ある研究所で機密情報を収めたSDカードが紛失する事件が発生。犯人だと疑われた厄介は、無実を証明するために仲介業者に探偵を依頼する。そんな厄介の前に現れたのは、眠ると記憶がリセットされる探偵・今日子だった。今日子は、すぐに犯人の目星をつけるが、何者かに眠らされてしまう。

厄介が警備員として働く美術館で、客の老人が突然怒りだし、絵を破損させる事件が発生する。その責任を取り首になった厄介は、今日子に事件の真相究明を依頼。館員たちに話を聞いた今日子は、館長の敷原がうその報告をしていた事を知る。一方、厄介は監視カメラを調べる。

額縁匠・和久井が集大成の額縁を作るため、今日子と厄介に工房の警備を依頼。だが、工房を訪れると和久井が刺されていた。今日子が和久井が扶養する37人の画家の卵に話を聞くと、その中の35人に絵を発注していた事が判明。発注されなかった人物が犯人だと推理する。

今日子は、大ファンの推理小説家・須永が自ら隠した新作原稿を捜すイベントに参加することになり大興奮。一方、会場に向かう厄介は編集者・重信から須永が死亡したことを聞き、正式に原稿の捜索を依頼される。だが、今日子にはその事を伏せて捜索してもらうことに。

女子校の管理作業員として働くことになった厄介は、用具室で中学3年の雅歌が倒れているのを発見する。厄介はガスが充満する室内から雅歌を助け出そうとするが、閉じ込められてしまう。二人は運よく一命を取り留めるが、厄介は犯人扱いされ、今日子に真相の究明を依頼する。

死亡した推理小説家・須永が自殺だった可能性が浮上。編集者の重信は、今日子と厄介に真相を明らかにするよう依頼する。今日子は須永の心境を理解するため、99冊の作品を一気に読む。ハイペースで読み進める今日子は、眠らないまま35冊を残し4日目の朝を迎える。

ある朝、今日子はいつものように自分のことを思い出す作業を開始。体中に“厄介”という名前を見つけるが誰のことか思い出せずにいた。そんな中、今日子はアパレルショップで起きた殺人事件の調査を依頼される。試着室から常連客の遺体が発見され、第一発見者が“厄介”だと聞かされる。

今日子は会社社長・結納坂から、失踪した副社長が残した暗号に隠された金庫の暗証番号を解読するよう依頼される。床に書かれた文字から今日子は副社長が殺害されたと推理。一方、厄介はサンドグラスに今日子と従業員以外に住人がいない事に気付き、法郎の身辺を探る。

自分の過去を知る澤野信二と会って以降、今日子がサンドグラスから姿を消す。数日後、今日子を捜していた厄介は、最後に約束をした映画館の前で、黒髪に変わった今日子を見つける。声を掛けるが今日子は覚えていなかった。さらに名前も“今日子”ではないと言う彼女を、厄介は心配する。