花街で薬屋を営む猫猫は、人さらいにかどわかされて後宮に売られ、下女として働くことになった。ある日、“帝の御子の連続死は「呪い」のせい”という噂を聞く。呪いの正体を推理した猫猫が妃たちが暮らす宮へ行くと、上級妃の二人が言い争う声が聞こえてきた。好奇心と知識欲が旺盛で「薬」「毒」と聞くと気持ちが昂る猫猫は、動き始める。
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猫猫は帝の御子の連続死の謎を解決したのだが、その後も梨花妃は容体がすぐれないままだった。ある日、妃を治療せよと皇帝に命じられた猫猫。しかし妃のために用意した食事を与えようとするも侍女たちに邪魔されてしまい、妃はどんどん衰弱していく。そんな折、猫猫は壬氏の助けによって梨花妃に近づく機会を得たが、禁止されたはずの“おしろい”がなぜか使われていた。
久しぶりに実家に泊まった翌日、猫猫は慌てた様子で薬師を呼びに来た禿に連れられて、ある娼館へ向かう。そこには毒を飲んだ妓女と男が倒れていた。行く先々で事件に遭遇する猫猫だが、手早い処置で二人を助け、羅門と共に治療にあたる。二人が息を吹き返したので娼館を後にした猫猫だったが、妓女たちから聞いた話や心中の方法に違和感を覚え、真相を推理する。
風明の一件による処罰は、彼女の親族だけでなく、その関係者にまで及んだ。そこには、猫猫が人さらいに売り飛ばされた商家も含まれていた。後宮に残ることを望む猫猫だったが、口下手が災いして、風明の関係者として解雇されてしまう。花街に戻り、古巣の緑青館で働く猫猫だが、ある夜、白鈴・女華・梅梅の三姫の供として客の待つ屋敷を訪れると、見覚えのある人物がいて……。
後宮を解雇されたものの、壬氏に身請けされる形でまた宮廷に戻ることになった猫猫。緑青館を出るその時まで梅梅たち三姫に可愛がられながらも、今度は自らの意思で宮廷へと赴く。しかし、新しい職場は慣れ親しんだ後宮ではなく、外廷にある壬氏の家だった。猫猫はこれまでとは違う待遇に戸惑うが、壬氏に官女になるための試験を受けるように言われる。
壬氏と街で別れて里帰りした猫猫は、羅門に頼まれて緑青館の離れへと薬を届ける。そこには病に臥せる妓女がいて、猫猫は薬を飲ませつつ、昔の緑青館や当時の妓女たちのことを思い出して物思いにふける。一方、後宮に戻った壬氏は、事あるごとに壬氏に絡み、猫猫に興味を示す軍師の羅漢と話すうちに、猫猫との関係に気づく。
玉葉妃が再び懐妊した可能性があり、猫猫は翡翠宮で毒見役をすることになった。医局でやぶ医者に会った帰りに李白に呼び出された猫猫は、彼に紹介した緑青館の白鈴を身請けしたいと相談された。三姫のだれかが身請されるという噂を聞いて、白鈴に想いを寄せる李白は気が気でなく、思い悩んでいた。すると猫猫は、彼に服を脱いで裸になれと言い出す。
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