主人公のウォルターは冴えない高校の化学教師だが、自身が末期がんに冒されていることを知った後、新しい人生に目覚める。かつては成功を嘱望される化学者だったウォルターだが、今はやる気のない高校生に授業を行うかたわら、洗車のアルバイトをして家計を助ける身。妻のスカイラーは、eBayでの売買でほどほどの稼ぎを得ていた。息子のウォルター・ジュニアは17才。意志の強い若者だったが、脳性まひに苦しんでいた。家族に残せるものがほとんどないことに気がついたウォルターは、新しい人生の目的に目覚め、愛する家族に財産を残すため犯罪に手を染めていく。
驚異的な身体能力を持つ、少年・虎杖悠仁はごく普通の高校生活を送っていたが、ある日“呪い”に襲われた仲間を救うため、特級呪物“両面宿儺の指”を喰らい、己の魂に呪いを宿してしまう。
呪いである“両面宿儺”と肉体を共有することとなった虎杖は、最強の呪術師である五条 悟の案内で、対呪い専門機関である「東京都立呪術高等専門学校」へと。編入することになり……
主人公のゴンは幼少期に両親と別れ、父親ジンの親戚で幼馴染でもあるミトとその祖母の元で育てられた。ゴンはミトに「父親はあなたが小さい頃に死んだ」と聞かされていたが、あるきっかけでカイトと名乗るハンターと出会い、ジンが生きていること、彼が優秀なハンターであることを知らされる。これを期に父の存在が気になり始め、父に会うべく、自分もハンターになるためにハンター試験を受けることを決意し、旅立つところから物語が始まる。
舞台は2010年夏の秋葉原。厨二病から抜け出せない大学生である岡部倫太郎は、「未来ガジェット研究所」を立ち上げ、用途不明の発明品を日々生み出していた。 だが、ある日、偶然にも過去へとメールが送れる「タイムマシン」を作り出す。 世紀の発明と興奮を抑えきれずに、興味本位で過去への干渉を繰り返す。 その結果、世界を巻き込む大きな悲劇が、岡部たちに訪れることになるのだが… 悲劇を回避するために、岡部の孤独な戦いが始まる。果たして彼は、運命を乗り越えることができるのか!?
一介の弁護士だった男が、セコい悪徳弁護士となった訳とは? 「ブレイキング・バッド」のソウル・グッドマンの過去を描きエミー賞候補となったスピンオフ作品。
羽鳥チセは15歳の少女。彼女は帰れる場所も、生きる理由も、そのための術も、何も持ち合わせていない。ただひとつ、生まれ持った特別な力を除いて。そんなチセを弟子として、そして将来の花嫁として迎え入れたのは、異形の魔法使い・エリアス。自然と寄り添い、悠久の時を生きる魔法使いの暮しの中で、チセは大切な何かを少しずつ取り戻していく…。
これは、世界の美しさを識る為の物語。
「蟲」それは動物でも植物でもない、生命の原生体。本来棲む世を隔てたヒトと蟲とが重なる時、人智を超えた妖しき現象がうまれ、ヒトは初めてその存在を知る。すべての生命は、他をおびやかすために在るのではない。ただ、それぞれが在るように在るだけ―。
Inno and Eva are from different worlds, but destiny will bring them together, only to tear them apart. The star-crossed lovers will need to decide what they are willing to risk for love.
無力な少年が手にしたのは、死して時間を巻き戻す”死に戻り”の力。 コンビニからの帰り道、突如として異世界へと召喚されてしまった少年、菜月昴。頼れるものなど何一つない異世界で、無力な少年が手にした唯一の力……それは死して時間を巻き戻す《死に戻り》の力だった。大切な人たちを守るため、そして確かにあったかけがえのない時間を取り戻すため、少年は絶望に抗い、過酷な運命に立ち向かっていく。
東京に潜む怪人「喰種(グール)」。彼らは人間に紛れ、人間を捕食し肉を喰らう。そんな食物連鎖の頂点に君臨する喰種に怯えながら人間たちは生活している。ある日、読書好きの大学生・金木研(カネキケン)は、行きつけの喫茶店「あんていく」でリゼという名の女性に出会う。年齢や境遇、読書の趣味も同じという事で、急接近する二人だったが悲惨な事件が起こり、その後、金木は壮絶な人生を歩むことになる。
人間の住む「物質界アッシャー」と悪魔が住む「虚無界ゲヘナ」。本来は干渉することすらない二つの次元だが、悪魔はあらゆる物質に憑依し、物質界に干渉していた。しかし人間の中には、そんな悪魔を祓う『祓魔師』が存在した―。
東京にいる彼氏の元にむかう小松奈々は、東京行きの列車の中で、ミュージシャンを目指して上京する大崎ナナと隣り合わせる。同じ“NANA”という名前を持つことから意気投合した二人は、その後東京での住まい探しの中で偶然再会し、共同生活を送ることに。奈々(通称ハチ)は、恋人の章司や同郷の友人の淳子や京助たちに助けられながら、東京での生活をスタート。一方ナナは、元恋人で、今は超人気バンド“トラネス”のギタリストとなったレンに対する想いを抱えながら、パンクバンド“ブラスト”のヴォーカルとしてメジャーデビューを目指す。無邪気で素直な奈々と、何事にもクールなナナ。一見正反対に見える二人は、時に衝突しつつも、絆を深めていく。2人の“ナナ”と、彼女らを取り巻く人々の恋や友情、夢の行方は?そして、彼女らを待ち受ける運命とは……。
高校2年生の春、菜穂に届いた「手紙」。その差出人は、10年後の自分だった。初めはイタズラかと思ったが、書かれていることが次々と現実に起こり、「手紙」がこれから起こることを綴っていると知る。転校生の翔を好きになること。そして、17歳の冬に翔が亡くなってしまうこと。翔を失った<26歳の菜穂>の後悔と願いを知った<16歳の菜穂>ができることとは?
ギアーデ帝国が開発した完全自立無人戦闘兵器〈レギオン〉の侵攻に対応すべく、その隣国であるサンマグノリア共和国が開発した無人戦闘兵器〈ジャガーノート〉。だが、無人機とは名ばかりであり、そこには“人”として認められていない者たち――エイティシックス――が搭乗し、道具のように扱われていたのである。
エイティシックスで編成された部隊〈スピアヘッド〉の隊長である少年・シンは、ただ死を待つような絶望的な戦場の中で、ある目的のために戦いを続けていた。そこに新たな指揮管制官〈ハンドラー〉として、共和国軍人のエリート・レーナが着任する。彼女はエイティシックスたちの犠牲の元に成り立つ共和国の体制を嫌悪しており、“人型の豚”として蔑まれていた彼らに人間として接しようとしていた。
死と隣り合わせに最前線に立ち続けるエイティシックスの少年と、将来を嘱望されるエリートの才女。決して交わることがなかったはずのふたりが、激しい戦いの中で未来を見る――。
時は大正、日本。炭を売る心優しき少年・炭治郎は、ある日鬼に家族を皆殺しにされてしまう。さらに唯一生き残った妹の禰豆子は鬼に変貌してしまった。絶望的な現実に打ちのめされる炭治郎だったが妹を人間に戻し、家族を殺した鬼を討つため、“鬼狩り”の道を進む決意をする。人と鬼とが織りなす哀しき兄妹の物語が、今、始まる――!
総人口230万人、東京都西部のほとんどを占める巨大な都市。その人口の約八割が学生ということから、「学園都市」と呼ばれるその都市では、超能力の開発が行われていた。特殊な授業(カリキュラム)を受け、能力を得た学生たちは、定期的な身体検査(システムスキャン)によって、「無能力(レベル0)」から「超能力(レベル5)」の6段階に評価されている。その頂点に立ち、最強と謳われるのが、七人の「超能力者(レベル5)」である。そのひとり、御坂美琴。『電撃使い(エレクトロマスター)』最上位の能力者にして『超電磁砲(レールガン)』の異名を持つ彼女は、名門お嬢さま学校・常盤台中学に通う14歳の女子中学生。後輩で「風紀委員(ジャッジメント)」の白井黒子たちと、学園都市的日常生活を送っていた―。この物語は、平和で平凡で、ちょっぴり変わった能力者の少女たちの日常を描くものである。
フシは最初、地上に投げ込まれた“球”だった。
持っていたのは「刺激を受けた物の姿へ変化できる能力」と「死んでも再生できる能力」。球から⽯、オオカミ、そして少年へと姿を変化させていくが、赤子のように何も知らぬままさまよう。
やがて出会う人々に⽣きる術を教えられ温かい感情を知り、人間を模して成⻑していくフシ。
宿命の敵・ノッカーとの壮絶な闘い、⼤切な人との別れ… 痛みに耐えながら自分の⽣き方を選びとり、⼒強く⽣きるフシの永遠の旅を描く。
隅々まで探索されつくした世界に、唯一残された秘境の大穴『アビス』。どこまで続くとも知れない深く巨大なその縦穴には、奇妙奇怪な生物たちが生息し、今の人類では作りえない貴重な遺物が眠っている。「アビス」の不可思議に満ちた姿は人々を魅了し、冒険へと駆り立てた。そうして幾度も大穴に挑戦する冒険者たちは、次第に『探窟家』と呼ばれるようになっていった。 アビスの縁に築かれた街『オース』に暮らす孤児のリコは、いつか母のような偉大な探窟家になり、アビスの謎を解き明かすことを夢見ていた。そんなある日、リコはアビスを探窟中に、少年の姿をしたロボットを拾い…?
世間では、ある都市伝説めいた噂が流れていた。「午前零時にだけアクセス出来るウェブサイト『地獄通信』に晴らせぬ怨みを書き込むと地獄少女が現れて憎い相手を地獄に流してくれる」。しかし、その噂は真実だった。怨みを持った者が「地獄通信」に書き込んだ直後、依頼者の前にセーラー服を着た長い黒髪に赤い瞳をした地獄少女・閻魔あいが現れる。あいは依頼主に契約の証である藁人形を渡し、「人形の首にかかる赤い糸を解けば、契約は成立し、憎い相手は地獄へ流される」という。ただし、「その代償として自分自身も、死後は地獄で永遠に苦しむことになる」と告げるのであった。
平凡な高校生である泉新一は、ある日突然飛来してきた「パラサイト」の襲撃を受ける。間一髪で脳への寄生は免れるが、パラサイトは新一の右腕に寄生、同化してしまう。右手にちなんで「ミギー」と自ら名乗るパラサイトと人間の奇妙な共生生活が始まることに―。周囲に真実を話すことができず悩んでいた新一だが、やがて新一とミギーは友情に近いものを感じるようになっていく。
しかし、新一とミギーの前には他のパラサイトが現れ始め、次々に人を殺し、また人がパラサイトを殺す事態に発展。新一の同級生・里美にも危険が迫る。
その中で、高校教師として目の前に現れた田宮良子らパラサイトたちにもそれぞれの価値観が生まれ始める。
「われわれはなぜ生まれてきたのか?」
地球を壊し続ける人間たちを淘汰するために生まれてきたというパラサイトたち。そのパラサイトを殺し、生き延びようとする人間たち。
「果たして生き残るべきはどちらなのか?」
それでも、地球を、そして愛する人を守らなければいけない。
ゆらぐ価値観の中で、新一とミギーはパラサイトとの戦いに身を投じていく。