研究のためアフリカに旅立ったパパとママを見送り、春野カスミは霞町にやって来た。この町に住む霞家に、これから１年間お世話になるためだ。霞家の屋敷は小高い丘の上にあり、春でもないのに桜が満開に咲いていた……。

カスミは、霞家の元使用人・ハニワ夫人から家事をするよういわれる。そこへ超ワガママな霞家の娘、蘭子が離婚して帰って来た。たちまち大喧嘩をはじめる蘭子と仙左右衛門！カスミは蘭子にこき使われてますます大忙し！

霞町の小学校に通うというカスミだが、仙左右衛門はヘナモンの秘密をほかの人間に知られるのではと大反対。桜女の手助けもあり、なんとか小学校へ行けることになったのだが、仙左右衛門の命を受けたぬれぞうきんがついてきて……。

ヘナモン保育園の保母さんたちが風邪で休んでしまった。霞家の人たちではやんちゃな園児は手に負えないのを見て、カスミがお手伝いすることに。でも園児たちは小さくてもヘナモン、様々な特殊能力で大暴れ！

カスミの担任のマサエ先生が家庭訪問をするという。仙左右衛門は大反対だが、断ればますます怪しい家だと思われここに住めなくなる、との桜女の言葉でしぶしぶ承知する。そしてついにマサエ先生がやってきた。

学校の合唱大会の責任者に選ばれたカスミ、そして一方、霞家ではポトポットがお茶入れをしてカスミを手伝うが、霞家のみんなはお茶の好みがうるさく悩みだしてしまう。カスミもクラスをまとめるのに一苦労……。

アフリカのパパとママからメールが届き、電話もかかってきたのだが、龍ちゃんに邪魔され途中で切れる。カスミが迷惑をかけているとパパとママから勘違いをされ、カスミはすっかり、メールを送る気をなくしてしまう。

パパとママが恋しい龍ちゃん。カスミは仙左右衛門たちにないしょで、龍ちゃんのパパとママ、龍王と龍王妃に会いにふたりで龍王城へ行こうともちかける。なんとか龍王城に着いたが、衛士と言い合いになったカスミはつい自分が人間だと言ってしまう。

霞家を訪れた、長靴ヘナモン兄弟雨男と雪次郎はカスミに一目惚れ。カスミをめぐり、兄弟で競い合う。しかし、蘭子からカスミが人間だと聞き、もてあそばれたと勘違い。学校にまで乗込んできた！！

突然、仙左右衛門が踊りの練習を始めた。今年は7年に一度のへなへな祭の年らしく、盛上がるヘナモンたち。カスミも、はじめは仙左右衛門に反対されるがヘナモン団子屋わっしょいの手伝いをすることで参加決定！

ヘナモンの正体を暴こうともくろむシカオが、ハワイへ転校するから最後の思い出に霞家で湯豆腐大会を開きたいと言いだした。もちろん仙左右衛門は大反対。内緒で罠を仕掛け、追い払おうとするのだが…。

カスミのクラスにきた転校生、霧野霧彦。なぜかカスミにだけ冷たく、ちょっとふしぎな雰囲気。霧彦を気に入ったかえでが霧彦の家を見てみたいと言い出し、かえで、ユリ、シカオ、コアラ、カスミの5人で霧彦をつけることに。

朝から霞町に霧がかかり、なぜかいような雰囲気。一方霧彦の理解できない言動に怒るカスミは、理由を聞こうと紙飛行機の手紙を飛ばす。実は霧彦は霧のヘナモンで、カスミが霞家のヘナモンだと思っていたのだ。

オニコとソケット、ドンちゃんが、霞家にお泊りすることになる。龍ちゃんは、カスミの気を引くために、次々いたずらをしでかす。ところが、龍ちゃんにどなられたソケットが、大泣きしはじめ大放電しカスミを直撃！！

マサエ先生に、美術の講師を頼まれた仙太郎。マサエ先生に一目ぼれした仙太郎は、霞家みんなの予想に反しいつになくやる気満々。そんな仙太郎をカスミは応援することにする。そして授業当日、仙太郎は緊張でカチコチ…

パソコンで新聞をつくる宿題が出たその日、ひらがなタイプライターのヘナモン、ミスタイプが霞家を訪れ、カスミの部屋に泊まることに。お嬢様育ちでわがままなミスタイプは、宿題をするカスミの邪魔ばかりかついには、パソコンを壊してしまう。

カスミとヘナモンたちで留守番をしていたのだが、することがない。カスミは好奇心から、屋敷の中を探索しようと言い出す。ポトポット、デジガメ、あらいさん、チン太郎といっしょにいろいろな部屋を見て回るうちに、砂漠部屋に到着したところ…。

ヘナモン保育園でしりとりが大流行。龍ちゃんは霞家のみんなを相手にするが、しりとりにならなかったり嫌がられたり。そんな折、仙左右衛門を訪ねてきたヘナモン、呪いのわら人形に遭遇した龍ちゃん。人形を使って呪いのいたずらをし始める。

学校で行うバザーのため、商品集めをするカスミ。仙左右衛門は大反対だが、桜女、仙太郎、蘭子はそれぞれ山のように持ってくる。その夜、学校へ一度でいいから行ってみたいポトポットたちヘナモンが集まった商品の中に内緒でまぎれ込む。

ある日、帽子男が霞家を訪れ便利屋と称し次々用を引きうけ帰っていった。その夜、なぜかカスミの部屋が荒らされていた。そして次の日、学校帰りにカスミは帽子男と遭遇。するともう一人、帽子男が現れた！いったいどうなってるの？

朝、一体のモアイ像がカスミのベッドの上に現れ、消えた。学校では小さなモアイ像をシカオが持ってきていた。学校から屋敷に帰ってみると庭いっぱいにモアイ像が！実は「ヘナモン石の未来を考える会議」のため集まったてきたらしいのだが…。

龍王城から龍ちゃんに誕生日プレゼント、時計型ヘナモン「時々時計」が届く。龍ちゃんは、さっそくいたずらに使うが仙左右衛門に見つかり大目玉。翌朝、なぜかベットの脇にいた時々時計に、カスミは時間を止めてと頼むことに。

近ごろ出かけてばかりの蘭子。カスミたちは新しい恋人がいるのではと疑う。食事は野菜ばかりだし、お風呂の時間も長くなった。そこで、カスミは出かける蘭子のあとをつけていくことにする。すると蘭子は茂みの中の井戸へと消えた。

仙左右衛門とともに風に飛ばされた洗濯物を探していたカスミは、大きな木の幹の奥に黒い扉を見つける。その扉を、以前拾った鍵をつかい開けようとすると仙左右衛門が怒り、鍵を渡せと言いだした。また学校では、霧彦に鍵を渡して欲しいと言われる。

扉の中にいたのは猫のような“三つ編み様”と呼ばれる、人間でもヘナモンでもない存在だった。扉の中に戻ることを願い出る仙左右衛門だが、三つ編み様に心にある珠、心珠（こころだま）＜夢や希望＞を食べられてしまい…。

カスミのパパたちの研究が延び、カスミもアフリカに行くことになった。霞一家は何かの準備で忙しそうに動き回り、ヘナモン達はカスミの替わりに、料理の大特訓を始める。少し、寂しくなるカスミ。そして、学校ではお別れ会が開かれる。