天保異聞 妖奇士 (2006)
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Hiroshi Nishikiori — Director
Episodes 25
獄二『ディーテの市』
小笠原は佃島漁師を殺した罪で小伝馬町牢屋敷に投獄されていた。そこで牢名主となっていた高野長英に5年ぶりに再会する。長英は小笠原に『赤猫』という火の化け物の存在を話す。一方、小笠原の身を案じていた宰蔵は浮民の姿になって牢屋敷に潜り込んだ。
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Inferno V: Myth
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弥生花匂女神楽(やよいはなにおうむすめのかぐら)
面の妖夷に取りつかれたまま、芝居町に向かう宰蔵。面の妖夷「無慈儺(むじな)」は、別の者になりたいという人の願望を喰っているという。女でありながら男として育てられた宰蔵が抱く願望とは……。妖夷「無慈儺(むじな)」を倒すため、宰蔵から漢神を取り出そうとする往壓。だが、宰蔵はそれを頑なに拒む。自分の名に込められた意味を暴かれることを恐れていたのだ。自分を罪人だという宰蔵の、秘められた過去が明らかになる。
Read More駁竜(はくりゅう)、月に吠える
日光街道で妖夷退治をする本庄らは、怪しい力を持つという石の欠片を手にしていた。だが、それを謎の集団「西の者」たちに奪われてしまった。日光東照宮で巨大な妖夷を出現させる西の者たち。往壓は漢神で戦うが歯が立たない。雲七と合体した雪輪に、自分を食えと往壓は告げる。その頃、本庄に仇討ちをするという加納を斬れと命じられた小笠原は、抜刀しかつての友人である加納と対峙する。
Read More地獄極楽風聞書(じごくごくらくふうぶんがき)
江戸吉原の遊女屋に身を隠しているアトル。その遊女屋で、遊女を侍らせ豪遊している少年の絵師がいた。彼の名は河鍋狂斎。狂斎は、遊女屋で岡引の玉兵と出会う。玉兵は、奇士たちを追って吉原へとやって来ていた。玉兵は往壓ら奇士の行動を探っているのだった。庶民には知られていない奇士の話に興味を持つ狂斎。そして、奇士と関わりがあると思われるアトルの美しさに目を奪われ……。
Read More胡蝶舞(こちょうまい)
江戸の吉原で、遊女が何者かに殺害されるという事件が起きた。その容疑者として狂斎の名があがり、仲間と疑われたアトルともども捕らえられてしまう。この事件に妖夷が関係しているとは知らずに、往壓たち奇士はアトルを助け出すため吉原へと急ぐ。そこで、新たに殺人事件が発生。見つかった遊女の遺体を見て、狂斎はあることに気づく。発見された遊女の遺体には、共通点があったのだ。それは蝶の彫り物だった……。
Read More羅生門河岸の女(らしょうもんがしのおんな)
吉原で発生した連続殺人事件。その謎を解く鍵として、遺体から消えた蝶の彫り物を調査する奇士たち。だが、その混乱に乗じて本庄ら鳥居の手下は、異人であるアトルを捕らえようと画策する。殺人の濡れ衣を着せられ、追われるアトル。狂斎はアトルを救うと往壓に宣言する。お歯黒溝から逃げ出そうとしたアトルは、そこで遊女の清花と出会う。清花の部屋に匿われるアトルだが、そこへ火盗改の市野が現われアトルを斬ろうとする……。
Read More漂泊者の楽園(ひょうはくしゃのらくえん)
姉ニナイとともに現われた妖夷、於偶。往壓は漢神を導き出そうとするが、その名が取り出せない。ニナイとともに異界へと消えていく於偶。アビの前には、涙孥という妖夷だけが残される。山崎屋に雇われていた青年米吉は、山の民に憧れ妖夷を神と崇めている。涙孥は妖夷とニナイの子、ニナイは於偶の妻となったのだと語る米吉。奇士たちは涙孥を小笠原の屋敷に隠すが、そこへ妖夷の肉の虜となった成川の手下たちが襲撃してくる。
Read More三人往壓(さんにんゆきあつ)
江戸市中に竜導往壓を名乗る男が現われた。偽者の往壓の正体を探るため、小笠原は往壓の生まれ育った家を訪ねるという。だが、二十五年もの間、家を棄てて生きてきた往壓は、家に近づくことができない。その頃、アトルと狂斎は竜導往壓を名乗る少年に出会う。三人目の往壓が現われ驚く一同。彼の本当の名は、土方歳三。往壓の名を語る理由とは……。そして、歳三の持つ刀から妖夷が出現する。
Read More不忍池子守唄(しのばずのいけこもりうた)
二十五年ぶりに母親と再会を果たす往壓。姿を消した養子に代わって、再び家に戻るよう勧められる。家を守るためにも、その申し出を受け入れるよう小笠原は往壓を説得する。その頃、奇士たちは竜導往壓を名乗る少年を捕らえようとしていた。彼の本当の名は、土方歳三。歳三の持つ刀から出現した妖夷は、竜導家の養子の後を追いかける。妖夷に立ち向かうため、往壓は姿を変え戦うと言うが……。
Read More星夜に果つ(せいやにはつ)
新潟湾に浮かぶ船の中、異国からの積荷に妖夷が潜む。ある集団によって目覚めた妖夷は、江戸へ向かい、娘たちを次々と化け物に変えていく。妖夷を捕らえるため出動する奇士たち。だが、鳥居耀蔵はこの事件の背後にいる「西の者」の存在を隠蔽しようとしていた。「西の者」とは何者なのか。そして彼らが妖夷を生み出す目的とは。美しい娘ばかりを狙う妖夷を引き寄せるため、囮になる宰蔵とアトル。そこへ妖夷と「西の者」が現われる。
Read More帰ってこないヨッパライ
井戸の水が酒に変わるという事件が起こり、奇士たちが出動する。江戸市中の水道に入り込んだ水の妖夷が原因だが、地下に潜っているためなかなか追い詰められない。その頃、アトルは吉原で一人の男と出会う。武士である彼は、藩の不祥事の責任を取って切腹を言い渡される状況にあるという。この世では生きられないその男を、異界へ導こうとするアトル。異界の入り口を探すため、奇士や豊川狐と共に水の妖夷を生み出した発端を探すが。
Read More印旛沼古堀筋御普請(いんばぬまふるほりすじごふしん)
下総の国、印旛沼の工事中に相次いで事故が発生していた。それは、黒坊主という妖怪の仕業だという。工事を中止させるため、江戸へやって来た太作という少年から、黒坊主の噂を聞く奇士たち。だが、小笠原は妖夷退治に動こうとしない。工事が中断すれば、鳥居耀蔵の失脚に繋がるのだという。小笠原の制止を聞かずに、印旛沼へ向う往壓。そこで遭遇したのは、人々を蝦蟇に変える妖夷だった。その陰には、西の者たちの姿が……。
Read More後南朝幻想(ごなんちょうげんそう)
この世を拒んだアトルは、異界から祗影という巨大な妖夷を生み出した。その出現に、印旛沼は土石流に飲み込まれていく。混乱の中、奇士たちの前に西の者たちが姿を現す。札を使い、妖夷を意のままに動かすことができるという彼らの正体とは……。駁へと姿を変える往壓。その時、西の者たちと行動をともにしていた元閥が思わぬ行動に出る。
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