Season 1 (2006)
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Episodes 25
弥生花匂女神楽(やよいはなにおうむすめのかぐら)
面の妖夷に取りつかれたまま、芝居町に向かう宰蔵。面の妖夷「無慈儺(むじな)」は、別の者になりたいという人の願望を喰っているという。女でありながら男として育てられた宰蔵が抱く願望とは……。妖夷「無慈儺(むじな)」を倒すため、宰蔵から漢神を取り出そうとする往壓。だが、宰蔵はそれを頑なに拒む。自分の名に込められた意味を暴かれることを恐れていたのだ。自分を罪人だという宰蔵の、秘められた過去が明らかになる。
Read More駁竜(はくりゅう)、月に吠える
日光街道で妖夷退治をする本庄らは、怪しい力を持つという石の欠片を手にしていた。だが、それを謎の集団「西の者」たちに奪われてしまった。日光東照宮で巨大な妖夷を出現させる西の者たち。往壓は漢神で戦うが歯が立たない。雲七と合体した雪輪に、自分を食えと往壓は告げる。その頃、本庄に仇討ちをするという加納を斬れと命じられた小笠原は、抜刀しかつての友人である加納と対峙する。
Read More地獄極楽風聞書(じごくごくらくふうぶんがき)
江戸吉原の遊女屋に身を隠しているアトル。その遊女屋で、遊女を侍らせ豪遊している少年の絵師がいた。彼の名は河鍋狂斎。狂斎は、遊女屋で岡引の玉兵と出会う。玉兵は、奇士たちを追って吉原へとやって来ていた。玉兵は往壓ら奇士の行動を探っているのだった。庶民には知られていない奇士の話に興味を持つ狂斎。そして、奇士と関わりがあると思われるアトルの美しさに目を奪われ……。
Read More胡蝶舞(こちょうまい)
江戸の吉原で、遊女が何者かに殺害されるという事件が起きた。その容疑者として狂斎の名があがり、仲間と疑われたアトルともども捕らえられてしまう。この事件に妖夷が関係しているとは知らずに、往壓たち奇士はアトルを助け出すため吉原へと急ぐ。そこで、新たに殺人事件が発生。見つかった遊女の遺体を見て、狂斎はあることに気づく。発見された遊女の遺体には、共通点があったのだ。それは蝶の彫り物だった……。
Read More羅生門河岸の女(らしょうもんがしのおんな)
吉原で発生した連続殺人事件。その謎を解く鍵として、遺体から消えた蝶の彫り物を調査する奇士たち。だが、その混乱に乗じて本庄ら鳥居の手下は、異人であるアトルを捕らえようと画策する。殺人の濡れ衣を着せられ、追われるアトル。狂斎はアトルを救うと往壓に宣言する。お歯黒溝から逃げ出そうとしたアトルは、そこで遊女の清花と出会う。清花の部屋に匿われるアトルだが、そこへ火盗改の市野が現われアトルを斬ろうとする……。
Read More漂泊者の楽園(ひょうはくしゃのらくえん)
姉ニナイとともに現われた妖夷、於偶。往壓は漢神を導き出そうとするが、その名が取り出せない。ニナイとともに異界へと消えていく於偶。アビの前には、涙孥という妖夷だけが残される。山崎屋に雇われていた青年米吉は、山の民に憧れ妖夷を神と崇めている。涙孥は妖夷とニナイの子、ニナイは於偶の妻となったのだと語る米吉。奇士たちは涙孥を小笠原の屋敷に隠すが、そこへ妖夷の肉の虜となった成川の手下たちが襲撃してくる。
Read More三人往壓(さんにんゆきあつ)
江戸市中に竜導往壓を名乗る男が現われた。偽者の往壓の正体を探るため、小笠原は往壓の生まれ育った家を訪ねるという。だが、二十五年もの間、家を棄てて生きてきた往壓は、家に近づくことができない。その頃、アトルと狂斎は竜導往壓を名乗る少年に出会う。三人目の往壓が現われ驚く一同。彼の本当の名は、土方歳三。往壓の名を語る理由とは……。そして、歳三の持つ刀から妖夷が出現する。
Read More不忍池子守唄(しのばずのいけこもりうた)
二十五年ぶりに母親と再会を果たす往壓。姿を消した養子に代わって、再び家に戻るよう勧められる。家を守るためにも、その申し出を受け入れるよう小笠原は往壓を説得する。その頃、奇士たちは竜導往壓を名乗る少年を捕らえようとしていた。彼の本当の名は、土方歳三。歳三の持つ刀から出現した妖夷は、竜導家の養子の後を追いかける。妖夷に立ち向かうため、往壓は姿を変え戦うと言うが……。
Read More星夜に果つ(せいやにはつ)
新潟湾に浮かぶ船の中、異国からの積荷に妖夷が潜む。ある集団によって目覚めた妖夷は、江戸へ向かい、娘たちを次々と化け物に変えていく。妖夷を捕らえるため出動する奇士たち。だが、鳥居耀蔵はこの事件の背後にいる「西の者」の存在を隠蔽しようとしていた。「西の者」とは何者なのか。そして彼らが妖夷を生み出す目的とは。美しい娘ばかりを狙う妖夷を引き寄せるため、囮になる宰蔵とアトル。そこへ妖夷と「西の者」が現われる。
Read More帰ってこないヨッパライ
井戸の水が酒に変わるという事件が起こり、奇士たちが出動する。江戸市中の水道に入り込んだ水の妖夷が原因だが、地下に潜っているためなかなか追い詰められない。その頃、アトルは吉原で一人の男と出会う。武士である彼は、藩の不祥事の責任を取って切腹を言い渡される状況にあるという。この世では生きられないその男を、異界へ導こうとするアトル。異界の入り口を探すため、奇士や豊川狐と共に水の妖夷を生み出した発端を探すが。
Read More印旛沼古堀筋御普請(いんばぬまふるほりすじごふしん)
下総の国、印旛沼の工事中に相次いで事故が発生していた。それは、黒坊主という妖怪の仕業だという。工事を中止させるため、江戸へやって来た太作という少年から、黒坊主の噂を聞く奇士たち。だが、小笠原は妖夷退治に動こうとしない。工事が中断すれば、鳥居耀蔵の失脚に繋がるのだという。小笠原の制止を聞かずに、印旛沼へ向う往壓。そこで遭遇したのは、人々を蝦蟇に変える妖夷だった。その陰には、西の者たちの姿が……。
Read More後南朝幻想(ごなんちょうげんそう)
この世を拒んだアトルは、異界から祗影という巨大な妖夷を生み出した。その出現に、印旛沼は土石流に飲み込まれていく。混乱の中、奇士たちの前に西の者たちが姿を現す。札を使い、妖夷を意のままに動かすことができるという彼らの正体とは……。駁へと姿を変える往壓。その時、西の者たちと行動をともにしていた元閥が思わぬ行動に出る。
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