大ベストセラー作家、池井戸潤の傑作小説を初映像化！メガバンクの支店で起こった現金紛失事件をめぐり、さまざまな銀行員の群像が描かれる。

東京第一銀行・長原支店に勤める銀行員、西木雅博（井ノ原快彦）が突然、行方不明となった。

長原支店では、つい先日も現金紛失事件が発生しており、人事部の坂井（玉山鉄二）は早速、行員たちから事情を聞くことに。

西木の直属の部下、北川愛理（西野七瀬）は、家族想いの西木が失踪するなど考えられない、と断言するが……。

面倒見が良く、後輩たちからも慕われていた西木は、なぜこつぜんと姿を消してしまったのか？

西木の失踪からさかのぼること1カ月半。

長原支店のエース、業務課の滝野真（加藤シゲアキ）が営業成績トップを独走する中、成績不振が続く融資課の小山（森永悠希）は、意見の食い違いから副支店長の古川（萩原聖人）とトラブルに。

小山と親しい西木が仲裁に駆り出されるが、小山の口から真の思惑を打ち明けられ戸惑う西木。

複雑な人間関係が渦巻く長原支店で、さらに現金100万円が紛失するという大事件が起こって……。

長原支店で突然起こった現金紛失事件の犯人として疑われる愛理は、支店長の九条（前川泰之）や古川から屈辱的な事情聴取を受ける。

しかし、愛理の真面目な性格をよく知る西木が窮状を救い、さらに真犯人を突き止めるため単独調査を開始するという。

一方、融資課の竹本（三浦貴大）は担当企業への融資がうまくいかず、古川からの罵倒に疲弊し切っていた。

しかし、そんな竹本を励ます西木自身も実はひそかに問題を抱えていて……。

問題続きの長原支店にとうとう本部から検査が入る。

検査役の黒田（水橋研二）は、九条ら上層部が自腹で100万円を補填したことを見抜いて厳しく追及するが、一方の九条はある切り札を隠していた……。

その後、検査報告に疑念を抱いた坂井は西木と面会する。

不器用ながらも誠実に仕事と向き合う西木に、3年前に自ら命を絶った同僚の河野（窪塚俊介）の姿を重ね合わせる坂井。

そして西木はついに、事件の真相を突き止める――。

東京湾で身元不明の遺体が発見されたことを知った長原支店の面々は、それが西木の遺体なのではないかと不安を募らせていく。

また、愛理は失踪直前に西木が調査していたある企業に疑念を抱き、坂井に報告する。

疑惑の企業を徹底的に調べ直す中で、一連の事件の鍵を握る人物にたどり着くのだが……。

100万円の現金紛失と、西木の謎めいた失踪には果たして関連性はあるのか。

二つの事件に隠された驚きの秘密が今、明らかになる。