Арранкары: Жестокая Борьба (Арки без филлеров)
16 話
一護とネルの行く手を阻む「3ケタ」のNoを持つ破面・ドルドーニは、別名「十刃落ち(プリバロン・エスパーダ)」と呼ばれる元エスパーダの破面だった。その実力を侮った一護は、早々に斬魄刀を解放したドルドーニの猛攻の前に窮地に追い込まれる。一方、「ぼうやの本当の実力が見たい」と豪語するドルドーニは、一護に卍解するように迫る。しかし一護はそれを拒否し、あくまでもそのままの状態でドルドーニと戦おうとする。業を煮やしたドルドーニは、一護に向けて虚閃(セロ)を放つが、その時、二人の間にネルが割ってはいる。
もっと読む再び襲い掛かってきたドルドーニを退けた一護は、そのままラス・ノーチェスの奥へと突き進んでいく。一方、敗れたドルドーニは、謎のアランカル部隊に囲まれていた。それは一護を追討するために現れた葬討部隊(エクセキアス)だった。ドルドーニはホロウ化して全力で自分と戦ってくれた一護の為に、一人で葬討部隊に向かって斬り込んでいく。 同じ頃、一護と同じくプリバロン・エスパーダのエリアを進んでいた石田とチャドの二人もまた、ドルドーニ同様「3ケタ」のNoを持つ破面と激闘を繰り広げていた。
もっと読む虚夜宮(ラス・ノーチェス)の奥に、突如、出現した青空の広がる場所で「第9十刃(ヌべーノ・エスパーダ) アーロニーロ・アルルエリ」と遭遇したルキア。自らの宮にルキアを誘い込んだアーロニーロは、いきなり自分の仮面を外す。その下から現れたのは、死んだはずの十三番隊副隊長・志波海燕の顔だった。そして混乱するルキアに対して何事もなかったように接してくる。海燕は「尸魂界(ソウル・ソサエティ)で死ぬ直前に自分の体を乗っ取ったホロウの能力のおかげで虚圏(ウェコムンド)に飛ばされ、そこで甦った」と説明する。
もっと読む皆に敬愛された海燕が、ルキアに対し「“自分を見逃す代わりに仲間を差し出せ”などと言うわけがない!」。 激怒したルキアはこの海燕が偽者であると確信。自らの技の限りを尽くして攻撃する。しかし、その攻撃はことごとくかわされる。「自分は本物の海燕なのだからお前の戦い方は全て熟知している」と言われるも、抵抗の意思を見せるルキア。それに対してついに敵は斬魄刀を解放する。それは本物の海燕が使っていた斬魄刀「捩花(ねじばな)」だった。記憶の中にある海燕の技と全く同じ攻撃を受けてルキアはますます混乱する。
もっと読む石田は、「十刃落ち(プリバロン・エスパーダ)・チルッチ」の変幻自在のムチ攻撃に苦戦していた。その石田の姿を物陰からこっそりとのぞく謎の影。それはネルを追って来たはずが何故か石田の元にやってきたペッシェだった。石田たちの激闘にビビッたペッシェはその場からこっそり逃げようとするが、その時、高い柱の上に立っているチルッチのスカートが「ミニ」だという事実に気が付く。「もしかしてスカートの中が見えるかも」と、つい身を乗り出したとき、チルッチに発見されてしまい…。
もっと読むペッシェの意外な活躍でチルッチに思わぬダメージを与えた石田だったが、結局はその怒りをあおっただけだった。斬魄刀を解放したチルッチの猛攻が始まり、追い込まれる石田たち。迫るチルッチの攻撃。と、その時、石田は密かに現世から持ってきた武器「魂を切り裂くもの(ゼーレシュナイダー)」を取り出す。それは霊弓で戦うクインシー唯一の刃を持った武器だった。ゼーレシュナイダーでチルッチの羽根を切り裂く石田。自分の技が石田に効かないと悟ったチルッチは、思わぬ行動に出る。
もっと読むプリバロン・エスパーダの一人「ガンテンバイン」の猛攻を耐え抜いたチャドの右腕が真の姿を現す。それは「巨人の右腕(ブラソ・デレチャ・デ・ヒガンデ)」の力だった。ウェコムンドに来てから自らの中にある力がざわめく感覚を感じていたチャドは、「自分の力が死神やクインシーよりもホロウに近いものだ」という答えを導き出した。眠っていた力を解放したチャドの猛攻がガンテンバインを追い詰めていく。このままでは全てにおいてチャドに及ばないと感じたガンテンバインは、ついに斬魄刀を解放する。
もっと読む突如、現れたエスパーダの一人「ノイトラ」の攻撃の前に一撃でやられてしまうチャド。小さくなっていくチャドの霊圧に気付く一護、石田、恋次。しかし、離れた場所にいる彼らにはなす術もない。そして、アランカルの元に身を寄せている織姫もまた、小さくなるチャドの霊圧を感じていた。その時、ウルキオラが織姫の部屋に入ってくる。「自分の力量も考えずにウェコムンドに入ってきた一護たちはすぐに全滅するだろう」と、淡々と語るウルキオラ。その態度に織姫は思わず激情し…。
もっと読む「第8十刃(オクターバ・エスパーダ)・ザエルアポロ」と遭遇した恋次は卍解して戦おうとするが、解放途中で狒々王蛇尾丸が消滅してしまう。薄ら笑いを浮かべながら「この部屋では君の卍解は使えない」と語るザエルアポロに驚く恋次。ザエルアポロは「君の卍解の情報を完璧に把握し、この宮の中に力を封じる仕掛けを施した」という。さらにザエルアポロは恋次を「実験体」として無傷で手に入れるつもりでいた。その頃、「第9十刃・アーロニーロが倒された」との情報がラス・ノーチェス内の十刃全員に伝わっていた。
もっと読むラス・ノーチェスの奥で、一護とウルキオラの戦いが始まった。卍解から更にホロウ化までつかって最初から全力でウルキオラに挑む一護。その強大な力の前に圧倒されるウルキオラだったが、一護がホロウ化を解いたところで反撃に転じる。その戦闘の最中、ウルキオラの「No」が明らかになる。一方、卍解を封じられた恋次とザエルアポロの戦闘は、ザエルアポロの一方的な状況が続いていた。もはや恋次の攻撃に見るべきところがないと判断したザエルアポロは、自らの「従属官(フラシオン)」を呼び寄せる。
もっと読む藍染に優遇されている織姫に嫉妬し、目を盗んで危害を加えようとする女破面「ロリ」と「メノリ」。織姫は気丈に振舞おうとするが二人の攻撃は止まらない。その時、グリムジョーが織姫の部屋を訪れ…。一方、ザエルアポロの宮では、恋次の危機に駆けつけた石田とザエルアポロの戦いが始まっていた。一瞬の隙を突いて敵を貫くゼーレシュナイダーの刃。崩れ落ちるザエルアポロだったが、次の瞬間、その体を貫いたゼーレシュナイダーから光が吹き上がり、一瞬で刃が消滅。石田たちを驚愕させる。
もっと読むザエルアポロに霊圧を解析されて攻撃技を封じられた石田と恋次は、二人で連携して戦うことを決意する。「20秒間ザエルアポロの足を止めればなんとかする」という石田の提案を受けた恋次が最初に突っ込む。しかしその攻撃は今までとかわらない力押しで、ザエルアポロはあっさりと蛇尾丸の攻撃をはじいてしまう。だがその時、恋次がザエルアポロの元へ猛烈なダッシュで近づき…。一方、ウルキオラに敗れて意識を失った一護の元にグリムジョーがやってくる。
もっと読む無断で織姫を連れ出して一護の治療をさせるグリムジョー。その狙いは、回復した状態の一護と戦い決着をつけることだった。しかし、一護の傷が回復する前に、事態に気付いたウルキオラがやってくる。「治療を止めて女を渡せ」と迫るウルキオラ。断るグリムジョー。そしてグリムジョーがウルキオラに襲い掛かり、二人の戦いが始まった。ぶつかり合う二人のエスパーダの霊圧がラス・ノーチェスを震わせる。激しい激突の最中、グリムジョーの腕がウルキオラの胸の穴に伸びる。
もっと読む一護とグリムジョーの死力を尽くした激闘が始まった。剣と剣、霊圧と霊圧がぶつかり合う激しい戦いの最中、グリムジョーが放った最強のセロ『王虚の閃光(グラン・レイ・セロ)』の攻撃に巻き込まれそうになった織姫たちを護るためにホロウ化する一護。その一護の力を目の前にしたグリムジョーは歓喜の叫びを上げ、自らも斬魄刀を解放して最強の姿を現す。強大な霊圧が激突する中で戦いの行方を見つめる織姫は、一護の禍々しい霊圧に、かつてホロウになった兄の姿を重ねて恐怖を感じる。
もっと読む一護の渾身の一撃を受けたグリムジョー。しかし、崩れ落ちそうになるグリムジョーが、斬月を掴んで強引に立ち上がる。その脳裏にただのアジューカスだった頃の記憶がよぎる。魂の渇きが極端に強いホロウが同属のホロウを求め、あげくギリアンになってもその行動を繰り返し、ついにはアジューカスへと進化する。しかしアジューカスになった者は、退化の恐怖にさらされる。ホロウを喰らい続けなければギリアンへと退化してしまうのだ。同属を襲い続けるグリムジョーは、ある時、あるアジューカスの一団と出会う…。
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