インターハイ県予選出場メンバー選出のためのランキング戦が目前に迫るなか、榊たちは自分たちの扱いに不満を募らせていた。相変わらず遊佐からは高圧的な態度を取られ続け、おまけに1年には個人ロッカーすら与えられていない始末。そこで今回の戦いをチャンスだと捉える。たとえ勝てないとしてもしっかりと爪痕を残し、正々堂々と待遇改善を要求してやろうと皆で気合を入れる。1年全員団結してのランキング戦が幕を開ける。
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始まる新人戦。個人戦シングルス決勝は亮対松田の同校対決となった。海老原は2人に対し、互いの長所と短所を意識した戦い方をするようにとアドバイスをした。そしていよいよ試合が始まる。松田には無い自身の強みである粘り強さを武器に戦う亮だが、松田のテクニックを駆使したショットが亮の粘りを上回る。広がっていくばかりの点差に亮は焦っていた。反撃の機会を見つけられないまま、亮はどんどん追い詰められていき……
自分に足りないものとは何なのか、その答えを亮はずっと考えていた。そんな中、遊佐たちとツインズのダブルス決勝が始まる。気合い十分のツインズに大金星を期待する榊たちだが、亮はひとり冷めた目で試合を観ていた。勝負の世界を知り尽くしている遊佐たちにツインズといえど敵う訳がない。遊佐の恐怖を思い返していたその時、会場のざわめきに気づく。我に返った亮は目を疑った。――ツインズが遊佐たちをリードしていたのだ。
ついに迎える団体決勝戦。対戦校は埼玉ふたばだ。試合は、遊佐・横川とツインズのダブルス戦、そして亮のシングルス戦の3試合が同時にスタートする。一方、学校では一色たちが企画したライブビューイングが開催されており、ツインズの母や亮の両親たちも応援へと駆けつけた。そこには画面越しの亮たちへ熱い眼差しを向ける本郷の姿もあった。皆の期待を背負い、今年こそはと悲願の全国制覇へ向け亮たちが最後の戦いに挑む!!
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