ある夜、五鉄の前に深手を負った男が倒れていた。この男は、彦十と昔馴染みの松戸の繁蔵。繁蔵は、伝説的な老盗・蓮沼の市兵衛の片腕である。市兵衛は、江戸へ進出する手助けをしてくれという上方の盗賊・壁川の源内の要請を断り、それがもとで繁蔵は斬られたのだった。ほどなく、繁蔵は無念の死を遂げ、市兵衛は壁川一味への仇討ちを決意した。
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平蔵は若い頃、弟のように可愛がっていた池田又四郎を23年ぶりに見かける。又四郎は、盗賊・須の浦の徳松一味になっていて、一味から逃げたお吉とは深い仲であった。そのお吉が、大店で働いているのが発見され、徳松は彼女を引き込み女に使おうとしていた。又四郎は、そのお吉を助けるため徳松一味をまとめて殺害したが、彼自身も深手を負ったのだった。
本格派の盗賊”一文字”の2代目・弥太郎。その弥太郎に、名古屋の大盗・鳴海の繁蔵から書状が届いた。亡くなった両方の親同士の取り決めに従って、繁蔵の妹・お糸を嫁にしてくれと言うのだ。両盗賊のつなぎ役の長嶋の久五郎は繁蔵の陰謀を知るが、繁蔵に弱みを握られている久五郎は、弥太郎にこの企みを告げられずに、婚礼が決まってしまう。
毎年、枕橋にある蕎麦屋”さなだや”では、正月四日には、”真田そば”しか出さない。一般には辛すぎるこのそばを、好んで食いにくる客があった。その客と店の女房・おこうとの正月四日にだけ会う数年が続く。ある時、おこうは平蔵から亀の小五郎という盗賊の話を聞いて驚く。小五郎の腕にある亀の刺青が、正月四日の客にもあったのだ。
腕の良い嘗役・大工の万三は、労咳持ちで、余命いくばくもない。彼は、同じ病気を持つお元を最後の女と定め、二人で静かに余生を送る決心をした。そのためには金がいる。万三は、盗賊たちの間で伝説となっている”幻の絵図面”を持っていた。これを高く売ろうと己斐の文助を通して鈴鹿の弥平次と会うのだが、弥平次はこの地図を奪おうと企んでいた。
市中見廻りの途中、廃屋で雨宿りをした平蔵は、同心・細川峯太郎と女との密会を目撃。細川はその時、飛び込んできた浪人に気絶させられるという、失態を演じた。細川のふがいなさを平蔵は叱り、無理矢理、ある同心の娘と結婚させてしまう。これで細川は落ち着いたかに見えたが、そのうちに密会を重ねた女・お長への浮気心がわいてきて・・・。
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彦十は、偶然にも昔の盗賊仲間・網虫の久六と出会う。一度は久六のことを平蔵に知らせた彦十だが、久六が病いの息子のために盗みをすると言い出し、同情してしまう。彦十は久六のために、平蔵には内緒で久六の手助けをする決意をした。しかしすでに、彦十を心配する平蔵は、彼の行動を見張る手立てを整えていたのだった。
大盗・鬼坊主清吉が、ついに捕まった。処刑の日が近づき彼は娑婆にいる自分の女・お栄と連絡をとる。誰かに鬼坊主の辞世の句を作らせろというのだ。その句を作る代金は、お栄の家の床下に隠してあった。お栄は、食いつめ浪人に安く辞世の句を作らせ、残った金を独り占めにしようと企むのだが、一方、お栄の仲間はお栄を殺して隠し金を奪おうと計画する。
兄・小川や梅吉を平蔵に捕縛された霧の七郎は、復讐の時を狙っていた。ある日、七郎は浪人・上杉周太郎と出会い、並みならぬ剣の腕を見込んで、平蔵の息子・辰蔵殺しを依頼する。ところが、上杉は、腹を下して苦しむ辰蔵を助けてしまい、殺しを断ってきた。その後、辰蔵の紹介で上杉と会った平蔵は七郎の居所を問いただすが・・・。
かつて荒金の仙右衛門一味だった青坊主の弥市。彼は、今では密偵となり、女房子供もいて飯屋をやっている。弥市は、かたぎの幸福な生活を満喫していた。ある日、乙坂お庄五郎が弥市に会いに来て、仙右衛門一味の生き残り、縄抜けの源七が江戸へ入ったと言う。源七は、弥市がドロを吐いたことで仲間が捕まったのを怨み続け、弥市への復讐を狙っていた。
掻堀のおけいは、商家の主をたらし込んで引き込みをする色年増。かつて五郎蔵の配下だった砂井の鶴吉は、今はそのおけいの囲われ者同然となっている。何とかおけいから逃げたいと、鶴吉は五郎蔵に泣きついてきた。五郎蔵が力になろうと動き出した頃、おけいは和尚の半平と組み、新たなおつとめにかかり始めていた。
浪人・太田万右衛門は、急病に襲われ、死期が近いと悟る。彼は、下女兼妾のおていに、かつて盗賊であったことを打ち明けて、彼女に隠し金千両の半分をやると言った。その条件として、太田の息子の居場所を知っている信州上田の加納屋利平衛を連れてこいと、おていに命じる。おていは出発。しかし、その直後に万右衛門は病気が治ると言われて・・・。
引退して京都にいる老盗・蓑火の喜之助に、おちよという若い女ができた。喜之助は彼女の為に、江戸で最後の大仕事を計画する。喜之助は盗みの掟を守り通した大盗賊。前砂の捨蔵の口利きで四人の助っ人盗賊が集められた。だが、この四人は黒雲の龍蔵の手先で、喜之助の盗みを横取りしようと企んでいた。そうとは知らない喜之助は、盗みの手はずを整えるが・・・。
役宅に、新しい髪結いが雇われた。腕が良いと評判のこの髪結いの名は平蔵の密偵と同じ五郎蔵と言う。大滝の五郎蔵は、自分と同じ名前を持つこの髪結いに親近感を覚える。その髪結いの女房・おみよが誘拐された。これは、兄を平蔵に捕縛された、盗賊・暮坪の新五郎によるものだった。新五郎はかつての盗賊が考えもつかなかった大胆な計画をする。
おまさは、茶店で人待ちをしている女を見かけて、はっとする。その女は、かつておまさが妹とも思った盗賊仲間お糸であった。お糸は、押し切りの駒太郎と言う名の恋人を何日も待ち続けていた。二人はその茶店で落ち合う約束をしていたのだ。おまさは平蔵に事情を打ち明け、駒太郎のお頭・鳥浜の岩吉一味に探りを入れた。
木村忠吾は、見廻り区域が遊び場もない麻布で面白くない。腹いせに蹴った石が、剣客・市口又十郎に当たり、揉め事となった。忠吾は、とっさに市口の急所を蹴って難を逃れる。数日後、市口に嫌がらせを受けたという女・お弓が、忠吾にお礼を言いにすり寄ってきた。お弓は忠吾とまた会いたいと言う。二人は三日後の再開を約束するが・・・。
小田原に潜伏する兇賊・さざ浪伝兵衛。彼は自分の女・おだいが江戸から来るのを待っていた。だが、おだいは役者小僧市之助と組んで、伝兵衛を亡き者にしようと企んでいた。その計画を知って怒った伝兵衛は、昔なじみの老盗・砂堀の蟹蔵と組んで、おだいと市之助を殺そうと計画する。一方、おだいを追って平蔵の一行が小田原に到着した。
同心・佐々木新介は、茶汲み女のお才と浮気を重ねる。だが、このお才は、盗賊・夜鴉の勘平衛の女房だった。罠に落ちた佐々木は、夜鴉一味の盗みの手助けをするようになる。平蔵は、連続する押し込みが、巧みに火盗改めの監視を外しているのに気付き、内部に密告者がいるという疑いを抱く。その頃、夜鴉一味が江戸に到着した。
盗賊・天神谷の喜佐松一味を追ったまま、4ヶ月間行方不明になっていた同心久保田源八が発見された。だが、久保田は記憶喪失になっており、彼のそれまでの行動はおろか、自分のことすらわからない有り様だった。彼が被っていた笠の文字から、藤沢にある茶屋”とみや”が浮かび上がる。その茶屋の亭主から失踪直前の久保田の行動がわかり、喜佐松一味の手がかりがわかっていた。
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