まじろ — 角色设计师
集 12
いとしと書いて 藤の花
一年生の阿久津新(しん)、二年生の浅葱芳(かおる)と丹羽花(はな)満(みち)。黒悟は、カブキ同好会設立のため、三人を勧誘しに奔走するが、結果は惨敗。しかも、梨園の御曹司・蛯原仁(じん)には、歌舞伎を演じる部活の設立なんて諦めろ、とまで言われてしまう始末。けれど、歌舞伎の面白さを仲間と分かち合いたい黒悟は、それでも諦めず、今日も三人を追いかけて……。
展开知らざぁいって 聞かせやしょう
黒悟の熱心な勧誘によって、ついに芳と花満がカブキ同好会に興味を持ってくれた!黒悟ととんぼは、早速二人を誘って、歌舞伎座へ歌舞伎鑑賞に行くことに。四人で見たのは、『菅原(すがわら)伝授(でんじゅ)手習(てならい)鑑(かがみ)』。見終わった後、感想を言い合うのが楽しくて、黒悟はうれしさを隠しきれない。しかし、喜びも束の間、同好会設立にはさらなる難関があることが判明して……。
展开待った待った 一番待ってもらおうか!
夏休み。カブキ同好会は、文化祭での上演をめざして本格始動!夏稽古では、演劇部で鍛えた芳が基礎トレーニングを、日本舞踊の基礎練習を花満が担当。裏方担当のとんぼや衣裳担当の丸子、顧問の遠見先生も一緒に汗だくになる毎日。そんななか、カブキ同好会は、高齢者施設のボランティア公演で『三人吉三(さんにんきちさ)』を上演することになって……!?
展开それ つらつらおもんみれば……
阿久津の活躍により、演劇部との勝負に勝って、無事に文化祭での公演場所を確保したカブキ同好会。けれども、「高齢者施設での上演は内容がよくわからなかった」という同級生の言葉を聞いて、初舞台が成功したと思っていた黒悟はショックを受けていた。どうしたら歌舞伎の面白さを伝えられるのだろう?試行錯誤した黒悟のアイデアとは……!?
展开見かねて中に飛び込むも……
文化祭での舞台は大盛況!黒悟の母・彩子や正造も大絶賛、顧問の遠見は思わず涙ぐんでしまう。口々に舞台の感想を言い合うカブキ同好会メンバーたちの姿に、黒悟は喜びをかみしめる。文化祭後、カブキ同好会は同好会から部への昇格をめざし、次なる目標を新入生歓迎会に定める。だがその矢先、阿久津が部活動停止処分の危機に陥って……!?
展开問われて名乗るもおこがましいが……
カブキ同好会のピンチを助けてほしいと、蛯原のもとへ駆けつけた黒悟たち。しかし、白銀屋(しろがねや)の名のもと、プロの歌舞伎役者として舞台に立つ自分に協力はできない、と蛯原に断られてしまう。俯きながらの帰り道、ふと黒悟はあることに気づき、踵を返す。高校生だからできる歌舞伎、自分たちも楽しめる歌舞伎――。渾身の「白浪(しらなみ)五人男(ごにんおとこ)」、開幕!
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