時をかけるな、恋人たち (2023)
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Natsuko as Lilily
Episodes 11
アバウト・タイムパトロール
広告代理店で働く常盤廻(吉岡里帆)は、仕事では“辻褄合わせ”が大得意。でも恋となると、あらゆる“一線”を超えられない。恋心を抱いていた後輩・広瀬航(西垣匠)にも思いを告げられず、ヤケ酒で涙…。そんな廻が、未来からやってきたタイムパトロール隊員・井浦翔(永山瑛太)と出会い、特命を受けて一緒に違法なタイムトラベラーを取り締まることに。
歴史を変える恐れがあるため、違法トラベルは重大な罪。それでも、時空を超えて”恋に生きようとする恋人たち”に心動かされ、彼らの悲恋を実らせていく廻。実は、かつて廻と翔は恋人同士だったが、廻はその記憶を消されていたのだ。
思いを募らせ、未来から再び会いに来た翔。いつも後回しにしてきた自分の恋を今度こそ叶えるため、廻は時をかけて人生の恋の辻褄合わせに奮闘することに。
Read More10年先の彼女
「僕は、再び君に会うためにこの時代へやってきた」―。翔(永山瑛太)は、かつてタイムパトロール中に廻(吉岡里帆)と恋に落ちたが、規律に反するため廻の記憶を消したことを打ち明ける。感極まる翔だったが、まったく身に覚えがない廻はそんな翔を軽くあしらう。
一方で、次の違法トラベラーが発見される。工事現場で働く古市ヒロキ(南出凌嘉)はまだ少年で23世紀から家出してきたらしい。
早速、廻と翔が張り込みを開始。ヒロキは23世紀で担任の女性教師と深い仲になり、2人で姿を消したという。身柄を確保すると、ヒロキは悪びれる様子もなく駆け落ちによる違法トラベルを認める。
そんななか、廻はリリリー(夏子)が翔の婚約者だと知る。AIの判定によると2人の相性は抜群だと得意げに話すリリリーに、廻はなぜかムッとして…。
Read Moreきみがぼくを見つけた夜
廻(吉岡里帆)は後輩の広瀬(西垣匠)から「結婚をやめようと思ってる」と切り出され、あわや告白…という場面で広瀬の次の一言を制し、気持ちを聞かなかったことにする。すると翌日、偶然初恋相手の諸星(ニシダ・ラランド)と再会した廻。諸星も廻が初恋だったといい、食事に誘われた廻は急なモテ期に戸惑う。さらに、翔(永山瑛太)の愛情表現も日に日に増していき…。
一方で、次の違法トラベラーが発見される。23世紀から何度も令和に来ている水無瀬チサ(清水くるみ)。廻と翔が尾行すると、どうやらホストの永遠(吉村界人)に入れあげている様子。
基地に連行すると、罪の意識はあるものの永遠と相思相愛だというチサ。しかし相手は疑似恋愛させることを生業としたホスト。チサの気持ちが一方通行だと判断し、強制送還しようとするが…。
Read Moreある日浅草のどこかで
翔(永山瑛太)に告白された廻(吉岡里帆)は、翔の気持ちを受け止めようとしていた。迎えた初デート、廻は翔と過ごす時間が楽しくて浮かれている自分に気づく。
そんななか、池浦トシ(田村健太郎)という長期滞在の違法タイムトラベラーが発見される。令和で注目度急上昇中のお笑いコンビを組んでいて、相方の桜(福田麻貴)と恋愛関係にあるという。
早速、トシの元へ向かおうとした矢先、廻は任期があと1週間だと告げられる。職務が終われば記憶は消されてしまう。それでもまた廻に会いにくると翔は語りかけるが、廻はどこか冷静で…。
確保されたトシは、何とか桜と一緒にいられないかと食い下がる。時を超えた恋に浮かれ、今を見失ったトシに自分の姿を重ねた廻はある提案を持ちかける。さらに、自身の恋にも決着をつけることを決めた廻は…。
Read Moreバスクラッシュ・エフェクト
翔(永山瑛太)に別れを切り出した廻(吉岡里帆)のもとに、広瀬(西垣匠)から「好きです」とメッセージが届くが、廻は気持ちに応える気になれない。一方、翔も2人で生きていく方法を模索するが、廻は翔の言葉に耳を貸そうとしない。
パトロール基地には30年後からやってきた初老の男性・矢野健也(今野浩喜)が連行されてくる。健也の妻・美郷は明日バス事故で亡くなるため、ひと目生前の妻に会いたいという。しかし歴史を変えることはご法度。それならばと、廻と翔の同行のもと夫婦の思い出の場所へ向かうが、健也は隙を見て逃げ出してしまう。
翌朝、健也は美郷の前に姿を現すが、隊員たちに身柄を拘束され元の時代へ。美郷も予定どおり命を落とすことに。
ミッションは成功したものの一抹の疑問を覚えた廻は、ある辻褄合わせを思いつき…。
Read More80年代へ恋の逃避行!両親に遭遇
タイムパトロールの任期終了の瞬間が迫るなか、廻(吉岡里帆)は翔(永山瑛太)との駆け落ちを決意。2人で暮らすための作戦を練ろうとタイムボードに飛び乗り、廻が生まれる前の1983年に向かう。40年前の海にたどり着いた2人は、夏を楽しむ若者の雰囲気にのまれ、ついつい80年代を満喫して大はしゃぎ。
するとそこへ、「恋の逃避行ってなんなんですか!」と天野(伊藤万理華)が怒鳴り込んでくる。聞けば、廻と翔には心当たりのない書き置きが残されていたと言い、天野はほかの隊員たちに知られる前に、2023年に帰ろうと促す。しかし、探していた答えをまだ見つけられない廻と翔は帰るわけにいかない。2人が天野と押し問答を続けていると、突然、浜辺をうろついていたナンパ男が声をかけてくる。廻には、その顔に見覚えがあり…。
男の正体は、廻の父・卓(村上淳)だった。すでに両親が恋人同士だったことを知る廻は、父の軽薄な行動にショックを受け、さらに、この日こそが2人の結婚の決め手となる運命の日だと気づく。しかし、肝心の卓は天野に恋心を抱き、3人がいる民宿にまで押しかけてくる始末。
そのうえ、若き日の母・凪(森カンナ)も海に来てしまう。卓の浮気を凪が知れば、2人は破局して廻がこの世に産まれてくることはない——。廻と翔の焦りがピークに達したそのとき、凪の前に思わぬ人物が現れて…。
Read More初恋ラブレター20年前の淡い記憶
翔(永山瑛太)と恋の逃避行をした結果、若かりし日の両親を結びつけることに成功した廻(吉岡里帆)は、自身のタイムトラベルが突発的なものではなく、必然だったのではないかと考える。そこで、確証を得るため20年前の2003年に向かった廻と翔は、初恋相手の諸星(柊木陽太)にラブレターを渡せず、森のベンチで泣いている小学生の廻(稲垣来泉)の元へ。廻の記憶では、このとき隣に座って自分をなぐさめ、絵を描いてくれたお姉さんがいて、アートディレクターを目指すきっかけになったその人物こそ、未来の自分だったのではないか。つまり、そのときからタイムトラベルする未来は決まっていたのではないか…
ところが、泣いている小学生の自分をいざ励まそうとした瞬間、廻はあることに気付く。大人になって再会した諸星(ニシダ・ラランド)が、「手紙をもらって嬉しかった」と言っていたことを思い出したのだ。ラブレターは渡せなかったはずなのに…。過去と未来の矛盾に胸騒ぎを覚えた廻が少し前の時間に戻ると、なんと、宿敵のリリリー(夏子)が公園のくずかごに捨てたラブレターを拾っていた!『ずっと好きでした。大きくなってまた会ったら、けっこんしてください』——諸星のある言葉から、自分が書いたこの告白こそが、未来を変えることにつながると気づいた廻は、ある方法で辻褄(つじつま)合わせすることを思いついて…。
Read More運命の出会い!2013年大学時代
廻(吉岡里帆)と翔(永山瑛太)の恋に反対していた天野(伊藤万理華)が、一転して2人を応援してくれることになる。天野は、タイムトラベルの研究が進み、航時法が変わるまで猶予を稼げば、過去人と未来人が一緒になれるかもしれないと未来予想図を語る。そのためには、2人が時間犯罪者を捕まえて昇進することが急務。そうすれば、廻と翔はおのずと任期が延長され、記憶も消されず、別れる必要もなくなるという。
翔の記憶によれば、廻と過ごした大学時代、キャンパスでは時間犯罪者と思わしき人物によって、ある事件が勃発したという。2人は早速、その人物を捕まえようと2013年へ向かい、構内で怪しい人物を物色していると、突然、2023年の広瀬(西垣匠)が現れる。広瀬は廻を追いかけて時空を旅してきたらしい。「未来人との恋なんてファンタジーです。正気に戻ってください」と必死に訴える広瀬と、予期せぬライバルの登場に苛立ちを隠せない翔。
2人の男は廻をめぐって言い争いを始め、2013年にはまだ存在しなかった令和の言葉が、集まった学生たちによって次々と拡散されてしまう。さらに数日後には、この事態の真相を調査すべく、翔が未来から潜入ミッションにやって来て、廻と運命の出会いを果たすことに。一方、当時の記憶を消されている廻は、まるで追体験するかのように、かつての自分が翔と恋に落ちていく姿を目の当たりにして…。
Read More時間犯罪者は誰?1年前のオフィスへ
10年前の大学時代に遡り、甘酸っぱい恋の終わりを見届けた廻(吉岡里帆)と翔(永山瑛太)は、今度こそ結ばれようと愛を誓い合う。しかし無情にも、2人の恋の逃避行はタイムパトロール隊の隊長・和井内(石田剛太)の知るところとなり、廻と翔は基地に呼び戻されてしまう。
ところが、待っていたのはお咎め…ではなく、会社の上司である猿谷昇(岩谷健司)が、時間犯罪者と手を組んで金儲けをしているという事件報告だった。思えば、猿谷は2022年頃から突如として時代の先読みが上手くなったと過去を思い返す廻。広告代理店にとってはまさに金のなる木ともいえる未来の情報を、猿谷は時間犯罪者から入手していたのだ。和井内から猿谷の尻尾をつかむよう指令を受けた廻と翔は、今度こそ時間犯罪者を捕まえようと意気込む。
早速2人が廻の勤務先である『アド・アモーレ』に潜入すると、そこには翌日にプレゼンを控えた廻と広瀬(西垣匠)の姿が。翔は初めて見る仕事中の廻に夢中になるが、広瀬が廻に好意的な眼差しを向けていることに気付くと、距離の近い2人に嫉妬を覚える。
その頃、受付の梓(田中真琴)もまた、楽しみにしていたデートを広瀬にドタキャンされ、さらに廻と広瀬の仲睦まじい姿を目の当たりにして落ち込んでいた。すると次の瞬間、目の前に、さっき見た廻とは違う、もう一人の廻の姿が!混乱する梓を前に、窮地に立たされた廻は…。
Read More引き裂かれる運命の恋!大伏線回収
未来の情報を過去に売っていた犯人は、八丁堀(シソンヌ・じろう)だった。仲間が罪を犯したことにショックを受ける和井内(石田剛太)や天野(伊藤万理華)の前で、八丁堀は自らの背信行為を詫びる。しかし事態はそれだけにとどまらず、八丁堀が自然食品の密輸をしていた時空犯罪団をほう助していたことも判明。
そのせいで、廻(吉岡里帆)が広告ビジュアルを手掛けていた新商品『ゆずこしょうキャラメル』の柚子の価格が高騰し、急きょ、かぼすで代用することが決まる。当然、ポスターやPOPはすべて『かぼすこしょうキャラメル』で作り直さなければならない。すると廻は、何の手違いか、以前にかぼすバージョンのデザインが届いたことを思い出し、あれは未来の自分による辻褄合わせだったのだと気づく。そして自らも、ひと月前に行き、『かぼすこしょうキャラメル』のデザインを発注しようとするが、未来から監査員(津田寛治)が来ることもあり、これ以上違法トラベルをするのは良くないと天野に止められる。
廻が過去に行けば、2人は間違いなく記憶を消され、今度こそ会うことは許されない——それだけは何とか阻止したい翔(永山瑛太)もまた、廻を必死で止めるが、責任者として仕事をまっとうしたい廻は、「私たちだけが幸せになっても、意味ないから」と、翔を残してタイムボードで過去に消えてしまう。過去に戻った廻は、仕事以外にも次々と辻褄合わせをしていき…。
Read More時空を超えた恋の超展開の結末は
未来からやってきた監査員(津田寛治)たちは、時間犯罪者を取り締まる立場にある翔(永山瑛太)が過去人と恋に落ち、航時法違反の罪を犯したことを非難。それでも翔は、廻(吉岡里帆)と幸せになりたい一心で、タイムトラベルをしながら過去人と未来人が一緒に暮らせる可能性を探していたと訴える。しかし「恋は理屈じゃない!」という悲痛な叫びが届くはずもなく、翔は説得の甲斐なくフォゲッターにかけられてしまう。
廻もまた、覚悟していたとはいえ、2人の大切な思い出を消され、未来へと送還される翔の後ろ姿を見送りながら、胸が押しつぶされる思いだった。それでも、「会えてよかった。…忘れないから」という翔の言葉を信じ、自らもフォゲッターに身をゆだねる。ところが目を開けると、事態は廻が想像していたものとは違っていて…!?
ある日突然、23世紀からやってきた未来人に声をかけられ、タイムパトロール隊員として違法なタイムトラベラーを取り締まることになった廻。一方の翔は、記憶を消されたかつての恋人を忘れることができず、10年間、ただひたすら廻だけを想い続け、再び時を超えて2023年へ。
一度ならず二度までも恋に落ちた、過去人と未来人による恋の“超展開”は、はたしてどうなるのか…!?
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