Afleveringen 11

初夏。5月になったばかりの汗ばむほど晴れた日。梶田信夫(平田満)は自転車に撥ねられ即死した。自転車に乗った犯人はそのまま逃走した。今多コンツェルンの広報室に勤める杉村三郎(小泉孝太郎)は、義父である会長の今多嘉親(平幹二朗)から本社ビルにある会長室に呼び出され、嘉親の個人運転手を勤めていた梶田信夫の通夜と告別式への列席を依頼される。葬儀場の受付で嘉親から預かった香典袋を出すと、信夫の長女・聡美(深田恭子)と次女の梨子(南沢奈緒)があいさつにやってくる。「何か力になれることがあれば、頼って欲しい」という嘉親からの言葉を2人に伝える杉村。実は杉村にとっても、亡くなった梶田は恩人のような存在だった。8年前。偶然知り合った今多菜穂子(国仲涼子)と平凡で質素なデートを繰り返し、杉村はプロポーズをするまでに至ったが、無邪気に頷いた菜穂子の父が、実は莫大な総売り上げを誇る今多コンツェルングループの会長だと知ったのは、その後だった。身内からも反対されたこの結婚だったが、菜穂子の父・嘉親に結婚の許しを得た時、杉村に「おめでとうございます」と声をかけてくれたのが梶田信夫だったのだ。その純粋な「おめでとうございます」という言葉に今でも感謝している杉村は、娘たちに恩を返すかのように調査に乗り出そうとするが、妹の梨子とは対照的に、姉の聡美は調査に気乗りしない様子だ。杉村と2人きりになった聡美は、自分の身に起こった忌まわしい過去について語り出す。こうして、杉村は、次第に梶田信夫の事故にまつわる「毒」に引き込まれていくのだった…。

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杉村三郎(小泉孝太郎)は、義父である今多コンツェルン会長・今多嘉親(平幹二郎)の命令で、事故死した元個人運転手・梶田信夫(平田満)の娘たちの相談に乗る事になった。犯人を捕まえるために、父の人生を本にしようと躍起になる妹・梨子(南沢奈央)に対して、どこか消極的な姉・聡美(深田恭子)は、事件が解決するまで結婚を延期するという。杉村と2人きりになったとき、そんな聡美の口から出た「父は殺されたのかもしれない」という言葉に杉村は驚く。彼女によると、父・信夫は若い頃、職を転々としており、堅気ではない仕事にも手を出していたと言う。また、聡美には「幼い頃誘拐された」という記憶があった。そして、誘拐犯は「父のせいだ。殺してやる」と口走ったと話し出す。聡美が誘拐された時、梶田信夫はそれまでのふらふらとした荒れた暮らしをやめたところで、トモノ玩具という会社で一生懸命に働いていた時だったようだ。そんな信夫は、亡くなる少し前に「ちゃんとしておかないとな。お前が嫁ぐ前に」と意味深な言葉をつぶやいていた。なぜゴールデンウィークの真っ只中、信夫は1人で縁もゆかりもない事故現場となるあの街へ行ったのか?事件の真相を探るため、トモノ玩具に行く三郎だが…。

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杉村三郎(小泉孝太郎)は、梶田聡美(深田恭子)が口にした「幼い頃に誘拐された記憶」の真偽を探るため、亡くなった梶田信夫(平田満)が以前勤めていたトモノ玩具を訪れる。そこで当時の経営者・友野栄次郎(織本順吉)と話しをするが、有力な情報は得られなかった。唯一の手がかりといっても、当時栄次郎の片腕で事務方を仕切っていた関口という男性が何か覚えているかもしれないといった程度だったが、その関口の連絡先はわからなかった。一方、父の伝記を作るために積極的に準備をする妹の梨子(南沢奈央)に対し、父の死を理由に未だ結婚に踏み切れないでいる聡美。そんな中、杉村は聡美の婚約者の浜田利和(高橋光臣)から、「結婚延期をやめるよう聡美を説得してほしい」と相談を受ける。聡美が結婚に踏み切るには、「誘拐」の本当の事情がはっきりすることが必要だと言う杉村は、少しでもヒントになるかもしれないと思い、梨子から借りたトモノ玩具の写真を聡美と浜田の2人に見せる。やがて聡美の指が、ある女子社員の上で止まるが、幼い頃の誘拐の記憶とははっきりと結びつかない。「誘拐の真意」も「犯人のめぼし」も進展がない中、アシスタントのシーナ(岡本玲)の提案で、杉村はチラシを作り、情報収集のため事故現場付近で配るが…。

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杉村(小泉孝太郎)が梨子(南沢奈央)やシーナ(岡本玲)と目撃者を探すためのチラシを事故現場で配っていた矢先に、杉村の背後から自転車が突っ込んできて事故にあってしまう。事故にあった瞬間「突然、知らない誰かに毒を盛られるような理不尽な死」という思いがよぎる。病院への搬送中、杉村の携帯に「非通知」と表示された電話が掛かってきた。事件の鍵を握る重要人物からの最初のアプローチだった。自宅に戻った杉村の元へ、梶田姉妹がお見舞いに訪れる。杉村の事故に責任を感じている姉・聡美(深田恭子)に対し、杉村家を訪れてはしゃいでいる妹・梨子。姉妹が帰った後、杉村の元に、また非通知で電話がかかってくるが無言で切れてしまう。後日、杉村の元に城東中央警察署の卯月刑事(菅原大吉)が訪れた。梶田をはねた犯人を特定していると言う。その犯人は、聡美の誘拐とは全く無関係の人物であった。ひき逃げ事件の真相が明らかになったかと思われた一方で、杉村に元トモノ玩具の関口(柳家小さん)という男から連絡が来る。関口の持ってきた業務日誌のように綿密に記された当時の日記には、梶田と同じ日に事務職の女性が一緒に辞めていると書かれていた…。

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杉村(小泉孝太郎)のもとにかかってくる「非通知」の電話の相手は、トモノ玩具で働いていた野瀬祐子(伊藤かずえ)だった。梶田夫妻と同時期に辞めた野瀬から語られた言葉は「梶田さんは私のせいで犯罪者に…」との衝撃的なものだった。野瀬の口から語られる28年前の真実…梶田(平田満)が事故現場へ行った謎と共に、聡美(深田恭子)の「誘拐」の真相も明らかになる。事件が解決に向かっている中、梨子(南沢奈央)は、亡くなった父(平田満)の本を完成させるため、父の育った「水津町」へ行く事にする。梨子に対してある不信を持ちはじめた杉村は、梨子と話をするために自らも「水津町」に出向く。そこで、杉村は衝撃的な事実を目の当たりにする事となる。その後、杉村は聡美に事件にまつわる全てを報告するが、聡美の口からは思いもよらない言葉が…。

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盛夏、定年退職後いつものように愛犬の散歩をしていた古屋明俊(森次晃嗣)は、コンビニで買ったウーロン茶を飲んだ途端に突然泡を吹いて倒れ、そのまま帰らぬ人となる。彼は断続的に起きている連続無差別殺人事件の4人目の犠牲者となってしまった。すぐに外資系証券会社に勤めるキャリアウーマンの娘・古屋暁子(真矢みき)に連絡が入る。冷たい亡骸となった明俊と対面する事となってしまった暁子は、深夜まで警察の事情徴収を受けることに。どうやら、警察は暁子を容疑者の1人として疑っているようだ。一方、留学でいなくなったシーナ(岡本玲)の代わりに、難関をくぐって杉村三郎(小泉孝太郎)の働く広報編集室の一員となった原田いずみ(江口のりこ)は、あらゆる「毒」を撒き散らしトラブルばかりを引き起こす問題社員だった。履歴書も嘘だらけの原田は、結局、編集長・園田瑛子(室井滋)の判断でクビになるが、これに激高した原田は、会長・今多嘉親(平幹二朗)の元に訴訟をほのめかす手紙を送りつける。「速やかに対処するように」と会長から対処を命じられた杉村は、事態を収拾しようと原田の過去を探る事にする。杉村は、原田の前の職場から紹介された元警察官で探偵の北見一郎(大杉漣)を訪ねることに。そこで、杉村は連続無差別殺人事件の被害者・古屋明俊の孫・古屋美知香(杉咲花)と出会い、自分とは全く無関係と思われた無差別連続殺人事件に巻き込まれる事となる…。

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公園で倒れた古屋美知香(杉咲花)を病院に運んだ杉村(小泉孝太郎)。杉村は、後日お礼に訪れた美知香の母・暁子(真矢みき)が連続殺人事件の被害者遺族だと知る。暁子は杉村に「警察から父を殺したと疑われている」と伝える。これをきっかけに、杉村は事件について調べ始める。祖父・明俊(森次晃嗣)を思う美知香は、生前の明俊に対する暁子の態度を責め、2人の関係はギクシャクしてしまう。明俊と暁子のいざこざの原因は、奈良和子(烏丸せつこ)というひとりの女性の存在だった…。一方、シックハウス症候群を気にする妻・菜穂子(国仲涼子)は、家のリフォームを始める。そのとき杉村の携帯へ電話がかかってくるが、嫌がらせのように切れたり鳴ったりを繰り返す。翌日、広報室をクビになった原田いずみ(江口のりこ)から杉村宛てに電話がかかってくる。会長からの指示もあり、原田とケリをつけるため直接会うことにした杉村だったが…。

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連続無差別殺人事件の犯人が捕まった。しかし、犯人が古屋明俊(森次晃嗣)の事件については無関係と供述したことで、疑いの目は再び娘の暁子(真矢みき)へ向けられることとなる。祖父の遺品を探っているうちに、奈良和子(烏丸せつこ)への遺言状を偶然見つけた美知香(杉咲花)は、「おじいちゃんを殺したのは、お母さんじゃないか?」と母・暁子を疑うことになってしまう。しかし、その和子も人には言えない過去を背負った人間だった…。一方、気鋭のジャーナリスト秋山省吾(平山浩行)に事件の事を聞き出したい杉村(小泉孝太郎)は、副編集長の谷垣(山崎大輔)から受け取った写真を返すという口実で彼に会いに行くことに。気難しい秋山は杉村を無下に扱うが、いとこの五味淵まゆみ(中西美帆)にたしなめられる。まゆみにバイトを紹介するという交換条件で、杉村は秋山から無差別殺人事件の情報を教えてもらうことになる。原田いずみ(江口のりこ)から新たな嫌がらせを受けた杉村は、入院中の北見一郎(大杉漣)の元を訪れる。杉村は北見から原田についてのアドバイスを聞く。後日、美知香が広報室に杉村を訪ねてやってくるが、そこには原田いずみの「猛毒」が待ち構えていた…。

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連続無差別殺人事件の犯人は捕まったが、依然、古屋明俊(森次晃嗣)の殺人事件は未解決のままだった。警察は、娘の暁子(真矢みき)と奈良和子(烏丸せつこ)の2人を容疑者として絞っているようだった。そんな中、杉村(小泉孝太郎)に相談するために広報室を訪れていた古屋美知香(杉咲花)が、突然倒れてしまう。続いて、杉村や園田(室井滋)ら広報室のメンバーも次々に倒れる。外出先から戻ってきた手島(ムロツヨシ)が倒れたみんなの姿を発見し、救急車を呼ぶ。幸いにも全員命に別状はなかった。捜査の結果、コーヒーに睡眠薬が入れられたと判明し、状況的に原田いずみ(江口のりこ)の犯行だと思われた。その後、美知香から奈良和子と会ってみたいと相談された杉村は、再びジャーナリストの秋山省吾(平山浩行)の元を訪ねる。そこで、秋山から奈良和子の衝撃の過去を聞く。一方、広報室に原田いずみの父・克也(前田吟)が訪ねてくる。彼の口から語られる原田いずみの衝撃的な過去の出来事。原田いずみの正体は、誰もの想像を超えるモンスターそのものだった…。

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自殺を図った奈良和子(烏丸せつこ)のバッグから青酸カリが発見された。自殺と青酸カリ…この2つで彼女が古屋明俊(森次晃嗣)殺害の真犯人と決定づけられた。しかし、奈良和子の遺書には「生きててもしょうがない」「古屋家に迷惑を掛けた」と書かれていても、「殺人を自分がやった」とは明確に書かれていなかった。和子の自殺によって、父殺しの容疑が晴れた暁子(真矢みき)は美知香(杉咲花)との仲を修復しようと躍起になる。しかし、奈良和子の事を悪く言う暁子に対して不信感を持った美知香は家を飛び出してしまう。その後、杉村家に美知香を保護してもらったお礼に、広報室に杉村(小泉孝太郎)を訪ねる暁子。その際、話題は古屋家のポストに入っていた「ごめんなさい」のメモの事に。明らかに奈良和子の筆跡とは違うメモに引っ掛かりを覚える杉村。メモは「管理が甘かった」と事件の責任を感じているコンビニ店員・外立研治(君嶋麻耶)が書いたものだと思った杉村は、彼に会いに行く事に。萩原運送・萩原社長(でんでん)、外立、コンビニ店長・萩原弘(斎藤歩)から事情を聞いた杉村は、再びジャーナリストの秋山(平山浩行)の元へと相談に行く…。一方、広報室の飲み物に睡眠薬を混入した一件で、原田いずみ(江口のりこ)が全国に指名手配される。そんな彼女から杉村に、突然電話がかかってくる。原田を諭す杉村だったが、またもや彼女を逆上させてしまい、原田から「死ね!今に見てろ、ただじゃおかないから!」と罵声を浴びせられ、一方的に電話を切られてしまう…。

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Crew 0

Geregisseerd door: Er is geen regisseur toegevoegd.

Geschreven door: Er is geen schrijver toegevoegd.

Gastrollen 1 Alle cast- en crewleden

  1. Miho Nakanishi

    Mayumi Gomibuchi

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「古屋明俊(森次晃嗣)を殺したのは自分だ」と告白した外立研治(君嶋麻耶)。外立は、杉村(小泉孝太郎)と秋山(平山浩行)に事件の裏に隠された悲しい事情を語り始める…。毒殺事件が解決に向かう中、杉村の携帯に妻・菜穂子(国仲涼子)から着信が。原田いずみ(江口のりこ)が杉村家に押し入ってキッチンに立てこもり、ナイフを手に娘の桃子(矢崎由紗)を監禁しているという。杉村は、秋山や外立と共に駆けつけ、原田を必死に説得する。しかし原田は、杉村・菜穂子・秋山・外立・美知香(杉咲花)に対し、「警察を呼んだら桃子を殺す!」と言う。果たして、杉村は原田の手から桃子を救い出すことはできるのか…!

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