃者たちが現れる。騙されたと知った襲撃者が逃げ出す際に落としていった刀を拾うと、それは倭刀だった。汪植に頼んで海防文書を調べ始めた唐泛は、過去の記録に、ある人物の名前を見つける。
唐泛が間借りしている大家の侍女・冬児が、自分は間もなく身売りされると唐泛に告げる。不憫に思った唐泛は冬児を慰め、必ず自分が身請けすると約束するが、大家の妻は身請け金を大幅に吊り上げてしまう。冬児の身請けどころか、間借りの部屋もなくした唐泛は、新居を探すと共にその費用も工面するはめになる。翌日、事情を知った隋州は、しばらくの間、自分の屋敷に仮住まいをするよう唐泛を誘い、唐泛は大喜びで隋州の屋敷に行くが…。
韓早を死に至らしめた東廠の秘毒・弾刹散の薬性と効果を確かめた結果、毒は貴妃から賜った緑豆汁に盛られていたと判明する。弾刹散を宮中に持ち込んだ太監の両親から、ある人物の名を聞き出した唐泛と隋州は、それを手がかりに文書を調べ始める。だが同じ頃、その情報を密かに入手した汪植は、いち早くその人物のもとを訪ねていた。結局、宮中内の秘事として事件が伏せられることになり、汪植と隋州は、それぞれ新たな任地へと赴くことに。
任務のため、吉安府へ赴いた隋州は、知府・黄景隆に会うなり、公正かつ厳格に事件を審理するその姿に深い感銘を覚える。獄中死の調査を進める隋州は、正義を守ろうとする黄景隆の姿勢にさらに敬服していく。だが、一見して平穏に見える吉安府が、実際は黄景隆の厳しすぎる刑罰の上に成り立っていることに隋州は気づいていく。黄景隆に都への同行を申し出る隋州だったが、出発の日、一行の前に現れた黄景隆は驚きの行動に出る。
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隋州から届いた密書の暗号を解読し、彼の危機を察知した唐泛は、隋州の部下・薛凌と共に吉安へ赴き、そこで偶然、汪植に瓜二つの男を見かける。隋州が黄景隆によって牢に入れられていると判断した唐泛は、無事を確かめるために自分も投獄されるように仕向けるが…。一方、成化帝の命を受けた汪植は、馬市を再開するため遼東を訪れるが、数百頭の馬が何者かに盗まれたことをきっかけに各部族が乱闘を始めてしまい、その対応に苦慮していた。
唐泛は汪植を訪ねて遼東の地に赴き、隋州の救出を訴える。盗まれた馬の行方を探すことを条件にその要請に応じるという汪植に対し、唐泛は仕方なくそれを受け入れることに。一方、隋州の身を案じた汪植は、密かに部下の賈逵を吉安に派遣していた。隋州を懐柔しようとして失敗に終わった知府・黄景隆は、部下に命じて隋州の正体を他の罪人たちに暴露する。隋州が役人だと知った囚人たちは、たちまち怒りの矛先を隋州に向け…。
隋州を救うため、船で吉安へと急ぐ唐泛たち。その頃、黄景隆は隋州を抹殺するため牢獄に放火するが、隋州は囚人たちと力を合わせて脱出を試みていた。一方、下船した唐泛たちは、黄景隆の上官らによる合同審理を計画する。汪植は表立って動くことができないため、単身で役所に乗り込む唐泛だったが、黄景隆は唐泛による訴えにも怯まない。そこへ、火事で死んだと思っていた囚人たちが現れる。黄景隆は汪植の偽者を切り札として使うが…。
吉安の事件を解決した隋州が朝廷から褒美をもらうことに嫉妬した錦衣衛の指揮使・万通は、隋州の部下・薛凌に怒りの矛先を向けようとする。薛凌を守るため、隋州は全ての功績を万通に帰すと明言する。機嫌を直した万通は、重臣の子息が誘拐された事件の捜査を隋州に指示する。その頃、都で発生した誘拐事件が宮中でも大きな騒ぎとなり、汪植も成化帝から徹底的に調べるよう命じられる。表では隋州、裏では汪植と二手に分かれて捜査が進むが…。
唐泛が幼児誘拐事件について調べている頃、汪植の案により囮となった冬児が隙を突かれて人買いに連れ去られてしまう。汪植は物乞いの子供たちを集めて冬児捜しを命じ、ドゥルラとウユンプラガは手がかりを得ようと、街で善行を施す朱大善人と呼ばれる皇族に援助を頼みに行く。その頃、城門で検問を行っていた薛凌は、万泰の店主・銭泰から、検問を受けずに城門の外に出られるよう賄賂を渡されていた。この行為を不審に思う隋州だが…。
人買いから逃げ出した冬児が、再び捕まりそうになった間一髪のところに隋州が現れ、冬児は無事に救出される。一方、万泰茶舗の店主・銭泰の潜伏先を突き止めた汪植は、部下たちとともにその屋敷に踏み込んでいた。だが、銭泰が汪植に応対している間に黒幕は抜け穴から逃走し、銭泰もまた服毒自殺を図り、捜査は暗礁に乗り上げてしまう。その頃、誘拐事件が一段落した都では、しばらく鳴りを潜めていた連続婦女殺人事件の犯人が再び動き始めていた。
唐泛と隋州は民に善行を施す“皇室の光” 朱見謀に会いに行くが、ドゥルラの消息はつかめずにいた。ウユンプラガが突き落とされた崖の上で、またしても左右異なる足跡を発見した唐泛は、ドゥルラが殺人犯に捕まったと推測し、牢にいる裴淮に時間を稼ぐための協力を依頼する。一方、皇太后から縁談を勧められた隋州は、余家の長男・余正鵬に会うため歓意楼を訪れるが、父親を死に追いやった汪植を恨む正鵬は、酒に酔って暴れ出し…。
部下を引き連れた隋州は、郡王・朱見謀の屋敷を無断で捜索しようとするが、それを知った万通が駆けつけて朱見謀に謝罪する。隋州は、王府から連れ出され万通から叱責されるが、唐泛の安否を心配し、仕方なく汪植を訪ねることにする。隋州は王府を捜索して唐泛を救い出すよう汪植に頼み込むが、汪植は容疑者が皇族であるため協力できないと突っぱねる。その頃、郡王府の密室に設けられた牢の中では、唐泛の目の前で朱大善人がついに本性を現し…。
通州に左遷となった唐泛は、姉・唐瑜の婚家である賀家を訪れる。ところが幸せに暮らしていると思っていた唐瑜は夫・賀林や義父母から虐げられていた。夫の目に余る態度に離縁を決意した唐瑜は、唐泛の家へと身を寄せるが、義母の手によって息子の澄を奪い去られてしまう。一方、縁談相手である余家の末娘を訪ねた隋州が、異変に気付いて門を開けると、屋敷内には惨殺された一家の姿が。余家と確執のある汪植は、皇帝に呼び出されるが…。
家族を皆殺しにされた余家の次男・余正麟は逆上し、懸賞金を出して汪植が犯行に関わった証拠品を集めようとする。事件の捜査を命じられた隋州は、真犯人の検挙を心に誓うが、懸賞金ほしさに偽証する者が後を絶たず、捜査は難航していた。一方、渦中の人物・汪植は、皇帝から都を離れることを禁じられていたが、通州の唐泛を訪ねてしまう。突然の来訪者に驚く唐泛に、汪植は雲和で起きた官製銀貨の異物混入事件について話し始める。
余家惨殺の容疑をかけられた汪植が、北鎮撫司の牢に収監されることになった。通州の唐泛は唐瑜の息子・澄を取り戻すために策を立てると、唐瑜と澄のことを冬児、ドゥルラ、ウユンプラガに託して帰京し、隋州と共に余家の事件について捜査を開始する。余家の者は末娘の秀蓮と料理番の張以外、皆、眠り薬の入った粥を口にしており、現場には壊れた箪笥と血の手形が残されていた。その頃、通州の冬児たちも唐瑜の夫を罠にかけるべく動き出す。
唐泛の推理によって容疑が晴れた汪植は、官銀と深く関わる雲和の事件について国の根本を揺るがしかねない事態だと危機感を抱いていた。釈放されてすぐに皇帝の元を訪れた汪植は、雲和の新たな知県としてどの勢力とも利害関係のない唐泛を推薦する。一方、事情を知らずに帰京し皇帝からの要請を受けた唐泛は、事態の深刻さを知り、雲和行きを躊躇していた。執拗に赴任を促す汪植に対して、あの手この手を使って時間を稼ごうとする唐泛だが…。
鉛入りの官銀について調査するため、隋州たちと共に雲和にやってきた唐泛。銀鉱主の馬林は、知県として赴任してきた唐泛に取り入ろうと手厚く迎え入れる。一方、都では、汪植が遼東の将軍・陳鉞と再会していた。再三催促しても軍用金が支給されないと聞いた汪植は、兵部に手を回して金を捻出させる。翌朝、馬林に連れられて街を回る唐泛は、労働者たちの集会現場に遭遇する。その中には労働者の待遇改善を訴える馬林の息子の姿もあり…。
汪植は軍用金の水増し請求について遼東の陳鉞将軍を問い詰めるが、将軍からは役人による官銀の着服が原因だと知らされる。一方、雲和に着任中の唐泛は、馬林の息子・元聡の失踪事件を自作自演と見抜き、元聡を連れ戻していた。この一件で馬林からの信頼を得た唐泛は、贅沢三昧の日々を送るだけでなく、鉱夫らが慕う李茂を捕らえて投獄してしまう。そんな唐泛に対して、隋州は怒りを抑えることができず、雲和を離れる決心をするが…。
唐泛は鉛入りの官銀について探るため、馬林の懐柔策に乗った振りを続けていたが、馬林は一向に尻尾を出そうとしない。そこで、馬林を信用させるために、唐泛はある策を立てる。一方、都では、汪植が国庫補填の金銭を調達するために質に入れていた鶏缸杯が、何者かに盗まれてしまう。汪植は、やむを得ず偽物を携えて万貴妃のもとへ。だが、宴席で本物の茶杯を取りだした皇太后が、貴妃を問い詰める。2つの茶杯を手に取った皇帝は…。
唐泛が雲和の富豪・馬林と懇意にしているとの知らせを受けた汪植は、真相を探るべく自身の護衛・賈逵を雲和に送り込む。その頃、馬林は都からやってきた謎の商人・李子龍を唐泛に引き合わせようと宴席を設けていた。賑やかに酒を酌み交わしながら、互いに腹を探り合う3人。狡猾な李子龍は唐泛の真意を見抜き、馬林に唐泛の殺害を迫る。一方、唐泛の身を案じた隋州は、次の手を打とうとしていたが、唐泛は気にも留めず、黒幕の正体を暴こうとする。
唐泛たちの留守中、隋州の屋敷に賊が侵入し、唐泛の姉・唐瑜は息子の澄を抱いて身を隠しながら眠れぬ一夜を明かす。一方、雲和で無事に官銀の一件を解決した唐泛は、勅命を受けて隋州たちと共に帰途につく。唐泛の身を気にかける一行は用心しながら険しい悪路を進むが、橋の崩壊や襲撃に遭い、二手に分かれて都へ向かうことに。唐泛に扮したドゥルラは、隋州やウユンプラガと共に馬を走らせるが、待ち伏せていた暗殺者たちに襲われ…。
都では正体不明の2人組が錦衣衛に扮したうえ、隋州と名乗り朝臣たちから金銭を奪うという悪事を働いていた。被害者のひとりから話を聞いた汪植は、賈逵に裏を探るように命じる。そんな中、唐泛の身代わりとなって毒矢を受けたドゥルラが、昏睡状態となってしまう。西廠の丁容が矢尻の毒を調べた結果、何種もの毒素が複雑に絡んでいるため、すぐには解毒薬が作れないという。ひとまずドゥルラの熱を冷ますため、隋州が氷を調達に行くのだが…。
北鎮撫司での取り調べを受けた隋州は、放免後、偶然自身の名を騙りゆすりを繰り返していた2人組と知り合う。彼が本物の隋州だと知らない2人は、隋州を仲間にしようと誘うが…。その頃、毒矢を受けたドゥルラを救うため、唐泛は自らの手を矢尻で傷つけ、解毒薬を探そうとしていた。だが、数々の湯薬を試しても効果はなく、体は衰弱する一方だった。そんな中、李子龍が都にいるとの情報を入手した汪植は、歓意楼で彼との交渉に臨む。
矢の毒に苦しむ唐泛とドゥルラを少しでも延命させようと、隋州は宮中の氷室から氷を調達し、急ぎ帰路に就く。道中、錦衣衛の兵に行く手を阻まれる隋州だったが、李兄弟が現れて兵たちを撃退し、連行される寸前に難を逃れる。身の危険を感じた隋州は、己の潔白を証明することを決意する。一方、汪植は李子龍の使用した武器が3年前の大惨事と関連があると突き止めたものの、捜査は難航していた。そのことを皇帝に隠していた汪植だったが…。
李飛・李游を捕らえるために賊として潜入した隋州。2人は仲間を集め、銭荘で強盗を行う計画を立てていた。昔は辺境を守る兵士だったという賊たちの身の上話を聞き、隋州は彼らを救いたいとの思いを強くする。強盗決行の日、現場には薛凌たち錦衣衛が張り込んでいた。ところが何かあると察知した万通により捕縛作戦は失敗し、隋州はやむなく賊たちと共に逃走することに。賊たちは歓意楼に逃げ込み人質をとるが、なんとそこには汪植が…。
薛凌が歓意楼の火攻めを命じられて困り果てていたところに唐泛が現れ、自ら賊の説得を買って出る。歓意楼の中へ入った唐泛は、隋州や汪植らと共に機転を利かせて賊たちを制圧するのだが、体内の毒が回った唐泛は、吐血して倒れてしまう。その籠城事件から1週間後、皇室の氷室を管理している孫達が隋州を訪ねて来た。孫達から氷の盗難事件を捜査するよう依頼された隋州と唐泛は、現場検証を終え、闇市の売人を突き止めようとするが…。
皇家の氷室から消えた氷について、捜査することになった唐泛と隋州。唐泛は歓意楼の女将に扮して、氷売りの金三に会う。商いの交渉を装って話を聞き出した2人は、金三とその仲間たちが氷室の氷泥棒だと確信するが、証拠は掴めずにいた。さらに、彼らが盗んだ氷を売るのは、貧しい民たちを助けるためだと知る。一方、汪植は李子龍の行方を捜していたが、一向に消息をつかめずにいた。その頃、都に潜む李子龍のもとを1人の密偵が報告に訪れる。
隋州と唐泛は、金三を捕らえて改心させる計画を立てたが、2人の動きを察知したかのように、正体不明の黒衣の一味が突如現れ、金三に攻撃を仕掛ける。混乱の中、3人は力を合わせて現場を脱出したものの、金三が追っ手の矢を受けてしまう。金三を助けるため、急遽、裴淮の元を訪れた隋州と唐泛は、金三が実は女だったことを裴淮から知らされる。命拾いした金三は再犯しないことを誓う一方で、金一族の知られざる秘密を明らかにする。
隋州から悪夢の話を聞いた唐泛たちは、隋州の体調を心配し、それぞれ解決策を持ち寄って隋州に勧める。一方、唐泛はドゥルラのためにアラスの行方を捜していた。そんなある日、オイラトの使節団が朝貢にやってくる。皇帝付きの宦官・丁満として宮中に潜入していたアラスは、郡主の夫である王憲の開発した兵器・蔽日神機の設計図を奪う計画を立て、使節団と共に動きだす。李子龍の命を受けた青歌も、唐泛たちに接近し始めるのだが…。
王憲の誘拐事件を重く見た隋州と汪植は、唐泛に協力を求める。現場の状況から、犯人が鉄市に潜む屠殺夫だと推理した唐泛の言葉を受け、隋州は錦衣衛を率いて鉄市を捜索することに。一方、汪植は公私両面から王憲の素性を調べはじめる。王憲の妻である固安郡主や王憲の助手・章鞏柱と相次いで面会した汪植は、そこで、武器開発で優れた技能を持つ王憲のもう一つの顔を知らされる。しばらくして、隋州が犯人の根城を特定し、突入を計画するが…。
丁満が王憲を拉致したオイラトの一味と繋がっていることを知った唐泛たちは、王憲奪還のため、わざと隙を作って彼らが動きだすように仕向ける。唐泛の策にはまった丁満は、捕まる直前、駆けつけた馬車に飛び乗り逃走。隋州が追跡中に手に入れた外套を見た唐泛は、丁満の向かった先を悟り、鉄市へと向かう。そこで、アラスと対面した唐泛は説得を試みるが、アラスは3年前に都で大爆発を起こした爆弾・博浪を見せ、怒りをあらわにする。
三年前、科挙の最終試験・殿試で頭角を現した唐泛だったが、1位通過者が与えられる称号・状元に選ばれず意気消沈していた。同じ頃、汪植は皇帝の侍従として御書房で平凡な日々を送り、辺境の守備から都へ戻った隋州は、錦衣衛に配属されるも周囲からは見下されていた。そんなある日、兵部の武庫司で大爆発が発生する。唐泛と隋州は被災民の救出に動き、勅命を受けた汪植も新たな船出を迎えようとしていた。この日を境に、3人の運命は一変していく。
すさまじい轟音に目を覚ました皇帝と貴妃。駆けつけた汪植は、間諜の手にあった博浪が爆発したことを告げ、3年前の事件解明のためにも、王憲の周辺を調査するよう進言する。一方、ドゥルラを失ったことで唐泛と隋州の仲には深い溝が生じていた。唐泛は失意の底に沈み、隋州もまた食欲をなくし、心の病は深刻さを増していく。その頃、固安郡主は西廠に捕まった夫・王憲を取り戻そうと動いていた。だが、汪植は王憲の助手・章鞏柱を呼び出し…。
唐泛は裴淮の助言を元に、王憲の好みそうな物で興味を引きつけ、話を聞き出そうと考える。同じ頃、王憲の助手・章鞏柱が西廠に赴き捜査の協力を申し出ていた。ところが彼との対面を果たした王憲は、再び極度の精神不安に陥ってしまう。そこで唐泛は関係省庁の全ての記録簿を精査すべく、勅命をもらえるよう汪植に頼み込む。一方、隋州と薛凌は爆発現場の遺留品から解明の糸口を見つけ、王憲の執務室に潜入。そこで謎めいた書付を発見するが…。
唐泛たちは章鞏柱の行方を追っていたが、不思議なことに彼がどこから来てどこへ帰るのか知る者は誰もいなかった。だが、いち早く章鞏柱の正体に気付いた李子龍は固安郡主に接近し、王憲を取り戻すために手を貸そうと持ちかける。一方、仲違いしていた唐泛と隋州はそれでも共に捜査に当たっていたが、不協和音は消えず、隋州の心の病はさらに深刻さを増していく。そんな中、記録簿から手がかりを見つけた唐泛が隋州の元に駆けつけると…。
李子龍は王憲の救出と引き換えに、隠し持っている兵器・博浪を渡すよう固安郡主に迫る。郡主はやむなくその要求をのむことに。しばらくして西廠に自首した郡主は自らの正体を明かし、博浪の保管場所を問い詰める汪植に対して、自白の条件として王憲赦免の勅命をもらうことを要求する。博浪の在りかが判明し、隋州と汪植は二手に分かれて城内の捜索に乗り出す。だがその一方で、護衛が手薄になった西廠は、郡主の援軍によって密かに包囲され…。
回収した博浪が半数しかないことに気付いた唐泛は、隋州が見つけた4つの日付から博浪の隠し場所を推理する。その頃、固安郡主と王憲は、李子龍に脅され博浪の完成に手を貸していた。現場に駆けつけた唐泛たちは、巨大な木鳶を見つけるが…。事件が解決したある日、「土木の変」から30年もの間オイラトに囚われていた将軍・高義が明に返還されることになる。皇帝は、先帝を守り捕虜となっていた忠義の士として、高義の帰還を祝う宴を提案するが…。
唐泛が順天府の府尹に就任した初日、高義将軍の夫人が順天府に押しかけ、帰宅した夫は偽者だと訴える。手がかりに困った唐泛は隋州にも捜査協力を要請。高義に面会した隋州は、その身分に偽りがないと確信しつつも、元捕虜らしからぬ振る舞いにいささか違和感を覚える。そして高夫人から話を聞いた唐泛は、この謎の突破口を夫人から切り開こうと決意する。一方、高義の過去の足取りを探るため、汪植も配下の賈逵をオイラトに派遣していた。
高義にオイラトでの30年間について尋ねた唐泛は、彼がオイラトの将軍として武功を立て、第2王子オシュ・テムルの師として従事しながらも、明とオイラトの戦を避けるため長年ひそかに力を尽くしてきたことを知る。だが、オイラトでの権力闘争により明に送られた高義は、今や明でも重罪人として追われる身になっていた。高義と共に行動すると決めた唐泛は、歓意楼で開かれる密談の場へ向かう。そこに現れたのは、なんと李子龍だった。
皇帝暗殺の計画を知らされた汪植は、急いで警護の準備に取りかかるが、その不安をよそに、隋州は唐泛の救出を最優先に考え、配下と共にその糸口を探していた。一方、李子龍に監禁されている唐泛は、これまで自分をかばってくれていた人物が青歌だと確信する。青歌は李子龍から唐泛の殺害を命じられるが、「唐泛を生かしてこそ博浪が得られる」と必死に説得する。その頃、隋州と薛凌は、街で一風変わった轍を発見するのだが…。
汪植は皇帝暗殺に備え数々の対策を打っていたが、肝心の李子龍は捕縛できずにいた。隋州もまた唐泛の行方が掴めず、手がかりを求めて金三娘を尋ねる。だが、金三娘が不在とわかったその時、彼女から助けを求めるのろしが上がったとの知らせが入る。隋州は金三娘の仲間たちと共に捜索へ向かうが…。一方、李子龍に囚われた唐泛は、皇帝と万民のどちらかを選ぶよう迫られる。覚悟を決めて問いに答えた唐泛に、李子龍はなぜか博浪の完成品を手渡す。
唐泛に促された汪植は、立春の大典を中止するよう皇帝に申し入れるが、あっけなく却下されてしまう。それを聞いた唐泛は、いざという時に皇帝を宮殿から連れ出すことを提案し、汪植もこれを受け入れる。迎えた大典の当日、宮中は嵐の前のような静寂に包まれる。ところが昼間の宴会が無事に終わったその時、空一面に数々の花火と天灯が舞い上がる。予定にない天灯に異変を感じた唐泛と隋州は、皇帝と民を守るため、汪植と共に次の計画を実行に移す。
汪植が皇帝を城から連れ出し歓意楼へと避難させている頃、宮中では唐泛の指示の下、ウユンたちが博浪の除去に成功していた。だが、そこへ兵を率いた万安が現れる。一方、花火の打ち上げ地でオシュ・テムルたちを退けた隋州の前にも万通が立ちふさがる。皇帝が避難した歓意楼もたちまち李子龍たちに包囲され、汪植は単身駆けつけた隋州に皇帝を委ね、時間稼ぎの囮として外へ向かうことに。汪植が敵に斬り伏せられるのを目の当たりにした唐泛は…。
唐泛と汪植は、謀反を企てる李子龍とは別に、重臣の万安や万通、尚明が政変を起こして朝政を牛耳ろうとしていることに気づく。だが、暗殺未遂で手配されている唐泛は身軽に動けず、単独行動を控えて情報収集を急ぐことに。苦労の末、互いの消息をつかんだ隋州と唐泛、汪植の3人は、着々と反撃の準備を進めていく。そして、ついに準備が整い各自が動き始める直前、唐泛は、冬児が全ての計画を李子龍の養女・青歌に漏らしてしまったことを知る。
計画が漏れたことを知った唐泛は、囚われた隋州の元へと向かう。唐泛から伝言を預かった冬児は、皇帝のいる法源寺へと走り、汪植もまた皇帝の元へ向かうため、賈逵らの力を借りて動き出す。その頃、李子龍たちは寺の門前で攻め込む機会を狙っていた。だが、物乞いの子供たちが口にする詩を聞いた青歌が彼らのあとを追うと、そこに待っていたのは唐泛だった。無念の死を遂げた父の仇を取るという青歌に、唐泛は詩に込められた真の意味を告げる。
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