1980年代初頭、シチリアではマフィアの全面戦争が激化していた。パレルモ派の大物ブシェッタは抗争の仲裁に失敗しブラジルに逃れるが、残された家族や仲間達はコルレオーネ派の報復によって次々と抹殺されていった。ブラジルで逮捕されイタリアに引き渡されたブシェッタは、マフィア撲滅に執念を燃やすファルコーネ判事から捜査への協力を求められる。麻薬と殺人に明け暮れ堕落した犯罪組織コーザ・ノストラに失望していたブシェッタは、固い信頼関係で結ばれたファルコーネに組織の罪を告白する決意をするが、それはコーザ・ノストラの ”血の掟” に背く行為だった……。仁義なき抗争の果てに、名誉ある男の美学を貫こうとブシェッタが下した決断とは−−。

マフィアの大物による前代未聞の裏切り行為。1986年、組織の秘密を暴露したトンマーゾ・ブシェッタには、家族と自身の命を巻き込む大きな代償が待っていた。

“魔王”と呼ばれたイタリア首相、アンドレオッティをモデルにした政治バイオレンス・ドラマ。犯罪や汚職に手を染めながらも権力に君臨するアンドレオッティ。しかし、マフィアとの対立を深めていき……。主演はトニ・セルヴィッロ。

Palermo, Sicily, 1984. Examining magistrate Giovanni Falcone allies with Tomasso Buscetta, a former mobster, to defeat the clan of Corleone, the ruthless Mafia faction that rules Cosa Nostra with an iron hand, cruelly eliminating all those who dare to oppose its immense power: other criminals, policemen, judges, even innocent civilians. One of them wants revenge, the other wants justice. But only one can survive such an unequal fight.