惨事に巻き込まれていても、傷一つ負うことのない少女・萌子。
その強運が人から疎んじさせ、彼女を孤立されていた。
誰が見ても異様な状況が深まるにつれ、萌子の脳裏に刀を携えた少年が甦るようになっていた。
「鬼が宿っていたら……思い出せ、この鬼切丸を」
悲劇の中で彼女が人間よりも鬼を選んだとき、少年が現れ、鬼切丸を抜いた……。
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その昔、蝦夷の鬼大嶽丸は坂上田村麻呂に滅ぼされ慈覚大師に四肢を分断されて別々の観音堂に封じ込まれたという……。
ルポライターの紗英がとある観音堂に訪れたとき。刀を携えた少年が現れ、住職に言い放った。
「大嶽丸を復活させ、斬る!」
伝説は真実なのか……?
「この神社で授かった子供は必ず五歳で死ぬ」
長い間子宝に恵まれなかった節子は、それでもと、藁にもすがる気持ちで祈願した。
そして生まれた愛娘が五歳に成る……。
焦燥する節子は少年にすら憎悪を燃やしていた。
般若の面を被った女に気づくこともなく……!
明治初期、廃仏毀釈で無痛の鬼が世に放たれた!
伊集院家が開いた舞踏会も鬼に蹂躙された。
少年はなおも残る鬼の気配に留まることを決めた。
彼を助けるのは、健気に生きてきた使用人良子。
彼女は少年との出逢いに初めて仄かな想いを抱く。
だが、それすらも鬼の格好の餌食となり……!
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