土曜日の1限が終了に近づく頃､福岡から桜中学校の坂本金八(武田鉄矢)に電話が入る｡世田谷一中時代の教え子･斉村高男(高野浩之)が若杉病院に入院し､金八に会いたがっているという｡金八は早退し博多へ向かうと､若杉病院が思春期心身症を専門にしている病院とわかる｡

金八(武田鉄矢)は高男(高野浩之)とじっくり話し合い､高男もすべてをさらけ出した｡そして､高男は高校を辞めて治療を受けながら､大学入試の検定を受けると言い出す｡その後､博多から寝台車で東京へ戻った金八は学校で報告会をしたいと申し出る｡天路(倍賞美津子)も金八の報告を聞きたいと主張した｡

梶井大吾(長山悟)が金八(武田鉄矢)の博多土産のまんじゅうで腹を壊した｡まんじゅう1つで･･･と思った金八だが､大吾の様子を不審に思い話を聞くと､大吾はまんじゅう7個を無理やり食べさせられたという｡誰に食べさせられたかを聞いても､大吾はおびえて名前を決して言おうとしない｡

体育の時間で出払った3年B組の教室に1年生の戸田昭(藤原哲也)がいた｡机やかばんの中を漁り､財布を抜き出していたのだ｡そこへやってきた金八(武田鉄矢)が問いただすと､野球部の2年生の先輩に金を都合しろと言われたという｡金八は野球部の顧問･服部(上條恒彦)に相談した｡

3年B組に33人目のクラスメイト･加藤優(直江喜一)が転入してくることに｡ところが､優は問題児で前の学校からは放校されたという｡金八(武田鉄矢)はそんな優を優しく迎えたかったため､生徒たちにも優を気づかうよう頼むが､3Bの番長格･悟(沖田浩之)は敵がい心を燃やす｡

金八(武田鉄矢)が優(直江喜一)のワル仲間のアジト･スナックZに着くと､そこには優とボス的存在の敏夫(古尾谷雅人)､優の兄貴格･清一(田浦智之)がいた｡優は金八を受け付けようとしないが､清一はすぐに金八に殴りかかる｡その目の奥には教師を憎む心がギラリと光っていた｡

学習発表会の出し物を決める中､まとまりがつかない3年B組｡金八(武田鉄矢)は最後のクラスのまとまりを期待したのだが･･･｡結局､高校へ進学しない立見八千代(中村美奈子)の一言がきき､劇｢雪の夜ばなし｣に題目が決まった｡

学習発表会を翌日に控え､3年B組の教室は準備で大忙し｡そんな中､主役の増田園枝(竹川まゆみ)が階段から落ちて捻挫してしまい､金八(武田鉄矢)は代役に八千代(中村美奈子)を立てた｡自信がないという八千代に､セリフを忘れた時に陰で支えるプロンプターとして金八は優(直江喜一)をつけたが､優は教室を出て行ってしまう｡

期末テストまであと1週間｡3年B組をピリピリした雰囲気で､金八(武田鉄矢)と生徒との個人ノートも途切れがちな中､珍しく一(ひかる一平)がノートを書いていた･･･ぼく､加藤君(直江喜一)が好きだ･･･さらに赤上近子(伊藤つかさ)のノートには､高校入試を控え､次郎(大山大介)との付き合いを中断したいと､困っている心中が書かれていた｡

期末テストが終わり､生徒たちに開放感が戻るが､野沢純一(高橋健一)は､数学の点数が気になって浮かない顔｡一方､石川祐子(吉田康子)が数学のテストで白紙の答案を提出したことがわかる｡数学の乾(森田順平)が授業でそれを追及すると､祐子は乾が出したテストの問題には､落とし穴が5問中3問もあったと反抗する｡

学校のトイレが詰まった｡自ら修理にあたった金八(武田鉄矢)が助っ人を募ると､授業がさぼれるとあってトイレ修理とは知らずに志願し､じゃんけんで3年B組から6人が選ばれる｡トイレ掃除らしい格好にさせられトイレに押し込まれた6人は､まず羽沢康夫(清水浩智)が決心して修理にかかると､他の皆も次第に興味を持ち始め､最後に平尾久之(藤田秀世)と山田広二(阿部佳久)も加わった｡

期末テストが終わり､三者面談が実施された｡最初は､中学卒業後ハワイの高校へ入学するつもりでいる祐子(吉田康子)だ｡しかし､母親の良恵(原知佐子)は祐子をハワイの高校へ行かせる気はないといい､金八(武田鉄矢)は､必死になって2人をなだめた｡次は土屋英樹(中村誠)で､姉の珠子(日向明子)が付き添ってきた｡

暮れも押し迫った日､旧3年B組の第1回同窓会が開催される｡ほとんどの生徒が出席する予定だ｡桜中学3Bの教室で同窓会が始まり､金八(武田鉄矢)が雪乃(杉田かおる)と保(鶴見辰吾)の子･歩を抱いて教室へ入ってくる｡懐かしげに話し合い､陽気な出しものが続く｡金八も生徒たちも､ほかの先生も楽しげだ｡そんな中､中尾友行(米村知晃)が声を荒げ､平山英吉(茂木昌則)と取っ組み合いのケンカを始めた｡

いよいよ今日から3学期･受験の季節だ｡社会の服部(上條恒彦)が授業をしていると､山本まどか(福家美峰)と小川正(庄野たけし)が英語の本を取り出し､内職を始めた｡服部は見て見ぬふりをした｡しかし､理科の国井(茅島成美)の授業中､まどかが内職をしているのを承知で､国井はまどかを突然指名した｡

金八(武田鉄矢)の授業中､英樹(中村誠)の姉･珠子(日向明子)が教室に飛びこんできた｡優(直江喜一)の就職口を見つけてきてくれたのだという｡一方､金八は校長(赤木春恵)から問いただされ､珠子に週3回ほど個人授業をしている事を説明し､彼女が本当に勉強したがっていると断言した｡放課後､金八は珠子の紹介で墨東工業を訪ねる｡

悟(沖田浩之)は､父親･恭介(田中明夫)と理事長が親戚付き合いをしている明光学園を受験するつもりだったが､別の高校を受けたいので内申書を書いてくれ､と金八(武田鉄矢)に言う｡悟が帰宅し勝手に印鑑を取り出すと､それを見ていた恭介は怒り､悟の持っていた入学願書を取り上げた｡悟は家を飛び出し､追うように義母･佐知子(津々井和枝)も大きなお腹で外に出た｡

高橋健(島海勝美)が風邪で欠席した｡さらに､健の母親･茉美(猪俣光世)から金八(武田鉄矢)に電話が入るが､受話器から聞こえるのは､茉美の取り乱した泣き声だけだ｡金八が健の家へ急行すると､茉美の顔がアザだらけでギョッとする｡健にぶたれたという｡

面接リハーサルの日､校長(赤木春恵)や教頭(早崎文司)､面接官役の先生らを前にし､緊張する生徒たち｡そんな中､一(ひかる一平)は調理学校へ行きたいと言い出す｡教頭らは､あの一が自分から喋るのを初めて聞いたと興味深げだ｡金八(武田鉄矢)は一に料理の腕前をテストしてやると約束すると､真剣な目でうなづく一｡

いよいよ翌日から私立高校の入試が始まる｡そこで金八(武田鉄矢)は受験心得を3年B組の生徒に一通り言い終えると､一人一人に握手し激励した｡そんな中､優(直江喜一)と悟(沖田浩之)が小競り合いを始めた｡優にとって関係のない金八の話に､八重子(川上麻衣子)が気をつかって優に話しかけた｡

私立高校の合格､不合格の報が次々と入ってくる中､合格組の悟(沖田浩之)と八重子(川上麻衣子)は､優(直江喜一)に会いにスナックZへ行った｡3人は相変わらずギクシャクしていた｡そこへ落ちた組の青木繁好(大仁田寛)と一(ひかる一平)がやってくる｡優は金八(武田鉄矢)に連絡するが､金八は繁好の家に向かっていて､いない｡

都立高校入試を迎えた｡小室スミ江(海老井まゆみ)､佐藤マキ(佐野恵子)､大吾(長山悟)､繁好(大仁田寛)､英樹(中村誠)には最後のトリデだった｡そんな時､金八(武田鉄矢)に優(直江喜一)の就職先の上野(高城淳一)から電話が入る｡優の採用を取り消すという｡

入試が終わり､3年B組の教室にはホッした雰囲気が流れていた｡そこへ､佐々木博子(鈴木真代)の父親が倒れたとの知らせが入り､博子は血相を変えて飛び出す｡そのすぐ後､金八(武田鉄矢)に博子の父親が亡くなったと電話が入る｡放課後､金八は康男(清水浩智)と森下美保子(小河麻衣子)を連れて､通夜へ行った｡

就職先の研修のため卒業式まで学校を休むことになり､3年B組の生徒の前であいさつし､金八(武田鉄矢)やみんなに感謝した優(直江喜一)｡そこへ､隣接する荒谷二中の校内暴力事件の知らせが入り､元荒谷二中の番長だった優がやり玉にあげられた｡そんな中､優は3Bの生徒数人と､スナックZにも別れのあいさつに行った｡

優(直江喜一)と悟(沖田浩之)が荒谷二中で暴れている･･･｡金八(武田鉄矢)は､君塚校長(赤木春恵)と上林(川津祐介)と荒谷二中に駆けつけた｡優らは飯田校長(増田順司)と清水(上田忠好)を人質に職員室に立てこもっている｡その後､飯田校長が要請した警察がやってきた｡やがて､放送室に入った優の声が校内スピーカーから流れ､ただ話し合いにきただけだと言う｡事件はたちまち広がり､マスコミが騒ぎ始めた｡優と飯田校長の話し合いが続き･･･｡

卒業･･･｡金八(武田鉄矢)の脳裏に次々と駆けめぐる生徒たちとのふれあい｡金八は一人一人の名を､心を込めて呼びあげる｡卒業生答辞の代表は､優(直江喜一)だ｡緊張する優に悟(沖田浩之)ら3年B組の生徒が励ましの声をかける｡卒業式が終わり､ホッとしている金八に連絡が入る｡荒谷二中で優のために尽力してくれた先生･米倉(浜村純)が亡くなったという｡激しいショックに立ち尽くす金八･･･｡