ある日、カリフォルニアの山のふもとで少年ランは小さな子ぐまと出会い友達になりました。しかし、ランの父親が仕掛けた落とし穴に二人は落ちてしまうのです。

落とし穴にやって来たランの父親とロッキーじいさんは、母親ぐまのピントーを見て身動きもできなくなってしまいました。突然、二人の気配を感じたピントーが立ち上がりました。

ジャッキーとランは何日も会えない日が続いていました。そんなある日、ジャクソン牧場のアリスがやって来ました。ランはアリスにもジャッキーを紹介しようと二人でジャッキーを探しに向かいます。

くま撃ち猟師ボナミンが手負いの大きなくまを追って、タラク山に入り込んできました。そのくまの足跡には点々と血の跡がついていたのです…。

ピントーのことを知ったジャクソンは狩りの準備を整えて、ケルヤンに道案内を頼みます。それを知ったランとアリスは夢中で森へ入っていくのです。

ランはジャッキーとジルを家に連れて帰りました。しかし、二匹の子ぐまは、母親の言いつけを守ってミルクを飲もうとしません。母親が二度と帰って来ない事も知らずに…。

ジャッキーとジルはタラク山の大杉に戻ってきました。ところが、大杉の洞穴にはアナグマが住み着いてしまったのです。帰る場所を無くしてしまった二人はどうなってしまうのでしょう。

傷ついたジャッキーのために、ランとケルヤンは夜も眠らず看病を続けます。けれども、ジャッキーの体はますます弱っていくばかりでした。

ジャッキーとジルは、ランとの生活にもやっとなれました。そんなジャッキーたちをランは、野生の動物達に負けないようにたくましく育ててやりたいと思いました。

くま嫌いのエレンさんは、小さなジャッキーたちにもビクビクしてしまいます。そのエレンさんがとても大事にしているコンパクトをジャッキーたちはおもちゃにしてしまうのです。

ランはジャッキーとジルにいろんな事を教えるとても良い方法を思いいつきました。しかし、ジャッキーたちは遊びに夢中でなかなか覚えてくれようとしません。

手の合図を覚えはじめたジャッキーたちは、やっと革ひもを付けずに森につれていってもらえました。ところが、森にはボナミンが危険な罠を仕掛けていたのです。

ランの家にそっと忍び寄る二人の男がいました。それはボナミンの命令でランたちに仕返しをするためにやって来た、ペドロとパコの兄弟でした。

すずめばちに刺されたペドロとパコは、酷く苦しんでいるとボナミンが知らせにやってきました。ランは責任を感じてすぐにお見舞いに行くのですが…。

ランはアリスと一緒に読み書きの勉強を始めました。そして、その勉強に使う黒板を買いに、みんなでサクラメントの町まで行くことになりました。

町ではくまが出たと大騒ぎです。その頃、酒場では、見せ物用の子ぐまを欲しがっている二人の男がボナミンに相談を持ちかけていました。

ある日、ランとアリスはエレンと一緒に湖へ水遊びにでかけました。しかし、そこにはジャッキーとジルを盗んでしまおうと企むボナミンの姿があるのでした。

家が燃えてしまった原因がボナミンにあることを知らないランとケルヤンは、山荘を燃やしてしまったつぐないのためにジャクソン牧場で働く決心をするのでした。

ランとケルヤンはボナミンからジャクソン牧場の牛の乳が出なくなった原因がジャッキーとジルのせいだと言われ、その嘘を信じてジャッキーとジルをペドロとパコに預けてしまうのでした。

ペドロとパコの所に預けられたジャッキーは、毎日ボナミンの飼っているくま狩りの犬と戦わされていました。しかし、ジャッキーはいつかランたちが迎えに来てくれると信じて耐えるのでした。

サクラメントの見せ物ショーから逃げ出したジャッキーとジルは、ランと再会するも川の流れに流されてしまい、また離ればなれになってしまいました。ジャッキーとジルは自分たちの力でなんとかタラク山に帰ろうとするのでした。

ランとケルヤンが小屋を作っている頃、ジャッキーとジルは偶然ロッキーじいさんの小屋を見つけて中で休んでいました。ジャッキーたちの存在に気づいたランは早く帰ってくるようにと小屋作りを急ぐのですが…。

新しい小屋が完成して久しぶりに喜ぶランでしたが、ランは冬が近づく山で暮らすジャッキーたちが心配でした。ジャッキーたちは山が焼けてしまい食べるものが無くなったことでほかの場所へ移動を始め、冬ごもりの準備をするのでした。

焼けてしまったタラク山にも、春のおとずれと共に森にも自然が戻りつつありました。そんなある日、ロッキーじいさんが小屋の前にジャッキーのものだと思われるおおきなくまの足跡をみつけるのでした。

大きくなったジャッキーを捕まえるために、ジャクソンは大きな罠を作るのですが、ランはジャクソンの羊を襲ったくまがジャッキーではないと強く信じるのでした。