羽川家を訪れ、その異様な光景に逃げるように後を去る暦。その後、障り猫が次々に人を襲っているという噂が世に広まる中、再び障り猫に対峙した暦はついにその目的を知る。

虎の怪異「苛虎」の正体をつきとめた翼は、もう一人の自分である「ブラック羽川」に一通の長い手紙をしたためる。

ゴールデンウィークの初日、阿良々木暦は委員長・羽川翼とともに車に轢かれた、尾のない猫を埋葬する。 些細でありふれたはずの出来事。 しかし、ここから"悪夢の九日間"が幕を開ける。

千石撫子は白蛇の神、クチナワから自分のご神体を探すよう頼まれる。撫子は白いシュシュになったクチナワと一緒に行動するようになる。

暦たちは「くらやみ」から逃れて潜んでいた山から山中の村に立ち寄ったところで臥煙伊豆湖に出会う。伊豆湖から「くらやみ」について説明を受けるが意外な事実が判明した。

ひたぎの依頼を受けることにした貝木は、暦たちの住む町を訪ね、騙す相手である北白蛇神社の神となった千石撫子のことを調べ始める。

受験勉強に追い込みをかける阿良々木暦は、小さいほうの妹、阿良々木月火と入浴していた。その時、暦は自らの体に現れた“見過ごすことのできない”変化に気付いてしまう―――。

暦は、現れ始めた変化の原因を探るべく、忍野忍の助言で影縫余弦・斧乃木余接との接触を図る。そこで判明した、これまでの報いとも言える変化の原因とは―――。

肉体の吸血鬼化が進行していた暦。斧乃木余接からは、これ以上吸血鬼の力を使わないよう忠告を受ける。だが、そんな時、火憐と月火の身に危険が迫り―――。

不死身の怪異の専門家・手折正弦（ておりただつる）にさらわれた火憐、月火、駿河。正弦の指示通り、北白蛇神社に向かう暦と余接は途中、後輩の少女、忍野扇と出会う。

老倉育との再会をきっかけに、通っていた七百一中学校を訪れた阿良々木暦と忍野扇。かつて使用していた下駄箱を訪ねると、そこには中学一年生の暦に宛てた封筒が入っていた。

夏休みが終わり、二学期が始まった直後、吸血鬼とのペアリングが切られ、およそ半年ぶりにほぼ生身の人間となった阿良ヶ木暦は、臥煙伊豆湖からの依頼を受け、学習塾跡に神原駿河を呼び出した。

少年のような姿になった死屍累生死郎は、阿良々木暦に「キスショットと別れてほしい。」と告げる。