40歳を目前にした女性“アラウンド40”の姿を通して女性の幸せを問う。39歳で独身の精神科医・聡子（天海祐希）は、5年前に恋人と別れて以来、気楽に過ごしていた。一方、聡子の同級生で既婚の瑞恵（松下由樹）は生活に焦燥感を。そんな中、聡子は旅行先で年下男性・恵太朗（藤木直人）が恋人にふられるところを目撃する。

結婚相談所に入会した聡子（天海祐希）は、自分に合う相手を見つけられずにいた。そんな中、臨床心理士・恵太朗（藤木直人）が会社に行けずに悩む患者に、一歩踏み出すよう励ます。患者自身が現状を打破するのを待ちたい聡子は、勝手な行動をした恵太朗に激怒。恵太朗は背中を押してほしい患者もいると聡子に反論する。

突然声が出なくなった少年・俊（武井証）が学校の教員に連れられて病院に来る。保護者の許可なく診断することができないため、聡子（天海祐希）は、俊に母親と一緒に来るように告げる。だが後日、恵太朗（藤木直人）が一人で病院に来た俊とキャッチボールをしているところを目撃。決まりを守らない恵太朗に聡子は激怒する。

聡子（天海祐希）の前にカメラマンで元恋人の和哉（加藤雅也）が突然、姿を現した。和哉は、5年前に姿を消したのは戦場を撮りに行くためだったと話し「もう一度やり直したい」と聡子に告げる。和哉の勝手な言動に困惑する聡子だったが、写真以外の大切なものが聡子だと気付いたという和哉の言葉に心が揺れる。

和哉（加藤雅也）からプロポーズされた聡子（天海祐希）は、結婚を前向きに考え始めていた。そんな中、戦地での出来事を思い出した和哉が発作を起こす。和哉が心の傷を抱えていると感じた恵太朗（藤木直人）は、和哉のカウンセリングを行う。恵太朗は、聡子に和哉が心的外傷後ストレス障害（PTSD）の可能性があると告げる。

聡子（天海祐希）と恵太朗（藤木直人）は、お笑いライブや、互いの家を行き来するうちに距離が縮まる。そんなある日、有権者・神林が統合失調症の息子を連れて精神科に来る。聡子は入院を勧めるが、世間体を気にする神林は渋る。一方、派遣の仕事を始めた瑞恵（松下由樹）はコピーもろくに取れずクビになってしまう。

気持ちを確かめ合った聡子（天海祐希）と恵太朗（藤木直人）は順調に交際を続けていた。そんな中、恵太朗の家に結婚を迫る女が現れる。一方、聡子は恵太朗に思いを寄せる瑞恵（松下由樹）に交際を報告しようと恵太朗に提案。貞夫（筒井道隆）の店に瑞恵と奈央（大塚寧々）を呼び出すが、そこに恵太朗を追って女が乗り込んで来る。

聡子（天海祐希）と恵太朗（藤木直人）の元に恵太朗の姉・和子（片桐はいり）がやって来た。和子に父親からの手紙を渡された恵太朗は、受け取らずにその場を去る。その後、聡子は恵太朗からうつ病になって離婚した和子を見て臨床心理士を志したと聞き、恵太朗が商社を辞めたことに反対する父親とは今も絶縁状態だと知る。

聡子（天海祐希）は、医療講演会を任された。恵太朗（藤木直人）との交際が順調な聡子だが、講演会の準備に追われ、会う時間もつくれずにいた。一方、恵太朗は、奈央（大塚寧々）らから聡子の誕生日が間近に迫っていると聞かされる。そんな中、聡子の病院に瑞恵（松下由樹）の息子・洋介（木村遼希）が救急車で運ばれてくる。

聡子（天海祐希）の父・友康（林隆三）が体調を崩し倒れる。激しく動揺する聡子だったが恵太朗（藤木直人）に支えられ、友康を見守ることに。そんな中、奈央（大塚寧々）は、高文（丸山智己）に離婚を申し出るが、断られる。一方、夫婦関係を修復した瑞恵（松下由樹）は、彰夫（神保悟志）とレストランで食事中、彰夫の秘密を聞かされる。

聡子（天海祐希）が勤める病院の閉鎖が決まった。そんな中、聡子は、恵太朗（藤木直人）から仕事の相談を受ける。恵太朗は、傷ついた子供たちと一緒に暮らす北海道の施設から呼ばれたという。そして、聡子にも一緒に働こうと誘う。病院再建の話が立ち上がり、病院に残れる可能性が出てきた聡子は悩んでしまう。