クズの本懐 (2017)
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エピソード 12
報われない恋、切ない恋、片想い。それってそんなに美しいものですか?
下校する生徒たちの注目を浴びながら一緒に歩く高校生の安楽岡花火(吉本実憂)と粟屋麦(桜田通)。2人は美男美女のカップルとして有名だ。そんな理想的に見える2人には、ある「秘密」の共通点があった・・・。
1学期の始業式、花火が「お兄ちゃん」と慕う幼馴染の鐘井鳴海(水田航生)と、麦の家庭教師だった皆川茜(逢沢りな)が音楽の教師として着任。そこから物語は始まる・・・。
もっと読む人を好きな気持ちって、切実で、ぐちゃぐちゃで
麦(桜田通)のクラスが音楽の授業を終えて、数人の女生徒が茜(逢沢りな)を取り囲んで楽譜についての質問をしている。麦はわざとゆっくりと移動の支度をしながら、茜を盗み見ていた。そんな麦を廊下から見つめる絵鳩早苗(池上紗理依)は、麦と目が合うと視線をそらし急に歩き出し立ち去ってしまう。彼女の心とは・・・。
もっと読む意味深な笑み、かすかな匂い
絵鳩(池上紗理依)の想いを通して人の好意の重さを知る花火(吉本実憂)は、麦といると安心している事に気付く。2人の関係にも変化が起きようとしていた。ファミレスで食事をしていた2人、偶然そこに現れた茜(逢沢りな)の横には男が。口に手を当て内緒にというポーズをとる茜・・・麦(桜田通)はその男に見覚えがあった。
もっと読む人の好意ほど気持ちのイイものなんてない
「求められなきゃ意味がない。何より」。茜(逢沢りな)は昔から、求められる気持ちよさを本能的に理解していた。中学生の頃から、対象に興味が無くとも、その対象に向けられた"好意"に興味があった。
そう、"好意"を搾取される人間の顔が見たくて・・・。
もっと読む似てるの。ろくでもない所が・・・
茜(逢沢りな)の正体に気付き、傷ついた花火(吉本実憂)は絵鳩(池上紗理依)の優しさに溺れていく。その頃麦(桜田通)は、3年ぶりに先輩である芽衣(吉田志織)と再会し、茜の本性を知らされる。傷ついた麦もまた芽衣と一夜を共にする。花火は、学校で久々に会う麦と共に屋上に向かう。「麦はもう要らない」という感情を抱いたまま・・・。
もっと読む一途な思い、広がる青空
花火(吉本実憂)と麦(桜田通)の前に現れた麦の幼馴染、鴎端のり子[最可](志保)は、昔から麦に一途だった。ロンドンから帰国した最可は、以前麦と約束していたデートを提案、麦はしぶしぶ受け入れる。そんな最可の一途な態度を冷めた目で見る麦。しかし、最可にはある秘密があった。一方、茜(逢沢りな)の男であるタクヤ(猪野広樹)に流され始めている事に気付いた花火は・・・。
もっと読むいつになるかわからないけど・・・
鐘井(水田航生)に失恋し、麦の態度にもやりきれない気持ちを抱えていた花火(吉本実憂)は、絵鳩(池上紗理依)と失恋旅行に出かける。絵鳩は、花火への叶わぬ思いを秘めたまま、ただ2人でいられる事を喜んでいた。だが、花火はそんな絵鳩の心の奥にある、鍵のかかった扉を開けてしまう・・・。その頃、麦(桜田通)は茜(逢沢りな)と一緒にいた。麦もまたやりきれない気持ちを抱えつつ、ネオンの街で救いの手を求めていた・・・。
もっと読む誰の記憶にも残らないで死にたい
水族館デートをする茜(逢沢りな)と鐘井(水田航生)。楽しそうな鐘井とは対照的に、茜は鐘井が「あの日」以来体を求めてこない事に困惑していた。今までのどの男とも違う「自分が求めている」という関係性にも。そんな中、偶然タクヤ(猪野広樹)と鉢合わせ、鐘井に茜の本性を教える。「本当の事」と開き直る茜に対し、受け入れる鐘井。より一層理解できない茜は鐘井とのデートにある条件を付ける。
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