エピソード 20

1

野末の宴

83%
2014年04月05日24m

地中深く流れる光――生命の素たる"光酒"。それが世の生命達に与える影響を知らずに扱った男がいた。他意なき故の危うさが何かを引き起こす前に、蟲師が追う。

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2

囀る貝

87%
2014年04月12日24m

貝殻に耳をあて、聞こえてきたのは――鳥の声。幾年も前の悲劇が癒えぬままの漁村で、妖しき"蟲"が凶兆を示す。異形のモノが告げる異変、ヒトにとってそれは――。

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3

雪の下

87%
2014年04月19日24m

その男の頭上には、常に雪が舞っている。凍える事も無く平然とする男を支配するものは、決して拭い去れない記憶――妹と共にした冬の想い出。

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4

夜を撫でる手

90%
2014年04月26日24m

夜の山中、道具ひとつ使わずに狩りをする者があった。己の意のままに生命を摘み取り弄ぶ”それ”は――”ヒト”と”蟲”の境に在る、脆弱なる”モノ”。

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5

鏡が淵

87%
2014年05月03日24m

覗き込んだ水面に映ったのは誰、或いは何――。虚と実が溶け合う時、己で在り続ける術を悟り得るのは、この世に生を刻む己のみ。

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6

花惑い

83%
2014年05月10日24m

枝先に溢れる無数の彩りは、ヒトを魅了する春の美景。それを欲して止まぬ者は、いつしか禁忌に歩み寄る。儚き花──咲き誇るは誰が為に。

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7

日照る雨

90%
2014年05月24日24m

その女は、雨を告げながら旅をする。蒼天から注ぐ雫が呼び起こす女の過去――それは幾粒の涙でも償えぬ数奇な巡り合わせ。

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8

風巻立つ

87%
2014年06月07日24m

凪の海で帆を揺らす船。意のままに”蟲”を操り風を呼ぶ危うき少年は、己が為に往く──心に地平を見る為に。

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9

潮わく谷

90%
2014年06月14日24m

雪の時節も青々と実りをたたえる里。眠りにつく事すら無く農事に精を出す男は、その脈動と共に何かを刻み続ける。家族が生きる地の為に、そして己の血が為に――。

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10

冬の底

80%
2014年06月21日24m

春の訪れを拒む山があった。降り止まぬ雪、冬眠から目覚めぬ生命達。それは山のヌシ自らの意思――死を待つが如く。

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11

草の茵

90%
2014年10月19日24m

それは何処であったか、何時であったか。白き髪と緑の目を持つ少年は、世と生命の“理”を──そして己が居るべき処を照らす光を知った。

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12

香る闇

90%
2014年10月26日24m

遠い記憶に残るのは、幾年も先に訪れるはずの春。かの匂いを知る者は、未だそれを知らぬ己のみ。この世が現でないならば、重ねた歳月は誰の為――。

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13

残り紅

93%
2014年11月02日24m

昼でも夜でもない、不確かな刻――夕暮れ。地に長く延びたふたつの人影が重なる時、永く眠っていた闇が目を醒ます。

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14

隠り江

93%
2014年11月09日24m

この世にはヒト知れぬ水路が在る。時にヒトは意識を任せ、望む相手への路を辿り――そして互いが、同時に想う。

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15

光の緒

90%
2014年11月16日24m

寄る辺なき少年の心が見上げる空は、求めども触れられぬ温もり。時にヒトは、五識を超えて感応する――生命達の眩き息吹に、己を包む輝きに。

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16

壷天の星

90%
2014年11月23日24m

輝きひとつ見えぬ夜空、しかし頭上にのみ散らばる幾多の星。独り、少女は見上げていた――異質な闇と懐かしき光を。

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17

水碧む

87%
2014年11月30日24m

水に誘われながら、そして自らも水を欲しながら――少年は脈動を刻む。胎内での記憶に呼ばれたかのように、しかし彷徨うように。

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18

雷の袂

83%
2014年12月07日24m

叶わぬ願い、通じぬ想い――やがてヒトは道標を探す。空を分かつ閃光でさえも照らせぬ、鈍く沈んだ闇の中に。

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19

泥の草

80%
2014年12月14日24m

“死した者は山へ帰る”――誰しもが沼に葬られる里で、奇妙な病が蔓延する。恐れを抱く人々は言う――“死が伝染った”のだと。

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20

常の樹

90%
Season Finale
2014年12月21日24m

それは、ただ、其処に在った。悠久の刻を重ねるが侭に、見渡すが侭に。やがてヒトは想いを重ね、その歩みを共にする――未だ知らぬ日々へと。

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