「旭丘分校」への転校を終えた一条蛍は、クラスメイトとともに楽しい学校生活を過ごしていた。特に、身長が140cmにも満たない越谷小鞠には「かわいい先輩」だという想いで接していた。しかし、その想いはいつしか愛しさへと変わっていく。そしてある日、小鞠から電話が掛かってきて、２人で遊ぶことになるのだが…

田舎の遊びにも徐々に慣れてきた一条蛍だったが、橋の上から川に飛び込む遊びは怖くて出来そうになかった。秘密基地で遊んだあと家に帰ると、東京にいた時の友だちから手紙が届いていた。その中には皆で行った遊園地の写真が入っていて蛍は懐かしい気持ちになり…。宮内家ではひかげが実家に帰省しており、東京タワーの写真を妹のれんげに自慢していた。れんげは最近写真に凝っていて撮りに行きたいと頼むのだが…。

夏、居間で越谷夏海がくつろいでいるとチャイムが鳴りました。玄関を開けると、そこにいたのは宮内ひかげ。夏休みになって東京から帰ってきたようです。「さっきまで新幹線に乗っていたから、体を動かして遊びたい」というひかげに、夏海はノリノリでボール遊びを提案します。ひかげがいない間に考案した「必殺確殺シュート」を披露すると言って、夏海は勢いよくボールを投げたのですが…。

朝、宮内れんげが窓の外を眺めていると、姉の一穂が「そんなとこでぼーっとしてどうしたの？」と声をかけます。れんげの視線の先では、庭の梅の花が咲いていました。季節はもうすぐ春、今日は越谷卓の卒業式です。在校生や保護者も見守る中、一穂から卒業証書を受け取った卓。式の終わりに、在校生の皆で歌を贈ることになったのですが…。旭丘分校にまた新しい季節がやってきます。