高校生の本田透は、唯一の家族だった母親を亡くしてから一人でテント暮らしをしていた。ところが、テントを張ったその場所は由緒正しい『草摩家』の敷地内だった!草摩紫呉に家事の腕を買われた透は、学校の王子様的存在の草摩由希、そして由希を敵視する草摩夾と一緒に住むことに。しかし、透はまだ知らない。『草摩家』が何百年も前からある呪いに縛られていることを……。
わけあってテントで一人暮らし中だった女子高生・本田透。透はひょんなことから同級生の男の子・草摩由希の家に住み込むことになる。全校女子のアイドル由希と、保護者役の草摩紫呉との生活は、一見ごく普通の家庭のように見えたのだが…。草摩家に隠された重大なヒミツ! なんと彼らは異性に抱きつかれると…!?
干支娘。
動物を模した姿を持つ少女たちであり、その心に清らかなる魂を宿す神の使い。
人々と神々を繋げるために生まれた天の架け橋。
干支神。
八百万のえと娘の中から選抜された12匹の神の使い。
古来より日本を護ってきた聖なる十二支。
60年に一度の干支神選抜祭・通称「ETM12」にて勝ち残った強者であり、
えと娘たちの憧れの存在である。
刻は流れて現代。
今年も干支神選抜祭「ETM12」が開催される。
日本全土から神在月のごとく東京・秋葉原に集まる数多の干支神候補=えと娘たち。
その中に、一匹の猫が存在した。
その名は、猫のえと娘にゃ~たん
もっとも干支神に近いといわれながら、ネズミ属に執拗に狙われ、
卑劣な罠により破れ続けてきた不遇のえと娘である。
干支神になる条件はたったひとつ。
十二支全員に勝利すること。
しかし、干支神の力は強大であり、この二千年間、
十二支全員に勝利したえと娘は存在しない。
不遇のえと娘「にゃ~たん」と、
普通の高校生「天戸タケル」が出会うとき……物語は始まる!