河本邦弘 : No. 11 (voice) 役
エピソード 4
邪道
カイジが、黒幕・兵藤を出し抜く突破口になると見つけたのは、会場となったホテルのトイレ内にあったティッシュの箱だった。ティッシュの入り口が箱の側面にあることに気付いたカイジは、ティッシュの束と箱の間に出来るすき間に着目。そこにペーパータオル製の数十枚の紙切れを挟み込んで、クジを作ろうと考えたのだ。
兵藤の汚いやり方を見てきたカイジは、逆にニセの当たりくじの仕込みも計画した。死んでいった多くの男たちのためにも、カイジは、手段を選ばず100パーセント勝つしかない。ギャラリーの男たちから指摘されたクジの欠点を解決したカイジは、トイレの中のティッシュの箱全てに、当たりクジの仕込みを終えた…。
もっと読む条件
もう一勝負、となおも食い下がるカイジの迫力に押し切られた兵藤は、仕方ないように同意。Eカードでの勝負を巧みに回避したカイジは、仕込みを終えたティッシュペーパーの箱を使ったクジに持っていくように、タイミング、間合い、表情、そして、さまざまな状況を考えてコトを進めた。
兵藤の目の前で外れクジと当たりクジを作り、それをティッシュペーパーの箱に入れると決めた。開封されていない未使用のものがいい、というカイジに対し、兵藤は、黒服に新品のティッシュペーパーを持ってこさせる。カイジは、それを兵藤が見ている所で開封し、黒服が中のペーパーを抜く。テーブルの上には、外れクジの山、当たりクジ、ティッシュの空き箱が置かれた。これを見た兵藤は…。
もっと読む蒼白
ティッシュペーパーの箱で作った即席のクジに、カイジは2000万円と指4本を、兵藤は1億円を賭ける。兵藤は、カイジの左手に指切断器をセットするよう命令。そして、これが最後のギャンブルだと言い切る。積み上げられた1億2000万円の札束を見ながら、勝ったらギャラリーたちにも配分すると高らかに宣言した。
カイジと兵藤は、クジに触る前に2人で互いの指をチェックし、当たりクジは2人で箱に入れることに。当たりクジが箱に入れられると、カイジから少し遅れて兵藤が手を引き出す。そして、箱には外れのクジが加えられ、黒服によってシャッフルされた。これを見て、仕込んだ当たりクジが落ちないように、と念じるカイジ。そんなカイジを、兵藤はじっと観察していた…。
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