藤澤慶昌 — Compositor original
Episodios 13
ほんの僅かな酷い代償
ベイロンシティの下町を中心にした大規模停電。それは巨大な芋虫の形をした悪魔憑きによって引き起こされたD災害だった。どこかからその悪魔憑きの詳細な情報を仕入れたシュウは、「やるべき仕事」であると判断し、アヤノを通じて裏から手を回す。かくして、いつもどおりのダンピングにより、シュウの会社が入札に競り勝ったと思われた矢先、悪魔憑きに関する重大な新事実が判明。事態を重く見た人々の判断により、入札は停止され、シュウは災害対策から締め出されてしまった。
Leer másだけどいい、それでいい
星天教会ーー表向きは博愛主義を掲げる世界最大のエクソシスト集団。突如ベイロンシティに現れた謎のシスターの正体は、その星天教会の中でも一際危険な存在、わずか12人しか存在しない凄腕のエクソシストーー拘魔聖圧者(リビングレリック)のひとり、「純潔のシャロン」ことシャロン・ホーリーグレイルだった。D災害をとりまく権力の構図を揺るがしかねない新たな力の登場に、退魔局の関係者は危機感を強めていた。そんな中、キサラは傷つき眠るシュウを前に、アヤノに対して、自分とシュウ、シャロンのあいだに因縁が生じた、雪山での出来事を語り始める。
Leer más流す涙の意味を知らずに
集めたすべての証拠が指し示す、真の悪魔代理人。それは、シュウの最も信頼する人物だった。警察庁とAAAのトップ同士による駆け引きが続く中、シュウはひとり、真犯人と対峙する。なぜ……どうして……問い掛ける言葉も虚しく、彼の目の前で、真犯人は凶悪な悪魔の姿へと変貌する。その力はあまりに圧倒的で、AAAの戦力を結集してもろくにダメージを与えることができない。このままでは、大切な人たちも傷つけられてしまう。シュウは激しい怒りと深い悲しみを胸に、キサラに大切な記憶を捧げることと決意する。悪魔を倒すために。
Leer más優しく愚かな嘘
人工島を舞台にした、すべての元凶たる悪魔との戦いの最中、シュウの前で槍に貫かれたキサラ。アヤノとシャロンに助けられ、なすすべもなくその場から退避するシュウが見たのは、探し求めていた妹・カンナの姿だった。その後、ベイロンシティの総力を結集した人類の必死の抵抗も虚しく、S級悪魔と認定されたカンナによる大規模災害は次々とその被害範囲を拡大。傷つき倒れ、意識どころか生体反応も完全に失ったキサラを、もはや打つ手もなく、ただただ見つめ続けるシュウ。そんな彼の心に応えるかのように、キサラはそっと目を覚ます。
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