崎山知明 — 原画
エピソード 2
魔王拾いました
ヤンキー率120%の「石矢魔(いしやま)高校」。
その超不良高校において、最凶と謳われる不良―男鹿辰巳。
ある日、男鹿は友人の古市貴之(ふるいちたかゆき)にとある赤ん坊と出会った経緯を話していた。数日前、河原で不良達に土下座をさせていた男鹿は、川を流れてくる大きなおっさん(バディム・ド・エムナ・アランドロン)を発見。二つに割れたおっさんから飛び出したのは、何と元気な赤ん坊だった!対応に困った男鹿は、赤ん坊をあやそうと試みるが、なれない男鹿の顔はすごい形相。…ところが、なぜか懐かれた。
癇癪を起こすと電撃を放つ赤ん坊を押し付け合う男鹿と古市の元に、侍女悪魔を名乗るヒルデガルダ(ヒルダ)が現われる。彼女は、赤ん坊が大魔王の息子で、名前を、カイゼル・デ・エンペラーナ・ベルゼバブ4世(ベル坊)であると告げる。そして男鹿は魔王の親に選ばれたのだ、と。当然、宣告を拒否する男鹿。するとヒルダは「親にならないなら死ね」と襲い掛かる。男鹿の危機にベル坊は感情を爆発させ泣き叫び、暴走。その暴走を止めたのは男鹿だった。だがその衝撃で近くの鉄塔が崩れ落ち、男鹿とベル坊の前に!その瞬間、一色をシンクロさせた二人の衝撃が鉄塔を消し飛ばし、危機を脱出するのだった。
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悪魔たちとの激闘の中、自らが放った技に巻き込まれ、男鹿とベル坊が姿を消した――。 悲しみにくれる葵たちは、ふたりのことを思いながら、男鹿が初めてベル坊と出会い、そして子育てすることになった思い出の川原までやってくる。すると、川をひとりの大きなおっさん、というかアランドロンが流れてきた!?そしてまっぷたつに割れると、中から元気な男鹿とベル坊が!あまりの急展開に呆気にとられる一同だが、古市が理由を聞くと、どうやらふたりは魔界に飛ばされていたらしいとのこと。こうしてまた日常が戻ったかと思われた。しかしその頃、魔界では、大魔王が突如「人間を滅ぼすことをやめる」と宣言!この決断により、人間界にいる必要がなくなったベル坊やヒルダたち悪魔は魔界へと帰ることになった。ヒルダからその話をきいた男鹿は、これでやっとベル坊から解放されるとわざと喜んでみせるものの、本当は内心、寂しくて仕方なかったのだ。しかしその様子に男鹿の本当の気持ちがわからないベル坊は…?
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